愛する日刊スポーツよ、しっかりしてくれ!箱根駅伝でタイム差1分間違えた

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

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青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
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 日刊スポーツ電子版が1月2日に行われた第96回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)のタイムを間違えて公開する失態を演じた。往路優勝した青山学院大の2区岸本大紀選手の記事で、東海大との差を2分22秒と記載(実際は3分22秒)。前文、本文、各1度ずつ合計2度間違えている。

■青学大2区の岸本選手の記事に重大なミス

東海大との差は3分22秒ですよ!

 問題の記事は「『つまらない人間』が青学大往路ヒーロー!1年岸本」。ここの前文で「連覇を狙う4位東海大に2分22秒差をつけ、」とし、本文でも「チームは往路で覇権奪回の最大のライバル東海大に2分22秒差を付けた。」としている。

 青学大の走破タイムは5時間21分16秒、4位東海大は5時間24分38秒、その差は「3分22秒」。記録が大事な陸上競技で、2度も間違えるとは…。書いた記者は完全に思い違いをしたまま出稿したのであろう。自社サイトだけでなく、yahoo!など他媒体にも配信されており、これから訂正するのも大変だと思う。それ以前に気付くかどうかだが。

■デスクはしっかりチェックして

 日刊スポーツ出身者として、こんな揚げ足取りのようなことはしたくないが陸上競技では記録は決定的に重要であるし、記事を読んだユーザーも「2分22秒なら、東海大は逆転できるのでは?」と期待してしまうかもしれない。

 実際、東海大の両角速監督は「(10区までに)1分ぐらいに詰めていれば希望はある。ドラマは最後に待っているかもしれない」(デイリースポーツ電子版)と語っている。そう考えると、とんでもない間違いである。

 伝える側として、決定的に重要なことはしっかりと確認して書かなければならない。ついでに言えば、原稿をチェックするデスクは何をしていたのかと思う。こういうことをしているからスポーツ新聞は信頼を失うのである。

 しっかりしてくれ、僕の出身母体、僕の愛する日刊スポーツ。母校青学大の快走に酔った後、出身母体の報道で酔いが覚めた気分になった。せめて、僕のこの記事を見て気づいてくれないかな。

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