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	<title>プラザ合意 | 令和電子瓦版</title>
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	<title>プラザ合意 | 令和電子瓦版</title>
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		<title>中東で９勝の荒稼ぎ 日本競馬の経済学</title>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 27 Mar 2022 01:45:04 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[経済]]></category>
		<category><![CDATA[ドバイワールドカップ]]></category>
		<category><![CDATA[サウジカップ]]></category>
		<category><![CDATA[プラザ合意]]></category>
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					<description><![CDATA[　ドバイワールドカップデーが３月26日、ＵＡＥドバイで開催され、日本調教馬が５勝（１着同着含む）した。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ドバイワールドカップデーが３月26日、ＵＡＥドバイで開催され日本調教馬が５勝（１着同着含む）した。２月にはサウジアラビアで４勝しており、中東で９勝。日本の競走馬は世界の大レースもそのローテーションに組み込まれる時代になってきた。日本馬の強さの原因と、これからの日本競馬の向かう方向を考えた。</span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■他国から恨まれないか？</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13433" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/43df8b77ae08f65baa8ace315c8b6996.jpeg"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13433" class="wp-image-13433" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/43df8b77ae08f65baa8ace315c8b6996-300x180.jpeg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/43df8b77ae08f65baa8ace315c8b6996-300x180.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/43df8b77ae08f65baa8ace315c8b6996-768x461.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/43df8b77ae08f65baa8ace315c8b6996.jpeg 850w" sizes="(max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13433" class="wp-caption-text">サウジアラビアとＵＡＥドバイでの日本馬の勝利</p></div>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ＵＡＥドバイのメイダン競馬場で開催されたドバイワールドカップデーに、日本調教馬は８クラに22頭が出走した。２ＲのＧ２<a href="https://world.jra-van.jp/schedule/result/R1007374/">ゴドルフィンマイル</a>（ダート1600ｍ）でバスラットレオンが逃げ切ったのを皮切りに、３ＲのＧ２<a href="https://world.jra-van.jp/schedule/result/R1007849/">ドバイゴールドＣ</a>（芝3200ｍ）をステイフーリッシュが優勝。その後も勝ち星を重ね、準メーンのＧ１<a href="https://world.jra-van.jp/schedule/result/R1007379/">ドバイシーマクラシック</a>（芝2410ｍ）ではシャフリヤールが好位から抜け出し、後続の追撃を抑えて昨年のＧ１東京優駿以来の勝ち星を記録した。</span></p>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　８レースで５勝。他国から恨まれるのではないかと思われるほどの強さ。２月26日のサウジアラビアのリヤドのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われたサウジカップデーではメーンのＧ１<a href="https://world.jra-van.jp/schedule/result/R1007362/">サウジＣ</a>にマルシュロレーヌとテーオーケインズの２頭が出走。アンダーカード５クラに10頭の合計12頭が挑んで４勝をマークした。２、３月の中東シリーズで14レースに延べ34頭が出走して９勝という、オイルマネーを大きな柄杓で掬い取ったような荒稼ぎである。</span></p>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　勝ち馬の一覧を表にまとめたが、９頭が稼いだ１着賞金は1197万米ドル（約14億3600万円＝１ドルを120円で計算）になる。同時期に開催されるＧ１フェブラリーＳの１着賞金が１億4000万円なので10クラ分、Ｇ１高松宮記念の１着賞金１億7000万円であれば８・５クラ分に相当する。</span></p>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　日本調教馬の強さはまぐれでも何でもなく、昨年12月の香港国際シリーズでも４クラで２勝をマーク、11月の米ブリーダーズＣシリーズでも２頭が優勝している。</span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■シンボリルドルフの時代から隔世の感</span></strong></span></p>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　1980年代から90年代にかけて競馬の取材をした者にとっては隔世の感がある。1985年のダービー馬シリウスシンボリは欧州で14戦したが、勝ち星はなく仏Ｇ３フォワ賞（現Ｇ２）２着が最高。1986年のＧ１凱旋門賞では英国のダンシングブレーヴにひとまくりされて15頭立ての14着と惨敗を喫している。</span></p>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　天皇賞馬ギャロップダイナは1986年にフランスのマイルＧ１・２クラに参戦して12着、10着と敗れ、無敗の三冠馬シンボリルドルフは欧州より格が落ちる米国の芝のレースに遠征し、Ｇ１サンルイレイＳ（現Ｇ３サンルイレイＨ）で故障もあり６着と敗れた。</span></p>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　トップ中のトップが遠征して惨敗するのが当時の海外遠征であったが、40年近くの時を経て準トップの馬が日本より高い賞金を求めて遠征し、多額の賞金を持って帰る時代になった。特にサウジアラビアは金満状態で、Ｇ３の<a href="https://world.jra-van.jp/schedule/result/R1007897/">紅海ターフＨ</a>、<a href="https://world.jra-van.jp/schedule/result/R1007363/">ネオムターフＣ</a>でさえ１着賞金１億8000万円と、日本のフェブラリーＳなどのＧ１よりも賞金が高い。</span></p>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　クラブ馬主所有の馬であれば、会員に儲けさせるには格好の標的。ステイフーリッシュは社台レースホースの所有馬で、日本ではＧ１に行くと足りないが中東での２戦で２億5000万円を稼いだのだから、感極まって「Allah Akbar!」と叫んだ出資者が</span><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">いたかもしれない。</span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■日本馬が強くなった理由</span></strong></span></p>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　こうした日本馬の海外の活躍の原因は、第一に馬資源の向上が挙げられる。種牡馬サンデーサイレンスの輸入が日本の競馬を変えたのはよく言われるが、社台グループなどが海外から良質の繁殖牝馬を積極的に導入したのも見逃せない。</span></p>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　大きな話をすれば、1985年のプラザ合意で円高ドル安が進み、合意以前は１ドルが230円前後を推移していたものが一気に120円程度まで上昇したことで、こうした牡牝双方の良質のサラブレッドの導入が可能になった。</span></p>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　また、ＪＲＡの管理競馬で売上が上昇、それに伴ってレース賞金がアップされ、高額のサラブレッド（競走馬、繁殖馬も含め）を取引できるマーケットの土台が醸成された面も指摘できる。</span></p>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　海外遠征が盛んになり、厩舎関係者のノウハウが蓄積されたことや、外国人騎手に門戸を開いて騎手のレベルがアップしたこと、海外のビッグレースの馬券発売を実施するための法整備を行い、ＪＲＡに日本馬による海外遠征がもたらす果実を享受できるシステムにしたことも見逃せない。そうした様々な要因があって、今日の日本のサラブレッドの強さがある。</span></p>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　あくまでも個人的な感覚であるが、シンボリルドルフも今の時代にあれば、Ｇ１を１つ勝てるかどうかというレベルと思う。シンザンになると、もうオープンに入れるかどうかというところではないか。昭和の競馬と令和の競馬はそれぐらいの差があるように感じる。</span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■資産を最大化する手段としての競馬</span></strong></span></p>
<div id="attachment_9675" style="width: 230px" class="wp-caption alignright"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/03/dubai.jpg"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-9675" class="wp-image-9675" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/03/dubai-300x180.jpg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/03/dubai-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/03/dubai-768x461.jpg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/03/dubai.jpg 995w" sizes="(max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-9675" class="wp-caption-text">ドバイワールドＣの舞台・メイダン競馬場（メイダンレーシングのTwitterから）</p></div>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　今、競馬関係者で心配されているのが、日本競馬の空洞化である。３月23日発売の週刊競馬ブックでも、識者の声として中東の競馬に大量の出走馬が出ることで２月下旬に開催されるＧ１フェブラリーＳが手薄になり、しかもドバイワールドＣの前哨戦的な位置付けになってしまうと危惧する声が掲載されていた。</span></p>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ＪＲＡもその点には警戒心を持っており、2022年からはＧ１の賞金アップを図った。フェブラリーＳは１億2000万円から１億4000万円に、高松宮記念は１億3000万円から１億7000万円に、ジャパンＣと有馬記念はともに１億円アップの４億円に増額された。それはそれで一定の効果は見込めそうではあるが、Ｇ１サウジカップは1000万ドル（約12億円）、Ｇ１ドバイワールドＣは696万ドル（約８億3500万円）である。</span></p>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　競走馬の所有者にとって、競馬は自らの資産（競走馬）を最大化させるための手段。それは単純に賞金を稼ぐよりも、繁殖としての価値を高めるという点に力点が置かれる。日本の大レースよりも海外の大レースを勝った方が繁殖馬としての価値が高まると考えれば、海外を選ぶであろう。牡馬なら種牡馬の際の価値、牝馬なら産駒の価格ということを考えれば、出走レースを国内にとどめる理由はない。</span></p>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　日本競馬の空洞化は、マーケットを海外に広げることの裏返しでもある。日本の競走馬の強さを目の当たりにした海外の関係者の中には、日本のサラブレッドを輸入して、強化を図ろうとする者も出てくる。アグネスタキオンやディープインパクトに対して、ＵＡＥドバイのシェイク・モハメド殿下が興味を示していたことは良く知られている。</span></p>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　実際、日本の種牡馬の産駒が欧州の大レースを制している。たとえば昨年のスノーフォール（父ディープインパクト）は英オークスなどＧ１を３勝した。</span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■空洞化ではなく「棲み分け」</span></strong></span></p>
<div id="attachment_6436" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/707ba17c7ef8d9ef08b39ef314adf432.jpg"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-6436" class="wp-image-6436" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/707ba17c7ef8d9ef08b39ef314adf432-300x180.jpg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/707ba17c7ef8d9ef08b39ef314adf432-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/707ba17c7ef8d9ef08b39ef314adf432-768x461.jpg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/707ba17c7ef8d9ef08b39ef314adf432.jpg 992w" sizes="(max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-6436" class="wp-caption-text">写真はイメージ（東京競馬場）</p></div>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　日本の競馬の空洞化を心配するよりも、日本の競馬は日本の馬場に合った馬が出るもので、日本の競馬はいまひとつ合わない、海外でより力を発揮できる馬は海外へというのが基本的な棲み分けと考えるべき時代と思う。</span></p>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　たとえばグローリーヴェイズ、ステイフーリッシュのような馬は、海外でその素質が花開いたと思えばいい。それらの馬が日本競馬産業全体の広告塔になり、日本の競走馬生産界を外に広げることに繋がる。</span></p>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　世界のサラブレッド生産は質・量の双方で考えれば米英愛がビッグ３と言っていいが、そこに日本が加わってビッグ４になれるだけの素地は出来上がったように思う。</span></p>
<p><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　日本の産業が総じてシュリンクしていく時代、成長を感じさせる分野としての競馬の可能性を感じさせてくれる日本馬の活躍であったと言えるのではないか。</span></p>
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