取材の舞台裏(9)すべてはここから始まった…取材は判例の読み込み
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
最新記事 by 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 (全て見る)
- スポーツ紙消滅で競馬界のカオス 須田鷹雄氏提言 - 2024年11月20日
- 見えてこない導入の必要性 分娩費用の保険適用化 - 2024年11月18日
- 検討会で弁護士暴論「産科医は医療安全に前のめり」 - 2024年11月16日
僕がフリーランスでライター業を始めて、最初に署名入りで掲載された記事。Foodist Mediaで書いたもので、公開は2017年1月20日。
https://www.inshokuten.com/foodist/article/4233/
これは過去に飲食店が起こした食中毒事件で、被害者が損害賠償を求めた裁判でどのようなことが争われたかを扱った。
Foodist Mediaでライターとして契約してもらうには課題とされた作文を書いて、合格する必要がある。2016年の末にネットを通じて申し込んだが、正直なところ、新聞記者上がり、アルバイトで雑誌で原稿を書きまくっていた僕が落ちることはないだろうなとは思っていた。それでも実際に採用されると嬉しい。年明けに面談していただき、正式に契約した時は年甲斐もなく興奮したものだ。(よし、がんばるぞ)みたいな。
そしてこちらから出した企画の1本が、この記事。まずは得意な分野で1本書かせていただこうと思い、法律関係の話を持ち込んだ。実際の裁判ではどのような話がされているのか、一般の人はあまり知らないから。
具体的には食中毒で下痢になり「余分に支出したトイレットペーパーと水道代」として300円を請求し、認められている。まあ、それはそうなんだろうけど「何だかな~」と思える、そのあたりが原稿として面白く書けると感じたわけだ。取材はなし、判例を読み込んで事実関係を拾ってくるという記事だった。
PVも「いいね」一息だったようで、僕の処女作は失敗と言っていい結果に。今、読んだら、結構面白いと思うけどなぁ・・。
とにかくこの記事の反響が今ひとつで、僕なりに危機感を抱いて次の取材に向かうわけだ。その経緯は「取材の舞台裏(1)」に書いたので、そちらをどうぞ。