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	<title>種牡馬 | 令和電子瓦版</title>
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	<description>政治、社会、運動、芸能など、様々なジャンルのニュース＆オピニオンサイトです</description>
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	<title>種牡馬 | 令和電子瓦版</title>
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		<title>イクイノックス引退 当然の選択</title>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 02 Dec 2023 05:44:01 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[経済]]></category>
		<category><![CDATA[キタサンブラック]]></category>
		<category><![CDATA[種牡馬]]></category>
		<category><![CDATA[ドバイシーマクラシック]]></category>
		<category><![CDATA[イクイノックス]]></category>
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					<description><![CDATA[　イクイノックス（牡４、木村哲也厩舎）の現役引退、種牡馬入りが11月30日、所有する（有）シルクレーシングから発表された。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　世界最強の呼び声が高いイクイノックス（牡４、木村哲也厩舎）の現役引退、種牡馬入りが11月30日、所有する（有）シルクレーシングから発表された。キャリア10戦、４歳での引退に早過ぎるという声もあるが、引退は当然と言ってもいい。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/25fe.png" alt="◾" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />競走馬の資産価値の最大化</span></strong></span></p>
<div id="attachment_16831" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/12/b53a0ecc8373245784259138ef200c76.jpeg"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-16831" class="wp-image-16831" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/12/b53a0ecc8373245784259138ef200c76-300x180.jpeg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/12/b53a0ecc8373245784259138ef200c76-300x180.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/12/b53a0ecc8373245784259138ef200c76-768x461.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/12/b53a0ecc8373245784259138ef200c76.jpeg 1020w" sizes="(max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-16831" class="wp-caption-text">現役引退を発表する米本昌史代表（<a href="https://www.youtube.com/watch?v=1rt97F3SKK0">東スポレースチャンネル</a>画面から）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　イクイノックスは11月26日のジャパンＣを優勝、Ｇ１・６連勝を飾った、そのわずか４日後に現役引退が明らかにされた。競馬ファンの中には、強いイクイノックスをまだまだ見たいという人も、来年は欧州で、特に凱旋門賞を制してほしいという声もあるように思う。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　そうした声を封じて種牡馬入りさせたのは、一言で言えば「現役を続けるよりも、種牡馬にした方が得だ」と社台スタリオンステーションを運営する人々の意見が一致したからと言っていいと思う。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　日本の競馬は「自らの競走馬の資産価値を最大化するための競技」と言い得る。牡馬でも牝馬でも現役を引退して繁殖になる時、なってからの価値をどう大きくするかが問題で、そのためにはビッグレースを勝つことが何より重要になる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　もっとも、Ｇ１レースを３つ勝った馬より、４つ勝った馬の方が繁殖としての価値があるというわけではない。たとえば、皐月賞・東京優駿・天皇賞（秋）を制した３歳馬と、菊花賞・天皇賞（春）・宝塚記念・有馬記念を制した４歳馬が種牡馬になった場合、血統的背景に大差なく、勝ち方も常識はずれの強さを見せるなどがなければ、通常、前者の方が種牡馬としての価値は高い。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　前者は３歳春のクラシックシーズンから活躍していたこと、天皇賞（秋）を制していることでハイレベルの10ｆのＧ１を勝つスピードがあることが評価され、逆に後者は菊花賞・天皇賞（春）を勝っていることからステイヤーとしての資質がありスピードが伝わりにくいのではないかと不安視され、宝塚記念は11ｆのＧ１ではあるが、天皇賞（秋）に比べるとレースレーティングが低い、即ちメンバーが落ちると評価されることが多いからである。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　イクイノックスの種牡馬としての期待度を中心とする資産価値は今が最高と言っていい。この後、有馬記念を優勝したところで、その価値が今以上に上がることは考えにくい。仮に勝ったとしても伏兵に詰め寄られてギリギリ粘り込んだといった勝利であれば、カリスマ性が失われ価値の低下に繋がりかねない。目先の賞金欲しさにリスクの大きいレースを使うのは資産価値の最大化とは相容れない選択肢である。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/25fe.png" alt="◾" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />イクイノックス幻のローテーション？</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　イクイノックスは、３歳春のクラシックは連続２着であったが、秋の天皇賞から海外を経て今年のジャパンＣまで無敵の６連勝（宝塚記念は際どい勝負だったが）。ＩＦＨＡ（国際競馬統括機関）が発表するワールドベストレースホースランキングではレーティング129でトップに立っている（<a href="https://www.jra.go.jp/datafile/ranking/wrank/pdf/20231110-ranking.pdf">11月９日発表</a>分）。世界ランキング１位とメディアがいうのはこの点を指していると思われる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　このレーティングでは仏ダービー＋凱旋門賞を制したエースインパクトと、プリンスオブウェールズＳと国際Ｓを連勝したモスターダフが２位タイ。英愛ダービーなどを制したオーギュストロダンは、タイトルホルダーと並ぶレーティング124で10位タイとなっている。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　イクイノックスは今回のジャパンＣの優勝でさらにレーティングを上げることになり、２位の２頭が既に現役引退しているため、2023年の首位は間違いない。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　シルクレーシングの米本昌史代表は引退の会見の中で以下のように語っている。「私の立場からしますと（種牡馬として）相応の評価をいただけているというのが（現役引退の）大きな決断のポイントかなと思います。…本当に素晴らしいレースを見せてもらって、あれ以上のものというのが来年あるかもしれませんけれども、木村先生（調教師）とも話してはいるんですけども『あれ以上のものがあるのだろうか』と。」</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　仮にイクイノックスが来年、さらに種牡馬としての価値を高めるとしたら、欧州のビッグレースを勝ち続けるか、あるいは米国のＢＣクラシックを勝って芝・ダートともに世界最高レベルを示すしかなさそう。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　具体的にローテーションを考えれば、既にドバイシーマクラシックは制しているために、３月の中東シリーズは出る価値がなく（ドバイワールドカップなら行く価値はある）、スタートは６月のロイヤルアスコット（プリンスオブウェールズＳ）あたりで、その後、国際ＳもしくはＫジョージⅥ世＆ＱエリザベスＳ経由で凱旋門賞というところか。イクイノックスなら１つか２つは勝ちそうな気がするが、それでも種牡馬の価値が極端に上がるかと言われると、それは難しい。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　現時点で「欧州でも極端な道悪以外なら負けないだろう」というのが大方の見方と思われる。その分の評価は今、種牡馬入りする際には含まれているはず。それを証明するために現役を１年延長して実際に勝ったとしても、（やっぱり強かった）というものに過ぎない。米本氏の言う『あれ以上のものがあるのだろうか』という言葉にはそのニュアンスも含まれているように思う。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/25fe.png" alt="◾" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />欧州勢とこれ以上戦う価値はあるのか</span></strong></span></p>
<div id="attachment_13952" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/tokyo.jpg"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-13952" class="wp-image-13952" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/tokyo-300x180.jpg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/tokyo-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/tokyo-768x461.jpg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/tokyo.jpg 850w" sizes="(max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-13952" class="wp-caption-text">ラストランは東京競馬場</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　欧州勢との戦いという点では、ドバイシーマクラシックの結果である程度の結果証明がなされている点も見逃せない。この時の４着が前出のレーティング２位タイのモスターダフで、このレースの後に英国のＧ１を２勝し、欧州最優秀古馬に輝いている。また、２着ウエストオーバーはサンクルー大賞、３着ザグレイはバーデン大賞をドバイシーマクラシック後に優勝した。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　特にモスターダフに完勝したのは大きく、欧州でもイクイノックスが名前を知られているのは、その点が重視されているからと言っていい。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　もちろん、今後、種牡馬として成功するかどうかは未知数の部分が大きい。ただ、魅力的なのは、ディープインパクトが自分より強い産駒を出していない状況なのに対して、ブラックタイドーキタサンブラックーイクイノックスと、父系が代を経るごとに強くなっている事実である。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　上記のような事情、さらに故障して全てが無に帰するリスクを含めて考えれば、まだキタサンブラックが若いとはいえ、ディープインパクト級のスーパーホースを最高の評価のうちに種牡馬入りというのはオーナーサイドとしても当然考える。イクイノックスの引退はある種、当然と言っていい。</span></p>
<p>&nbsp;</p>
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		<title>米国種牡馬の経済学 フライトラインは高すぎる</title>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 04 Feb 2023 06:12:35 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[海外競馬]]></category>
		<category><![CDATA[ＢＣクラシック]]></category>
		<category><![CDATA[ドバイワールドカップ]]></category>
		<category><![CDATA[種牡馬]]></category>
		<category><![CDATA[フライトライン]]></category>
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					<description><![CDATA[　2022年の米国の年度代表馬が怪物の呼び声が高いフライトライン（牡４、Ｊ.サドラー厩舎）に決定した。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　2022年の米国の年度代表馬が怪物の呼び声が高いフライトライン（牡４、Ｊ.サドラー厩舎）に決定した。通算６戦６勝、２着につけた着差の合計が71馬身という信じ難いパフォーマンスは怪物の呼び名に相応しく、初年度の種付け料は破格の20万ドル（約2600万円）に設定された。世界から評価される馬だが、この価格はさすがにバブルではないか。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■初年度から種付け料2600万円</span></strong></span></p>
<div id="attachment_15073" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/02/6355412019449ee1d0cd87b8cd76e084.jpeg"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-15073" class="wp-image-15073" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/02/6355412019449ee1d0cd87b8cd76e084-300x180.jpeg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/02/6355412019449ee1d0cd87b8cd76e084-300x180.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/02/6355412019449ee1d0cd87b8cd76e084-1024x614.jpeg 1024w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/02/6355412019449ee1d0cd87b8cd76e084-768x461.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/02/6355412019449ee1d0cd87b8cd76e084.jpeg 1134w" sizes="(max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-15073" class="wp-caption-text">北米種牡馬の2023年の種付料ランキング（松田隆作成）</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　１月26日に米国の競馬の年度表彰であるエクリプス賞の受賞馬が発表された。年度代表馬は今季３戦３勝、通算６戦６勝のフライトラインが順当に選ばれた（最優秀ダート古牡馬も受賞）。エクリプス賞は全米競馬記者放送事業者協会、デイリーレーシングフォーム紙、全米サラブレッド競馬協会の代表者による投票で決められる。今年の投票者は246人で、年度代表馬の部門ではフライトラインが239票と97%以上の得票率で選出された。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　日本のメディアでもかなり話題になっている馬だけに、名前だけは知っているという方も少なくないと思われる。昨年は半年ぶりの実戦となった６月11日のＧ１メトロポリタンＨ（ダート８ｆ）からスタートし、２着のＧ１馬ハッピーセーバーに６馬身差をつけて勝った。Ｇ１で２着に６馬身差なら普通は楽勝の部類で、実際にこの時も楽勝と言っていい内容であったが、この時が全キャリアの中で最も接戦になったレースであった。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　続いて９月４日のＧ１パシフィッククラシック（ダート10ｆ）に出走、同年のＧ１ドバイワールドカップ優勝馬カントリーグラマーに19馬身４分の１差をつける信じ難いレースを演じた。最後の100ｍは流す余裕。そしてラストランの11月５日のＧ１ＢＣクラシック（ダート10ｆ）も楽々と優勝、２着につけた着差は８馬身４分の１であった。ＩＦＨＡ（国際競馬統括機関連盟）が発表したワールドベストレースホースランキングでは史上最高タイのレーティング140をマーク。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　これだけ強さを見せれば、もうそれ以上の性能を競馬場で披露する必要はない。現役引退は当然の選択肢と言ってよく、今年からケンタッキー州のレーンズエンドファームで繋養され初年度の種付け料は20万ドル（約2600万円）に設定された。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　日本の種牡馬の種付け料を見るとエピファネイアの1800万円が最高で、コントレイル、キズナ、ロードカナロアが1200万円で続く。米国は４年連続北米リーディングサイアーのイントゥミスチーフが25万ドル（約3300万円）でトップ、続いて２年連続（2007、2008）米国年度代表馬で、昨年のリーディングサイアーランキング２位のカーリンの22万5000ドル（約2900万円）、そして３位タイがまだ１頭の産駒も出していないフライトラインとなる（参照・<a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/02/6355412019449ee1d0cd87b8cd76e084.jpeg">北米種牡馬の2023年の種付料ランキング</a>）。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■種牡馬界の万馬券イントゥミスチーフ</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　上記の表の「比率」に注目していただきたい。これは当該種牡馬の初年度の種付け料に対して、2023年はどの程度、変動しているかを示したものである。トップのイントゥミスチーフは初年度の2009年は１万2500ドル（約160万円）に過ぎなかったが、14年後にはその20倍になっているのである。言ってみれば、種牡馬界の万馬券。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　２位のカーリンは現役時代、Ｇ１を８勝した米国を代表する馬だったので初年度から７万5000ドル（約980万円）と高額に設定されていた。それが14年後に３倍になったわけで、浮き沈みの激しい種牡馬の世界では大成功と呼んでいい。</span></p>
<div id="attachment_15075" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/02/uma.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-15075" class="wp-image-15075" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/02/uma-300x180.jpg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/02/uma-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/02/uma.jpg 567w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-15075" class="wp-caption-text">写真はイメージ</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　結局、種牡馬というのは結果が出ていない初年度はどんなに強い馬でも未知の部分が大きいことから一定の金額に収まり、実際に能力の高い産駒を多く出すようになれば種付け料は上昇するというシステムになっている。その天井は現在のところ、イントゥミスチーフの25万ドルということになる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　イントゥミスチーフが積み上げた実績と、フライトラインへの期待値が種付け料にして５：４という接戦になっている。これは期待の大きさを先取りしたものと考えることができ、期待以下の成果しか得られない場合、種付け料は一気に下落するリスクを孕んでいることになる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■高額種付け料の馬のその後</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　ここでもう１つの表（<a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/02/a9e533e08b5a112ab97be201cc712d26.jpeg">北米新種牡馬の高額種付け馬のその後</a>）を見ていただきたい。これは年度別の新種牡馬の最高種付け料の馬が、2023年にはいくらになっているかを示したもの。2016年から供用されたアメリカンフェローが、フライトラインと同じ20万ドルであったことが分かる。こちらは1978年のアファームド以来37年ぶりの三冠馬ということで期待の大きいスタッドインであったが、７年後の今年は６万ドル（約780万円）と70％減。2017年のフロステッドに至っては80％減である。</span></p>
<div id="attachment_15074" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/02/a9e533e08b5a112ab97be201cc712d26.jpeg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-15074" class="wp-image-15074" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/02/a9e533e08b5a112ab97be201cc712d26-300x197.jpeg" alt="" width="220" height="144" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/02/a9e533e08b5a112ab97be201cc712d26-300x197.jpeg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/02/a9e533e08b5a112ab97be201cc712d26-768x503.jpeg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2023/02/a9e533e08b5a112ab97be201cc712d26.jpeg 850w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-15074" class="wp-caption-text">北米新種牡馬の高額種付け馬のその後</p></div>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　こうしてみると、フライトラインの20万ドルはあまりに高過ぎないか。種牡馬に期待されるのはやはりクラシック制覇。その点、三冠馬のアメリカンフェロー産駒は３歳時からの活躍が期待できるが、フライトラインはクラシックは不出走で３歳の12月のＧ１マリブＳが重賞初挑戦であった。この点は産駒を購入する馬主にとっては気になる部分。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　仮にいい産駒を出してリーディングサイアーになっても、４年連続首位のイントゥミスチーフの25万ドルを超えるのは簡単ではない。そうなると、当面の天井は25万ドルで、７年後にはアメリカンフェローと同じ６万ドル程度に落ちている可能性も考えられる。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 14pt;"><strong><span style="color: #000000;">■オーセンティックに魅力</span></strong></span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　米国の種牡馬争いは、期待の大きい馬が思ったように成功せず、現役時代には大した実績のない馬が成功することが多いように感じる。代表的な例がダンチヒで、３戦３勝だったものの重賞は不出走である。日本ならシルバーステートのもっとキャリアが短いバージョンという印象であろうか。</span></p>
<p style="text-align: left;"><span style="color: #000000; font-size: 12pt;">　個人的には2021年にスタッドインしたオーセンティックの産駒が活躍するのではないかと感じる。同年にケンタッキーダービーとＢＣクラシックを制覇して早々と引退したが、ＢＣクラシックでは１歳上の４歳世代をまとめて負かしており、内容は濃い。イントゥミスチーフの産駒ということでその後継種牡馬としての期待が高まり、牝馬のオーナーなら、期待料込みの20万ドルでフライトラインを種付けするよりオーセンティックの方が遥かに期待が持てるように思う。（※１ドル≒130円）</span></p>
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		<title>米国の種牡馬に制約 種付け年140頭まで</title>
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		<dc:creator><![CDATA[松田 隆&#x1f1ef;&#x1f1f5;　＠東京 Tokyo&#x1f1ef;&#x1f1f5;]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 15 May 2020 03:42:09 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[海外競馬]]></category>
		<category><![CDATA[G1]]></category>
		<category><![CDATA[種牡馬]]></category>
		<category><![CDATA[ジョッキークラブ]]></category>
		<category><![CDATA[社台スタリオンステーション]]></category>
		<category><![CDATA[ロードカナロア]]></category>
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					<description><![CDATA[　米ジョッキークラブが５月７日、１頭の種牡馬が年間に種付けできる頭数を140頭に限る新ルールを発表した。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><span style="color: #000000;">　米ジョッキークラブが５月７日、１頭の種牡馬が年間に種付けできる頭数を140頭に限る新ルールを発表した。日本では人気種牡馬が200頭以上種付けすることは少なくないが、米国ではそうした寡占状態の緩和に乗り出すことになった。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #000000;">■１年で140頭しか種付けができない</span></strong></span></p>
<div id="attachment_7045" style="width: 230px" class="wp-caption alignleft"><a href="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/05/707ba17c7ef8d9ef08b39ef314adf432.jpg"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-7045" class="wp-image-7045" src="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/05/707ba17c7ef8d9ef08b39ef314adf432-300x180.jpg" alt="" width="220" height="132" srcset="https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/05/707ba17c7ef8d9ef08b39ef314adf432-300x180.jpg 300w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/05/707ba17c7ef8d9ef08b39ef314adf432-768x461.jpg 768w, https://reiwa-kawaraban.com/wp/wp-content/uploads/2020/05/707ba17c7ef8d9ef08b39ef314adf432.jpg 850w" sizes="auto, (max-width: 220px) 100vw, 220px" /></a><p id="caption-attachment-7045" class="wp-caption-text">日本で種付け制限導入なら大騒ぎに</p></div>
<p><span style="color: #000000;">　米国の血統登録機関であるジョッキークラブのリリースによると、2020年以降に生まれたサラブレッドが種牡馬になった場合、１年の種付けは、米・加・プエルトリコの３か国の牝馬に対して140頭に限るとした。2019年以前に生まれて種牡馬になった場合には制限はない。実際に制約が生じるのは2023年以降であろう。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　2019年９月６日に種付け制限について検討に入ることを発表していたが、その時は2021年から140頭制限を導入し、新種牡馬については供用初年度から３年後までを制約から外すこととするものであった。当初はかなり強力な制約を検討していたようだが、あまりにドラスティックな変革は生産界から受け入れられなかったということかもしれない。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　ジョッキークラブがこのような決定をした理由は「遺伝子の多様性の確保」である。特定の種牡馬に種付けが増えるとサイアーラインの偏在が生じるため、それを緩和させるというもの。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　確かに無名の種牡馬から種牡馬になれるような産駒が生まれる可能性は高くないであろう。人気種牡馬に200頭以上の牝馬が集まり、不人気種牡馬は10頭にも満たない状況では不人気種牡馬のサイアーラインはそこで途切れてしまう場合がほとんどであろう。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #000000;">■英セントサイモンの悲劇</span></strong></span></p>
<p><span style="color: #000000;">　ジョッキークラブが示したデータは2007年に140頭以上に種付けをした種牡馬37頭おり、この37頭で5894頭に種付けされていた。占有率は9.5%だったという。この数値が2019年には140頭以上に種付けした種牡馬が43頭、種付け頭数は7415頭で占有率は27%に上昇しているとする。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　人間の社会で言えば、富の偏在が著しくなっているということであろう。かつて英国ではセントサイモンという10戦10勝の名馬がおり、種牡馬となってからも人気が出たが、直系子孫が増えすぎたためにやがてその父系は衰退したという「セントサイモンの悲劇」の実例がある。つまり人気種牡馬は多くの牝馬も残すため、いい種牡馬であっても、近親交配を避けるために種付け頭数を確保できなくなり、結果、優秀な子孫を残せないという現象が起こり得る。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　そうした実例があるために、ジョッキークラブとしては遺伝子の多様性を確保することを目指すのである。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　もっともこの点について米ウィンチェスターファームの吉田直哉代表は「恐らくこの制限案策定の背景には、新旧の種牡馬事業体間の駆け引きもあるのではないかと思う」（週刊競馬ブック2019年10月15日発売号コラム「一筆啓上」）としており、生産界のパワーバランスに理由を求めている。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #000000;">■種付け制限が経済に与える影響</span></strong></span></p>
<p><span style="color: #000000;">　確かにジョッキークラブの主張も一理あるが、競走馬の生産界に与える影響は小さくない。人気種牡馬は140頭しか種付けできないのであるから、種付け料がアップするのは目に見えている。そうなると誕生した競走馬の価格も上昇するであろう。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　例えば、種牡馬シンジケートを組んで50頭の牝馬の種付けを行えるようにした馬がいたとしよう。余勢（シンジケート参加者以外の牝馬への種付け）を１頭につき1,000万円として、180頭に種付けすれば、18億円の収入が見込める。しかし、140頭制限にかかればシンジケートの50頭を除き余勢90頭しか種付けできず、収入は９億円となってしまう。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　種牡馬の所有者（シンジケート）としては期待された収益を上げようと思えば、種付け料を2,000万円にするであろう。これは繁殖牝馬を持つ者にとっては厳しい選択となる。それを計算して余勢の金額を下げれば、シンジケート会員の損失ということになるから、その前提であれば種牡馬シンジケートを組む時にはそれほど高額で組めなくなる。そうすると、競走馬時代のオーナーは、「もっと高く買ってくるところに売ろう」と思って、欧州や日本などに販路を求め、米国から優秀な種牡馬が外国に流出してしまうリスクが生じる。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　そもそも優秀な種牡馬の種付け頭数を制限することで、セントサイモンの悲劇は避けられても、結局、サラブレッドの品質そのものが低下する可能性もある。現代は国際競走が頻繁に行われており、自国のＧ１レースの多くを外国調教馬に持って行かれてしまうことも考えられる。そうなると生産界全体が沈滞してしまうであろう。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #000000;">■種付け制限は「自由競争への干渉」の声も</span></strong></span></p>
<p><span style="color: #000000;">　こうした多くの問題を孕むため、米国でも反対の声は強い。前出の吉田直哉氏は「私のこの新案に関する第一印象は『自由競争への干渉』だ」としている（前出コラム）。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　ちなみに日本の生産界を見ると、有力馬を多く抱える社台スタリオンステーション（北海道安平町）では、2019年度の種付けで140頭を超えたのはロードカナロアの245頭を筆頭に18頭いる。日本の生産頭数は2019年でサラブレッドが7387頭。米国の３分の１程度であるから、米国以上の偏在と言っていいかもしれない。</span></p>
<p><span style="color: #000000;">　今回の米ジョッキークラブの決定は、日本ではそれほど話題になっていない。しかし、米国のサラブレッド生産、ひいては世界の競馬の流れを変えかねない出来事になるかもしれないと思っている。</span></p>
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