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	<title>判決 | 令和電子瓦版</title>
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	<description>政治、社会、運動、芸能など、様々なジャンルのニュース＆オピニオンサイトです</description>
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	<title>判決 | 令和電子瓦版</title>
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		<title>出所の重信房子元幹部 徹底した監視を</title>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 29 May 2022 04:06:46 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[社会]]></category>
		<category><![CDATA[判決]]></category>
		<category><![CDATA[日本赤軍]]></category>
		<category><![CDATA[重信房子]]></category>
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					<description><![CDATA[　日本赤軍の重信房子元最高幹部（76）が28日、懲役20年の刑期を終えて出所した。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　日本赤軍の重信房子元最高幹部（76）が28日、懲役20年の刑期を終えて出所した。出所に際し、手記「再出発にあたって」を公表。被害を受けた人々へ謝罪をするとともに、今後については、できることは能力的にも肉体的にもないとして違法な活動には関わらない考えを示した。しかし、直近の活動や出所前日に刊行された著書「<a href="https://www.amazon.co.jp/戦士たちの記録-パレスチナに生きる-重信-房子/dp/4344039610/ref=sr_1_1?crid=3G1E8051X88WJ&amp;keywords=重信房子&amp;qid=1653784028&amp;sprefix=重信%2Caps%2C165&amp;sr=8-1">戦士たちの記録 パレスチナに生きる</a>」を読む限り、出所後の反省の弁は信用できない。捜査関係者は重信元幹部の監視を続ける見込みで、社会の安全のためには当然のことと言える。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■出所後に謝罪の真意</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13807" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/05/46163f4d293a618116c5f726210afb4e.jpg"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13807" class="wp-image-13807" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/05/46163f4d293a618116c5f726210afb4e-300x180.jpg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/05/46163f4d293a618116c5f726210afb4e-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/05/46163f4d293a618116c5f726210afb4e.jpg 588w" sizes="(max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13807" class="wp-caption-text">重信房子元最高幹部（重信房子氏FBから）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　重信元幹部は1974年のいわゆるハーグ事件に関与したとして、殺人未遂などで懲役20年の判決を受けて服役していた。出所後に囲み取材に応じ「自分達の戦闘を第一にしたことによって、見ず知らずの無辜の人たちに対しても、被害を与えたことがありました。古い時代とはいえ、この機会にお詫びします」などと語った。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　また、報道陣からの事前の質問に対して文書で回答しており、その中には以下のような文言がある。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">「私は、他人の旅券を不正に取得・使用したことについては、自分の活動のためにと、他人を踏みつけにしてしまったこと、人間としても恥ずべき行為であり、被害者に謝罪してきました。許して下さった方も、そうでない方もおりました。このことは、これからの再出発に、いつも心に刻んでいたいと思っています。」（産経新聞電子版・<a href="https://www.sankei.com/article/20220528-QWSIRFLUGNLCTD2VI624G4ZPRQ/">「自分が『テロリスト』と考えたことない」重信元最高幹部の質問回答全文</a>）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　70年代の政治的状況を知る人からすれば、「かつて”魔女”と呼ばれた女性も、20年の刑務所暮らしで牙を抜かれたか」「彼女も人間だったか」といった感想を持つかもしれない。あるいは服役中に癌が発見され、治療を行なっていたこともあり弱気になったのかと思われるかもしれない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　しかし、重信元幹部の表面的な反省の言葉はそのまま受け取るべきではない。取材で語った謝罪は被害を与えた人々に対して向けたもので、反社会的な行為で社会全体にかけた迷惑に対して反省を述べたものではない。しかも、この類の反省は、既に公判段階で述べている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>①</strong>「武装闘争が盛んに戦われていた時代…『人質作戦』などの形態をとって闘いました。こうした闘いで直接当事者でない人々を戦闘に巻き込み、精神的肉体的苦痛を与えてしまいましたことを謝罪します。」（2001年４月、日本赤軍の解散時の発表、著書・戦士たちの記録 パレスチナに生きる　第２章ナクバの記憶 11 それから より抜粋）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>②</strong>「（旅券不正使用に関して）手配されていた自分の活動の自由を確保するために、他人の名前・戸籍を盗用して旅券取得を行いました。弱者の方々の名義を使用したことは、反社会的のみならず人として恥ずべき行為であったと反省しています」</span><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">（第１審最終意見陳述2005年10月31日から、同書同章より抜粋）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　①についてはハーグ事件などで大使館員等を人質にとって命の危険に晒したことなどについて謝罪したもの。②は旅券法違反に関するもので、盗用した相手に対して謝罪するもので、しかも社会的弱者の名義を盗用したことを謝罪するものでしかない。社会的弱者ではない者からの盗用であれば、謝罪する必要はないと考えている可能性はある。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■26人の犠牲者の事件を美化</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　このように重信元幹部が囲み取材で明らかにした謝罪は、公判段階で述べていた謝罪の域を超えるものではない。矯正施設に入る前の段階での謝罪を、刑期を終了した段階でも超えることがなかったことは、矯正施設にいた20年間で然るべき矯正ができなかったことを意味する。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　もともと、重信元幹部はハーグ事件について無罪を主張しており、矯正施設に入っても反省などしないことは予想がついた。実際、出所前日の27日に刊行された前出の著書「戦士たちの記録 パレスチナに生きる」（幻冬舎）を読むと、1972年に赤軍派の３名によるテルアビブ空港乱射事件について、26人の犠牲が出た凄惨な事件に関わらず、それを美化する記述をし、射殺などで落命した２人のテロリスト（奥平剛士、安田安之）に関して以下のように記述している。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「どんな逆境でも理想を持ち続ける限り、もっと良い人間の世界を開くから。地獄でもまた、革命をやろう、待っている…。リッダ闘争を闘い抜いた戦士たちの声が今も聞こえる。」（戦士たちの記録 パレスチナに生きる　第２章ナクバの記憶 11 それから より）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　リッダ闘争とはテルアビブ空港乱射事件について、日本赤軍などの関係者が用いる用語で、テルアビブ・ロッド空港の「ロッド」の現地読みである「リッダ」での闘争という意味とされる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　また、公安調査庁のHPでは、重信元幹部が服役中も同志に対してメッセージを発し続けていたことが明らかにされている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">「2015年（平成27年）以降も，「リッダ闘争」を記念する集会が都内で開催されており，同集会では，重信房子が，テルアビブ空港乱射事件の実行犯である日本赤軍メンバーをたたえる声明を寄せている…」</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">「重信は，2020年（令和2年）3月，国内で服役中の日本赤軍メンバー・泉水博が刑務所で死去したことを受け，支援団体の機関紙に追悼メッセージを寄稿した。このように，日本赤軍は，最高幹部・重信らがテルアビブ空港乱射事件を正当化し続けていること，組織として武装闘争を放棄したことを示す事実もみられない…」（ともに公安調査庁・<a href="https://www.moj.go.jp/psia/ITH/organizations/E-asia/nihon-seki-gun.html">赤軍派（７）最近の主な活動状況</a>）</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　このような事実を見る限り、76歳の老テロリストは20年の服役でも全く改心していないと言って差し支えない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■不思議なカリスマ性</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13809" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/05/sige.jpeg"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13809" class="wp-image-13809" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/05/sige-300x169.jpeg" alt="" width="220" height="124" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/05/sige-300x169.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/05/sige-1024x578.jpeg 1024w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/05/sige-768x433.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/05/sige-320x180.jpeg 320w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/05/sige.jpeg 1134w" sizes="(max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13809" class="wp-caption-text">出所した重信房子元幹部（ANN news CH画面から）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　重信元幹部がその容姿も加味されてカリスマ性があったのは事実。その出所にあたっては「これを伝えるメディア報道には、奇妙な期待や興奮が滲み出ていた。」（産経新聞電子版・<a href="https://www.sankei.com/article/20220528-Z55A6INQO5J5FEHKMK53AK2EQY/?ownedutm_source=owned%20site&amp;ownedutm_medium=referral&amp;ownedutm_campaign=ranking&amp;ownedutm_content=重信房子氏の出所に興奮…メディアの奇妙さ%20飯山陽">重信房子氏の出所に興奮…メディアの奇妙さ　飯山陽</a>）とする声があるのは、そうしたカリスマ性の一端を示すものであろう。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　個人的な話をすれば、僕は高校時代に左翼運動に興味を持ち、当時の資料を読む中で重信房子元幹部の存在を知った。当時の雑誌や新聞で見た写真の第一印象は「綺麗な人だな」「どうしてこんな綺麗な人が、こんなバカなことをしているのか」というものであった。おそらく大方の人がそう感じるであろう。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　そうした思いは、2000年11月に重信元幹部が逮捕された際に吹き飛んだ。写真で見る”美人革命家”とは似ても似つかない55歳の中年女性が手錠で繋がれた両手を高く掲げ「戦う！」と叫ぶのを見て、思わず失笑させられた人は少なくないと思われる。（この歳になっても、まだ、そんなことを言ってるのか）（55歳で中２病か）といったところであろう。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　それから22年、さらに年齢を重ねて70代も半ばとなり、その姿は20代の頃からは想像もつかないものとなったが、頭の中身は70年代から変わっていない。それが美しかった頃の写真と結び付けられ、前出のカリスマ性に繋がっているのかもしれない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■動向を注視し警戒を</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 12pt; color: #000000;">　重信元幹部は、今でも社会に危険を与える可能性があるテロリスト予備軍と考えられる。出所後は「まずもって、（癌の）治療と、リハビリに専念する中で、世界・日本の現実を学び「新しい生活様式」を身につけたいと思っています。」（産経新聞電子版・<a href="https://www.sankei.com/article/20220528-7GYB7GQC7ZMSJKEUGH3SFR6QRU/">「武装斗争路線間違っていた」重信元最高幹部の手記全文</a>）としているが、素直に受け取ることはできない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 12pt; color: #000000;">　報道陣からの質問への回答では「きちんと罪を償った以上、公安警察や、関連の者たちに、私のこれからの新しい生活の邪魔をしてほしくありません。尾行したり、マスコミを煽るような『危険視』は許されて良い筈がありません」（産経新聞電子版・<a href="https://www.sankei.com/article/20220528-QWSIRFLUGNLCTD2VI624G4ZPRQ/">「自分が『テロリスト』と考えたことない」重信元最高幹部の質問回答全文</a>）としており、それは尾行されるような行為に及ぶ可能性を示唆しているように思える。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 12pt; color: #000000;">　こうした事情からか、重信元幹部の出所の際には捜査関係者の姿があり、警視庁などは今後の動向などを注視し警戒を続けるという（NHK・<a href="https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220528/k10013646951000.html">日本赤軍の重信房子元最高幹部 20年の刑期を終えて出所</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 12pt; color: #000000;">　至極当然のことである。</span></p>
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		<title>工藤会トップに死刑判決「生涯後悔」の意味</title>
		<link>https://reiwa-kawaraban.com/justice/20210825/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 24 Aug 2021 23:58:44 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[司法]]></category>
		<category><![CDATA[最高裁]]></category>
		<category><![CDATA[判決]]></category>
		<category><![CDATA[工藤会]]></category>
		<category><![CDATA[スワット事件]]></category>
		<category><![CDATA[足立勉]]></category>
		<category><![CDATA[弁護士]]></category>
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					<description><![CDATA[　特定危険指定暴力団の工藤会の野村悟被告（74）が４件の市民襲撃事件で福岡地裁は死刑判決を言い渡された。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　特定危険指定暴力団の工藤会の野村悟被告（74）が４件の市民襲撃事件で福岡地裁は死刑判決を言い渡された。言い渡し後に足立勉裁判長に「後悔するよ」と発言したと報じられた。また、ナンバー２の田上不美夫被告（65）は無期懲役を言い渡された。</span></p>
<p style="text-align: left;"><strong><span style="color: #000000; font-size: 14pt;">■直接証拠ないまま死刑判決</span></strong></p>
<div id="attachment_11692" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/kudou.jpeg"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-11692" class="wp-image-11692" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/kudou-300x180.jpeg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/kudou-300x180.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/kudou.jpeg 709w" sizes="(max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-11692" class="wp-caption-text">写真はイメージ</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　組織犯罪処罰法違反などの罪に問われた野村被告は求刑通りの死刑判決で、各種報道によると指定暴力団のトップへの死刑判決は初めて。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　この件に関しては直接証拠がないのに極刑を求刑という、裁判所にとっても難しい事件であったと思われる。それでも裁判所が死刑を選択したのは、検察官が間接証拠を積み上げ、合理的な疑いを容れない程度の確信を得るレベルまで立証できたということであろう。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　この直接証拠がない難しさは判決要旨から見れば、はっきりと理解できる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　判決は工藤会と被告人の関係を「重要事項に関し、執行部が両被告の意向を無視し、実行することは組織のありようから考え難い」としており、両被告が絶対的な存在であることを示している。その上で個別の事件を以下のように判断した。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">【元漁協組合長射殺】　両被告が被害者一族の利権に重大な関心を抱き…動機は十分にあり、両被告の関与がなかったとは考えられず、共謀が認められる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">【元福岡県警警部銃撃】　被害者を襲撃するのは、工藤会にとって重大なリスクがあることは容易に想像でき、両被告に無断で起こすとは到底考えられない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">【看護師襲撃】　野村被告は…動機があった。他の組員に動機はなく、無断で実行した可能性はない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">【歯科医襲撃】　田上被告は…被害者一族の利権に注目し…野村被告の関心事である利権介入に大きく関係し、多数の組員を組織的に動かす犯行を、田上被告が野村被告の関与なしに指示するとは到底考え難い。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">※産経新聞2021年８月25日付け「工藤会トップ死刑判決要旨」から。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■スワット事件の最高裁決定の影響</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　今回の事件とは事案が異なるとはいえ、いわゆるスワット事件（最決平成15年５月１日）で示された最高裁の判断が地裁判決に影響しているのは間違いないと思う。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　この事件は暴力団幹部を警護する「スワット」と呼ばれるボディーガードが拳銃を所持していた銃刀法違反事件で、警護されていた幹部も拳銃所持の共同正犯とされたもの。少し長いが引用する。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「…スワットらが自発的にＸ（被告人の暴力団幹部）を警護するために本件拳銃等を所持していることを確定的に認識しながら、それを当然のこととして受け入れて認容していたものであり、そのことをスワットらも承知していた…前記の事実関係によれば、Ｘとスワットらとの間に拳銃等の所持につき黙示的に意思の連絡があったといえる。…彼らを指揮命令する権限を有するＸの地位と彼らによって警護を受けるというＸの立場を併せて考えれば、実質的には、正にＸがスワットらに本件拳銃等を所持させていたと評し得る。」</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　実はこの時の深澤武久裁判官の補足意見では「圧倒的に優位な支配的立場」「自己の身辺の安全が確保されるという直接的な利益を得ていた」「他人の行為を自己の手段として犯罪を行なったものとして、そこに正犯意思が認められる」と指摘されている。この点も地裁の判断の中にはあったように見える。（以上、判例プラクティス刑法Ⅰ総論、p341　信山社を参照）</span></p>
<p style="text-align: left;"><strong><span style="color: #000000; font-size: 14pt;">■漫画・静かなるドンのセリフ</span></strong></p>
<div id="attachment_8338" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/4a766797b4c49630bc4e61893b247be3.jpeg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-8338" class="wp-image-8338" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/4a766797b4c49630bc4e61893b247be3-300x202.jpeg" alt="" width="220" height="148" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/4a766797b4c49630bc4e61893b247be3-300x202.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/4a766797b4c49630bc4e61893b247be3-768x518.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/4a766797b4c49630bc4e61893b247be3.jpeg 992w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-8338" class="wp-caption-text">写真はイメージ</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　暴力団は一般市民を恐れさせ、それを威光に利権を得るという収益構造である。市民を恐れさせる手段は暴力などの違法な力であり、刑事責任を負わされるリスクを負って違法な行為をするかどうか、するとしてどの程度するのかは組織運営上、重大な事項である。それを現場だけの判断で実行することなどありえない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　それは誰でも理解できるが、実際に直接証拠がないトップに刑罰を負わせることができるかとなると、ハードルは相当高いと思う。東京地検の元検事である三角亘平弁護士は「暴力団の（起こす事件の）類型においてですね、実行犯が『上から指揮された』『命令された』『殺せと言われた』なんて言うわけがないですね。そもそも類型として直接的な証拠があり得ない類型です。」と解説している（<a href="https://www.youtube.com/watch?v=rDroqZgsIVk&amp;t=185s">RKB毎日放送NEWS公式</a>から）。そのような困難な状況の中、今回、福岡地検はよく立証し、福岡地裁もよく認定したと思う。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　だいぶ前になるが、「静かなるドン」という漫画を読んだ。主人公の暴力団の三代目総長の「親分が不機嫌な顔をしたら、手下はそれを察して行動に移すもの」という趣旨のセリフが印象に残った。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　手下の行動は、いわゆる忖度みたいなもので、トップの刑事責任を免れさせるための暴力団の知恵と言っていい。手下が忖度することを織り込み済みでトップは不機嫌そうな顔をするのであるから、そこに意思の連絡があると言え、共同正犯が成立すると考えられる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■生きて刑事施設から出ることはない</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　判決言い渡し後、野村被告は「公正な判断をお願いしたけど、全然公正じゃない。生涯このことを後悔するぞ」と、田上被告は「ひどいねあんた、足立さん」と言ったと伝えられる（朝日新聞電子版８月24日公開：<a href="https://www.asahi.com/articles/ASP8S5HS3P8STIPE01P.html">死刑判決の工藤会トップ、裁判長に「生涯後悔するぞ」</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　これは２人の被告人が、手下に「この裁判官の命を狙え」と言っているに等しい。これを聞いた時に「やっぱり、２人の被告人の犯行だ」と感じた人は少なくないと思う。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　もっとも、普通に考えれば２人の被告人がこの後、生きて刑事施設から出ることはない。もはや現世に影響を及ぼすことができない人間のために、誰が大きなリスクを取りに行くかという話である。暴力団の構成員もゲインが期待できるから、あえて大きなリスクを負う。この先、組織が存在し得ないのは子供でも分かる話で、そのためにリスクを負う者などいないと思われる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　そう考えると、裁判長に対する野村被告らの悪態は、かつての力を失っているにもかかわらず、そのことに気付いていない、あるいはあるかのように振る舞う滑稽な姿でしかない。</span></p>
]]></content:encoded>
					
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		<title>「植松君一人殺したとて何も変わらない」→変わらなくていい 粛々と死刑執行を</title>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 19 Mar 2020 04:53:42 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[社会]]></category>
		<category><![CDATA[死刑]]></category>
		<category><![CDATA[判決]]></category>
		<category><![CDATA[植松聖]]></category>
		<category><![CDATA[津久井やまゆり園]]></category>
		<category><![CDATA[相模原]]></category>
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					<description><![CDATA[　相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害された事件で植松聖被告が３月16日に横浜地裁で死刑判決を受けたことに対し、社会全体の問題であるとする声が出ている。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害された事件で植松聖被告が３月16日に横浜地裁で死刑判決を受けたことに対し、社会全体の問題であるとする声が出ている。同被告と接見したNPO法人「抱樸」の奥田知志理事長は「<a href="https://twitter.com/ChooselifePj">Choose Life Project</a>」の取材に対し「植松君ひとり殺したとて何も変わらない」などと話し、判決は社会に対しての問いかけであるとする。凶悪犯の責任を社会に押し付けようとする意見には首を捻らざるを得ない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■死刑反対論者があれこれ理由つけただけ？</span></strong></span></p>
<div id="attachment_5496" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-5496" class="wp-image-5496" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/03/7b9a42bcb5b8cfb57c9e52a3a0f80bf7-300x194.jpg" alt="" width="220" height="143" /><p id="caption-attachment-5496" class="wp-caption-text">Choose Life Projectが公開した動画の画面から</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「Choose Life Project」はテレビの報道番組や映画、ドキュメンタリーを制作している有志で始めた映像プロジェクトだそうで、３月17日にツイッター上で奥田理事長のインタビューをアップした。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　奥田理事長の発言で公開された分は最後に全文を記すが、概ね、以下のように述べている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>（１）</strong>死刑判決は「お前はもう生きてる意味がないから死刑だ」というもので、植松被告自身が言った言葉と同じ。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>（２）</strong>我々に植松被告と同じ感覚があるなら、判決は社会をも裁いている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>（３）</strong>植松被告は意味のある命とない命を分け、自分は後者に属していると考えたから殺される不安を持ち、それを解決するために大量に殺害し自分は役に立つことを立証しようとした。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>（４）</strong>「意味のない命が生きていていいのか」という問いに答えがない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;"><strong>（５）</strong>仮に全く意味のない人がいたとしても、命は大事だと言わないといけない。「植松君ひとり殺したとて、何にも変わらない」。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　話の中で奥田理事長は上記（５）の後ろに「私たちは絶対的に揺るがない命こそ大事だ。『生きてることに意味がある』と言う言い切りから始まるというベース」と言っているから、植松被告を死刑にすること反対なのであろう。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　結局、死刑反対論者があれこれ理由をつけ、死刑にすべきでないと主張しているに過ぎない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■論理性に欠ける奥田理事長の話</span></strong></span></p>
<div id="attachment_5504" style="width: 230px" class="wp-caption alignright"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-5504" class="wp-image-5504" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/03/IMG_6613-1-266x300.jpg" alt="" width="220" height="248" /><p id="caption-attachment-5504" class="wp-caption-text">死刑判決を伝える産経新聞（2020年３月17日付け）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　奥田理事長の話は合理性に欠ける。具体的には（２）の部分でほとんど有り得ない状況を仮定し、そのような仮定の上に立って、結論を導いている点である。前提があり得ないから、その前提に立つ主張は現実と乖離しており全く意味がない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「我々に植松と同じ感覚があるなら、判決は社会をも裁いている」は、論理的にはその通りであろう。多くの人がそう思っていて、実際に植松被告が行動に移したら、それは社会の責任も小さくない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　しかし、「障害者など生きている価値がない」「殺した方がいい」などと思っている人間が日本社会にどれだけいるのか。ハンディキャップを負った人のためにボランティアで手助けする人はたくさんいるし、そのような施設で働いて障害を持つ人の人生に役立ちたいと願う人はたくさんいる。そして、そのような障害者のための社会福祉制度構築・維持のために我々は多くの税金を支払っているが、それは国民の義務であると思う。ネットで植松被告と同じ発言を見たことがあるだろうか。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　植松被告と同じような考えの人間がほとんどいなければ、社会が負うべき責任などない。法的責任を含め全て植松被告が負うべき責任である。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■ナチス・ドイツなら国民に責任も納得</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　実際に障害者を抹殺しようとしたのがナチス・ドイツ。ナチス党は民主的な手続きで政権の座に就き、その指導者が障害者に対して大量虐殺を行ったのであるから、民主的な手続きに手を貸した当時のドイツ国民は負うべき責任は少なくない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　そういう状況であれば、社会が裁かれたと言ってもいい。奥田理事長は植松被告を「時代の子」と呼ぶが、社会が生み出した者だとして我々に責任の一端を押し付けようとするのは、罪なき者に責任を負わせる卑劣な行為である。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　奥田理事長に問いたい。もし、死刑が廃止されたらどうなるのか。犯行があった日、やまゆり園に植松被告が侵入した時点で、中にいたほとんどの人が生命の保障がない状況となり、実際に19人が殺害された。しかし、その悲惨な状況において、一人だけ生命を保障されるのが植松被告である。恐るべき殺人鬼だけが国家の権力の下、矯正施設で天寿を全うできるのである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　「『生きてることに意味がある』という言い切りから始まるというベース」だから、当然、植松被告の命も大事だからという理由に、どれほどの人が納得できるというのか。言い切りから始まるベースでの議論を相手に強いて、死刑に賛成できないようにする。自らの主張に対して自由な議論を前提にしない時点で、聞くべき価値などない意見だと僕は思う。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■社会は変わる必要などない。粛々と死刑を執行しろ</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　普通に考えて、事件は恐ろしい殺人鬼が起こした、許し難い悲惨な事件である。社会がこれで変わらなければならないことなどない。あるとすれば、これまで以上に強固な防犯態勢をとるべきことなどであろう。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　奥田理事長は「植松君ひとり殺したとて何も変わらない」と言っている。ならば、僕も言おうではないか。「社会は変わる必要などない。粛々と死刑を執行しろ」。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■＜NPO法人抱樸：奥田知志理事長の話（動画でアップされたもの）＞</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　我々の社会は彼に対して、「お前はもう生きている意味がない。だからもう死刑にする」。それって見方を変えれば、彼（植松被告）自身が言った言葉だったのではないのか。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　植松君は結局「意味のない命は死ね、殺せ。役に立たない人間は殺せ」。この論理だったんですね。この植松君の”問い”に対して果たして社会の側はどう本当に考えたのか。私たちの中に「意思疎通ができない人は意味がない」とか、私たちの中に「生産性の低い人は生きる意味がないんだ」という感覚がもしあるならば、あの（死刑）判決は多かれ少なかれ今の社会をも裁いたのではないか。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　結局、彼が引いたと言われている分断線、役に立つ人間と立たない人間、意味のある命と意味のない人間、多分事件の直前彼自身が意味のない方に自分が属している、このままだったら自分は自分の論理からしても、殺されるしかない。そこを彼は一気に解決しようとして、彼にとっての「役に立つ」は障害者を抹殺するということだと。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　結論は全く間違っている。でも、その不安ですよね。「俺は生きていていいのか」というこの問い。それに対する答えがない。彼が言った意味のある命、ない命というあの言い方は、時代の言葉だったし、彼自身は時代の子だ。しかも、私もそうだ。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　でもね、百歩譲って、１万歩譲って、全く意味のないっていう人がもしいたら、それでもなお「命は大事だ」と言うのか。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　私はやっぱり言うんだ、言わないといかんと思う。植松君ひとり殺したとて、何にも変わらない。私たちは絶対的に揺るがない命こそ大事だ。「生きてることに意味がある」と言う言い切りから始まるというベースと、その上に成り立っていく生産とは何なのか。私たち正直「幸せって何だっけ」みたいな話をしていないんじゃないですかね。このことを真顔で議論しない限り、植松君の方が全く真顔で「それが不幸だ」と言い切ったことだから、「そんなことない」「これが幸せだったんだ」と、その議論を積み重ねていかないと、彼には勝てないと思いますね。</span></p>
]]></content:encoded>
					
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		<title>「やまゆり」判決の朝日社説が酷すぎる 読者にマウント</title>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 17 Mar 2020 11:47:05 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[メディア]]></category>
		<category><![CDATA[津久井やまゆり園]]></category>
		<category><![CDATA[相模原]]></category>
		<category><![CDATA[死刑]]></category>
		<category><![CDATA[判決]]></category>
		<category><![CDATA[小滝ちひろ]]></category>
		<category><![CDATA[植松聖]]></category>
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					<description><![CDATA[　相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害された事件で、元職員の植松聖被告が３月16日、一審横浜地裁で求刑通り死刑が言い渡された。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　朝日新聞は17日付けの社説で被害者遺族の法廷での訴えを「社会全体に発せられたと見るべき」とし、あたかも事件は現在の社会に問題があると言わんばかりの主張を行なっている。自分の思い込みを前提に、読者に高所から説教するかのような主張には唖然とさせられる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■朝日新聞社説の２つの間違い</span></strong></span></p>
<div id="attachment_19891" style="width: 140px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/03/asahi-1.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-19891" class="wp-image-19891" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/03/asahi-1.jpg" alt="" width="130" height="130" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/03/asahi-1.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/03/asahi-1-150x150.jpg 150w" sizes="auto, (max-width: 130px) 100vw, 130px" /></a><p id="caption-attachment-19891" class="wp-caption-text">朝日新聞３月17日付け電子版から</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　<a href="https://www.asahi.com/articles/DA3S14404973.html?iref=pc_rensai_long_16_article">朝日新聞３月17日付けの社説</a>は以下のような構成になっている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">（１）社会は被告の「障害者は不幸をつくる」という言葉に衝撃を受けた。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">（２）その原因や背景は裁判では明らかにならなかった。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">（３）遺族は被告の障害者像を否定し、その言葉は（我々の心に）強く響いた。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">（４）事件は障害者を差別し、過酷な境遇に置いてきた歴史の延長線上に位置付けられると感じた人は少なくない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">（５）障害者と健常者を隔てる線をなくし、誰もが個人として尊重される社会を作るか、ボールは我々の手の内にある。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　この朝日新聞の社説は２つの点でおかしいと感じる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">①事件が歴史の延長線上に位置付けられているという証拠はない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">②仮に延長線上にあるとしても、朝日新聞はそれを社会に対して言える立場にはない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■やまゆり園事件は社会全体の責任なのか</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　相模原市の事件は個人的には「異常な考えに取り憑かれ、人の生命を何とも思わないモンスターのような人間が、自身の立場を利用して大量殺人に走った」事件であると思う。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　しかし、朝日新聞は事件は障害者を差別してきた歴史の延長線上にあり、それを解消することが我々に問われているとしているのである。つまり、事件を生んだ責任は社会を構成する我々にもあると言っているに等しい。そして「この事件を機に、お前たち、真剣に社会を正常化するように考えろよ」と言っているのである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　この歴史の延長線上にあるという部分は、実は上記（２）の部分で朝日新聞自身が「（障害者が不幸をつくるという）このゆがんだ認識が生まれ、ふくらんでいった原因や背景が、裁判を通じて、その一端でも浮かぶことが期待された。しかし、それはかなわなかった」と、はっきりと「歴史の延長線上にあったということを示す証拠は出なかった」としている。つまり、前提となる事実は裁判ではその存在が証明されなかったことを認めているのである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■全く繋がっていない理由と結論</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　それなのに遺族の言葉が被告の考えを否定していることが我々に強く響くから、「その延長線上に事件が位置づけられると感じた人は少なくないはずだ。」と結論づけている。結論と理由が全く繋がっていない、客観的事実で証明されていないことを自分の思い込みを理由に結論付ける非論理的文章の典型である。</span></p>
<div id="attachment_5627" style="width: 130px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/03/d999c4b355e5c50cac5bfab5b77858e9.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-5627" class="wp-image-5627" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/03/d999c4b355e5c50cac5bfab5b77858e9-300x300.jpg" alt="" width="120" height="120" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/03/d999c4b355e5c50cac5bfab5b77858e9-300x300.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/03/d999c4b355e5c50cac5bfab5b77858e9-1024x1024.jpg 1024w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/03/d999c4b355e5c50cac5bfab5b77858e9-150x150.jpg 150w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/03/d999c4b355e5c50cac5bfab5b77858e9-768x768.jpg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/03/d999c4b355e5c50cac5bfab5b77858e9.jpg 1176w" sizes="auto, (max-width: 120px) 100vw, 120px" /></a><p id="caption-attachment-5627" class="wp-caption-text">朝日には珍しい”全面降伏”（朝日新聞広報ツイートから）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　百歩譲って事件が歴史の延長線上にあったとして、朝日新聞が社会に対してそのようなことが言えるのか疑問である。３月13日に朝日新聞の小滝ちひろ編集委員が新型コロナウイルスを「ある種、痛快」とツイート。全世界で１万人近い死者が出ている恐ろしいウイルスを「痛快」とは、まさに人命を軽視する植松聖被告の考えそのものである（参照・<a href="https://reiwa-kawaraban.com/media/20200314-02/">新型コロナを「痛快」朝日新聞編集委員の非常識</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　命ある珊瑚を傷つけて写真を撮って記事にした新聞社はどこだったか。北朝鮮を「この世の楽園」と報じて多くの人々を北朝鮮に渡らせ、人生を台無しにさせた新聞社はどこだったか。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　そうした自己に都合の悪いことには触れず、社会に向かって「お前ら、真剣に差別をなくせよ」などと主張する新聞を信じる者などいないと、僕は思う。</span></p>
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		<title>強制わいせつに関する最高裁判決「超過的内心傾向」</title>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 29 Nov 2017 10:00:43 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[司法]]></category>
		<category><![CDATA[最高裁]]></category>
		<category><![CDATA[判決]]></category>
		<category><![CDATA[超過的内心傾向]]></category>
		<category><![CDATA[強制わいせつ]]></category>
		<category><![CDATA[司法試験]]></category>
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					<description><![CDATA[　強制わいせつに関する最高裁判決が出た。ざっとしか読んでないので、細かい部分での理解が十分ではないかもしれないが、そこはご容赦を。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>強制わいせつに関する最高裁判決が出た。ざっとしか読んでないので、細かい部分での理解が十分ではないかもしれないが、そこはご容赦を。</p>
<p>最高裁は強制わいせつ罪（刑法176条）が成立するためには「犯人の性欲を刺激興奮させ又は満足させるという性的意図のもとに行われることを要する」とした昭和45年の判決を変更した。</p>
<div id="attachment_877" style="width: 310px" class="wp-caption alignleft"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-877" class="wp-image-877 size-medium" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2017/11/5231f0d139c5646ea9b1d75bf5f67d9d-300x233.jpg" alt="" width="300" height="233" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2017/11/5231f0d139c5646ea9b1d75bf5f67d9d-300x233.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2017/11/5231f0d139c5646ea9b1d75bf5f67d9d-768x598.jpg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2017/11/5231f0d139c5646ea9b1d75bf5f67d9d.jpg 992w" sizes="auto, (max-width: 300px) 100vw, 300px" /><p id="caption-attachment-877" class="wp-caption-text">最高裁が、ようやく判例変更</p></div>
<p>このような性的意図を「超過的内心傾向」と呼んだりする。昭和45年の事案は、若い女性を専ら報復の目的で裸にして、写真を撮影したという事案で性的意図がなかったから強制わいせつは成立しないというものだった。</p>
<p>この昭和45年判決は批判が強く、司法試験でもその判例を批判して書くのが普通だったように思う。判例通りに考えれば「相手にわいせつな行為をしている」という認識があっても、わいせつ目的でなければ強制わいせつは成立しない。</p>
<p>極めて抽象的に表現すれば、「いやらしい目で見て」相手にいやらしいことをしたら強制わいせつ、「いやらしい目で見ずに」いやらしいことをしたら暴行罪、強要罪程度で済んでしまう。それはないでしょうって。</p>
<p>最高裁は理由の中で「被害者の受けた性的な被害の有無やその内容、程度にこそ目を向けるべきであって、行為者の性的意図を同罪の成立要件とする昭和45年判例の解釈は、その正当性を支える実質的な根拠を見出すことが一層難しくなっている」としているが、妥当だと思いますね。</p>
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