1年前に中国発ウイルスを警告 渡邉哲也氏の新著

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

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青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
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 作家・経済評論家の渡邉哲也氏の新著「世界と日本経済大予測2021」(PHP研究所)が11月12日、アマゾンで発売された。新著の執筆に微力ながら協力させていただいた身として、新著を紹介したい。

■中国の農村部の畜産事情とウイルスの関連

渡邉哲也氏の新著「世界と日本経済大予測2021」

 例年、世界と日本経済の予測をしている渡邉哲也氏、前著の「世界と日本経済大予測2020」では48のリスクについて言及した。実は同著も執筆に協力させていただいたのだが、そこで気になったのが、当時は話題にもなっていなかったウイルスの問題である。

 その中でインフルエンザの起源はほぼ中国だと言われていることを紹介。中国の農村部では鶏と豚を同時に飼う畜産が盛んで、鳥インフルエンザは人間には直接感染しないが、豚を経由して人間に感染することがあり、「その過程でウイルスが進化し、結果的に新型インフルエンザに変わるのである」(世界と日本経済大予測2020、P96)と説明がなされていた。

 執筆協力する中で興味を惹かれた部分であったのだが、同著の発売後に武漢を発生源とする新型コロナウイルスの感染症が一気に拡大したのを見て、驚いた記憶がある。

 新著は当然のように第1章で新型コロナウイルス禍について触れている。渡邉氏は結論としてコロナ禍の収束はワクチンの生産と供給が決め手とした。そして、米製薬大手ファイザーによるワクチン開発のニュースが出たのはつい、先日のことである。結果が出てから考えると、ウイルス対策にワクチン開発は当たり前のことなのかもしれないが、この当たり前のことを明確に論じられる人は案外少ない。その意味で貴重な指摘であると思う。

■米大統領選「どちらが当選しても…」

 2016年の米大統領選でトランプ氏当選を予測したという渡邉氏だが、2020年については著書の中で明言していない。対中政策の中で大統領選を捉えているため、(どちらが当選しても大差ない)という結論であるから、あえて予測をする必要はない。

 それにしても、バイデン候補が勝ったものの、トランプ大統領は司法の場で決着をつけることを明らかにしており、果たしてバイデン候補が来年1月にすんなりと大統領に就任できるかは流動的である。

 安直に勝者予想をせずに「どちらが勝っても同じ」ということ示したあたりに、将来を見通すセンスのようなものを感じたが、いかがだろうか。

■57のリスクに言及 興味深い中国のハリウッドへの介入

 合計で57のリスクについて論じられている。個人的には、ハリウッドへの中国の介入(リスク25)あたりが、あまり知られていない事実が紹介されており、興味深い内容であった。

 本体価格は1,350円、Kindle版は1,300円。興味のある方はぜひ。

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