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	<title>伊藤詩織 | 令和電子瓦版</title>
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	<description>政治、社会、運動、芸能など、様々なジャンルのニュース＆オピニオンサイトです</description>
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	<title>伊藤詩織 | 令和電子瓦版</title>
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		<title>中居氏事案に既視感 ”伊藤詩織氏事件”６つの共通点</title>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 07 Apr 2025 04:14:30 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[社会]]></category>
		<category><![CDATA[伊藤詩織]]></category>
		<category><![CDATA[中居正広]]></category>
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					<description><![CDATA[　中居正広氏の事案について取材していると既視感を覚えることがある。過去に取材した伊藤詩織氏や、札幌市で中学教師が免職された事案との共通点が多いからである。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　中居正広氏の事案について取材していると既視感を覚えることがある。過去に取材した伊藤詩織氏や、札幌市で中学教師が免職された事案との共通点が多いからである。そのような取材をしてきた者であるからこそ見えてくる事案の視点がある。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/25fe.png" alt="◾" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />過去の事案との６つの共通点</span></strong></span></p>
<div id="attachment_19803" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2025/04/e30d5493007ecf849d42b460cbba9398.jpg"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-19803" class="wp-image-19803" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2025/04/e30d5493007ecf849d42b460cbba9398-300x180.jpg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2025/04/e30d5493007ecf849d42b460cbba9398-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2025/04/e30d5493007ecf849d42b460cbba9398-768x461.jpg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2025/04/e30d5493007ecf849d42b460cbba9398.jpg 850w" sizes="(max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-19803" class="wp-caption-text">伊藤詩織氏（2021年、撮影・松田隆）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　筆者が他の多くのメディアと異なり、中居氏を必要以上に批判しない理由の核心は、同種の事案を複数取材し、リアルタイムでその状況を見てきた点にある。女性サイドを支援する人々によると思われる巧みな戦術により、男性サイドが実態とかけ離れたレベルの誹謗中傷を浴びせられ、社会的に抹殺されるのを実際に目にしてきた。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　もちろん、中居氏の事案がそうであるとは言っていない。ただ、伝えられる内容から判断すると過去の事案との共通点が多く、異なる部分は個別の事情により、当然の帰結としてそうなったとも言えるため、（一度、立ち止まって整理して、よく考えてみようよ）というのが出発点となった（参照・<a href="https://reiwa-kawaraban.com/entertainment/20250111/">冷静になろう中居正広氏案件伝聞証拠と守秘義務</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　筆者が取材した同種の事案は大きいもので２つ。伊藤詩織氏と元TBS記者の事案（以下、伊藤詩織氏事案、参照・<a href="https://reiwa-kawaraban.com/tag/伊藤詩織/">伊藤詩織氏関連</a>）、札幌の元中学教師と被害を受けたと主張しているカメラマンの石田郁子氏の事案（以下、札幌事案、参照・<a href="https://reiwa-kawaraban.com/tag/元教師の戦い/">札幌・元教師の戦い免職処分取消訴訟</a>、<a href="https://reiwa-kawaraban.com/tag/免職教師の叫び/">免職教師の叫び</a>、<a href="https://www.ben54.jp/news/2057">“28年前”の性加害告発で懲戒免職…</a>＝弁護士JPニュース）である。実はもう１件、男女ともに一般人ではない事案で男性に話を聞いている。当該男性が記事化を望まなかったため、取材はその一度で終わったが、上記の両事案との共通点が多いことは認められた。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　その共通点とは、①女性が実名・顔出しで被害を主張している、②被害とされる行為は密室など他者の目が届かない場で行われたとされ男女間で証言が対立している、③女性がPTSD（心的外傷後ストレス障害）を発症したと診断されている、④支援団体の存在、⑤メディアが総じて女性の立場に立っている、⑥女性サイドが反対意見を述べる者に対して、事実で反論せずに「セカンドレイプ」などと”レッテル貼り”で非難する、という６点。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt; color: #000000;"><strong><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/25fe.png" alt="◾" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />女性からの情報発信</strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　①は伊藤詩織氏、石田郁子氏が実名でメディアの前で顔を出して性的被害を主張していたことはご存知の方が多いはず。それをするのは④と⑤が深く関係していると思われる。以前は、性的な被害を受けた女性はそれを恥ずかしいこととして表には出てこないことが多かった。そのことで多くの人は被害女性の生の姿、生の声に接することができず被害をどこか他人事のように捉えてしまう傾向がある。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　女性が顔も名前も出せないことで、社会的には男性側に有利に働くという見方もかつては存在していたのであろう、それを避けるために、④の支援団体が女性に実名・顔出しでの訴えを促していたと考えられる状況があった。そのことで⑤マスメディアもSNSも味方につける効果が見込める。これは取材した事案における支援する団体の基本的な戦略であり、団体側はここから全てが始まると認識していると思われる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　中居氏の事案では、女性Ａは公的には実名は明かされず、女性Ａとしてメディアに顔も出していない。しかし、元フジテレビアナウンサーという限定的な属性から、多くの人が真偽不明のまま人物を特定している状況と言っていい。また、元フジテレビアナウンサー（男性）の１人はSNSで女性Ａの実名を出した（それが真実である保証はないが）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　女性Ａは中居氏との性的な行為があった（2023年６月２日、中居氏の自宅マンションにて）後、SNSで発信を続けていたという。その点はフジ第三者委の報告書で明らかにされている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「2023年10月下旬、女性Aは入院中にベッドに横たわる自撮り写真と当時の心情を自身のInstagramにアップした。」</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「検討の結果、女性Aに対して対外発信を控えるよう話をすることとし、F氏から女性Aに伝えることになった。…これに対して、女性Aは泣き、『私から社会とのつながりを奪うのか』などと訴えたとのことである。」</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「その後も女性AはInstagramで自撮り写真や病状の具体的内容、心情などを投稿して対外発信を続け、CX関係者や産業医らはその動向を見守った。」（以上、報告書p44-45）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　女性Ａは情報発信の中止に対して強く抵抗し、その後も発信を続けることとなった事情は報告書に明記されている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/25fe.png" alt="◾" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />両当事者の主張の乖離</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　以上のように、中居氏の事案においても、事実上①は踏襲されていた。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　最大の特徴は②である。典型的な密室での出来事で男女の証言が全く異なっている。伊藤詩織氏は著書「Black Box」の中で被害状況を「ベッドの上で体と頭を押さえつけられ、覆い被されていた状態にされ、窒息しそうになり、その瞬間『殺される』と思った」などと記している（同書p51）。</span></p>
<div id="attachment_19806" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2025/04/af0713238bbca46a613c95aaa127fd24.jpeg"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-19806" class="wp-image-19806" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2025/04/af0713238bbca46a613c95aaa127fd24-300x180.jpeg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2025/04/af0713238bbca46a613c95aaa127fd24-300x180.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2025/04/af0713238bbca46a613c95aaa127fd24.jpeg 737w" sizes="(max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-19806" class="wp-caption-text">写真はイメージ（札幌大通り公園、撮影・松田隆）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ところが、元TBS記者によると「原告（筆者註・伊藤詩織氏）は、就職活動について自分が不合格であるかを尋ねながら、左手で被告（同・元TBS記者）の右手を握り、引き込むように引っ張ったため、被告は原告と添い寝をする状態になった。原告は、再び就職活動に関し自分が不合格であるかを尋ねつつ、寝返りを打ちながら右足を被告の体の上に乗せた。そのため、被告は、悪印象を挽回しようとする原告に安心感を与えようとして、性交渉を始めた。」（一審東京地裁判決文から、参照・<a href="https://reiwa-kawaraban.com/justice/20211015/">追い詰められた伊藤詩織氏 控訴審の行方</a>）と正反対の状況が説明されている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　札幌事案でも同様で、石田郁子氏は卒業式の前日に教師の自宅でキスをされた、一緒に登山して山頂近くで口腔性交をさせられた等を主張しているが、元教師はその時のアリバイを主張し石田氏の妄想の産物であるとしている（参照・免職教師の叫び<a href="https://reiwa-kawaraban.com/society/20210612/">（４）疑わしい元教え子の主張</a>、同<a href="https://reiwa-kawaraban.com/society/20210614/">（５）まるでＡＶ元教え子の証言</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　中居氏の事案では上記の両事案ほどの乖離はないように思えるが、「Ｇ氏（筆者註・編成局長）は…港社長及び大多専務に対して…中居氏は女性Ａの認識とは異なる受け止め方をしていることを報告した。」（報告書p42）と、行為態様についてはともかく当事者の認識については乖離していたことが窺われる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/25fe.png" alt="◾" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />反論になっていない？「セカンドレイプ」</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　③女性がPTSD（心的外傷後ストレス障害）を発症したと診断されている点は、既に多くの報道がなされており、女性Ａについても報告書に記載されている。⑤メディアが総じて女性の立場に立っている点も多くの方がお分かりのはず。報告書に対して正面から疑問を呈しているのは筆者以外では、竹田恒泰氏がテレビで言及した程度か。伊藤詩織氏事案、札幌事案でも男性側は悪魔のような存在であるかの如く扱われていたのは公知の事実である。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　⑥については、筆者がこれまでさんざん浴びせられてきた言葉である。事実の摘示に対して「セカンドレイプである」と主張し、事実関係を争わず、レッテル貼りで対抗してくる。特にすさまじかったのは伊藤詩織氏事案での２つの記事に対するものである。この時、強姦致傷（当時）の被害者の女性に伊藤詩織氏が受けた被害の供述に不自然な部分があることを指摘していただいた（参照・伊藤詩織さんへ強姦致傷被害者から（<a href="https://reiwa-kawaraban.com/society/202100206/">前</a>）（<a href="https://reiwa-kawaraban.com/society/20210207/">後</a>））。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　これに対して「強姦致傷の被害者と称する女性は偽物ではないか」「本当なら事件番号を教えろ」「筆者（松田隆）による伊藤詩織氏へのセカンドレイプだ」といった意見がＸ（当時Twitter）上に次々と投稿され、サイトにも同様のコメントが多数寄せられた。そもそも強姦致傷の被害女性がセカンドレイプの前提となるファーストレイプの存在に疑問を投げかけているのであり、無条件にファーストレイプを認定した上での批判は批判として成立しないと思われる。そうした論理上の問題を気にしない人々による批判と言える。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　中居氏の事案を書いた筆者のもとには「セカンドレイプだ」といった類の批判が、この記事を書いている４月７日の段階でも寄せられている。支援団体にシンパシーを抱く者の間で定型的な反論方法として共有されているのかもしれない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/25fe.png" alt="◾" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />中居氏事案の独自性</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　以上のように、両事案と中居氏の事案の共通点は少なくない。異なる点は、両事案は法廷で争われ、中居氏の事案は訴えが提起されることなく法廷外で決着していることである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤詩織氏事案では原告の一部勝訴となった。ただし、反訴で伊藤氏に対する名誉毀損による損害賠償請求が認められており、裁判結果の印象としては痛み分けであるが、メディアの報道では伊藤氏が完全に勝訴したかのように扱われている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　札幌事案では原告の石田郁子氏の敗訴の判決が確定も、二審東京高裁が判決理由中の判断で原告の主張する事実があったと認めた。原告は上告せずに判決を確定させて「裁判所も事実を認めた」と主張し、その結果が影響して中学教師は懲戒免職処分とされた（判決理由中の判断には法的拘束力がなく［民事訴訟法114条1項参照］、裁判で決すべき権利の帰趨にとって重要でない場合には、緻密かつ正確に事実認定がなされないこともあり得るとされる）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　一方、中居氏事案は法廷で争われることがなく、第三者委員会が「性暴力による重大な人権侵害があった」と認定したに過ぎない。当該、フジ第三者委は、女性Ａの支援団体と関連が深いと思われる弁護士が委員の過半数を占めており、しかも日本の法廷ではあり得ない、WHOの基準を用いて法的に曖昧な表現である「性暴力」を認定した（参照・</span><a href="https://reiwa-kawaraban.com/society/20250404/"><span style="font-size: 12pt;">フジ第三者委による中居氏の「性暴力」認定に疑問</span></a><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　同種の事案を間近で長期間取材してきた経験、蓄積した知識から、中居氏に対する重大な人権侵害が発生しているのではないか、過去の２つの事案からして支援する団体の戦略によって中居氏が深い闇に落とされたのではないかと考え、そうした社会のあり方に警鐘を鳴らしたいという思いから筆を執った。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/25fe.png" alt="◾" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />もう一度報告書を読んでみよう</span></strong></span></p>
<div id="attachment_19804" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2025/04/c96b32e54818bd898c3761092969ae49.jpeg"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-19804" class="wp-image-19804" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2025/04/c96b32e54818bd898c3761092969ae49-300x180.jpeg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2025/04/c96b32e54818bd898c3761092969ae49-300x180.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2025/04/c96b32e54818bd898c3761092969ae49-768x461.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2025/04/c96b32e54818bd898c3761092969ae49.jpeg 907w" sizes="(max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-19804" class="wp-caption-text">写真はイメージ</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　以前にも書いたが、女性Ａは一連の事件に関係して心的外傷後ストレス障害（PTSD）と診断されるなど、深刻な症状が認められるとのこと。心よりお見舞い申し上げたい。事件の傷が癒え、新たな人生を前向きに生きていかれることを願っている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ただし、そのことと、社会が中居氏をどう扱うかは次元の異なる問題である。現状、中居氏が問われるべき責任の重さと、受けた社会的制裁の間に均衡が保たれているとは思えない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　我々はもう一度、冷静になって、この事案を考え直すべきではないのか。中居氏に保障されるべき人権は本当に守られているのか。そうした思いを念頭に報告書を読めば、それまで見えてこなかったものも見えてくるように思う。</span></p>
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		<title>中居氏に性暴力の汚名着せたのは誰か HRNの影響力</title>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 06 Apr 2025 02:46:27 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[社会]]></category>
		<category><![CDATA[伊藤詩織]]></category>
		<category><![CDATA[中居正広]]></category>
		<category><![CDATA[佐々木恭子]]></category>
		<category><![CDATA[ヒューマンライツ・ナウ]]></category>
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					<description><![CDATA[　元タレント・中居正広氏による元フジテレビアナウンサーの女性Ａさんに性暴力があったと認定した第三者委員会は、特定の政治的勢力の影響を受けていることが推察される。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　元タレント・中居正広氏による元フジテレビアナウンサーの女性Ａさんに性暴力があったと認定した第三者委員会は、特定の政治的勢力の影響を受けていることが推察される。刑法の不同意性交罪の創設にも深く関わった国際人権ＮＧＯのヒューマンライツ・ナウ（新倉修理事長）は、第三者委員会で中心的な役割を果たしている。その団体としての考え、行動をたどっていくと「性暴力」認定は既定路線だったのではと思わされる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/25fe.png" alt="◾" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />事実認定の権限握る委員３人</span></strong></span></p>
<div id="attachment_18787" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2024/12/3e82518db10b0b7ec0b3d02389c5d736.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-18787" class="wp-image-18787" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2024/12/3e82518db10b0b7ec0b3d02389c5d736-300x180.jpg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2024/12/3e82518db10b0b7ec0b3d02389c5d736-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2024/12/3e82518db10b0b7ec0b3d02389c5d736-768x461.jpg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2024/12/3e82518db10b0b7ec0b3d02389c5d736.jpg 850w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-18787" class="wp-caption-text">写真はイメージ</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　フジテレビと中居氏の問題で第三者委員会（以下、フジ第三者委）が設置されたが、一般に第三者委については日本弁護士連合会がガイドラインを作成しており、それに準拠して実際の設置や運営がなされる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　第三者委は通常弁護士が委員として任命され、その数は原則３人以上。委員は当該事案に関連する法令の素養があり、内部統制、コンプライアンス、ガバナンス等、企業組織論に精通した者でなければならず、「事実認定の権限は委員会に属する」（<a href="https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/opinion/report/data/100715_2.pdf">「企業等不祥事における第三者委員会ガイドライン」策定にあたって</a>・同第１（２）事実認定）とされている。そのため、フジテレビと中居氏の問題について事実認定をする権限はフジ第三者委の３人の委員に属していることになる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　第三者委が出す評価や原因分析については「法的評価のみにとらわれることなく、自主規制機関の規則やガイドライン等も参考にしつつ、ステークホルダーの視点に立った事実評価、原因分析を行う」（同・第１（３）①）とされている。このことからフジ第三者委は世界保健機構（ＷＨＯ）の「World Report on Violence and Health」（2002年）の「性暴力」の定義を中居氏の事案に当てはめたものと思われる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　抽象的な表現をすれば、日本の法廷では法令と条約などのもの差しで事案を測るが、第三者委では自分たちに都合のいいもの差しを持ってきて、事案を”測定”できる。男性の行為を不同意性交、不同意わいせつとは認定できなくても、海外の物差しを持ってきて「性暴力」と結論付けることが可能なシステムになっている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　委員の選定方法はガイドラインに明記されていない。ただし、「第三者委員会は、依頼の形式にかかわらず、企業等から独立した立場で企業等のステークホルダーのために、中立・公正で客観的な調査を行う。」（同第２）とある。フジテレビの当時の港浩一社長が当初、独自の調査委員会を設置しようとした際に（お手盛りの調査で済ませる気か）との批判が殺到、後に第三者委設置に切り替えた経緯を考えれば、フジテレビ側が委員を指名するとは考えにくい。おそらく、日弁連から推薦のような形で決まったものと思われる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/25fe.png" alt="◾" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />ヒューマンライツ・ナウとは</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ここでフジ第三者委の３人の委員を紹介する。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">委員長・<strong>竹内朗</strong>弁護士（プロアクト法律事務所）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">委員・<strong>五味祐子</strong>弁護士（国広総合法律事務所）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">委員・<strong>山口利昭</strong>弁護士（山口利昭法律事務所 ※前任の寺田昌弘氏から引き継ぎ）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　竹内氏は冒頭紹介したヒューマンライツ・ナウ（以下、HRN）の運営顧問であり（HRN・<a href="https://hrn.or.jp/outline/overview/">団体概要</a>）、五味氏は所属事務所の所長弁護士の国広正氏とともにHRNの講師としてホームページ上で紹介されている（HRN・<a href="https://hrn.or.jp/bhr/">ビジネスと人権</a>）。つまり、フジ第三者委で事実認定をする権限を持つ３人のうち２人はHRNの関係者、HRNの考えに共鳴する人物で占められていると言っていい。そうなると事実認定も、それに基づく評価も、HRNの考えが反映されたものになることは容易に想像がつく。ちなみに主任調査担当弁護士５人のうち２人は竹内弁護士と同じプロアクト法律事務所で、うち１人はHRNの運営委員を務めている。</span></p>
<div id="attachment_19788" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2025/04/3e82518db10b0b7ec0b3d02389c5d736-1.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-19788" class="wp-image-19788" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2025/04/3e82518db10b0b7ec0b3d02389c5d736-1-300x180.jpg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2025/04/3e82518db10b0b7ec0b3d02389c5d736-1-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2025/04/3e82518db10b0b7ec0b3d02389c5d736-1.jpg 640w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-19788" class="wp-caption-text">写真はイメージ</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　それでは、HRNとはどのような団体なのか。活動内容は定款第４条で「（１）人権の擁護又は平和の推進を図る活動　（２）国際協力の活動　（３）以上の活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動」とされている（HRN・<a href="https://hrn.or.jp/wpHN/wp-content/uploads/2019/06/teikan20190627.pdf">定款</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　実際の活動では不同意性交等罪の創設への働きかけがある。2018年に報告書「#MeTooを法律へ性犯罪に関する各国法制度調査報告書」を公表して法整備の実現を呼びかけた（HRN・<a href="https://hrn.or.jp/news/14625/">【報告書】#MeTooを法律へ 性犯罪に関する各国法制度調査報告書</a>）。2023年７月13日に施行された際には、ウェビナーを開催している。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　その告知の中で「『同意のない性交は犯罪』であることが法律名にも明確に示されたことで、被害者の落ち度が責められる文化が終わり、加害者がきちんと罰せられる世の中へとシフトしていくことが今後に期待されます。」（HRN・<a href="https://hrn.or.jp/news/24275/">みんなで獲得した「不同意性交等罪」～次の一歩へ～</a>）と明記されている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　HRNと親和性の高い人物として、TBS元記者から性的被害を受けたとする伊藤詩織氏がいる。2018年６月に「メディアで起き始めた＃Me Too 　声をあげられる社会をつくるために」というイベントが開催され、そこにゲストとして参加した（HRN・<a href="https://hrn.or.jp/news/14625/">【イベント報告】6月8日(金)　メディアで起き始めた＃MeToo 声をあげられる社会をつくるために</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　インタビューでは伊藤氏の不同意性交等罪に関する考えが語られている。「この背景には、同意のない性交を罰する法律がないという問題があります。著しい暴行や脅迫を被害者側が証明できなければ、強制性交罪が成立しないとされており、恐怖で体が動かなかった場合など、加害者を罪に問えなくなってしまいます。『同意のない性交は暴力であり、犯罪だ』と法律に明記することが、被害を訴えるハードルを下げることにつながります。」（琉球新報・<a href="https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1572322.html">伊藤詩織さんインタビュー「同意のない性交は犯罪、法に明記を」　被害認定の判決が確定、5年間とこれから</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/25fe.png" alt="◾" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />HRNの考え方</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤詩織氏の話に代表されるように、不同意性交等罪の創設を求めていたHRNなどの人々は、基本的に「同意のない性交は暴力であり、犯罪」という認識と見受けられる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　フジ第三者委の過半数を構成する、HRNと関係する２人の弁護士（竹内、五味の両氏）の個人的な思想・信条までは分からないが、おそらく、それに近いものであったと推察される。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　中居氏の弁護士は第三者委の委員の顔ぶれを見れば、上記の事情は容易に察知できる。仮に守秘義務を解除し、中居氏と女性Ａの間で発生したことが調査の対象とされたら、その内容が当サイトが推理したような「少なくとも中居氏は性的行為をする際に暴力は用いていなかったのは間違いなく、さらに同意がなかったとする女性Ａとは異なる受け止め方をしていた、即ち『女性Ａの同意を得て性的行為をしたと認識している』」（参照・<a href="https://reiwa-kawaraban.com/society/20250404/">フジ第三者委による中居氏の「性暴力」認定に疑問</a>）</span><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">というものであったとしても、同意のない性交なので犯罪と断じられる可能性は十分にある。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　実際に報告書では、女性Ａが中居氏の自宅マンションを訪れたのは「最終的に同氏所有のマンションで 2 人で食事することに同意したが、この同意は、業務上の関係において 2 人で食事するという限度での同意であって、それ以上のものではない。加えて、この同意が真意に基づくものであったとはいえない。」（報告書p52）と認定している。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　そうなれば中居氏の行為は「改正刑法施行直前であったが、現在であれば不同意性交等罪にあたる犯罪である」といった、おどろおどろしい表現の報告がなされた可能性がある。それを考えれば、中居氏の弁護士は「絶対に守秘義務を解除すべきではない」と中居氏に迫るであろう。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　こうした問題で、女性のバックに人権団体がつくと企業や男性の側にすれば厄介なことになったと受け止められがちである。フジテレビも問題発生後、女性Ａに政治的な団体からの支援が行われているのではないかと警戒していた事実が報告書に記載されている。Ｆ氏（アナウンス室部長、佐々木恭子氏）が「Ｇ氏（編成局長）から、女性Ａ本人と直接面会できないか、どういった支援団体とつながっているか知りたいとして、女性Ａ本人とやりとりしてほしいとの指示がメールでなされた。」（報告書p38）との記載である。結局この時はＦ氏が諸般の事情を考慮し、指示された確認をせずに終わっている。フジテレビが警戒した団体の１つにHRNがあった可能性は否定できない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　守秘義務が解除されなかったのは、これらの理由もあると筆者は考えている。その結果、フジ第三者委は不同意性交等罪とは断じられなくなったが（事案の核心部分が明らかにされないのに刑事責任ありの認定はさすがに無理がある）、とはいえ民法の不法行為ではアピールが弱く、結果、ＷＨＯの規定を持ち出して「性暴力である」という認定に落ち着いたのではないか。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/25fe.png" alt="◾" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />裁判と第三者委の違い</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　以上のようにフジ第三者委の政治的中立性には疑問符がつく。これは弁護士が委員になるのが原則の第三者委の制度が持つ宿痾のようなものと言える。第三者委が常に公明正大、公平公正と考えるのは控えた方がいい。弁護士は政治活動は禁じられておらず、政党のトップが弁護士であることも少なくない（社民党の福島みずほ党首など）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　これが裁判であれば、裁判官の積極的な政治活動は禁止されており（裁判所法52条１号後段）、違反すれば懲戒される（同法49条）。実際にそのことで戒告処分になった判事補の事件も発生している（参照・<a href="https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/233/052233_hanrei.pdf">最高裁大法廷決定平成10.12.1</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　裁判官にも政治的信条はあるが、職務を行う際には「その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される。」（憲法76条３項）とされ、良心以外の考え、思い、信条に従って職を行うことは許されない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　以上の点から筆者は（１）第三者委が裁判のようなレベルの公平公正さを有しているとは言えないこと、（２）フジ第三者委の報告書は全体的にHRNの主張が反映されていること、（３）中居氏が「性暴力で重大な人権侵害」を行った人物と事実認定されたことにHRNが果たした役割は（間接的とは言え）小さくないこと、以上の３点を考えている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/25fe.png" alt="◾" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />筆者とHRN あさからぬ因縁</span></strong></span></p>
<div id="attachment_14835" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/fe735ff0db1407aaff5fb953d10788c6.jpeg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-14835" class="wp-image-14835" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/fe735ff0db1407aaff5fb953d10788c6-300x180.jpeg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/fe735ff0db1407aaff5fb953d10788c6-300x180.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/fe735ff0db1407aaff5fb953d10788c6.jpeg 567w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-14835" class="wp-caption-text">青山学院大学（撮影・松田隆）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　最後に、筆者とHRNとの関わりを明らかにしておく。HRNの新倉修理事長には筆者が青山学院大学大学院法務研究科在籍時に授業を受け持っていただいた。また、１学年上の学生の音頭で新倉先生を招き、３人で忘年会を行ったこともあり公私共にお世話になった。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　一方で、伊藤詩織氏の事件（参照・<a href="https://reiwa-kawaraban.com/tag/伊藤詩織/">伊藤詩織氏関連</a>）や、札幌の元教師の復職を求める裁判等（参照・<a href="https://reiwa-kawaraban.com/tag/免職教師の叫び/">免職教師の叫び</a>、<a href="https://reiwa-kawaraban.com/tag/元教師の戦い/">札幌・元教師の戦い 免職処分取消訴訟</a>）では、HRNとは敵対に近い関係にあった。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　それらの意味では、あさからぬ因縁と言えるが、この記事を書くにあたってはそのような関係は一切、考慮していない。事実の摘示と、それに基づく推察を述べており、何の利害関係も反映していないことを明記しておく。</span></p>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>れいわ大石晃子氏 敗訴に無反省•無理解ライブ</title>
		<link>https://reiwa-kawaraban.com/justice/20230719/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 19 Jul 2023 14:36:34 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[司法]]></category>
		<category><![CDATA[伊藤詩織]]></category>
		<category><![CDATA[山口敬之]]></category>
		<category><![CDATA[れいわ新選組]]></category>
		<category><![CDATA[大石晃子]]></category>
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					<description><![CDATA[　れいわ新選組の大石晃子共同代表が７月18日、元ＴＢＳ記者の山口敬之氏の名誉を傷つけたとして、東京地裁から22万円の支払いを命じる判決を言い渡された。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　れいわ新選組の大石晃子共同代表（46）が７月18日、元ＴＢＳ記者の山口敬之氏の名誉を傷つけたとして、東京地裁から22万円の支払いを命じる判決を言い渡された。判決後、大石氏はyoutubeのライブ配信で判決は不当であるとし、控訴する考えを明らかにした。汚い言葉をＳＮＳで浴びせる非常識さにも驚かされるが、自らは負けていないかのような発言をYouTubeのライブで話すなど、全く反省のない様子には呆れるしかない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/25fc.png" alt="◼" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />22万円の支払いとツイート削除を命令</span></strong></span></p>
<div id="attachment_16636" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/07/ebc7eeb0d811f4277d64ffa9b1bbc777.jpeg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-16636" class="wp-image-16636" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/07/ebc7eeb0d811f4277d64ffa9b1bbc777-300x180.jpeg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/07/ebc7eeb0d811f4277d64ffa9b1bbc777-300x180.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/07/ebc7eeb0d811f4277d64ffa9b1bbc777-1024x614.jpeg 1024w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/07/ebc7eeb0d811f4277d64ffa9b1bbc777-768x461.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/07/ebc7eeb0d811f4277d64ffa9b1bbc777-1536x921.jpeg 1536w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/07/ebc7eeb0d811f4277d64ffa9b1bbc777.jpeg 1667w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-16636" class="wp-caption-text">22万円の支払いを命じられた大石晃子氏（同氏YouTubeチャンネル画面から）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　大石氏は2019年12月19日、山口氏が伊藤詩織氏に１億円を超える損害賠償請求をしたことについて、以下のように呟いた。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">①「元TBS記者で安倍総理の御用、山口敬之氏。伊藤詩織さんに対して計画的な強姦をおこなった。」（2019年12月19日15時12分<a href="https://twitter.com/oishiakiko/status/1207544102964740097">ツイート</a>）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">②「１億円超のスラップ訴訟を伊藤さんに仕掛けた、とことんまで人を暴力で屈服させようとする思い上がったクソ野郎」</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　この２つのツイートに対し、山口氏が名誉を傷つけられたとして880万円の賠償などを求める訴訟を東京地裁に提起。18日に22万円の支払いと、一部ツイートの削除を命じる判決が言い渡されたのである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　判決は②のツイートに関して「『全体として人身攻撃に及んでおり、意見・論評の域を超えている』として、名誉毀損と名誉感情の侵害が成立すると判断した」（朝日新聞DIGITAL・<a href="https://www.asahi.com/articles/ASR7L65CCR7LUTIL01L.html">れいわ・大石衆院議員のツイート「人身攻撃」　東京地裁が賠償命じる</a>）と伝えられている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「伊藤詩織さんに対して計画的な強姦をおこなった。」というのは伊藤氏が山口氏に対して提起した訴訟の確定した判決を見れば、裁判所もそのような認定をしていないことは容易に分かる。控訴審で山口氏サイドは寿司店からホテルまで伊藤氏をタクシーに乗せて運んだ点について、不法行為の故意の発現、開始時期とした部分を潰し、高裁判決でもその点を認めている。大石氏のツイートは高裁判決前のものなので仕方がないが、本来ならその点も名誉毀損と認められるべきである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/25fc.png" alt="◼" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />理解に苦しむ大石氏の主張</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　判決後に大石氏は自らのYouTubeチャンネルでライブを行い、以下のように語った。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「山口氏は私がクソ野郎と言ったことに対して人身攻撃だと主張されてきていたんです。それを、その部分を裁判所が認めていると。『何を言っているんだと。強姦という人身攻撃をしたのは山口さん、あなたでしょ』としか、私は言いようがないんですけれども。その部分、人身攻撃だという相手方の主張が、一部だけ認められて、その場所が今回の880万円の損害賠償に対して22万円に相当すると…」（れいわ新選組 大石あきこチャンネル・<a href="https://www.youtube.com/watch?v=CT4tctUgOTs">判決後、記者会見</a>）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　大石氏は山口氏に対して「クソ野郎」とツイートしたことを、（人身攻撃ではない）とまでは言っていない。山口氏こそが伊藤氏に人身攻撃をしているではないかと主張、少なくともライブではそう語った。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　山口氏が伊藤氏に対して人身攻撃を行ったのが事実かどうかはともかく、仮にそのような人身攻撃が行われたとしても、大石氏が山口氏を「クソ野郎」とツイートすることが人身攻撃としての違法性が阻却されることなどないはず。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　分かりやすい例を出すと、山口氏がツイッターで伊藤氏のことを「クソ野郎」と罵倒すれば、人身攻撃に当たる。そこへ第三者の大石氏が登場し、山口氏が伊藤氏に人身攻撃をしているから、自分は山口氏に「クソ野郎」と人身攻撃をしても許されることなどあり得ない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　山口氏に対する「クソ野郎」とのツイートは論評などではなく、罵詈雑言の類である。その意味で、その点で東京地裁はごく常識的な判断をしており、その認定が控訴審以降もひっくり返るとは考えられない。大石氏が控訴するのは自由であるが「無駄骨に終わるでしょう」とだけ申し上げておこう。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/25fc.png" alt="◼" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />控訴審でさらに負ける可能性考えない？</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　大石氏はこうも語っている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「最初判決を聞いたときに、『22万円、大石は支払え』、それから『ツイート２つのうち１つを削除せよ』という内容でしたので、負けたんちゃうかというふうに印象を持ったんですけれども…判決文を読みますと、こちらが全面的に95％、私がした２つのツイートですね、それについては正当な論評であるというこちらの主張が全面的に認められており、ただし、という部分で『22万円支払え』となっているというつくりになっていることが分かりましたので、この訴えられている裁判というのは防衛戦、私に落ち度が多い、現に落ち度があったのかということですけれども、95%、私の論評は正当であったと認められた上で、残した課題があるという全体構成なのかなというふうに理解しております。」（同）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　賠償請求され一部認容されたのであるから、最初の印象のとおり、<span style="color: #ff0000;"><strong>大石氏の負け</strong></span>である。一部認容で終われば被告の実質勝訴と言うのなら、伊藤詩織氏は1100万円請求し、最終的に332万円しか認められていないのであるから山口氏の実質勝訴と言っていい。しかも山口氏の反訴請求も一部認容され、伊藤氏に賠償命令が出され、確定しているのをご存知ないのであろうか。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　判決文では「全体として人身攻撃に及んでおり、意見・論評の域を超えている」とされているのであるが、全く反省する様子はなく、敗訴したものをあたかも勝訴であるかのように語っている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　賠償としては請求の2.5%しか認められていないとはいえ、一部でも認められているのであるから、山口氏の一部勝訴というのが正しい評価。それでも大石氏が勝訴と言うのであれば、控訴せずに判決を確定させればいい。ところが、勝ったと主張する本人が控訴の意向を示しているのであるから、おそらく記者席からも失笑が漏れたのではないか。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　大石氏は、95%勝訴と考え、一部敗訴した５％分も勝訴するために控訴をするのであろう。しかし、そこには決定的な思い違いがあるように思える。それは、大石氏勝訴部分は確定する保証などないということである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　山口氏が控訴しなければ同氏の敗訴部分は確定してしまうので、控訴審で22万円以上の金額が認められることはなくなる。しかし、大石氏がYouTubeライブで反省するそぶりを微塵も見せず、あたかも自分が勝ったかのような広報をすれば、相手の神経を逆撫でするのは火を見るよりも明らか。山口氏がその状況で控訴しない選択をするとは思えず、そうなると、大石氏は今度は95%勝つどころか、95%負ける可能性もある。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　そうした民事訴訟の仕組みを分かっていたら、間違っても「実質勝っている」という趣旨の言葉など口にできないはず。その点、大石氏はあまりにも無知であったのかもしれない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/25fc.png" alt="◼" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />国会議員の前に人として</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13343" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/court.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13343" class="wp-image-13343" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/court-300x200.jpg" alt="" width="220" height="147" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/court-300x200.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/court.jpg 567w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13343" class="wp-caption-text">東京地裁（撮影・松田隆）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　問題のツイートは大石氏が国会議員になる前のものであるとはいえ、民間人に対して名誉毀損と名誉感情の侵害が成立する表現をして賠償を命じられているのであるから、政治責任を問われて然るべき。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ＳＮＳでの誹謗中傷で自らの命を絶つ人もおり、大きな社会問題となっている中、このような罵詈雑言を浴びせることに良心が痛まないのか不思議に思う。その点を裁判所から指摘されても、なお、自らの正当性を主張する大石氏のモラルの欠如ぶりには怒りを通り越して呆れるしかない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　大石氏は国会議員としてというよりも、それ以前に人として決定的に欠けているものがあることを認識した方がいい。</span></p>
]]></content:encoded>
					
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		<title>勝訴の伊藤詩織氏 山口氏への謝罪が先だろう</title>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 22 Oct 2022 05:40:21 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[司法]]></category>
		<category><![CDATA[伊藤詩織]]></category>
		<category><![CDATA[山口敬之]]></category>
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					<description><![CDATA[　ジャーナリストの伊藤詩織氏が20日、名誉感情を害されたとして衆議院議員の杉田水脈氏に対し、損害賠償を求めた裁判の控訴審で一部勝訴の判決を受けた。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ジャーナリストの伊藤詩織氏（33）が20日、名誉感情を害されたとして、衆議院議員の杉田水脈氏（自民党）に対し、損害賠償を求めた裁判の控訴審で一部勝訴の判決を受けた。二審の東京高裁が原審の判決を変更し、請求の一部55万円を認容したもの。一方で伊藤氏は元TBSワシントン支局長の山口敬之氏から名誉毀損などの不法行為があったとして反訴を提起され、55万円の支払いを命じられており、被害者ポジションの強調には違和感を覚える人は少なくないと思われる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■いいね訴訟で控訴審判決</span></strong></span></p>
<div id="attachment_14320" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/10/IMG_1173.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-14320" class="wp-image-14320" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/10/IMG_1173-300x180.jpg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/10/IMG_1173-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/10/IMG_1173.jpg 709w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-14320" class="wp-caption-text">伊藤詩織氏（2021年9月、撮影・松田隆）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤氏が杉田氏を訴えた、いわゆる「いいね訴訟」は、自身を批判するツイッター上の投稿に杉田氏が「いいね」を押したことで名誉感情を害されたとして220万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴したもの。2022年３月の一審判決では「いいね」には幅広い感情が含まれており、好意的な感情を示すこと以外の目的に使われることもあると指摘した上で、杉田氏に加害の意図が認められないとして請求を棄却。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　この日20日の控訴審判決では、杉田氏が2018年６月から７月にかけて、25件の投稿に「いいね」を押しており、ネットの番組で伊藤氏を批判する言動をしていたことから名誉感情を害する意図があったと認定した。その上で11万人程度のフォロワーがいる杉田氏の影響力を考慮し、賠償責任を認めた（以上、読売新聞オンライン・<a href="https://www.yomiuri.co.jp/national/20221020-OYT1T50221/">伊藤詩織さん中傷ツイートに繰り返し「いいね」…自民・杉田水脈氏に２審は55万円の賠償命令</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　判決後、会見した伊藤氏は「指先ひとつのハートマークを押すことで、どれだけ誰かを傷つけてしまうかという行為については深く受け止めてほしいというのが、私の気持ちです。」（YouTube毎日新聞・<a href="https://www.youtube.com/watch?v=-vhNxgZ79s8">中傷投稿に「いいね」　伊藤詩織さん逆転勝訴、記者会見</a>）と話した。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　報じられた内容を見る限り、原審と控訴審の判決が正反対とも言える結果を示した理由は、「いいね」を押すことに加害の意図が認められるかどうかの判断が分かれたことによると思われる。ツイッターの投稿に備忘の目的で「いいね」を押す人は少なくないと思われ、必ずしも「いいね」が賛同の意を示すものではないという断りを入れているユーザーは少なくない。原審はそうしたツイッターの事情を含めて杉田氏に加害の意図が認められないと判断し、控訴審はネット番組での発言や、伊藤氏を批判する25件に押したことで、備忘ではなく加害の意図を認めたということであろう。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　高裁の判断はこの事案に限っては加害の意図が認められるというものであって、一般のユーザーがいいねを押したところで、直ちに加害の意図を認められるわけではなく、また、認められたとしてもフォロワーが少なく影響力が小さい場合は賠償責任を認められるというものではないと思われる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　杉田氏が上告する可能性があり、この先の展開は流動的ではあるが、常識的に考えて最高裁で再び判断が覆る蓋然性は高くない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■伊藤氏の発言に対する違和感</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　　伊藤氏はこの日の会見で前述の話に続けて以下のような話をした。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">「色々な誹謗中傷を受けている時って本当に崖っぷちに立たされてしまうような気持ちになってしまうんですよね。そういった時に誰かから知らない人からハートマークのそういった誹謗中傷を、言葉をハートマークでどんどん押しつけられていくっていう、その指先ひとつの動きだけでも、どれだけ追い詰められるかということは、今回私は身をもって体験したので、そのことについては、これからそういった行為、アクションを起こす時に一度いいねを押す前に考えてほしいことだと願っています。」（<a href="https://www.youtube.com/watch?v=-vhNxgZ79s8">同</a>）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤氏が杉田氏の「いいね」で名誉感情を害されたことを説明した上で（皆さん、これからは言論空間での行為には気をつけてくださいね）と呼びかけたものと言っていい。高裁から被害を認められた人間の言い分としては、それはそれで好きなように言えばいい。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　しかし、このような発言を聞くと、これまで伊藤氏が元TBSのワシントン支局長の山口敬之氏と争ってきた裁判を取材してきた者としては強烈な違和感を覚える。その違和感の正体を分かりやすく表現すれば（あなたにそんなことを言う資格があるのか）という思いに他ならない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤氏は山口氏との裁判で名誉毀損とプライバシー侵害で１億3000万円の支払いなどを求められ、55万円の支払いを命じられた二審判決が確定している。具体的には週刊新潮と伊藤氏の著書「Black Box」での記述が問題にされており、東京高裁は伊藤氏の記述に厳しい判断を突きつけた。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　山口氏との裁判では伊藤氏の一部勝訴ばかりが報じられ、伊藤氏は損害賠償を命じられている事実は、ほとんど報じられていない。そのせいか、判決で伊藤氏の不法行為がどのように断じられたのかを知る者も少ない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■認定された４件の不法行為</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13343" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/court.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13343" class="wp-image-13343" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/court-300x200.jpg" alt="" width="220" height="147" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/court-300x200.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/court.jpg 567w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13343" class="wp-caption-text">東京高裁（撮影・松田隆）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　東京高裁の確定判決（令和４年１月25日言渡）は、伊藤氏の山口氏に対する不法行為は４件、成立するとした。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　問題とされた記述は以下の２つ。それぞれの記述について、名誉毀損とプライバシー侵害が認定されている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>問題とされた記述・① </strong>酔って記憶をなくした経験は一度もありません。普段は２人でワインボトル３本空けてもまったく平気でいられる私が仕事の席で記憶をなくすほど飲むというのは絶対ない。だから、私は薬（デートレイプドラッグ）を入れられたんだと思っています。（週刊新潮平成29年５月18日号）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>不法行為（１）</strong>名誉毀損：デートレイプドラッグを使用したとの事実が摘示されれば、控訴人（註・山口氏）の社会的な信用は一層低下する関係にあることからすれば、そのような表現をするのであれば、被控訴人（註・伊藤氏）としても相応に慎重な検討が求められる場面であったことも考慮すると…それを真実と信ずるについて相当の理由があるということはできない。（判決文p88 13行目から21行目）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>不法行為（２）</strong>プライバシー侵害：「控訴人がデートレイプドラッグを用いたとの事実が真実であるとは認められないから…犯罪行為又はその一部を構成するとはいえず、犯罪行為として問責される余地もない。…デートレイプドラッグを用いたとの真実ではない事実を主張しているとの事実が開披されると、控訴人は、公表を欲しない領域に関し、計画性をもって、より悪質な態様で、本件加害行為を行った者であるとの真実とは異なる印象を周囲に与えかねない…」（判決文　p145 ７行目から16行目）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>問題とされた記述・② </strong>インターネットでアメリカのサイトを検索してみると、デートレイプドラッグを入れられた場合に起きる記憶障害や吐き気の症状は、自分の身に起きたことと、驚くほど一致していた。（Black Box　p66 ７行目から８行目）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>不法行為（３）</strong>名誉毀損：「…記述内容によって摘示された事実は、控訴人の社会的評価を低下させると認められる（この点は、被控訴人も争うものではない。）…デートレイプドラッグを飲ませたとの事実を認めるに足りる的確な証拠はなく…その重要な部分について真実であるとは認められない。」（判決文p119 ８行目から25行目）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>不法行為（４）</strong>プライバシー侵害：「デートレイプドラッグを用いたとの事実を主張するに当たって、相当に慎重を期することが求められていたにもかかわらず、その配慮に欠けたといわざるを得ない。…デートレイプドラッグを用いたとことを公表した部分は、控訴人のプライバシーを違法に侵害し、不法行為に該当する…。」（判決文　p165 13行目から20行目）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■伊藤詩織さん いい加減気付いたらどうか</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13448" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/siori.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13448" class="wp-image-13448" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/siori-300x180.jpg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/siori-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/siori.jpg 567w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13448" class="wp-caption-text">取材を受ける伊藤詩織氏（2021年9月、中央・背）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　このようにデートレイプドラッグを知らない間に飲み物に混入されたと主張した事実が山口氏の名誉を傷つけ、プライバシーを侵害したと認定されている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　特に、①については１日で薬が体外に排出されてしまい、服用を裏付けることは困難である趣旨を聞いて客観的に裏付けることは不可能であると知っていたこと、記事になるまでに山口氏が不起訴処分となり、検察審査会への異議申し立ても棄却された事情があること、その間に相応の調査もできたにもかかわらず、服用させられたとする根拠を示せていないとしている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　要は根拠のない思い込みを、何の調査もせずに思いつくまま取材に対して語り、書籍にしていると断じられたに等しく、ジャーナリストとして致命的とも言える認定を受けているのである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　こうした事実を見た時に、杉田氏の行為と伊藤氏の行為のどちらが悪質と感じるか。多くの人は同じ感想を持つと思われる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　もちろん、伊藤氏がこのような不法行為の実行者であることを理由に「杉田氏から被害を受けても泣き寝入りしろ」などと言うつもりはない。ただ、杉田氏の行為を許し難いと思い、多くの人にツイッターの使い方を気をつけなさいと注意を喚起するのであれば、まず、自らが行った不法行為について真摯に反省し、山口氏に謝罪すべきではないのか。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤氏があくまでも望まない性行為を強要されたというのであれば、山口氏が「合意があった」と否定していても判決が「加害行為」と認定しているのであるから、被害者として振る舞うのは勝手である。しかし、不法行為については、公表した事実そのものについては伊藤氏も争っておらず、司法の判断は「あなたの公表行為は不法行為」としたのであるから、それは真摯に受け止めて謝罪するのが筋。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ジャーナリスト以前に人として為すべきことをしないために、多くの人から批判の声が集まるというごく単純な因果関係に、いい加減気づいたらどうかと思う。</span></p>
]]></content:encoded>
					
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		<title>百田尚樹氏 消化不良に終わった伊藤詩織論</title>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 30 Mar 2022 14:48:48 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[社会]]></category>
		<category><![CDATA[伊藤詩織]]></category>
		<category><![CDATA[山口敬之]]></category>
		<category><![CDATA[鈴木浩]]></category>
		<category><![CDATA[百田尚樹]]></category>
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					<description><![CDATA[　作家の百田尚樹氏（66）が25日のYouTubeの自身のチャンネルで伊藤詩織氏の事件に関して私見を語った。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　作家の百田尚樹氏（66）が25日のYouTubeの自身のチャンネルで伊藤詩織氏の事件に関して私見を語った。その中でＴＢＳの元ワシントン支局長の山口敬之氏について４つのミスをしたとして、脇の甘さを指摘。決して間違いとは言わないが、事件を取材している者からすれば、切り込み方が不十分に思えてならない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■百田氏が指摘「４つのミス」</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13469" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/5cb6beba8563215304b0199d7b1a7973.jpeg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13469" class="wp-image-13469" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/5cb6beba8563215304b0199d7b1a7973-300x180.jpeg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/5cb6beba8563215304b0199d7b1a7973-300x180.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/5cb6beba8563215304b0199d7b1a7973-1024x614.jpeg 1024w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/5cb6beba8563215304b0199d7b1a7973-768x461.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/5cb6beba8563215304b0199d7b1a7973.jpeg 1134w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13469" class="wp-caption-text">４つのミスを指摘する百田氏（百田尚樹チャンネル画面から）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　百田氏は25日にライブで伊藤詩織氏に関する話題を扱った。当初は伊藤氏が衆議院議員の杉田水脈氏に対して損害賠償請求を求めた訴訟で一審で請求が棄却されたニュースについて語っていたが、後半からは伊藤氏と山口氏の係争について語った。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　百田氏は争いのない事実のみを語るとし、その上で山口氏は４つのミスを犯しているとした。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>（１）</strong>就職を世話をしてもらおうと意図する女性と２人で会い、飲酒したこと</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>（２）</strong>酔った女性を自分が宿泊するホテルに連れて行ったこと</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>（３）</strong>女性と性交したこと</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>（４）</strong>性交の際に避妊具を使用しなかったこと</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　　その上で「このミスの中で、どれか１つでもなかったら、最初のミス１つめがなかったら２つ目も４つ目もない、ナンもない。…双方共に不運が重なったと思います」と私見を語った（以上、百田尚樹チャンネル・<a href="https://www.youtube.com/watch?v=okmaBwvIR8Q">気まぐれライブ「伊藤詩織さんの杉田水脈議員に対して起こした裁判の判決について思うこと」</a> から）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　１点だけ指摘しておくと、（２）については、東京高裁は「控訴人（筆者註・山口氏）が、被控訴人（同・伊藤氏）を本件ホテルに同行したことは、被控訴人の酩酊状況を踏まえた対応であり、少なくとも被控訴人の利益に反するとまでは認め難い…」（東京高裁判決令和４年１月25日、以下、本件判決 p51 １行～３行）と判示している。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　山口氏が同行させなかったら現在の事態を防げたという意味では百田氏の言うミスなのかもしれないが、酩酊した若い女性を目黒駅前に置いて自分はタクシーでホテルに戻った時に、たとえば伊藤氏が線路に転落して…という状況になればさらなる不幸、取り返しのつかない事態となってしまうことは考えに入れるべきである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■ほしかった伊藤氏サイドからの視点</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13381" style="width: 230px" class="wp-caption alignright"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/taxi.jpeg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13381" class="wp-image-13381" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/taxi-300x180.jpeg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/taxi-300x180.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/taxi-768x461.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/taxi.jpeg 850w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13381" class="wp-caption-text">写真はイメージ</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　百田氏がどこまでこの事件を調べ、裁判資料を読んでいるのかは分からないが、若干、考察が浅いように感じる。上記の４つのミスについては、因果関係を考えればどれか１つでもなかったら今とは異なる事態になっていたことは指摘の通りであるものの、それが全面的に山口氏の責任であるかのような言い方には違和感を覚える。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　山口氏の主張は、伊藤氏に誘われて性交をしたというもの。その際に、伊藤氏は私は不合格ですかと繰り返し言い、「就職活動についてまだチャンスがあるのであれば、こちら（筆者註・伊藤氏が寝ているベッド）に来てほしいなどと述べた」（本件判決 p15 ８行～９行）とあり、事後のメールでも「あの時言ってた君は合格だよって、いうのはどういう意味なんでしょうか？」と書いて送信している。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤氏が手酌でぐいぐいと日本酒を飲んで意識を失うほどの酩酊状態になり、当時の自宅は原宿とタクシーで送れる近い場所にあることを告げず（東京高裁の認定）、目黒駅で降車させることをためらわせるような状況になれば、ホテルに連れて行くしかない。４つのミスはミスとして認めるとしても、山口氏が能動的・主体的にそのような状況を実現させたかのような言い方には疑問が残る。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　酩酊した女性を放っておけないという気持ちからの行動をミスと言うのは酷であり、タクシーでホテルに同行させたのは前述のように「少なくとも被控訴人の利益に反するとまでは認め難い」と、東京高裁も認めている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　そのため、山口氏サイドだけでなく、伊藤氏サイドから見て、そのような状況になったことの評価はどのようなものかを考え、言及すれば、視聴者から「さすが百田先生」と言われたのではないか。その意味で食い足りない話と感じた人は少なくなかったと思われる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■同種の３つの事件</span></strong></span></p>
<div id="attachment_11552" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/09bbc67ecb3712daf0966a96c43dfd95.jpeg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-11552" class="wp-image-11552" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/09bbc67ecb3712daf0966a96c43dfd95-300x180.jpeg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/09bbc67ecb3712daf0966a96c43dfd95-300x180.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/09bbc67ecb3712daf0966a96c43dfd95-1024x615.jpeg 1024w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/09bbc67ecb3712daf0966a96c43dfd95-768x461.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/09bbc67ecb3712daf0966a96c43dfd95.jpeg 1216w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-11552" class="wp-caption-text">免職教師の叫びで使用した３D画像</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　僕は、伊藤詩織氏vs山口敬之氏以外にも同種の事件を取材し、記事にしている。１つは連載でお届けしている「<a href="https://reiwa-kawaraban.com/tag/免職教師の叫び/">免職教師の叫び</a>」。札幌市の中学教師だった鈴木浩氏（仮名）は、かつての教え子が中学時代から教師に性的被害を受けたと全く身に覚えのない被害を申告され、最終的に昨年１月に免職になった。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　また、首都圏の私大で教授であったＡ氏は、鬱病と統合失調症の薬の処方を受けていた教え子のＢ子さんを学業だけでなく精神面でフォローを続けて卒業させた。しかし後にＢ子さんは「何度もレイプされた」と事実ではないことを言い出し、Ａ氏は最終的に大学を去ることになった（参照・免職教師の叫び<a href="https://reiwa-kawaraban.com/society/20220129/">（32）君の気持ちはよく分かる</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　３つの事件に共通するのは、女性が性的被害を訴えているが、男性はそのような事実は全くないと否定していることである。男性側は潔白を証明するために「なかったことを証明する」に等しい作業を強いられるという点で、厳しい状況に置かれた。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　３人の男性と実際に接してみると、皆、まじめで、他人のために何とか力になってやろうという思いを持つ、とても前向きな、いい人たちという点で共通している。その真面目さゆえか、相手のことを完全に信じて行動し、（自分は嘘はつかず、真実を言っているから、裁判でも分かってもらえるはず）といった考えが根底にあるように感じる。そのことが決定的な不利な状況を招いているように見える。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　たとえば、伊藤氏の事件で「もし、山口氏が性交時の声を録音するような悪趣味の人間であれば、本件は全く異なる経緯を辿った可能性がある」ということである。その録音が裁判に証拠として出てきたら、密室での出来事でどちらが虚偽を言っていたかはすぐに判別する（参照・<a href="https://reiwa-kawaraban.com/society/20210311-03/">伊藤詩織氏はなぜ執拗に盗撮を疑ったのか</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　幸か不幸か、山口氏にはそのような悪趣味はなく、そのような悪人でもない結果、裁判は密室での出来事をめぐって最高裁まで争う結果になってしまった。密室で何があったのかは簡単には認定できず、また、どちらが虚偽を述べているのか下級審でも結論を出すのに相当苦しんでいるが、これから始まる上告審で「正直者がバカをみる」という結果にはなってほしくない。その意味で、僕は日本の司法を信じている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■世論の怖さと現在進行形の人権侵害</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13028" style="width: 159px" class="wp-caption alignright"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/02/IMG_2487.jpeg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13028" class="wp-image-13028" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/02/IMG_2487-224x300.jpeg" alt="" width="149" height="200" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/02/IMG_2487-224x300.jpeg 224w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/02/IMG_2487.jpeg 465w" sizes="auto, (max-width: 149px) 100vw, 149px" /></a><p id="caption-attachment-13028" class="wp-caption-text">感じるメディアの怖さ</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　３つの事件を取材して感じるのは、世論の怖さである。大学教授だったＡ氏以外の２人の男性はどんなに「なかった」と主張してもＳＮＳはもちろん、メディアまでが男性を袋叩きにする（Ａ氏の事件はマスメディアでは大々的には報じられていない）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　もし、山口氏の主張が全面的に正しかったら、鈴木氏の言い分が全て真実であったら、メディアはとんでもない人権侵害をしていることになる。就職のため奔走する若い社会人、あるいは真面目に学ぼうとしている学生のために力を尽くしたところ、ある日突然、メディアから性犯罪者の如く扱われ、職を失うというバカなことが起きていいはずがない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　冒頭で示した番組で、百田氏は伊藤氏と山口氏の事件を、ボタンのかけ違いがあって、それが徐々に広がり大トラブルになったと話した。それはある意味、真実であると思うが、そのように矮小化するのは好ましくない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　見過ごせない人権侵害が発生している可能性があり、それは現在進行形で続いているという事実に目を向けてほしい。高名な作家が「男女のトラブル」「ボタンのかけ違い」といった野次馬的な感想を口にすることは、国民に対して誤ったメッセージを送ることになりかねない。その点を意識して百田氏には情報発信をしてほしいと一国民として願っている。</span></p>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>友人の虚偽陳述も根拠に勝訴 伊藤詩織氏判決</title>
		<link>https://reiwa-kawaraban.com/justice/20220328/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 28 Mar 2022 06:31:56 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[司法]]></category>
		<category><![CDATA[伊藤詩織]]></category>
		<category><![CDATA[山口敬之]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://reiwa-kawaraban.com/?p=13446</guid>

					<description><![CDATA[　ジャーナリストの伊藤詩織氏が山口敬之氏に提起した訴訟の控訴審判決について検証する第４弾を、お送りする。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ジャーナリストの伊藤詩織氏がＴＢＳの元ワシントン支局長の山口敬之氏に提起した訴訟の控訴審判決について検証する第４弾をお送りする。これまであまり話題になっていない伊藤氏の友人の証言を扱う。明らかな虚偽の証言が伊藤氏の一部勝訴の重要な証拠となっており、判決の正当性を大きく損ねるものとなっている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■提出された友人Ｓの陳述書</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13448" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/siori.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13448" class="wp-image-13448" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/siori-300x180.jpg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/siori-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/siori.jpg 567w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13448" class="wp-caption-text">取材を受ける伊藤詩織氏（中央・背）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　本訴で伊藤氏の供述に信用性があり、一部勝訴とした原審の判断を維持した控訴審判決の判断枠組みは、以下の３点に集約される。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>（１）</strong>伊藤氏と山口氏は、性的行為を行うような親密な間柄にはなかった</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>（２）</strong>伊藤氏が意識を取り戻したとする2015年４月４日午前５時以降、ほぼ一貫して性的被害を受けたことを具体的に供述している</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>（３）</strong>伊藤氏が虚偽の申告を行うべき動機は証拠上認められず、山口氏を恨んでいたなどの事情もうかがわれない</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">（東京高裁判決令和４年１月25日、以下、本件判決 p56 ９行～18行から抜粋）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　このうち（２）については、判決文中の「ほぼ一貫」と「ほぼ」がついているのは、必ずしも一貫していないと認定されたことに他ならない。その１つが性交があった４月４日におけるイーク表参道でのカルテに記された記述（コンドームが破れた、午前２時ー３時に性交）。この点、東京高裁は伊藤氏の午前５時頃に性交があったとする陳述と相反するが、それは伊藤氏が混乱していたことによるもので、大枠において一貫しているという判断をしている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　しかし、伊藤氏は混乱などしておらず、むしろ冷静に「コンドームが破れた」と虚偽を述べ、診察のために正確な性交した時間を申告したと思われることは既に触れた。その上で、この重要部分を本人尋問で明確に虚偽を述べており、本人の供述の信用性は低いと指摘した（参照・<a href="https://reiwa-kawaraban.com/justice/20220321/">逆転したカルテと伊藤詩織氏供述の信用性</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　今回、問題とする伊藤氏の友人の証言は、本件判決が「ほぼ一貫して性的被害を受けたことを具体的に供述している」とする根拠の１つとされている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「被控訴人（筆者註・伊藤氏）が控訴人（同・山口氏）による性被害について告白したＳ（同・判決文中は実名）の陳述書（甲14）及びＫ（同・判決文中は実名）の陳述書（甲11）には、被控訴人から、被控訴人が供述するところとほぼ同じ内容の話を聞いた旨の記載があり…」（本件判決 p54 26行～ p55 ３行）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　このように友人の陳述書は、伊藤氏の供述の信用性を担保する材料とされている。なお、Ｓ、Ｋというイニシャルは伊藤氏の著書Black Boxでの表記に従い設定した。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■甲14号証に決定的な虚偽</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13447" style="width: 230px" class="wp-caption alignright"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/23008159_s.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13447" class="wp-image-13447" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/23008159_s-300x200.jpg" alt="" width="220" height="147" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/23008159_s-300x200.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/23008159_s.jpg 640w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13447" class="wp-caption-text">写真はイメージ</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ここで問題になるのはＳの陳述書である。その内容は既に他サイトにアップされており、今でも見ることができる（La Pensee Sauvage-lisanha&#8217;s site・<a href="https://lisanha1234.com/friends/">友人Ｓ陳述書</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　これは平成29年７月21日の日付で、宛先は東京第六検察審査会となっている。2017年５月に伊藤氏が山口氏の不起訴処分について、検察審査会に不服申立てをした際に提出されたものを民事訴訟においても提出したものと思われる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　その供述内容は概ね、伊藤氏の供述に沿ったものであると言っていいが、中に１箇所、致命的な間違いが存在する。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">「警察からのアドバイスもあって、妊娠検査に同行しました。検査結果を待つ間、事件後に山口氏から送られてきたメールを見せてもらいました。罪を認識していながら逃げるような文言ばかりで、本当に腹が立ちました。<span style="color: #ff0000;"><b>加えて、山口氏はメールで、精子の活動が低調な病気だから妊娠することはない、などと言ってきていました。本当に気色が悪く鳥肌がたちました。</b></span>」（前出・<a href="https://lisanha1234.com/friends/">友人Ｓ陳述書</a>）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　赤い太字の部分は後で非常に重要な意味を持ってくるので、よく覚えておいていただきたい。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤氏が妊娠検査に行ったのは2015年５月７日のこと。これは原審で以下のように事実認定されている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">「原告（筆者註・伊藤詩織氏）は、５月７日、新百合ヶ丘総合病院を受診し、医師から、妊娠の可能性はほぼないとの説明を受けた。」（東京地裁判決令和元年12月18日）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　そして、山口氏がメールで「妊娠することはない」と言ってきたことは、Black Boxの中で以下のようにメールのやり取りが記載されている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><span style="color: #ff0000;"><strong>伊藤</strong></span>：妊娠の可能性がないと以前断言していましたが、なぜですか？（2015年５月８日22時57分）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><span style="color: #0000ff;"><strong>山口</strong></span>：私はそういう病気なんです。（2015年５月８日23時５分）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><span style="color: #ff0000;"><strong>伊藤</strong></span>：何の病気ですか？私の健康に関わることなので詳しく教えてください。（2015年５月８日23時９分）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><span style="color: #0000ff;"><strong>山口</strong></span>：精子の活動が著しく低調だという病気です。（2015年５月８日23時12分）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">（以上、Black Box p120 １行～５行）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　もうお分かりであろう。５月７日に伊藤氏の妊娠の検査に付き合ったＳ氏は、その場で翌日５月８日深夜に受信したメールの内容を把握していたというのである。それも単なる日付の誤記とは思えない記述となっている。即ち、「<b>加えて、山口氏はメールで、精子の活動が低調な病気だから妊娠することはない、などと言ってきていました</b>。」と７日の段階で現在完了形の形で８日受信のメールの内容を語り、さらに見ることのできないはずのメールの内容を見て「<b>本当に気色が悪く鳥肌がたちました。</b>」と感想を述べているのである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　まだ受信していないメールの内容を読んだ上で、その感想を語っているということは思い違いなどではなく、後から伊藤氏に都合がいいような陳述にするために自ら経験していない事実とその感想を盛り込んだものと評価するよりほかない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■看護師が症状を「気色悪い」</span></strong></span></p>
<div id="attachment_9342" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/02/IMG_1908.jpeg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-9342" class="wp-image-9342" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/02/IMG_1908-300x180.jpeg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/02/IMG_1908-300x180.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/02/IMG_1908-1024x614.jpeg 1024w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/02/IMG_1908-768x461.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/02/IMG_1908.jpeg 1134w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-9342" class="wp-caption-text">伊藤詩織氏の著書「Black Box」</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　友人Ｓ陳述書はもともと検察審査会宛に提出されたもの。山口氏を起訴し、刑事責任を負わせる目的で全くの虚偽の内容を書いて提出したことを思うと、大胆かつ悪質である。法廷で宣誓の上、証言した場合には偽証罪（刑法169条）に問われかねない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　もう１点、Black BoxによればＳ氏は看護師でありながら、山口氏が告げた自らの疾病に関して「気色が悪く鳥肌がたちました」という感想を持つことも社会常識に照らせば信じ難い。医療関係者が患者の病状を「気色悪い」という感想を口にすることがあり得るのか、にわかには信じ難く、もし、本当にそのような感想を持つとしたら、通常の規範意識から外れた人物と言うしかない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　このような事実を考慮すると、友人Ｓ陳述書＝甲14号証は虚偽の事実が盛り込まれた、信用性の低い証拠と言える。この陳述書をもって「ほぼ一貫して、同意をしていないにもかかわらず、控訴人から性的被害を受けたことを具体的に供述している」（本件判決）とすることは、正常な判断とは言えないのは明らか。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　この友人Ｓ陳述書＝甲14号証の虚偽証言については、ネット上でもかなり話題になっていた。実際にこれをアップしているサイトでも、「このメールは2015/5/8　23:12付け　友人Sが5/7に見ることはあり得ない。」と注意書きを付している（La Pensee Sauvage-lisanha&#8217;s site・<a href="https://lisanha1234.com/friends/">友人Ｓ陳述書</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■控訴審で一気に重要性増した陳述書</span></strong></span></p>
<div id="attachment_12864" style="width: 230px" class="wp-caption alignright"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/ddb448db82e290a08026d3799c17f50c-1.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-12864" class="wp-image-12864" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/ddb448db82e290a08026d3799c17f50c-1-300x180.jpg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/ddb448db82e290a08026d3799c17f50c-1-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/ddb448db82e290a08026d3799c17f50c-1.jpg 709w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-12864" class="wp-caption-text">写真はイメージ</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　全くの虚偽を含む陳述書が原審判決後にそれほど話題にならなかったのは、伊藤氏の一部勝訴において、それほど重視されなかったからと思われる。伊藤氏の供述の信用性に関する検討の中でも、性交をしている部分の記述に関する点を問題としており、メールの日付からあり得ない陳述である点は問題となっていない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　もちろん、民事訴訟は裁判官が</span><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">自由心証主義（民事訴訟法247条）で主張を真実と認めるかどうかを決するのであり、「判断の材料は『（口頭）弁論の全趣旨』と『証拠調べの結果』であること、判断の基準は『自由な心証』によるものである…」（基礎からわかる民事訴訟法 和田吉弘 商事法務 p293）とされるから、原審の裁判官も当然に参考にしたと思われる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　原審判決を読む限り「仮に友人Ｓ陳述書＝甲14号証の信用性がなくても、他の証拠から、伊藤氏の主張は真実と認められる」という考えに基づいて判決したことは、推測できる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ところが、控訴審の判断枠組みは上記（１）～（３）であり、その中の（２）の「ほぼ一貫して性的被害を受けたことを具体的に供述している」ことの１つを、友人Ｓ陳述書＝甲14号証としている。「その翌日（筆者註・2015年４月７日）にはＳ（同・判決文中は実名）に対し、さらにその翌日（同８日）にはＫ（同・判決文中は実名）に対して、控訴人による性的被害を自白し」（本件判決 p59 12行～13行）と、ほぼ一貫して性的被害を受けたことを具体的に供述という根拠としているのである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤氏の主張を真実と認定する根拠の１つとするのであれば、陳述書の信用性は検討されなければならない。この点で、控訴審が不意打ち防止の要請の点で問題はなかったのか、疑問は残る。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■払拭されない疑惑「結論ありき」</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　イーク表参道のカルテ、そして友人Ｓ陳述書の虚偽内容と、伊藤詩織氏がほぼ一貫して具体的に供述しているとした証拠はいずれも脆弱なものと言って差し支えない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　そのような脆弱な根拠をもって伊藤氏の一部勝訴を維持した事実は、「最初から結論ありき」で認定や判断をそこに合わせたのではないかという疑いを払拭しきれない。</span></p>
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		<title>伊藤詩織氏が敗訴 山口氏反訴に続く黒星</title>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 26 Mar 2022 03:19:47 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[司法]]></category>
		<category><![CDATA[伊藤詩織]]></category>
		<category><![CDATA[山口敬之]]></category>
		<category><![CDATA[杉田水脈]]></category>
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					<description><![CDATA[　伊藤詩織氏が杉田水脈衆院議員に対して提起していた訴訟の判決が25日、東京地裁で言い渡された。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ジャーナリストの伊藤詩織氏（32）が杉田水脈衆院議員に対して提起していた訴訟の判決が25日、東京地裁で言い渡され、請求は棄却された。自らを中傷するツイッターの投稿に「いいね」を押され名誉感情を侵害されたことに対して、損害賠償を求めていたもの。伊藤氏は判決を批判したが、自身がＴＢＳの元ワシントン支局長の山口敬之氏との訴訟で、名誉毀損などで損害賠償の支払いを命じられている中での批判に</span><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">違和感を覚えた人は少なくないと思われる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■退けられた伊藤氏の主張</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13421" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/37e3808047553cedb34daa9b1d7ab2a3.jpeg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13421" class="wp-image-13421" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/37e3808047553cedb34daa9b1d7ab2a3-300x180.jpeg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/37e3808047553cedb34daa9b1d7ab2a3-300x180.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/37e3808047553cedb34daa9b1d7ab2a3-768x461.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/37e3808047553cedb34daa9b1d7ab2a3.jpeg 1020w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13421" class="wp-caption-text">伊藤詩織氏（左）と杉田水脈氏（杉田氏写真は同氏公式サイトから）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤氏は自らを中傷するツイッターの投稿に杉田議員が「いいね」を押したことで名誉を傷つけられたとして、合計220万円の損害賠償を求めていた。「相手をレイプ魔呼ばわりしたひきょう者」「ハニートラップを仕掛けた」「カネをつかまされた工作員」など25個の投稿に杉田議員が「いいね」を押したとしていた。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　しかし、東京地裁（武藤貴明裁判長）は「『いいね』は抽象的、多義的な表現行為で、特段の事情がなければ違法ではない」として伊藤氏の訴えを退けた。（以上、東京新聞TOKYO Web・<a href="https://www.tokyo-np.co.jp/article/167738">中傷ツイートへの「いいね」に名誉侵害は認めず　伊藤詩織さんが杉田水脈衆院議員に敗訴、東京地裁</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　もともと、この訴えには無理があった。伊藤氏の主張は記事への賛意という表現行為として「いいね」を押すことを躊躇させ、表現者を萎縮させることにつながる。このことは憲法で保障された表現の自由の制約になるのは疑いない。また、「いいね」は備忘のため、既読を知らせるためなど、さまざまな意味で使用されることがあり、一概に記事への賛意とは判断できない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　こうした点から、当サイトでは提訴の2020年８月の時点で「『いいねを押したことで、名誉感情を侵害された』というのは無理筋」「『いいねで社会的な評価が傷ついたとは言わないが、気分が悪い』という裁判で勝ち目があると考えたのであろうか。」（参照・<a href="https://reiwa-kawaraban.com/justice/20200821-02/">伊藤詩織弁護団こそ名誉毀損ではないのか</a>）と指摘していた。今回の判決は東京地裁がそのような判断を示したことになる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤氏はＳＮＳ上の表現に対しては多くの訴訟を提起している。「枕営業大失敗」などと書かれたイラストを投稿した漫画家はすみとしこ氏への訴えでは88万円、伊藤詩織という名前は「偽名」などとツイートした元東京大学大学院特任准教授の大澤昇平氏への訴えでは33万円の賠償を命ずる一審判決が出されている（ハフポスト・<a href="https://www.huffingtonpost.jp/entry/shiori-ito_jp_61a4694ee4b0f398af14add5">漫画家はすみとしこさんに88万円の賠償命令。伊藤詩織さん思わせるイラストを投稿</a>、同・<a href="https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_60e2a42be4b094dd268d1efe">伊藤詩織さんを「偽名」とツイート、元東大特任准教授・大澤昇平さんに賠償命令</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　はすみとしこ氏と大澤昇平氏の判決については、それなりに理由はあったのかもしれないが、この「いいね」訴訟は一審段階ではあるが、さすがに無理筋であったということであろう。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■山口敬之氏の反訴請求は一部認容</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13343" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/court.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13343" class="wp-image-13343" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/court-300x200.jpg" alt="" width="220" height="147" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/court-300x200.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/court.jpg 567w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13343" class="wp-caption-text">東京地裁・同高裁</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤氏は控訴して争う姿勢を示しており、それはそれで「どうぞご自由に」と言うしかない。ただ、忘れてならないのは伊藤氏がＴＢＳの元ワシントン支局長の山口敬之氏との控訴審で、反訴請求が一部認められている点。今年１月25日に東京高裁で出された判決では、55万円の支払いを命じられている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　これは伊藤氏が山口氏に対する名誉毀損とプライバシー侵害の不法行為を認定したものである。東京高裁では２つの公表行為について不法行為が成立するとしている。どちらもデートレイプドラッグ（以下、ＤＲＤとも表記）を伊藤氏が気付かないように服用させ、意識不明の状態に陥れたとする事実の摘示である。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">（１）酔って記憶をなくした経験は一度もありません。普段は２人でワインボトル３本空けてもまったく平気でいられる私が仕事の席で記憶をなくすほど飲むというのは絶対ない。だから、私は薬（デートレイプドラッグ）を入れられたんだと思っています。（週刊新潮2017年５月18日号）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">（２）デートレイプドラッグを入れられた場合に起きる記憶障害や吐き気の症状は、自分の身に起きたことと、驚くほど一致していた。（Black Box　伊藤詩織著　文芸春秋社 p66 ７行～８行）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　これらの部分が山口氏の名誉を毀損し、プライバシーを侵害しているとされた。伊藤氏はこの点について（１）はＤＲＤを服用させられたことを疑った事実を、（２）は自分に生じた症状がＤＲＤ服用時の症状と一致していた事実を、それぞれ摘示したものにすぎないと抗弁していた。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　しかし、こうした主張は東京高裁に一蹴された。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　まず、性交が行われた2015年４月４日午前から、週刊新潮の記事や、著書Black Boxで事実が公表されるまでの間に２年以上あったのに、その間、何の調査もしなかったことが指摘されている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「…その間、控訴人（筆者註・山口敬之氏）が不起訴処分となり、また、検察審査会への異議申立ても棄却され、控訴人がデートレイプドラッグを所持し、被控訴人（同・伊藤詩織氏）に対してこれを服用させたことを裏付ける客観的な証拠は一切得られていない中で、被控訴人自身が本件名誉毀損及びプライバシー侵害行為に至るまでの間に、相当の調査等を行った形跡もうかがわれない…」（東京高裁判決令和４年１月25日、以下、本件判決 p179 １行～６行）</span></p>
<div id="attachment_13347" style="width: 210px" class="wp-caption alignright"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/4454019_s-2.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13347" class="wp-image-13347" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/4454019_s-2-300x178.jpg" alt="" width="200" height="118" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/4454019_s-2-300x178.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/4454019_s-2.jpg 583w" sizes="auto, (max-width: 200px) 100vw, 200px" /></a><p id="caption-attachment-13347" class="wp-caption-text">写真はイメージ</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ＤＲＤを服用させていれば犯罪が成立する事案で、証拠はなく、刑事責任も問われなかった。それなのに調査も全くしないまま、ＤＲＤを服用されたかのように摘示したことは不法行為が成立するとしたのである。判決文は続ける。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「被控訴人が、本件加害行為（筆者註・伊藤氏の同意がないまま行われたとする性交＝山口氏は同意有りと主張）により、精神的・肉体的な苦痛を受けるとともに、羞恥、混乱、困惑、怒り等の感情を抱えて苦しんだことは理解できるとはいえデートレイプドラッグに関して既に指摘した公表行為に至ったことは、軽率であったとの非難を免れないというべきである。」（本件判決 p179 ６行～10行）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　控訴審判決でも山口氏が伊藤氏との性交は同意がなかったとする原審の認定を維持したが、そのような山口氏には厳しい事実認定の上でも、当該公表行為は損害賠償の責を負うレベルのものであると判断したのである。このことは、東京高裁が伊藤氏の行為は非常に悪質と判断したと言って差し支えない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■多くの人が覚えるであろう違和感</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤氏の今回の杉田氏との訴訟の判決言い渡し後に「裁判所がセカンドレイプを許しているような気持ちになった」（共同通信47NEWS・<a href="https://nordot.app/879956098774630400">中傷に「いいね」名誉侵害認めず</a>）と話したことが報じられている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「いいね」が押されたことに損害賠償責任はないと訴えを退けられたことに被害者意識を感じる人が、ありもしない薬物投与をあったかのように著書と週刊誌で発信することに加害意識はないのか不思議に思う。多くの人がその点にも違和感を覚えているのではないか。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　山口氏との訴訟で反訴請求が一部認容されたのに加え、今回の完全な敗訴と伊藤氏には厳しい状況が続いている。この流れはどこまで続くのか。</span></p>
]]></content:encoded>
					
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		<title>故意の証明 伊藤詩織氏一審ストーリー破綻</title>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 23 Mar 2022 02:31:02 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[司法]]></category>
		<category><![CDATA[伊藤詩織]]></category>
		<category><![CDATA[山口敬之]]></category>
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					<description><![CDATA[　ジャーナリストの伊藤詩織氏と山口敬之氏との訴訟の控訴審判決について、引き続きお届けする。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ジャーナリストの伊藤詩織氏とＴＢＳの元ワシントン支局長・山口敬之氏との訴訟の控訴審判決について、引き続きお届けする。今回は両者が寿司店を出て、山口氏が滞在していたホテルにタクシーで向かう点について検討する。原審と控訴審で全く異なる考えであるものの、伊藤氏の一部勝訴という結論は変わっていない。控訴審の判断には疑問が残る。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■709条の故意の問題</span></strong></span></p>
<p><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/minpo.jpeg"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignleft wp-image-13383" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/minpo-300x196.jpeg" alt="" width="210" height="137" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/minpo-300x196.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/minpo.jpeg 567w" sizes="auto, (max-width: 210px) 100vw, 210px" /></a></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤氏と山口氏の訴訟の最大の争点である性交に同意があったか否かという点について、原審も控訴審も「同意はなかった」としている。どちらも伊藤氏が2015年４月４日午前５時頃に下腹部の痛みを感じて目が覚め、気が付けば山口氏に性器を挿入されていたという伊藤氏の主張に信用性があるとして、山口氏に損害賠償金を支払うように命じた。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ここで原審と控訴審の認定をもとにした当日の動きを、簡略化して示す。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>★原審</strong>：山口氏が伊藤氏の意思に反してホテルに連れ込み、同意のないまま性交をした。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>★控訴審</strong>：ホテルに同行させたのは酩酊した状況からして合理性がある。しかし、明け方に同意がないまま性交をした。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　大きな違いは、伊藤氏がホテルの部屋に入った点の解釈。原審は意に反して連れ込んだとし、控訴審はホテルに同行させたことを「少なくとも被控訴人（筆者註・伊藤氏）の利益に反するとまでは認め難い」（東京高裁判決令和４年１月25日、以下、本件判決 p51 2行～３行）としている。これは法的に考えると、不法行為の故意及び開始時期の問題と言えるように思う。</span></p>
<p style="text-align: left;"><strong><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">【民法709条】</span></strong></p>
<p style="text-align: left;"><em><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。</span></em></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　加害者の故意は被害者が証明しなければならない。伊藤氏と山口氏の訴訟の本訴での故意は「伊藤氏に対し、同意のない性交をする心理状態」と言っていい。俗な表現を用いるなら”下心”。例えば、山口氏が伊藤氏と同意を得ないまま性交しているビデオが出てくれば、山口氏が実際に伊藤氏の権利・利益侵害を行なっている認識はあることは明らかで、それによって権利・利益侵害と、その故意も証明される。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ところが、この訴えでは密室での出来事で、当事者の供述以外にほとんど証拠がない。どちらが真実なのかは両者の話を聞くだけでは判然としない。その場合、伊藤氏が不法行為の立証に失敗したとして請求を棄却してもいいと思うのだが、原審も控訴審もそのような判断はしなかった。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■不法行為法の基本</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13381" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/taxi.jpeg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13381" class="wp-image-13381" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/taxi-300x180.jpeg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/taxi-300x180.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/taxi-768x461.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/taxi.jpeg 850w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13381" class="wp-caption-text">写真はイメージ</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　原審は①～⑤のように認定・判断しており、２人が恵比寿の寿司店を出てから、ホテルの部屋に入るまでの経緯を重視している。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>①</strong>寿司店から最寄りの恵比寿駅まで徒歩５分でタクシーに乗せたことの合理性はない</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>②</strong>伊藤氏が「近くの駅まで行って」と言い、また、目黒駅近くで降ろさずにホテルに向かわせた</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>③</strong>「まだ仕事の話があるから、何もしないから」と述べてホテルに向かわせた</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>④</strong>伊藤氏はすぐ近くの原宿に居住していると告げていた</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>⑤</strong>午前０時までに米国の政治動向を確認する必要があると言っているが、ＴＢＳから「出社に及ばず」と言われていたので、職務上必須とは認め難い</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　原審が不法行為はタクシーに乗せたところから始まっていると考えているのは間違いない。山口氏は酩酊した伊藤氏を１人で帰らせるわけにはいかないという趣旨の主張をするが、判決は「本件寿司店を出た時点で、被告（筆者註・山口氏）が自らとともに原告（同・伊藤氏）をタクシーに乗車させた点について合理的な理由は認めがたい。」「やむを得ず原告をホテルに連れて行くこととしたなどと供述するが、…米国の政治の動向を確認することが職務上必須であったとも認め難く、この点においても、被告の供述はにわかに信用することができない。」（東京地判令和元年12月18日）と明確に否定している。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　山口氏が伊藤氏をホテルに運ぶ合理性はないことを示せば、何のために運んだのかーー”下心”があって連れ込んだのであろうという推測が成り立ち、山口氏の故意を推認できる。故意があれば、その故意に基づいて権利・利益侵害（本件なら同意なき性交）が行われたであろうという推測も自然なものとなる。その結果、密室での出来事の供述の信用性を比較し、伊藤氏に信用性があるとすることで権利・利益侵害があったことを認定しやすくなるという仕組みである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　タクシーに乗せたところから不法行為の故意が現れており、それが具体的な権利・利益侵害（不同意性交）までずっと通奏低音のように流れているという図式。そうなると不法行為は、タクシーに乗せた所から始まったと見ることができる。原審が伊藤氏の請求を一部認容したのは、その枠組みによる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　加害者の故意は被害者が証明しなければならないことは前述したが、それは「契約関係のないアカの他人に、いきなり損害賠償債務を負わせようというのであるから…原告（被害者）の方で立証しなければならない。」（民法Ⅱ 債権各論第２版 内田貴 東京大学出版会 p315）と説明される。そうしなければ加害者とされた者は、自らが加害した事実がないことを立証しなければならず、架空の被害を訴えた者が不当な利益を得ることに繋がる。両者の意見を比べ、被害者とされた人が言ってることが正しそうだから訴えを認めることは、”被害者ビジネス”の実現に司法が手を貸す結果をも招来しかねない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■次々と潰された伊藤氏の主張</span></strong></span></p>
<div id="attachment_12839" style="width: 210px" class="wp-caption alignright"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/0f50e81e2157a36b3701304874f65af1.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-12839" class="wp-image-12839" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/0f50e81e2157a36b3701304874f65af1-300x180.jpg" alt="" width="200" height="120" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/0f50e81e2157a36b3701304874f65af1-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/0f50e81e2157a36b3701304874f65af1-768x461.jpg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/0f50e81e2157a36b3701304874f65af1.jpg 850w" sizes="auto, (max-width: 200px) 100vw, 200px" /></a><p id="caption-attachment-12839" class="wp-caption-text">伊藤詩織氏（中央）と取材陣（撮影・松田隆）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　これに対して山口氏サイドでは、控訴審で寿司店からホテルまでの部分で故意がないことを立証することに力を入れたようである。その結果、控訴審では上記①～⑤について、ほぼ、伊藤氏サイドの主張を潰すことに成功している（<img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/27a1.png" alt="➡" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎以下が控訴審の判断）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>①</strong>寿司店から最寄りの恵比寿駅まで徒歩５分でタクシーに乗せたことの合理性はない</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/27a1.png" alt="➡" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎伊藤氏は千鳥足で、時折、並木に手をついて休む状態。タクシーを拾ったが最寄りの恵比寿駅は進行方向とは逆のため目黒駅に向かった</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>②</strong>伊藤氏が「近くの駅まで行って」と言い、また、目黒駅近くで降ろさずにホテルに向かわせた</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/27a1.png" alt="➡" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎伊藤氏の意識は著しく不安定な状態で、履歴書に記載された居住地の川崎市が遠方であり、かつ、目黒駅で降ろして万が一のことを考え不安になるのは当然</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>③</strong>「まだ仕事の話があるから、何もしないから」と述べてホテルに向かわせた</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/27a1.png" alt="➡" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎目黒駅で降車したいと言い張る伊藤氏を宥めるためにした発言とみる余地がある</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>④</strong>伊藤氏はすぐ近くの原宿に居住していると告げていた</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/27a1.png" alt="➡" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎原宿に住んでいたと告げたことを裏付ける証拠はなく、山口氏も聞いていないとしている</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>⑤</strong>午前０時までに米国の政治動向を確認する必要があると言っているが、ＴＢＳから「出社に及ばず」と言われていたので、職務上必須とは認め難い</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/27a1.png" alt="➡" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎ワシントン支局長の地位にある以上、確認することは特に不自然・不合理ではない</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　この結果、控訴審は以下のように判示した。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">「被控訴人（筆者註・伊藤氏）を本件ホテルで休ませてから帰宅させるのが無難であると考えたとの控訴人（同・山口氏）の供述内容は、相応の合理性を有するものということができる。…控訴人が、被控訴人を本件ホテルに同行したことは、被控訴人の酩酊状況を踏まえた対応であり、少なくとも被控訴人の利益に反するとまでは認め難い…」（本件判決 p50 20行～ p51 ３行）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「少なくとも被控訴人の利益に反するとまでは…」という部分は、故意という内心については断言できないまでも、少なくとも権利・利益侵害がそこから始まったとは認められないという意味であろう。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■山口氏勝訴でもいいと思うが…</span></strong></span></p>
<div id="attachment_12864" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/ddb448db82e290a08026d3799c17f50c-1.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-12864" class="wp-image-12864" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/ddb448db82e290a08026d3799c17f50c-1-300x180.jpg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/ddb448db82e290a08026d3799c17f50c-1-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/ddb448db82e290a08026d3799c17f50c-1.jpg 709w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-12864" class="wp-caption-text">写真はイメージ</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　不法行為の故意の発現、開始時期とされた部分を潰せたのであるから山口氏勝訴としてもいいのだが、控訴審はそうはしなかった。伊藤氏の被害の申告は性交後も一貫しており信用できるとして、一部勝訴としたのである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">「控訴人による性被害について、知人に相談した上で、警察署にも被害申告をしており、複数の病院の医師等に対しても、その申告内容に正確さを欠いている部分があるとはいえ、自己の意思に反して性的行為を受ける立場になったことを申し述べるとともに、精神面の不調を訴え…ほぼ一貫して、同意をしていないにもかかわらず、控訴人から性的被害を受けたことを具体的に供述しているものと認められる。」（本件判決、p55 26行～p56 ８行）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　分かりやすく言えば「被害を受けた後もずっとそのように言ってるから、その通りのことがあったに違いない」ということ。そして、性交があった日の午後、イーク表参道でモーニングアフターピルを処方してもらった際には一貫した供述からは外れているが、それは伊藤氏が混乱していたとして例外とし、大枠で一貫性を保っていると判断した（参考・<a href="https://reiwa-kawaraban.com/justice/20220321/">逆転したカルテと伊藤詩織氏供述の信用性</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　原審のストーリーは完全に破綻したが、控訴審は新たな判断で伊藤氏の一部勝訴を維持したのである。このあたりが釈然としない部分。タクシー関連は枝葉末節ではなく、原審もかなり力を入れて検証している。それが否定されたのであれば、判断は逆になってもおかしくない。それを別のストーリーを組み立てて結論を維持ということであれば、結論ありき、「女性があれほど言ってるのだから、きっと嫌な目に遭ったのだろう」というような安直な考えが裁判官にあったのではないかとも思える。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　なお、部屋に入ってから、山口氏は吐瀉物で汚れた伊藤氏のブラウスを洗い、ハンガーに掛け、４日午前１時までメールのチェックや（米国への）出発準備をしたと認めるのが相当としている。そうすると、控訴審が描く当日の山口氏の行動は以下のようになる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">★寿司店を出た時に伊藤氏は酩酊状態。一人で帰すのも危ないから、とりあえずホテルで休ませようと考えた。それは酩酊した女性の扱いについて合理的な思考、方法である。そして伊藤氏がベッドで寝た後も、午前１時までメールのチェックや出発準備をしていた。午前５時前に伊藤氏が寝ている間に性交に及んだ。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　東京高裁は、山口氏が狼男のように満月を見て豹変したとでも言うのか。不自然な認定・判断をしてまで、結論を維持する理由が分からない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■新しい理由を持ち出しての一部勝訴</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　このように控訴審は、原審の構成を否定したにもかかわらず、新しい理由を持ち出して伊藤氏の一部勝訴とした。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　一貫性の問題でいえば、イーク表参道でモーニングアフターピルを処方してもらった部分では明らかな虚偽があることは指摘済み（参考・<a href="https://reiwa-kawaraban.com/justice/20220321/">逆転したカルテと伊藤詩織氏供述の信用性</a>）。それ以外にも決定的と思える瑕疵がある。控訴審が組み立てた新しい構成は、ところどころ穴が空いているように思える。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　その点は稿を改めて説明しよう。</span></p>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>逆転したカルテと伊藤詩織氏供述の信用性</title>
		<link>https://reiwa-kawaraban.com/justice/20220321/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 21 Mar 2022 10:46:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[司法]]></category>
		<category><![CDATA[伊藤詩織]]></category>
		<category><![CDATA[山口敬之]]></category>
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					<description><![CDATA[　前回に続き、ジャーナリスト伊藤詩織氏の提起した訴訟の控訴審判決の問題点について説明する。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　前回に続き、ジャーナリスト伊藤詩織氏の提起した訴訟の控訴審判決の問題点について説明する。控訴審判決で注目されるのは、伊藤氏が2015年４月４日午後にクリニックでモーニングアフターピルの処方を受けた際のやりとりに関する認定。原審と異なり山口敬之氏側の主張を認めたものの、結論は伊藤氏の一部勝訴とした東京高裁の判断には疑問が残る。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■原審は医師が勝手に書いたと認定</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13371" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/b0af76f501812f34b55ab0f8846ed7a1.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13371" class="wp-image-13371" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/b0af76f501812f34b55ab0f8846ed7a1-300x179.jpg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/b0af76f501812f34b55ab0f8846ed7a1-300x179.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/b0af76f501812f34b55ab0f8846ed7a1.jpg 510w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13371" class="wp-caption-text">写真はイメージ</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　2015年４月４日午後、伊藤詩織氏はイーク表参道でモーニングアフターピルの処方を受け、服用している。その際のカルテには以下のように書かれていたことが原審の原告（伊藤氏）への反対尋問で示されている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">「coitus　4/4　AM2-3時頃　コンドーム破れた」（閲覧制限されている乙７号証、原告への反対尋問から）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　coitusとは性交のこと。伊藤氏は午前２時から３時に性交があり、その際にコンドームが破れたと言ったと書かれているのである。性交の時間に関して言えば、午前５時に下半身の痛みで目が覚めたとする伊藤氏の主張と食い違い、誘われて午前２時過ぎに性交したという山口氏の主張に合う。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤氏は原審で行われた当事者尋問で以下のように答えている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">「（カルテにあるとおりに答えたのでは、という問いに）いいえ、違います。私が起きて事実を確認したのが５時だったので、このとき明け方とだけお伝えしていました。また、ここでは、コンドームが破れたなどという言葉も使っていないため、勝手に書かれたものだと思います。」</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">「…そこで言われた一言は、いつ失敗されちゃったの、でした。そのとき私は何をどう説明しようと、頭の中でぐるぐる考えていたので、その問いに一言、明け方とだけ答えたことを覚えています。」</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">※ともにLa Pensee Sauvage-lisanha&#8217;s site・<a href="https://lisanha1234.com/questionnaire-ito2/">本人尋問２</a>から</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　これを受け、原審・東京地裁は以下のように判示した。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">「もとより、アフターピルの処方のみを目的とする診療で、患者から詳細な聴取がされていないとしても不自然とはいえないこと、原告が…アフターピルの処方の対象となる性交渉の詳細を述べることに抵抗を感じていたと考えられることからすると、<span style="color: #ff0000;"><strong>原告の曖昧な申告に基づき、カルテに不正確な記載がなされたとの疑念も払拭することができない。</strong></span>」（東京地判令和元年12月18日）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　患者の言ったことを簡略して書く医師はいても、全く申告していない事実をカルテに書き込む医師はいないと思うが、東京地裁は異なる考えを持っていたようである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■控訴審は”言った通りに書かれた”</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13372" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/siori03.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13372" class="wp-image-13372" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/siori03-300x180.jpg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/siori03-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/siori03.jpg 709w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13372" class="wp-caption-text">伊藤詩織氏（中央）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　原審の判断に対し、山口氏サイドはイーク表参道に証言を求めたところ、「当院としては、カルテに記載がある内容が、医療行為の全てであり…カルテへの記載内容のみで、ご判断頂ければ幸いです。」という回答を得て、書証（乙94号証）として提出した（参照・<a href="https://reiwa-kawaraban.com/justice/20210224/">伊藤詩織氏 乙94号証でチェックメイトか</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　これを受けて控訴審では事実認定を以下のように変更した。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">「診療録（筆者註・カルテのこと）は医師がその業務上作成するものであることなどに照らし、その記載は信用することができ、<span style="color: #ff0000;"><strong>被控訴人（筆者註・伊藤詩織氏）がイーク表参道の医師に対し、上記診療録の記載どおりの申告をし、これを同医師が診療録に記載したと認めるのが相当である。</strong></span>」（東京高裁判決令和４年１月25日、以下、本件判決 p58 22行～25行）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　東京高裁は「伊藤氏はカルテに書かれているとおりに言った」と認定。これは、前述の伊藤氏の当事者尋問での「その問いに一言、明け方とだけ答えたことを覚えています。」という供述は虚偽と認定したに等しい。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　それなのに、伊藤氏を一部勝訴とした理由は以下のように説明されている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">「上記の診療録には、避妊具が破れたといった客観的事実に反する記載が併せて記録されており、その意味では、被控訴人が、同医師に対し、その理由は必ずしも明らかではないものの、本件行為（筆者註・両者による性交）があった時間を含め、混乱等を背景にその認識とは異なる申告をしたとみる余地がある。」（本件判決 p59 ３行～７行）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　この判断には２つの問題点がある。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">（１）当事者尋問で明確な虚偽を述べていることを無視</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">（２）避妊具が破れたという事実に反する記載があることから、午前２時から３時の信用性も認めていない</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■原審と控訴審の判断の違い</span></strong></span></p>
<div id="attachment_11912" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/09/202edb85c733f19117646b505568f064.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-11912" class="wp-image-11912" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/09/202edb85c733f19117646b505568f064-300x200.jpg" alt="" width="220" height="146" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/09/202edb85c733f19117646b505568f064-300x200.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/09/202edb85c733f19117646b505568f064.jpg 709w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-11912" class="wp-caption-text">写真はイメージ（東京地裁・同高裁入口）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　（１）について、前述の当事者尋問では、原告側の弁護士から「これはイーク表参道のカルテですが、上のほうに、「AM2―3時頃、コンドーム破れた」と記載があります。あなたはこのように答えたんじゃないですか。」（La Pensee Sauvage-lisanha&#8217;s site・<a href="https://lisanha1234.com/questionnaire-ito2/">本人尋問２</a>）と聞かれたのに対して「いいえ、違います」と明確に否定し、「明け方とだけ答え…」と返している。この発言は伊藤氏が思い違いでも錯乱でもなく、意識的に虚偽を語っていると判断して差し支えないと思う。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　東京高裁は性交の同意の有無についての判断は両者の供述の信用性を比較、評価した上で決するとしているため、重要な部分で明確な虚偽を述べている伊藤氏の供述は信用できないとしてもいいはず。ところが、全く逆の判断をしている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">「控訴人による性被害について、知人に相談した上で、警察署にも被害申告をしており、複数の病院の医師等に対しても、その申告内容に正確さを欠いている部分があるとはいえ、自己の意思に反して性的行為を受ける立場になったことを申し述べるとともに、精神面の不調を訴え…ほぼ一貫して、同意をしていないにもかかわらず、控訴人から性的被害を受けたことを具体的に供述しているものと認められる。」（本件判決、p55 26行～p56 ８行）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　極めて抽象的に表現すれば、原審は「カルテに書かれた通りには話していないから、一貫性は保っている」という判断。一方、控訴審は「カルテに書かれているとおりに話したが、それは混乱状況にあったから事実と異なっていても仕方なく、大枠で一貫している」と判断したことになる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　原審の判断であれば、当事者尋問で伊藤氏が「明け方とだけ答えた」という供述は虚偽ではない。しかし、控訴審の判断では明確な虚偽と認定されたことになる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　当該虚偽の供述は枝葉末節ではない。問題の核心部分、供述の一貫性という性交の同意の有無を決する部分のやり取り。その重要部分の事実認定に大きな影響を与える供述で、はっきりと虚偽を述べているのに信用性があると判断しているのは理解に苦しむ。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■「コンドームが破けた」は合理的な話</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　（２）について説明しよう。本件判決では、伊藤氏がイーク表参道でコンドームが破けた云々を言い出したのは混乱等が背景にあり、時間等を含めて認識と異なることを言った可能性を認めている。確かに全く事実ではないことを言い出しているのは、精神面で混乱を生じているかのように思えなくもない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　しかし、よく考えると、この申告は合理性を有する。それを説明するには、アフターピルについて基本的な部分を押さえる必要がある。アフターピルは妊娠を望まない女性に処方するものであるが、どのような状態の時に使用されるのか。実際に扱っているクリニックのホームページを見ると、以下のような場合が多い。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>①</strong>避妊せずに性行為をした（故意）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>②</strong>（コンドームが破れた等）避妊に失敗した（事故もしくは過失）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>③</strong>レイプ被害を受けた（事件被害）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　山口氏の供述に従えば①を申告すべきで、伊藤氏の供述が真実であれば③を申告するはずである。③を申告しなかった理由を伊藤氏は「（医師から）『どうしましたか？』と一言聞いてもらえたら、その後の展開はまったく違っていたのではないか」（Black Box p62 ８行～９行）と、診察した医師の対応に責任があるとしている。その真偽は措くとして、伊藤氏には③を申告できない事情があり、③を申告しない場合、①か②を選択することになる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤氏の著書によると、イーク表参道は予約が無いと診察できないが、「とにかく緊急なので、モーニングアフターピルだけでも処方して下さい、と必死で頼み、何とか診察室に入ることができた。」（Black Box p62 １行～２行）と、かなり無理を言っている。この状況で①の事情を説明すれば「避妊をせずにセックスをして、予約もないのに無理やり診察しろとは何事ですか。他の患者さんにも迷惑です」と、小言の一つや二つは覚悟しなければならない。そうならないためにも、自らに責任がない②を申告するのはごく自然のことである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　このようにごく当たり前、合理性のある話で、伊藤氏がこれをもって混乱していたとは思えない。逆に混乱していたら言えない話である。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■判断の前提が揺らぐ</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13347" style="width: 210px" class="wp-caption alignright"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/4454019_s-2.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13347" class="wp-image-13347" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/4454019_s-2-300x178.jpg" alt="" width="200" height="118" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/4454019_s-2-300x178.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/4454019_s-2.jpg 583w" sizes="auto, (max-width: 200px) 100vw, 200px" /></a><p id="caption-attachment-13347" class="wp-caption-text">写真はイメージ</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　東京高裁は（コンドームが破けたという唐突な話が入っていることから混乱をしているに違いない）と考え、それゆえ（山口氏の主張に合う午前２時～３時も信用性はない）という判断をしているが、コンドームが破けた話に、そう語るべき合理性が認められれば、判断の前提が揺らぐ。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　それでは午前２時～３時に性交を行ったと申告すること自体に合理性はあるのか。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤氏が処方されたアフターピルは控訴審判決によると「NORLEVO（ノルレボ錠）」。この薬の効用は、扱うクリニックのホームページに以下のように記載されている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">「日本で承認されているアフターピルNORLEVO（ノルレボ錠）は、性行為から72時間以内に1錠を服用します。飲むのが早いほど効果が高く、12時間以内では99%以上の確率で避妊できます。」</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">「妊娠阻止率　85％　※内服が早ければ早いほど避妊効果は高くなる」</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">※以上、<a href="https://mediage.co.jp/lp/afterpiru">メディアージュクリニック青山院</a>HPから</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　このように内服の時間によって妊娠阻止率が変わってくる薬品であり、診察の際に性交時間は重要になる。性交した時間で虚偽の申告をすれば、為されるべき正しい診断を阻害する。そのリスクを避けるために事実を述べるのは当然。「コンドームが破けた」には虚偽を言うメリットがあっても、性交の時間は虚偽を言うメリットはなく、逆に正しい診断を阻害するデメリットが生じる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　イーク表参道で診察を受けたのは午後２時過ぎと言われている（カルテには時刻が入っていたと言われるが、現在、閲覧制限がかかっており確認できない）。性交から12時間、99％以上の確率で避妊できるギリギリのタイミングである。伊藤氏が焦って処方をお願いするのも頷ける。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■虚偽供述を認定しながら信用性あり</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　以上のように、控訴審判決は伊藤氏の明らかな虚偽供述を認定しながらも、信用性があると判断している。さらにイーク表参道での伊藤氏の申告に対する評価を誤り、合理的な発言を混乱の中でなされた発言と評価した。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　その結果、伊藤氏の一部勝訴という不当な結論を導いている。以上の点から、控訴審判決は破棄されるべきと考える。</span></p>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
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		<title>伊藤詩織氏判決 アフターピルの陥穽</title>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 20 Mar 2022 03:00:13 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[司法]]></category>
		<category><![CDATA[伊藤詩織]]></category>
		<category><![CDATA[山口敬之]]></category>
		<category><![CDATA[Black Box]]></category>
		<category><![CDATA[ブラックアウト]]></category>
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					<description><![CDATA[　伊藤詩織氏と山口敬之氏の民事訴訟の控訴審判決で、東京高裁は明らかな判断ミスを犯していると思われる。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ジャーナリスト伊藤詩織氏とＴＢＳ元ワシントン支局長の山口敬之氏の民事訴訟控訴審で、本訴は伊藤氏の一部勝訴となった。しかし、東京高裁は明らかな判断ミスを犯していると思われる。性交した当日に伊藤氏がモーニングアフターピルを処方してもらってた事実は、伊藤氏ではなく山口氏の供述の正しさを裏付けるもの。その点を見落として山口氏の主張を退けたのは、大きなミスと言うしかない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■対立する両者の主張</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13368" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/ffc810b8d9c8e44ee9313bc72ad403fe.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13368" class="wp-image-13368" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/ffc810b8d9c8e44ee9313bc72ad403fe-300x180.jpg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/ffc810b8d9c8e44ee9313bc72ad403fe-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/ffc810b8d9c8e44ee9313bc72ad403fe.jpg 709w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13368" class="wp-caption-text">伊藤詩織氏（撮影・松田隆）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤氏が山口氏に損害賠償を求め、山口氏が名誉毀損で損害賠償請求等の反訴提起をした裁判の控訴審判決は１月25日、東京高裁（中山孝雄裁判長）で言い渡された。山口氏に332万円余の支払いを命じる一方で、一審では棄却された反訴請求の一部が認められ、伊藤氏に55万円の支払いを命じた。両者共に上告している。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　本訴（伊藤氏の山口氏への訴え）のポイントは2015年４月４日午前に行われた性交につき、伊藤氏の同意があったか否かという点。密室での出来事、何があったのかは当事者である２人にしか分からない。両者は性交があったことは認めているが、伊藤氏は同意はしておらず、山口氏は同意があったと主張しており、事実関係も全く異なる。両者の主張を簡潔にまとめると以下のようになる。露骨な性表現が含まれているが、重要な意味を持つのでご容赦いただきたい。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>★伊藤氏</strong>：４月３日夜に２人で寿司屋で飲食し、翌朝午前５時に山口氏が滞在するホテルの部屋で下腹部に裂けるような痛みを感じて目が覚めた。山口氏の性器が挿入されている状況で、「痛い」「やめて」と言ってもやめてくれず、「トイレに行きたい」と言うと体が離れ、トイレに行った。しかし、トイレを出ると山口氏が目の前に立っており、ベッドに押し倒され無理やり性行為をされそうになった。英語で「何するつもりなの」「何でこんなことするの」などと罵倒した。激しく抵抗したため、この時は性交（性器の挿入）は行われなかった。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>★山口氏</strong>：４日午前２時頃にホテルの一室で伊藤氏が目を覚まし、「私は不合格ですか」と聞くなどした。その後、伊藤氏に「少しでもチャンスがあるならこっちへ来て下さい」と誘われ、２時過ぎ頃から性交を始め、性器を挿入したものの最終的に射精には至らなかった。それから眠り午前５時に起きると伊藤氏がバスルームから出てきた。ブラウスが濡れているという彼女にＴシャツを貸し、送り出した。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　提訴の時から、性交の同意については真っ向から意見が対立しており、原審は伊藤氏の言い分に信用性があるとして損害賠償請求を一部認めている（東京地判令和元年12月18日）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　控訴審の性交に関する同意の有無の判断は「その前後の経緯を含め、被控訴人（筆者註・伊藤氏）と控訴人（同・山口氏）の各供述が食い違うため、それらの信用性を検討することが重要であることから…その前後の経緯等を踏まえ、各供述の信用性を評価した上で、本件行為（同・両者の性交）が被控訴人の同意に基づくものではなかったと認められるか否かについて検討することとする。」（東京高裁判決令和４年１月25日、以下、本件判決 p39 16行～21行抜粋）とされている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■性交後の行動の評価</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13343" style="width: 230px" class="wp-caption alignright"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/court.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13343" class="wp-image-13343" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/court-300x200.jpg" alt="" width="220" height="147" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/court-300x200.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/court.jpg 567w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13343" class="wp-caption-text">東京高裁の判断には疑問が残る</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　上記の方法で東京高裁が検討した結果、伊藤氏の供述に信用性があるとした。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「被控訴人は、本件行為後、間もなくモーニングアフターピルを服用し、控訴人による性被害について、知人に相談した上で、警察署にも被害申告をしており、複数の病院の医師等に対しても、その申告内容に正確さを欠いている部分があるとはいえ、自己の意思に反して性的行為を受ける立場になったことを申し述べるとともに、精神面の不調を訴え…ほぼ一貫して、同意をしていないにもかかわらず、控訴人から性的被害を受けたことを具体的に供述しているものと認められる。…友人、医師及び警察に対して、性的被害を受けたことを繰り返し訴えていることについては、被控訴人の供述を前提にすると、事実の経緯として、合理的かつ自然に説明することができる。」（本件判決、p55 25行～p56 14行抜粋）</span></p>
<div id="attachment_13349" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/d98288564d2d909c7fc32da89e34e1f6.jpeg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13349" class="wp-image-13349" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/d98288564d2d909c7fc32da89e34e1f6-300x224.jpeg" alt="" width="220" height="164" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/d98288564d2d909c7fc32da89e34e1f6-300x224.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/d98288564d2d909c7fc32da89e34e1f6-768x574.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/d98288564d2d909c7fc32da89e34e1f6.jpeg 780w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13349" class="wp-caption-text">2015年４月の伊藤氏の主な行動</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ここで、山口氏と性交した</span><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">後の伊藤氏の動きを示した表を見ていただきたい。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　このように性的被害を受けた人間でなければ、絶対にしないと思われることをしている点が供述の一貫性と評価され、事実の経緯が合理的かつ自然説明できると判断している。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　性的被害を受けたと主張することを決めたら、一貫した行動をするのは当然。それが直ちに真実であるか虚偽であるかを決定する要因とはなり得ないが、その点はひとまず措くとする。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　重要なのは４月４日、まさに性交が行われた日の午後にイーク表参道でモーニングアフターピルの処方を受けていることである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■伊藤氏がおそれた妊娠の可能性の謎</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13344" style="width: 230px" class="wp-caption alignright"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/0cbd62fb27b2dd3af4785d2a2aafc5d6.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13344" class="wp-image-13344" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/0cbd62fb27b2dd3af4785d2a2aafc5d6-300x192.jpg" alt="" width="220" height="141" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/0cbd62fb27b2dd3af4785d2a2aafc5d6-300x192.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/0cbd62fb27b2dd3af4785d2a2aafc5d6-768x491.jpg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/0cbd62fb27b2dd3af4785d2a2aafc5d6.jpg 850w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13344" class="wp-caption-text">控訴審判決後、会見する山口敬之氏（撮影・松田隆）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤氏はなぜ、モーニングアフターピルを処方してもらったのか。答えは簡単、「妊娠する可能性があると考えたから」である。実際、伊藤氏はコンドームが破けたと医師に話し、妊娠の可能性を明らかにしてピルを処方してもらった。伊藤氏がこのように話したことを原審は認定しなかったが、控訴審では認定された。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　この日４日は伊藤氏の自宅に妹が来る予定になっており、著書Black Boxで、以下のように記述している。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「妹が来るまでに病院へ行こうと思った。妊娠の可能性が気になって、とにかくモーニングアフターピルをもらいたかったのだ。…そうしているうちに、何も知らない妹が到着してしまった。…妹に、どこか近所の店で洋服でも見ていて、と声を掛け、一番近くにある産婦人科へ出かけた。」（Black Box p61 ４行～14行抜粋）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　妹を待たせてでもモーニングアフターピルを服用しなければという行動が、本気で妊娠を恐れていたことを示している。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ここで考えていただきたいのが、冒頭に掲げた伊藤氏の主張である。伊藤氏は午前５時に目が覚めた時に下腹部に痛みを感じ目覚め、山口氏の性器が挿入されていることに気付いた。しかし、山口氏が射精したとは書いていない。トイレに行って体に傷があることを確認し、ドアを出たら山口氏がいて、また、ベッドに押し倒され、性交をされそうになったが、激しく抵抗したことで性器は挿入されずに終わっている。</span></p>
<div id="attachment_9241" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/02/IMG_1866.jpeg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-9241" class="wp-image-9241" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/02/IMG_1866-300x180.jpeg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/02/IMG_1866-300x180.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/02/IMG_1866-1024x614.jpeg 1024w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/02/IMG_1866-768x461.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/02/IMG_1866.jpeg 1134w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-9241" class="wp-caption-text">伊藤詩織氏の著書「Black Box」</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　もし、山口氏が性器を挿入し射精をしていたら、トイレに入った伊藤氏は膣内に出された精子が降りてくるのを感じるはず。著書Black Boxにはそうした表現は一切ない。そして、伊藤氏がトイレに行っていた時間は長くても３分程度と思われるが、当時48歳か49歳の山口氏が射精した数分後に、もう一度、性交をしようと伊藤氏をベッドに押し倒すことなど考えられない。しかも、相手が「殺される」と思うほどの激しさで。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤氏の主張に沿って考えれば午前５時に性交されていることで目覚め、前述のような状況を説明するのであれば体内に射精されていないことは分かっているはず。それがその日のうちに妹との約束を後回しにしてまでも病院に行ったのである。供述とその後の行動が全く繋がっていない。つまり、ピルの服用は、伊藤氏の供述の信用性を毀損する事実なのである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　なお、伊藤氏は警察にブラジャーを提出して山口氏のＤＮＡを検出させているようであるが、「当時、私はすぐに全ての下着を洗濯してしまったので、（山口さんとのホテルでの件の際）どの下着を身につけていたか覚えていなくて、3つの黒い下着を警察に提出しています」（Buzz Feed・<a href="https://www.buzzfeed.com/jp/kensukeseya/shiori-ito-11">伊藤詩織さんが「この際ですから」と苦言。質問者に「私の下着を公開するな」</a>）としている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　もし、山口氏が体内に射精していれば、膣内を降りてきた精子が下着に付着したはず。それをすぐに洗ってしまったのは、付着がなかったからと思われる。そもそも自分をレイプしたとする男の精子が付着した下着を他の下着と一緒に洗ってその後も使うことなど考えられず、その点からも山口氏は射精をしていない事実がうかがわれる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■ブラックアウトの可能性</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13347" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/4454019_s-2.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13347" class="wp-image-13347" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/4454019_s-2-300x178.jpg" alt="" width="220" height="130" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/4454019_s-2-300x178.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/4454019_s-2.jpg 583w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13347" class="wp-caption-text">写真はイメージ</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ピル服用の事実が伊藤氏の供述の信用性を毀損するとして、山口氏の供述でも射精の事実はないため、山口氏の供述の信用性も毀損すると考えられないか。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　しかし、ピル服用は山口氏の供述の正しさを証明する働きがある。これは端的に言えば、「射精をされていない確信」を伊藤氏が持ちうるかという問題。伊藤氏供述の午前５時に性交が行われたと考えると、性交後、相手を罵倒し、Ｔシャツを借りる交渉をした後で６時にホテルを出てスタスタと歩いている。それらの要素から酔いはかなり覚めていると思われ、体内に射精されていない確信を持っても不思議はない。普通に考えれば焦って産婦人科に行く必要はない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ところが、山口氏供述では性交が行われたのは午前２時過ぎとしている。午後11時まで寿司店で飲食し、伊藤氏はアルコールを過剰に摂取したためにタクシーやホテルで激しく嘔吐した。そして、控訴審判決はアルコール性健忘症（アルコール性ブラックアウト）の存在を認めている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「ブラック・アウトでは、記憶喪失や短期記憶障害、前向性健忘を起こすため、周辺環境に対して短期的に応答できたとしても（例えば会話や車両運転等）、本人はそれらの事象をほとんど記憶していない。このような状態では記憶障害以外の認知機能に異常は少なく、日常的な自動行動は行えるが、正常な論理的思考や合理的判断はできない。」（本件判決 p39 ４行～９行）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　このような判断の上で、判決文は以下のように断ずる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「被控訴人が…同日午後11時頃まで、本件寿司店で控えめに見ても日本酒を２合から３合程度は飲んだことを前提とすると、翌４日午前５時頃の血中アルコール濃度は、1.29～1.65～2.00 mb/ml と推測され、その時点もアルコール性健忘が生ずる可能性が指摘されているのである。」（本件判決 p66 8行～13行抜粋）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　午前２時に性交をした後、そのままベッドで休んでおり、立ち上がって膣内の精子が降りてくるということはなく、下着に精子が付着する蓋然性も低い。午前５時より午前２時の方がアルコール性ブラックアウトの可能性が高いのは言うまでもない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　周辺環境に対して短期的に応答して性交を行ったとしても、記憶障害が生じるのは午前２時の方が高いということであり、体内に「射精をされていない確信」を持てる可能性は圧倒的に午前５時の方が高い。そう考えると、伊藤氏がピルを服用したのは、午前２時に性交が行われたもののブラックアウトで「射精されていない確信」が持てなかったからと推理するのが自然な流れである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■上告受理申立ての理由になるか</span></strong></span></p>
<div id="attachment_12864" style="width: 210px" class="wp-caption alignright"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/ddb448db82e290a08026d3799c17f50c-1.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-12864" class="wp-image-12864" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/ddb448db82e290a08026d3799c17f50c-1-300x180.jpg" alt="" width="200" height="120" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/ddb448db82e290a08026d3799c17f50c-1-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/ddb448db82e290a08026d3799c17f50c-1.jpg 709w" sizes="auto, (max-width: 200px) 100vw, 200px" /></a><p id="caption-attachment-12864" class="wp-caption-text">写真はイメージ</p></div>
<p style="text-align: left;">　<span style="color: #000000; font-size: 12pt;">参考までに原審での判断について言及すると、イーク表参道でモーニングアフターピルの処方を受けたことについて、「避妊することなく行われた本件行為が、原告の予期しないものであったことを裏付ける事情」（東京地判令和元年12月18日）と評価している。それは避妊具を使用しなかった際に採用するＢプランと解釈すべきと思うが、そのような判断は示していない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　伊藤氏が「体内に射精されていない確信」を持てなかった事情を考えると、両者の供述の比較において、山口氏の供述の信用性は一気に高まる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ところが、東京高裁は「主張の一貫性」という観点からその事実を伊藤氏供述の信用性を補強するものとした。証拠の評価を誤った結果、不当な結論を導き出したことは民事訴訟法318条１項後段、いわゆる裁量上告の制度で上告受理申立ての理由にあたると解される可能性はある。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　この点、民事訴訟の基本書は「実際の運用では、受理、不受理の判断に際して、個別事件の救済も考慮の要素とされている…」（ジュリスト1317号 平成18年６頁・35頁を引用する新民事訴訟法講義 第２版補訂２版p625 中野貞一郎ほか 有斐閣）と説明している。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　当該判決はそれ以外にも理解に苦しむ部分があり、その点は稿を改めて、指摘することとする。</span></p>
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