さようなら有賀さつきさん あなたの一言を忘れない

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 元フジテレビアナウンサーの有賀さつきさんが1月末に亡くなっていたそうだ。嘘だろう…嘘だと言ってくれ。

■有賀さんが地下鉄の冷房に一言

さようなら有賀さつきさん

 有賀さん、好きだったなぁ。ファンになったきっかけというのが、テレビでの何気ない一言だった。彼女が1988年にフジテレビに入社した当時、同局はまだ都営新宿線の曙橋にあった。僕も都営新宿線を利用していたのだが、なぜか車内は冷房がなく、暑くて暑くて夏場は汗だくになっていた。

 ある日、たまたまテレビを見ていたら、有賀さんが「都営新宿線は冷房入れてくれないんですよぉ~」と言ったのだ。

 「よくぞ言ってくれたっ!」と、テレビの前で言ったような記憶がある。何というか、彼女も僕と同じ電車で辛い思いをしているんだなと思ったら、すごく親近感が湧いて、それ以来、彼女の番組をよく見るようになった。

 ちなみにその後、しばらくして都営新宿線には冷房が入るようになった。(有賀さんの一言が効いたのかな)と真剣に考えたものだ。そんなこともあって、90年代には「上岡龍太郎にはダマされないぞ!」なんて番組を結構見ていた。

■東京競馬場でいただいたコメント

東京競馬場

当時のフジテレビでは有賀さんと河野景子さん、八木亜希子さんの同期3人が「花の三人娘」と呼ばれて人気が高かった。3人とも華やかなオーラがあって、人気を集めるのも当然であったし、ある種、バブル期のテレビを象徴するような存在であったようにも思う。

 そんな彼女をJRA(日本中央競馬会)東京競馬場で、取材したことがある。レースを見ての感想を聞くと「すぐには答えられないので、後から広報を通じてお話ししますから」ということになり、丁寧なコメントをいただいたのを覚えている。

 テレビで見る華やかなイメージはそのままに、同時にすごく誠実な方だなという印象を持った。

 まだ52歳という若さ。ご冥福をお祈りします。

合掌

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