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	<title>日本国憲法 | 令和電子瓦版</title>
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	<title>日本国憲法 | 令和電子瓦版</title>
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		<title>河瀬直美氏 論理破綻した東大祝辞</title>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 12 Apr 2022 16:13:13 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[芸能]]></category>
		<category><![CDATA[東京大学]]></category>
		<category><![CDATA[河瀬直美]]></category>
		<category><![CDATA[日本国憲法]]></category>
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					<description><![CDATA[　映画監督の河瀬直美氏が12日、東京大学の入学式に来賓として出席し祝辞を述べた。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><span style="font-size: 12pt;">　映画監督の河瀬直美氏が12日、東京大学の入学式に来賓として出席し祝辞を述べた。ウクライナ問題に絡め「ロシアという国を悪者にすることは簡単である」などとロシアを擁護するかのような内容。宗教家の考えを勝手に想像して述べたものとしているが、論理的にも破綻している上、主張そのものもピント外れで東大生の嘲笑が聞こえてきそうな祝いの言葉となっている。</span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>■宗教家の言葉を解釈</strong></span></p>
<div id="attachment_13555" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/0ec5e562918b5859a37062774d49dc0c.jpeg"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13555" class="wp-image-13555" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/0ec5e562918b5859a37062774d49dc0c-300x180.jpeg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/0ec5e562918b5859a37062774d49dc0c-300x180.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/0ec5e562918b5859a37062774d49dc0c-768x461.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/0ec5e562918b5859a37062774d49dc0c.jpeg 891w" sizes="(max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13555" class="wp-caption-text">祝辞を述べる河瀬直美氏（東京大学HPから）</p></div>
<p><span style="font-size: 12pt;">　河瀬氏の祝辞で問題となったのはウクライナ問題に関して言及した部分。これはある宗教家の言葉を、自分なりに解釈して伝えたものである。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">　それによると、河瀬氏は最近、世界遺産の金峯山寺の管長と対話をする機会があった。同寺には役行者（えんのぎょうじゃ＝修験道の開祖）が鬼を諭して弟子にして、その後も修行をして歩いた歴史がある。そのため、この地域では節分の時に「福はウチ、鬼もウチ」という掛け声で鬼を外に追いやらないという。そのような吉野の里の人々の精神性に敬意を抱いているとする。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">　そうした歴史を踏まえ、同寺の管長が「僕は、この中（筆者註・本堂蔵王堂）であれらの国の名前を言わへんようにしとんや」という言葉を河瀬氏は聞き逃さなかったという。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">　この後に問題とされた部分へと繋がっていく。既に全文が公開されているので、その部分を前段と後段に分けて引用する。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">★前段：…これは私の感じ方に過ぎないと思って聞いてください。管長様の言わんとすることは、こういうことではないでしょうか？　例えば『ロシア』という国を悪者にすることは簡単である。けれどもその国の正義がウクライナの正義とぶつかり合っているのだとしたら、それを止めるにはどうすればいいのか。なぜこのようなことが起こってしまっているのか。一方的な側からの意見に左右されてものの本質を見誤ってはいないだろうか？誤解を恐れずに言うと『悪』を存在させることで、私は安心していないだろうか？</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">★後段：人間は弱い生き物です。だからこそ、つながりあって、とある国家に属してその中で生かされているともいえます。そうして自分たちの国がどこかの国を侵攻する可能性があるということを自覚しておく必要があるのです。そうすることで、自らの中に自制心を持って、それを拒否することを選択したいと想います。</span><span style="font-size: 12pt;">（以上、<a href="https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message2022_03.html">東京大学ＨＰ・令和4年度東京大学学部入学式　祝辞</a> から）</span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>■論理的に破綻した河瀬祝辞</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">　これがテレビやネットで報じられると、多くの反応が寄せられた（FNNプライムオンライン・<a href="https://www.fnn.jp/articles/-/345817">「『ロシア』という国を悪者にすることは簡単である」映画監督･河瀬直美さん 東大入学式で祝辞</a> ほか）。ヤフー記事のコメントを読むと、否定的な意見が多数を占めているように思える。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">　結論として、河瀬氏の祝辞は、問題の文章が前段と後後で意味が食い違っており、破綻している。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">　前段で言っている趣旨は以下のようなことと言っていい。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><strong>（１）</strong>ロシアとウクライナの正義同士がぶつかり合っている。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><strong>（２）</strong>ウクライナ側の意見に流されて本質を見誤って、ロシアを悪者にしている。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><strong>（３）</strong>戦争を正邪の図式にすることで、安心している。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">　河瀬氏は管長の言葉を、ロシアを一方的な悪者にするのはおかしい、と感じとったのは文脈から見て間違いない。この（１）～（３）を踏まえた上で、後段で以下のように語っている。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><strong>（４）</strong>自国（おそらく日本を指している）が他国を侵攻する可能性があることを自覚すべき。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><strong>（５）</strong>他国を侵攻した際にはそれを拒否したい。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">　良く分からないのが、ロシアの場合には「ロシアの正義がウクライナの正義とぶつかり合っているのだとしたら」と仮定しているのに、</span><span style="font-size: 12pt;">日本の場合には「日本の正義が外国の正義とぶつかり合っているのだとしたら」とは考えないこと。</span></p>
<div id="attachment_13554" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/74f4f27fa5242dd9531dbc5d097e2c1d.jpeg"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13554" class="wp-image-13554" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/74f4f27fa5242dd9531dbc5d097e2c1d-300x212.jpeg" alt="" width="220" height="156" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/74f4f27fa5242dd9531dbc5d097e2c1d-300x212.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/74f4f27fa5242dd9531dbc5d097e2c1d-1024x724.jpeg 1024w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/74f4f27fa5242dd9531dbc5d097e2c1d-768x543.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/74f4f27fa5242dd9531dbc5d097e2c1d.jpeg 1134w" sizes="(max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13554" class="wp-caption-text">図・河瀬氏の破綻した論理（作成・松田隆）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 12pt;">　前段ではロシアの侵攻は「ウクライナの側からだけ見ている」「ロシアにも主張すべき正義がある」としているのであるから、後段では日本の侵攻を「侵略された外国の側からだけ見ている」「日本にも主張すべき正義がある」とまとめなければ、前段で管長の言葉の真意を推測し、紹介した意味がない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　この主張を図式化したのが（図・河瀬氏の破綻した論理）である。ロシアの侵攻にも正義があるかもしれないと管長の言葉を推測しているのであるから、ロシアに正義があれば、ロシア人は侵攻に反対する必要はなくなる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ところが、日本が侵攻した場合には、日本は悪のままである。日本にも言い分があり、正義同士のぶつかり合いであるはずなのに、この場合は外国側の意見に流されて本質を見誤ったまま、自分達の侵攻は悪だから批判しよう、止めようと言っているのである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　今回のようなロシアの侵攻を正義と考えるのか、悪と考えるのか。その最も重要なポイントで、河瀬氏は「ロシアの侵攻は正義」で、「日本の侵攻は悪」としているに等しい。ロシアのような一方的な侵攻、民間人への虐殺は悪以外の何ものでもないと多くの人は考えるはず。それを否定しながら、その根拠も示さず、日本の場合は悪だから批判しよう、悪に同調しないようにしようと言われても、東大生は首を捻るしかないと思われる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■せめて僕ならこう語る</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13206" style="width: 230px" class="wp-caption alignright"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/7cda6e251ecf2d84ea8a425b69c2f232.jpeg"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13206" class="wp-image-13206" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/7cda6e251ecf2d84ea8a425b69c2f232-300x180.jpeg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/7cda6e251ecf2d84ea8a425b69c2f232-300x180.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/7cda6e251ecf2d84ea8a425b69c2f232.jpeg 720w" sizes="(max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13206" class="wp-caption-text">駐日ウクライナ大使ツイッターの写真から</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　河瀬氏が言いたかったのは、要はロシアの情報統制などでウクライナや西側諸国の主張を耳にすることがなく、ロシア人は自国の行動が正義だと思っているから、戦争を止めようとしない。しかし、我々、東大生を含む日本人は、仮に情報統制があっても侵攻は悪いことなので止めよう、ということと思われる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　その話に説得力を持たせようと考えたのであろう、金峯山寺の管長の話を持ち込んだので、喩えが元の話からズレてしまい、非論理的な主張になってしまったというところではないか。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　個人的には、前段の管長の言葉の解釈、あるいはその表現方法が間違っているのではないかと思う。もし、僕なら、せめて以下のように東大生の前で語ると思う。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">★前段：…これは私の感じ方に過ぎないと思って聞いてください。管長様の言わんとすることは、こういうことではないでしょうか？　例えば『ロシア』という国を悪者にすることは簡単である。けれども、<span style="color: #ff0000;">ロシアの人々が、自国の</span>正義がウクライナの正義とぶつかり合っていると<span style="color: #ff0000;">思い込んでいるとしたら</span>、それを止めるにはどうすればいいのか。なぜこのようなことが起こってしまっているのか。<span style="color: #ff0000;">一方的な側からの意見にばかり耳を傾け、ロシア人がどういう状況に置かれ、どう考えているかという点にまで気を配るべきであったのに、それを怠ってきてはいないだろうか</span>。誤解を恐れずに言うと『<span style="color: #ff0000;">ロシア人も</span>悪』と<span style="color: #ff0000;">位置付けてしまうこと</span>で、私は安心していないだろうか？</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">★後段：人間は弱い生き物です。だからこそ、つながりあって、とある国家に属してその中で生かされているともいえます。そうして自分たちの国がどこかの国を侵攻する可能性があるということを自覚しておく必要があるのです。<span style="color: #ff0000;">その自覚が残念ながらロシア人にはなかったのではないでしょうか。しかし、私たち日本人は自らの中に</span>自制心を持って、<span style="color: #ff0000;">もし、日本がロシアと同じような外国への侵攻をするようなことがあれば</span>、それを拒否することを選択したいと想います。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　赤字部分が付け加えたもので、黒字部分は原文のままである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■ウクライナを語るなら…</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　少なくとも上記のような祝辞なら炎上することはなかったとは思うが、日本がロシアのように外国に侵攻することなど考えられず、ほとんど可能性がない状況に陥った際の心がけを東大の入学式で言う必要があるかと言われると、その必要性などないであろう。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　河瀬氏も東大生に話をするなら、一方的に他国に侵攻し、多くの民間人を殺害しながらも自らの正当性を主張する国家が今でも存在し、日本国憲法前文の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」が全く空虚なものであり、終戦後の日本での平和幻想が崩れ去った事実を指摘すべきではないか。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　そしてポスト・ウクライナ侵攻の世界秩序の中で日本はどうすべきか、君たち東大生がリードして平和で安全な日本を構築していかなければならないはず、と言えばよかったと思う。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　人と変わったことを言いたい、そのためにロシア側からものを見て東大生に感心されたいと思ったのかは知らないが、多くの東大生は河瀬氏の話を聞いて嘲笑していたのではないかと思われる。</span></p>
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		<title>GPS男を守る罪刑法定主義と最高裁 山口判事</title>
		<link>https://reiwa-kawaraban.com/justice/20200801/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 01 Aug 2020 02:00:40 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[司法]]></category>
		<category><![CDATA[最高裁]]></category>
		<category><![CDATA[日本国憲法]]></category>
		<category><![CDATA[GPS]]></category>
		<category><![CDATA[山口厚]]></category>
		<category><![CDATA[罪刑法定主義]]></category>
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					<description><![CDATA[　元交際相手らの自動車にＧＰＳ機器を取り付けていた事件に対し、最高裁はストーカー規制法の「見張り」に当たらないとの判断を示した。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><span style="color: #000000;">　元交際相手や別居中の妻の自動車にＧＰＳ機器を取り付けて居場所を探索し取得していた２つの事件対し最高裁は７月30日、ストーカー規制法の「見張り」には当たらないとの判断を示した。何とも被告人に甘い判断に思えるが、法の不備が原因と言うしかない。第一小法廷の山口厚裁判長が自著で明言している部分でもある。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #000000;">■ストーカー規制法の「見張り」とは</span></strong></span></p>
<div id="attachment_7812" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1677.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-7812" class="wp-image-7812" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1677-300x180.jpg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1677-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1677-768x461.jpg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1677.jpg 992w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-7812" class="wp-caption-text">山口厚著「刑法総論」</p></div>
<p><span style="color: #000000;">　最高裁判決は２件の事件に関する判断である。ともに女性の自動車に無断でＧＰＳ（衛星利用測位システム）機器を取り付けた行為がストーカー規制法には抵触しないとした。そのような行為は、同法２条１項の「見張り」にはあたらないとしたのである。</span></p>
<p><strong><span style="color: #000000;">【ストーカー規制法２条１項】</span></strong></p>
<p><span style="color: #000000;">一　つきまとい、待ち伏せし、進路に立ちふさがり、住居、勤務先、学校その他その通常所在する場所（以下「住居等」という。）の付近において見張りをし、住居等に押し掛け、又は住居等の付近をみだりにうろつくこと。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　この「見張り」について最高裁は以下のように判示した。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">「『住居等の付近において見張り』をする行為に該当するためには…『住居等』の付近という一定の場所において…動静を観察する行為が行われることを要する…」</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　つまり、「見張り」とは対象者がいる付近の場所で観察することであって、遠く離れた場所でPC画面を覗き込んで位置を把握する場合には同法２条１項１号の見張りにあたらないということである。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #000000;">■ストーカー規制法施行当時には想定されなかった事態</span></strong></span></p>
<p><span style="color: #000000;">　この判決に違和感を覚える者は少なくないと思う。勝手に他人の自動車にＧＰＳ機器を取り付けて、その行動を把握した行為を「理解できる」「当然のこと」と考える者はほとんどいないと思われる。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　最高裁が「見張り」に該当しないとしたのは、要は、ＧＰＳ機器を取り付けて居場所を探索し取得する行為がストーカー規制法成立時には全く想定もされていなかったからであろう。同法の施行は2000年11月24日。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　米クアルコム社が「gpsOne」という携帯端末の位置を知らせる機器の販売を開始したのが2001年で、法施行当時にはそのような技術はほとんど世に出ていなかったと思われる。立法がそのような事態を想定しておらず、ストーカーは対象相手が見える場所にいなければ「見張り」はできないことが当然の前提だったのであろう。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #000000;">■法律なければ処罰なし…最高裁・山口厚判事の考え方</span></strong></span></p>
<p><span style="color: #000000;">　法の世界では「法律なければ処罰なし」と言われる。これは「罪刑法定主義」と呼ばれる。今回の判決をした最高裁第一小法廷の山口厚裁判長は刑法が専門。罪刑法定主義については自著の中で「法律により、事前に犯罪として定められた行為についてだけ犯罪の成立を肯定することができるという考え方・制度」（刑法総論 有斐閣p９）と説明している。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　日本国憲法31条「何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない。」は、それを具現化したものとされる。また、山口氏は「何人も、実行の時に適法であつた行為…については、刑事上の責任を問はれない。…」という憲法39条について「罪刑法定主義の考えが現れている」（刑法総論 有斐閣p９）とした。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　それに沿って考えるならば、今回の判決は当たり前の結論である。悪いのは最高裁ではなく、多くの識者が指摘しているように、立法の不作為こそが問題。「倫理的に許されないから」という理由で刑罰を科すことができたら、捜査当局による恣意的な立法を許すに等しい。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　このように倫理的に許せない人間でも法の不備によって刑罰を科せないことについて、山口氏は自著で以下のように説明している。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　「<em><strong>罪刑法定主義の背後には、まず、民主主義の原理が存在する。すなわち、何が犯罪として処罰の対象となるかは…国会において『法律』により定められなければならず、行政府又は裁判所は罰則を制定することができない</strong></em>」（刑法総論 有斐閣p10）。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　その上で、以下のように続ける。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　「<em><strong>さらに、自由主義の原理が存在する。すなわち、何が犯罪かは…事前（行為の遂行前）に定められている必要がある…。行為後に制定（施行）された…法律を行為時にまで遡及して適用することにより処罰されるのでは、行動の予測可能性が害され、自由が著しく侵害されることになる</strong></em>」（刑法総論 有斐閣p10）。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　最高裁の５人の判事も、被告に対して内心は（とんでもないヤツ）と思いながら、判決文を書いたのではないか。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #000000;">■国会は早期にストーカー規制法改正を</span></strong></span></p>
<p><span style="color: #000000;">　ちなみにＧＰＳ機器を勝手に取り付ける行為そのものがストーカー規制法以外の法律で犯罪になるかと言われると、その可能性はないわけではない。例えば取り付けるために、相手の自宅の駐車場に侵入すれば住居侵入罪（刑法130条）が成立するであろうし（契約している外部の駐車場では建造物侵入罪の成立は難しい）、場合によっては器物損壊罪（同261条）の可能性もある。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　それらの法で規制するのも一つの手段なのであろうが、行為の本質を考えればストーカー規制法での規制が望ましい。同法を早く時代に合ったものにしなければならない。新型コロナウイルス対策で忙しいとは思うが、立法府は早く対応してほしいと思う。</span></p>
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		<title>中核派が中曽根元首相逝去に「かんぱ〜い」のクレイジー</title>
		<link>https://reiwa-kawaraban.com/politics/20191201-02/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 01 Dec 2019 06:26:57 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[政治]]></category>
		<category><![CDATA[捜査]]></category>
		<category><![CDATA[かんぱ〜い]]></category>
		<category><![CDATA[表現の自由]]></category>
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					<description><![CDATA[　極左暴力集団の中核派のYou tubeチャンネル「前進チャンネル」が11月30日、前日の29日に死亡した中曽根康弘元首相を冒涜する放送をしている。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><span style="color: #000000;">　極左暴力集団の中核派のYou tubeチャンネル「前進チャンネル」が11月30日、前日の29日に死亡した中曽根康弘元首相を冒涜する放送をしている。元首相が他界したことについて２人の男性が「朗報です」とし、さらに「死を祝って乾杯」と笑顔で話しているのである。笑顔で他人の死を祝う異常さには激しい怒りを覚え、同時に背筋が寒くなる思いである。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #000000;">■「中曽根の死を祝って、かんぱ～い」を許していいのか</span></strong></span></p>
<div id="attachment_4160" style="width: 200px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/227b5ecd86ea73da2e24c8136a935f01.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-4160" class="wp-image-4160" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/227b5ecd86ea73da2e24c8136a935f01-300x300.jpg" alt="" width="190" height="190" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/227b5ecd86ea73da2e24c8136a935f01-300x300.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/227b5ecd86ea73da2e24c8136a935f01-150x150.jpg 150w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/227b5ecd86ea73da2e24c8136a935f01-768x768.jpg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/227b5ecd86ea73da2e24c8136a935f01-1024x1024.jpg 1024w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/227b5ecd86ea73da2e24c8136a935f01-200x200.jpg 200w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/227b5ecd86ea73da2e24c8136a935f01.jpg 1275w" sizes="auto, (max-width: 190px) 100vw, 190px" /></a><p id="caption-attachment-4160" class="wp-caption-text">前進チャンネルより</p></div>
<p><span style="color: #000000;">　問題の動画はYou tubeで公開されており、タイトルは「<a href="https://www.youtube.com/watch?v=_oIKkhB4mC0&amp;feature=youtu.be">前進チャンネル第232回『祝!!中曽根死亡』</a>」というものである。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　「インターナショナル」の音楽とオープニングの映像の後、２人の男性が登場。画面上に「赤嶺知晃</span><span style="color: #000000;">、今井治郎」という名前があることから、その２人と推認される。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　いきなり２人が「ホーッ」という歓声を上げて拍手。向かって左の男性が「みなさん見ましたか。<span style="color: #ff0000;"><strong>朗報です。中曽根康弘が、死にましたぁ～</strong></span>」と言うと太鼓のような効果音が鳴り響く。画面左端には亡き元首相の黒い縁取りの写真。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　左の黒いセーターの男性は続ける。「皆さん、中曽根といえばね、200人の国鉄職員が自殺した『国鉄分割・民営化』、そして入試改革、教育の民営化に道を開いた臨時教育審議会。彼の許しがたい政治は数え切れません。イギリス労働者はサッチャーが死んだ際に祝杯をあげました。私たちもね、『改憲を見届けるまで死なない』と言った中曽根をね、私たちの闘いで恥多き死に追い込みました」。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　さらに男性は「一緒に画面の前で祝杯をあげようじゃないですか。では皆さん、グラスの準備はよろしいですか？　それでは行きますよ。<strong><span style="color: #ff0000;">中曽根の死を祝って、かんぱ～い</span></strong>」と言ったのである。同時にバックのイルミネーションが一気に明るく点滅した。このようなことが許されていいはずがない。</span></p>
<p><strong><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">■日本人の死生観と決定的異なる中核派</span></strong></p>
<p><span style="color: #000000;">　もはや言うべき言葉もないが、公共性の高いYou tubeで他者の逝去を笑顔で乾杯と言えるメンタリティーに誰が賛同するのか。彼らに言うべき言葉は、たった一言「クレイジー」である。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　人の死をこれほど嬉しそうにしている人間を僕は見たことがない。「死ねば仏になる、神になる」という死生観を、おそらく大多数の日本人は持っている。「死者に鞭打つ」などの言葉があるように、この世を去れば、それ以上、相手を攻撃しないものである。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　彼らが中曽根元首相の政治が許し難いと感じ、死後、その政策について批判するのはもちろん自由。しかし、それと中曽根元首相の生命はそもそも別の話である。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　命を失うことの無念さは、考えが異なる人であっても変わることはない。亡くなった人や遺族のために「安らかに」と手を合わせることが、生命という普遍的な価値に対する尊敬、尊重の念を示すことになる。そのような人間らしい感情を彼らは持ち合わせていないことが今回、はっきりと理解できた。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #000000;">■自分と考えが違う人は死んだ方がいい？</span></strong></span></p>
<p><span style="color: #000000;">　中核派の人々には「自分と考えが違う人間は死んでもいい、死んだ方がいい」という価値観が根底にあるものと思われる。そうであれば、中核派が数々の内ゲバで多数の人間を殺害してきたことも容易に理解できる。「死を祝って、かんぱ～い」と笑って言えるようなメンタリティーだから、仲間を殺すのも簡単にできるのであろう。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　他人の命を何とも思わない集団が、You tubeで映像を流すことの不快さ。今回の件は「恥多き死に追い込み」という部分が名誉毀損になるような気もするが、ともかく、こうしたクレイジーな放送ができるのも日本国憲法が表現の自由を保障しているからこそ。全く憲法というのは、無駄が多い。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　今回の件を捜査当局が立件することを、切に望むものである。</span></p>
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