オーセンティック戴冠 ティズザロー2着
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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G1ケンタッキーダービー(ダート10ハロン)が5日(日本時間6日)、米ケンタッキー州のチャーチルダウンズ競馬場で行われ、単勝3番人気のオーセンティック(牡3、B・バファート厩舎)が逃げ切った。単勝1.7倍の断然人気に推されたティズザローは2着。
■大外から先手、直線でライバル競り落とす
大外から果敢に先手を取ったオーセンティックの後ろをNYトラフィックとストームザコートが追い、ティズザローが4番手という並び。マイペースで逃げるオーセンティックは、3角過ぎから徐々に上昇したティズザローと4角から馬体を合わせての追い比べになった。直線半ばから徐々に差を広げ、最後は1馬身4分の1差をつけて栄光のゴールに飛び込んだ。
ティズザローが2着、さらに2馬身遅れてミスタービッグニュースが入り、単勝2番人気のオナーエーピーは4着に終わった。
第146代のケンタッキーダービー馬に輝いたオーセンティックは昨年の北米リーディング種牡馬のイントゥミスチーフの産駒で、通算6戦5勝。デビューから3連勝で臨んだ6月6日のG1サンタアニタダービー(ダート9ハロン)で初の敗北(オナーエーピーの2着)を喫したが、続く7月18日のハスキル招待S(ダート9ハロン)を逃げ切ってG1初制覇を達成していた。
今回、初騎乗だったジョン・ヴェラスケス騎手は2011年のアニマルキングダム、2017年のオールウィエズドリーミングに続き三度目の制覇で、自身200度目のG1勝利となった。
管理するボブ・バファート調教師は2018年のジャスティファイ以来、6度目の優勝で、ベン・ジョーンズ調教師に並ぶ同レース最多勝利を記録した。このレースは2頭出しの予定だったが、サウザンドワードがレース当日にスクラッチという不運に見舞われたが、残ったオーセンティックで大きなタイトルを掴んだ。
■ティズザロー力尽きて2着
ティズザローは4番手につけて、3角過ぎから上昇し4角からはオーセンティックとのマッチレースの様相となったが、最後は力尽きた。理想的な競馬をしての敗戦だけに、単純に相手が強かったと言うしかないのかもしれない。枠が外だったというのも、勝ち馬はさらにその外からの発走だけに理由とはならない。
この先は10月3日のG1プリークネスS(ピムリコ、ダート9.5ハロン)、さらに11月7日のG1BCクラシック(キーンランド、ダート10ハロン)が目標となるが、そこで勝つようなら年度代表馬の可能性は十分に残されている。