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	<title>トランスジェンダー | 令和電子瓦版</title>
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		<title>トランスジェンダーの女子ラグビーに一考の余地？</title>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 04 Mar 2023 02:18:38 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[運動]]></category>
		<category><![CDATA[ラグビー]]></category>
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					<description><![CDATA[　サンスポが、トランスジェンダー選手による女子ラグビーへの参加に前向きととれる男性記者のコラムを公開した。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　サンケイスポーツが、トランスジェンダー選手による女子ラグビーへの参加に前向きととれるベテラン男性記者のコラムを公開した。参加禁止は一方的な「男性目線」ではないかと考え、現役の選手の前向きなコメントを取り上げて一考の余地ありとするもの。選手の発言の真意を理解せず、女子スポーツ全体の存亡に関わりかねない点に記者の考えが及ばないのは残念と言うしかなく、そのようなものに一考の余地などないと当サイトは考える。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■２人の女性アスリートの言葉</span></strong></span></p>
<div id="attachment_15442" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/03/215ace6f620d3136881045b5f8a2d9be.jpeg"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-15442" class="wp-image-15442" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/03/215ace6f620d3136881045b5f8a2d9be-300x180.jpeg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/03/215ace6f620d3136881045b5f8a2d9be-300x180.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/03/215ace6f620d3136881045b5f8a2d9be-1024x614.jpeg 1024w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/03/215ace6f620d3136881045b5f8a2d9be-768x461.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/03/215ace6f620d3136881045b5f8a2d9be.jpeg 1079w" sizes="(max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-15442" class="wp-caption-text">トランスジェンダー選手の女子競技参加は危険を伴う</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　問題のコラムはサンスポ電子版に２月27日公開された記事で、1983年入社という田中浩記者が執筆したもの。それによると、２人の女性アスリートが対談するイベントで、同記者がトランスジェンダー選手の女子競技の参加についての考えを聞いたことがきっかけになっている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　アイスホッケー女子で五輪３大会に出場した、久保英恵氏（40）は「構わないのではないでしょうか」と認容する考えを示し、ラグビー女子で、７人制リオデジャネイロ五輪代表の中村知春選手（34）は「ぜひ、自分のチーム（ナナイロプリズム福岡）に来てほしい。来てほしいし、そういう方がいるチームと対戦したいとも思います。」と、こちらも前向きな姿勢を示した。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　この２人の意見を聞いた田中記者は「トランスジェンダーの女子競技への参加禁止というのは、男性目線の一方的な考え方なのではないかとふいに感じた。」そうで、「安全性については慎重に吟味しなければいけないが、中村のこの言葉は一考に値すると思う。」とまとめた（サンスポ電子版・「<a href="https://www.sanspo.com/article/20230227-WDXXGRLENBNZVMSJYC4JR26QUM/">【ベテラン記者コラム（416）】トランスジェンダー選手の女子競技への参加禁止は一方的な「男性目線」なのかもしれない</a>」、2023年３月４日閲覧）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　田中記者は文中、スコットランド協会がトランスジェンダー選手の女子の試合への出場禁止を発表し、他の協会、ワールドラグビーも同様の禁止措置を決め、その根底にはパワーやスピードの違いで安全性が損なわれるという考えがあることを示している。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　トランスジェンダー選手の女子の試合への参加が危険を伴い、さらに生物学上の男子が出場可能となれば女子スポーツ全体の存続の危機があることは理解していると思われるが、現役の選手らがコメントすると、一方的な男性目線かもしれないと自分の考えが揺らぎ、一転して選手の参加に前向きなコメントを一考の余地があると締めているのである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■スピード10％減、パワー20％減</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　スポーツの世界で男女が分けられているのは、男女の間には才能や努力だけでは埋められない生まれついての差異があり、それなのに両者を同一に扱えばスポーツの根幹の理念であるべき「競技の公正さ」に疑義が生じるからである。どれだけ優れた女子選手であっても、女子であるという時点でパワーやスピードで男子に劣るのは否めない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　たとえば、陸上100ｍの世界記録は男子９秒58、女子10秒49である。平均速度で考えると、男子が10.44m/sに対して女子は９.53m/sで、男女の速度比は100：91.3となる。</span></p>
<div id="attachment_15444" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/03/wl.jpeg"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-15444" class="wp-image-15444" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/03/wl-300x180.jpeg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/03/wl-300x180.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/03/wl-1024x614.jpeg 1024w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/03/wl-768x461.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/03/wl.jpeg 1134w" sizes="(max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-15444" class="wp-caption-text">トランスジェンダー選手の女子競技参加は不公正では？</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ウエイトリフティングで男女ともに存在する69kg級の階級の合計重量の世界記録で比較すると、男子359kgに対して、女子は286kgで、男女の重量比は100：79.7となる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　非常に大雑把な表現をすれば、短距離のスピードは男子に比べ女子は10％減、パワーは20%減。この差が生物学的なものに由来するのは明らかで、トップ選手になればその差異は埋めようがないのは容易に想像がつく。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　女子サッカーのワールドカップで優勝したなでしこジャパンのＦＷだった永里優季選手は2020年秋、男子チームに混じって試合をしたが、所属先は神奈川県２部リーグであった。女子サッカーの世界で頂点に立ったチームのＦＷも、男子に混じると互角以上に戦えるのは県の２部リーグレベルまで落とすしかないことを示している。それでも永里選手の挑戦に多くの人が拍手をしたのは、生物学的に負ったハンデを自らの才能と努力で克服し、性差を逆転するための果敢なチャレンジであったからであろう。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■トランスジェンダーの選手参加で発生する諸問題</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　このようにトップレベルの選手で男女差がある中、性自認女性を理由にトランスジェンダーの選手を女子の試合に出場可能にした場合、さまざまな問題が発生する。ラグビーやアイスホッケーのように激しいコンタクトを続ける競技の場合、女子選手の身体、時には生命にすら危機が及ぶ。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　競技の結果も、女子では世界トップのチームが、本来なら足元にも及ばない技量のチームが生物学上の男子選手を加入させることで逆転することも可能になってしまう。そうなると女子チームの選手はまともに努力することが馬鹿馬鹿しくなってしまうに違いない。それゆえ、ワールドラグビーはトランスジェンダー選手の女子の試合への出場禁止を発表したのである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ところが、田中記者が取材した中村知春選手は、歓迎の意向を示した。ここで中村選手のコメントを紹介しよう。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">「そういう苦労をされてきた方から学べることは絶対に多いと思う。マイノリティーの方々の感覚を受け入れていかないとラグビーは成長しない。ぜひ、自分のチーム（ナナイロプリズム福岡）に来てほしい。来てほしいし、そういう方がいるチームと対戦したいとも思います。世界で戦ってきた相手の中には190センチを超える選手がいたし、120キロ以上の選手もいました」（前出のコラム）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　中村選手の摘示は、性的マイノリティが、マイノリティゆえに苦労してきたであろうから、そういう人たちから人間的な面を含めて学べるということが１つ。もう１つは、過去の対戦相手に男子選手並みの大型選手がいたという事実である。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　前者は競技の公正さや女子選手の安全については触れない、要はネガティブな面は触れずにポジティブな要素を挙げただけである。後者は、前述のように男女にはパワーとスピードに大きな差異があるため、男女でサイズが同じであっても、同一には比べられないという視点が抜け落ちている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■中村選手の真意は”多文化共生”</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　このように中村選手の発言は、トランスジェンダー選手の女子競技参加のリスクに触れないか、あるいは男女に存在する差異に目をつぶり同一視した上でのものであるというのは分かる。記者なら当然、「それは女子選手のリスクを過小評価していませんか？」と聞くべきであるし、記者でなくても聞くであろう。</span></p>
<div id="attachment_15443" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/03/8f7d0d09872da08571ff9a1ddc257b1a.jpg"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-15443" class="wp-image-15443" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/03/8f7d0d09872da08571ff9a1ddc257b1a-300x180.jpg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/03/8f7d0d09872da08571ff9a1ddc257b1a-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/03/8f7d0d09872da08571ff9a1ddc257b1a.jpg 567w" sizes="(max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-15443" class="wp-caption-text">トランスジェンダー選手の女子競技への参加は大きな問題を孕む</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　そうすれば中村選手も「要は、ＬＧＢＴＱに対する差別は極力なくそう、ＬＧＢＴＱを理由に排除するような考えはやめようということです」とその趣旨を説明すると思われる。実際、当該記事には、イベント後の中村選手の話として「仲間外れにするより仲間として迎え入れることの方が大事だと思うんですが」（前出コラム）と話したと記されている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ここまで選手に言われても、田中記者は「今後、日本でもトランスジェンダーに関する論議が出てくるだろう。もちろん、安全性については慎重に吟味しなければいけないが、中村のこの言葉は一考に値すると思う。」（前出コラム）としているのである。「この言葉」が指しているのは直前の中村選手の「仲間として迎え入れることの方が大事」を指しているのは明らかで、それに安全性の吟味を加えているのであるから、「この言葉」をトランスジェンダー選手の参加を認めることと捉え、それを一考の余地ありとしていると判断すべき。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　安全性に関してはワールドラグビーなどの決定がその答えであり、いまさら慎重に吟味する必要などない。中村選手の後段の発言は異質さを理由に排除すべきでないという、いわば多文化共生の本質的な部分を心に留めるべきであり、その趣旨であろう。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　そもそも安全性や公正さを保持するための排除は合理的な区別であり、差別ではない。田中記者は、あらゆる取り扱いに関して均等に扱う絶対的平等を実現すべきと言っているに等しく、事実上の差異に対応して異なる扱いを認める相対的平等を否定しており、法的、社会的</span><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">には論外の主張である。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ジェンダーの問題がこれだけ世界的に話題になる中、一選手の言葉でベテラン記者が考えが揺らぎ、その後の選手の説明も、その真意を理解できていないのは記事から伝わってくる。同じスポーツ新聞出身者として、このレベルの原稿が1983年入社の大ベテランから出されること、それを堂々と掲載する媒体があることが残念でならない。</span></p>
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