文化人放送局にサーバー攻撃? 当サイトを”犯人”扱い
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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5日に公開された文化人放送局の番組で、出演者から当サイトが同局へサーバー攻撃を仕掛けたかのような発言があった。同局は二度にわたって著作権侵害による動画削除とペナルティを受け、現在、チャンネル機能が制限されている。サブチャンネルに番組を移行させるなどで対応しているが、そうなった原因をサーバー攻撃と説明した。出演者の一連のやり取りは、当サイトが違法なサーバー攻撃を行ったかのように視聴者をミスリードするもので、看過できるものではない。
◾️また佐波優子氏か…
問題の発言は5日正午から公開された「玄ちゃんひるおび」の中で、ジャーナリストの佐波優子氏によってなされた。メインキャスターの三枝玄太郎氏と、以下のようなやり取りがあった。
佐波:文化人募金の応援を再開いたしました。サーバー攻撃されて、ますますピンチの文化人放送局の応援を、ぜひ皆様よろしくお願いいたします。以上の詳細は概要欄からお願いいたします。文化人放送局も今は文化人放送局2というところに移動したりとか、大変でしたよね。
三枝:そうですよね。なんか色々あったみたいですよね。
佐波:そうなんですよね。
三枝:大変ですよね。
佐波:本当に言論統制のない文化人放送局ということで、これからもしっかりと応援をよろしくお願いします。
同局は当サイトに著作権が帰属する写真を2つの番組で無断で使用、当サイトからの動画削除の申立ての結果、2つの動画は削除された。YouTubeが著作権侵害を認めたことで、メインチャンネルの文化人放送局はライブや新規動画のアップロードが制約され、制限を受けていないサブチャンネルの文化人放送局2に次々に移行している。同時に各番組や同局のHPで金銭的な支援を求めている。
文化人放送局がこのような窮地に陥ったのは、著作権侵害に対する当サイトの申立てと、それに基づくYouTubeからのペナルティによる。そして、その事実は当サイトはこれまでの記事で明らかにしている(参照・”BAN”文化人放送局 著作権問題で一部活動停止 ほか)。また、この問題について記事にすることは、申立て後の8月上旬に同局にもメールで伝えている。
つまり、文化人放送局の現在の追い込まれた状況は令和電子瓦版の申立てが原因であることは、多くの人が認識しているところである。
◾️サーバー攻撃を分かっているのか
このような状況にありながら、佐波氏は三枝氏とのやり取りの中で「サーバー攻撃されて、ますますピンチの文化人放送局」と表現したのである。サーバー攻撃とは通常、DDoS攻撃(分散型サービス妨害攻撃)やSQLインジェクション(データベースへの不正命令挿入)、ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃、不正ログイン)など、IT技術を悪用した攻撃を指す。
YouTubeで配信している文化人放送局へのサイバー攻撃であれば、それは通常、プラットホームのYouTubeへの攻撃である。一般的な意味でのサーバー攻撃が可能なのはYouTube全体のサーバーであり、文化人放送局単体を標的とすることはできない。
YouTubeからチャンネルの機能制限を科された8月29日以後、著作権侵害によりチャンネルが二度制裁を受け、機能制限が科され、番組をサブチャンネルに移行していることを繰り返し伝えている。三枝氏の言う「なんか色々あったみたいですよね。」は、そうした事情を指しているのは明らかで、それを佐波氏が「そうなんですよ」と肯定していることは、あたかも令和電子瓦版のサーバー攻撃を受けて8月29日以降の状態に陥っていると、視聴者に受け止められても不思議ではない。
もちろん、当サイトはそのような攻撃をする意思も能力もない。そのような行為を行った事実はなく、逆にDDoS攻撃を受けてサイトがダウンしたことがある(参照・犯人に告ぐ「DoS攻撃を直ちに止めろ」)。サーバー攻撃は明らかな犯罪であり、決して許されることのない行為。一方、当サイトが行ったのは著作権者として自らの権利を守るための正当な行為であり、著作権侵害をした文化人放送局は当然、受けるべきペナルティを今、科されているに過ぎない。同局の自らの現在の苦境は当サイトの権利を侵害した結果であり、当サイトには何の責任もない。
それを当サイトが文化人放送局にサーバー攻撃を行って、現在の状況を招いているかのように論ずることは、当サイトの社会的な名誉や信用を著しく毀損するものである。
◾️これが佐波氏の答か…
以前にも明らかにしたが、佐波氏は今回の著作権侵害を行った番組に出演し、写真を覗き込んでコメントするという重要な役割を果たしている(参照・文化人放送局に著作権侵害の疑い 動画削除申立て)。そのような行為はジャーナリストとしては問題が多いのではないかと考え、記事内で「文化人放送局も佐波優子氏も少しは恥というものを知っていただきたい」と厳しい表現で警告を発した。
それに対する文化人放送局と佐波優子氏の答えが、存在するはずのないサーバー攻撃をフレームアップし、当サイトの名誉や信用を傷つける行為であるということであろう。もはやこの会社と佐波氏に何を語りかけても意味がないと判断せざるを得ない。
企業の社会に果たすべき責任(CSR)やジャーナリストとして守るべき最低限の倫理からして、まず最初に言うべきは著作権者の法益を侵害して申し訳ないという、番組内での謝罪ではないのか。それをせずに「今、苦しいです。支援してください」と視聴者に支援を求め続けることが社会から容認されると考えているとすれば信じ難い。
詳細な事情を知らない視聴者に「サーバー攻撃されて苦しいんです」と言えば、黙って金銭支援をしてくれるかもしれないが、それは視聴者を欺く行為に等しい。
◾️あくまでも他責志向
文化人放送局の番組での他責志向な言動は枚挙にいとまがない。もう1つ例を挙げると、9月2日の「リアルマトリックス」でも佐波氏と加賀孝英氏の間で以下のようなやり取りがあった。
佐波:この間も「ひるおび」をしてたら、メインチャンネルで見つからなくて、あれ、放送してないのかなと思って探したら、2の方でしていて。やっぱりですね、こうした2回目のBANがあったということで…
加賀:2回目のBANって、どの番組だったんですか?
佐波:どれかはちょっとね。でもなんかね、色々怖いですね。
加賀:チェックしている人たちがいるってことですね。
佐波:そうなんですよね。
加賀:きっとすぐ居眠りしちゃう人たちですから。
佐波:そうですよね。デジタルなんとかアクションが行われているのかもしれませんけどね。ホント、負けないで頑張っていきたいところです。
(以上、一般ライブ9/2 リアルマトリックスから)
佐波氏は、何に負けないで頑張ろうとしているのか。加賀氏は著作権侵害の事実をチェックする人、即ち自らの権利を守るために番組をチェックする人がいると、何か都合が悪いことでもあるのか。
自らの権利を守るのは自ら動くしかないのは当然のこと。加賀氏や佐波氏のように、他人の権利を侵害することに罪悪感を示さず、逆にそれを指摘する人を異常であるかのように言う者がいるから、本来なら不要なチェックを余儀なくされていることくらいは理解できるであろう。
こうした会話をさせて、そのまま配信する文化人放送局の姿勢は理解に苦しむ。政治に関する話題を多く扱っているが、遵法精神の欠片も見られない会社や佐波氏ら一部の出演者の言うことにどれだけの人が耳を傾けると思うのか、彼らは一度考えてみた方がいい。








