江川紹子氏が総理に聞きたかった”しょうもない”質問 僕が代わりに答えよう
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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2月29日の安倍晋三総理の新型コロナウイルスに関する記者会見について、ジャーナリストの江川紹子氏が会見で十分に答えていないという趣旨の批判を行なっている。特に小中高などの学校への休業の要請について、聞きたかったそうである。ところが江川紹子氏がYahooの自身のコラム「あれやこれや」の中で挙げた聞きたかった質問をみると、聞く必要がないと思われるものばかりである。仕方ないから、僕が答えることにした。
■小中高の休校要請は安全策、防御策という大前提
小中高などの休業要請について、記者会見で安倍首相は以下のように説明した。
「何よりも子供達の健康・安全を第一に、多くの子供たちや教職員が日常的に長時間集まる、そして、同じ空間をともにする事による感染リスクに備えなければならない。…万が一にも、学校において子供達への集団感染のような事態を起こしてはならない…」
つまり子供が新型コロナウイルスの犠牲になることを極力避けるというのが、一番の狙いであるということである。この非常事態において、まず子供を脅威から守るのが要請の趣旨。
基本的には緊急事態に対して防御策を取るのであるから、実施のハードルは低くなる。まして、過去にない事態。前例がないから、リスクも想像を超えるようなものになるかもしれない。そのような場合の基本的な考えを極めて抽象化して言えば「多少、防御措置が過剰になっても、防御不足でパンデミックとなるよりはマシ」ということである。そこを基本に考えるべきであり、それが国民の生命を守る内閣総理大臣の姿勢であるべき。
■「誰に聞いた?」と聞くことに意味があるのか
これに対して、江川紹子氏は以下のようなことを聞きたかったそうである。便宜的に数字を振った。聞く意味がない質問が並んでいるように思うが、代わりに僕が答えよう。
江川質問(1) 専門家会議のメンバーは全国一斉の休校は議論していないと言っているが、(専門家会議以外の)他の専門家の助言があったのか。あったとしたら、それは誰で、どのような内容だったか。
答え(1) 決断に至る経緯は、冒頭に言った通り、これから1、2週間が急速な拡大に進むか収束できるかの瀬戸際となるという専門家の皆さんの意見を踏まえ、今からの2週間程度、国内の感染拡大を防止するため、あらゆる手を尽くすべきと判断した。
専門家会議以外にも広く意見を求めるのは当然のことであり、それらを踏まえて政治家として決断したのであり、その経緯をいちいち答える必要はない。また、仮にその専門家の名前を挙げた場合、事後にその専門家に責任を問う声が集まりかねない。決断をしたのは総理であり、責任を取るのも総理である。それゆえ、責任の所在を自分のところ以外に求められる事態になりかねない質問には答えるべきではない。
江川質問(2) (前略)全国の学校の休校を選択した判断の根拠、その元となるエビデンスは何か。
答え(2) 判断の根拠、エビデンスは(1)で答えた通り、専門家の皆さんの意見などである。仮に学校の休業を要請しない、つまり子供達に引き続きリスクを負わせる判断であれば、その経緯や根拠を丁寧に話す必要があると思う。
しかし、今回は感染防止のための措置を取ること、危険を防止する措置である。その利益衡量を入念に検討して答えを導き出しているうちに事態が悪化することも考えられ、専門家がここ1、2週間が瀬戸際という判断をしているのであるから、リスク予防のための措置に踏み切ることは、時間的な問題を考えても適切な判断であると考える。したがって、それ以上の説明は必要ない。
■質問の前提が間違っている江川紹子氏
江川質問(3) 全国一斉の長期の休校を実施することによって、期待される効果や獲得目標を具体的に示して欲しい。
答え(3) 全国一斉の実施になるかどうかは分からない。休業を決めるのは各学校の設置者である。質問の前提が間違っている。
期待される効果、獲得目標は感染者を極力少なくすることである。学校の休業によって子供達が集団で集まる機会が劇的に減少するため、感染リスクも劇的に減少する可能性は期待できる。
江川質問(4) 小学校を休校にして、学習塾も休業させるが、学童保育を開業、保育園も開園する。この判断は、どういう根拠や目的でなされたものか。学童保育の安全をどう担保するのか。
答え(4) 学童保育、保育園については、子供の休業によって社会生活が営めないという家庭の救済が目的。それによって感染リスクが生じるのは事実だが、そこは現場における対応でリスクを抑えることは可能である。少なくとも学校を休業しない場合、現場での対応には限界があるが、少人数の限られた場所、時間であれば、コントロールはしやすくなる。
また、疫学上、100%安全を担保することはできない。学童保育、保育園を利用する親は、利用しない場合に比べ、多少なりともリスクはあることを覚悟してもらうしかない。ただし、政府は、リスクを最小限に抑える努力は惜しまない。
■酪農家、農家への支援、個別の業種について聞く場ではない
江川質問(5) 学童保育を朝からやるように要請するというが、短期間で必要なだけのスタッフを集めるのは難しい、という声がある。この問題にはどう対応するか。
答え(5) そういう声があるかどうか知らないが、そうならないように国として学校設置者に協力したい。また、こういう時こそ、ご家庭、企業、自治体をはじめ一人一人の国民の皆さんのご理解とご協力をいただきたいということを申し上げた。
江川質問(6) 保育に関わる人からは、学童保育での給食提供や放課後こども教室の開催などの具体的な要望があり、さらには3週間もの休校は撤回して欲しいという要望もある。こうした医療分野以外の専門家の声を聞く機会を作る考えはないか。
答え(6) 十分に安全が確保される状況にならない限り、要請は撤回すべきではない。医療分野以外の専門家の声を聞く機会は、中小、小規模事業者の皆さんが直面する課題について、その声を直接伺う仕組みを作ると言ったが、その中で検討すべき課題であると考える。今、個別の専門分野の声を聞く、聞かないを答えるべき時、場ではない。
江川質問(7) 給食がなくなるので、牛乳を入れている酪農家や野菜などを契約している農家が困っている。仕事を休んだ親だけでなく、そういう生産者にも損失が出た場合に補填するか。
答え(7) 強力な資金繰り支援をはじめ、地域経済に与える影響にしっかりと対策を講じると申したので、その中で検討すべき課題。個別の業種への資金繰り支援等を今、答えるべき時、場ではない。
■江川紹子の存在価値に疑問
こうしてみると、ほとんど聞く必要のない質問ばかり。安倍総理が最初に意見を語った部分をよく聞いていれば十分に分かる。
聞く必要もない質問ができなかったといって怒るジャーナリスト江川紹子の存在価値に、僕は疑問を感じる。
おはようございます。
私はリアルタイムで総理の会見を観た訳では有りませんが、女房が甚く感動していました。安部総理は本気で子供達の安全を考えているって。どうして、国難のこの時に皆(野党やマスコミ、左寄りのコメンテーター)が協力しょうと思わないのか?トイレットペーパーもデマと知りつつ買いに行ってます。行列を作って、人混みを避けようって云われているのに人間の心理が分かりません。
>>山口 秀明様
コメントをありがとうございます。
個人的には、国民の協力を呼びかけた部分が、今までの政治家とは違うなと思いました。
あの話でほとんど聞くことはないのですが、野党やメディアは「最後まで質問に答えろ」と、手続き上の話に終始して批判しているのはどうなのかと思います。
メディアは常に反権力ということで脊髄反射のように政府批判をしているように感じますし、それが今の日本のメディアの現状と思うしかありません。自分で見て聞いて、自分で判断するというのが大事な時代なのだろうと感じます。
》》ジャーナリスト松田様
右左で異論もあると思いますけど、概ね松田様と同意見です。国会で居眠りしようが、野次を飛ばそうが良しとしましょう。昼行灯の中村主水のように、いざとなったら命(政治生命)を賭す覚悟があってこその国会議員だと思います。
江川氏の様な評論家やコメンテーターは、安全な場所から言いたいことを発信するだけの存在です(オウムの時には多少彼女に共感したこともありましたけど)。
与野党の立場を超えて、今はコンパクトに議論してトップが政治的な決断を行う。政治家もまるっきりのバカではないでしょうから、よっぽどで無ければ検証作業は後から行えば良
いと思います。結果を恐れて、議論に無駄な時間を費やすことだけはやめて欲しいです。今、「桜」や大臣の追及に血道を上げている場合ではありません。
>>MR.CB様
今回の件は過去に例がないような状況ですから、安全第一は当然でしょうね。
>>結果を恐れて、議論に無駄な時間を費やすことだけはやめて欲しいです。
本当にその通りだと思います。
しょうもない質問にわざわざ回答をするいみが判らんな。貴重な時間を割いて。
そんなもんスルーでいいじゃん。
>>幸義様
コメントありがとうございます。
しょうもない質問に対して、「回答はほとんど冒頭で喋ったことに含まれているよ」というのを示したいというのがあります。
皆様に自分の考えをお伝えするのであれば、時間は惜しいとは思いません。
しょうもない質問とおっしゃいますが総理は専門家会議に相談なしで休校を決断したと本日の国会で言われていましたが、江川さんが質問したら「冒頭で喋ったことが嘘」だと分かったかもしれないです。
今の内閣を支持されるフリーのジャーナリストっているんですね。コメント欄でも支持されている方がいることにも驚きました。ネトウヨ?
何か得なことがあるのですか?
>>総理は専門家会議に相談なしで休校を決断したと本日の国会で言われていましたが、江川さんが質問したら「冒頭で喋ったことが嘘」だと分かったかもしれないです。
総理は3月2日の国会で専門家会議に相談なしで休校を決断したと言ったようですが、そもそも会見の時に相談したとは言ってません。総理発言の全文を読みました? もう一度読むことをお勧めします。
>>今の内閣を支持されるフリーのジャーナリストっているんですね。
内閣を支持するフリーのジャーナリストとは誰のことですか? 僕が現政権を支持するとはこのサイトで一度も書いたことがありません。それなのに、なぜ、支持していると断言できるのですか?
僕は政権の支持、不支持にかかわらず、政権の正しい判断は正しいと言いますし、誤った判断であれば間違っていると言います。ジャーナリストというよりどんな人間でも当然のことです。権力側だから正しいことを言っても批判するという人がジャーナリストと考えているのですか? それはジャーナリストではなくて、政治家、アジテーターの類です。
メディアにいる人の多くがそうですが、政権に反対することがジャーナリズムと思っている人が多すぎます。
よく考えてください。今、政治がやらなければならないことは何ですか? それは新型コロナウイルスの感染症の拡大を防止することです。そのために小中高の休業はプラスですか、マイナスですか? それが分からないのなら決断までに時間をかけてもいいですが、休業した方が感染拡大の可能性を低くするのは明らかです。そうであれば、政治的決断をして、パンデミックを防止するための措置を取るのは合理的な手段です。
それを会見で質問に答えない、判断の根拠が示されないと手続き論を長々と論じ続ける意味がありますか? 実態を語らずして、国民の安全が守れますか?
そういった観点でよく今の政治を見てください。メディアを見てください。誰が正しいことを言って、誰が間違ったことを言っているか。それをしっかりと指摘するのはジャーナリストの仕事の1つです。それなのに「政府に反対するのが当たり前」という根拠が分かりません。
どうか自分の頭で考えてみてください。みんながそう言ってるから正しいに違いないと思っていると、いつまでたっても今の考えから抜け出せません。
初めの方の質問からは、「ほら総理が勝手に決めた!独断!独裁!」と騒ぐ方向へ繋げたい気持ちが見て取れますね。
後の質問も細かい粗探しばかりで、この方には何かを前に進めようという気持ちが欠けているのだと思いました。
ジャーナリストというよりは「野次馬代表」といった感じですね。
>>照田様
コメントをありがとうございます。
聞くことができないというのも、ジャーナリストとしての能力不足を示しているのかなと思います。
江川紹子さんは基本的にあまり勉強されない方ですし、国民のために聞くというより、自分の存在感を示すためだけに聞いている気がします。
彼女がジャーナリスト代表みたいな顔をしているのが、日本のお寒い状況を示していると思います。
昨日、蓮舫議員が何故、江川紹子氏の質問に答えなかったのかと安部首相に質問(詰問)していた。
江川氏の質問内容と何故著名ジャーナリストの質問に答えなかったのか?の混在を感じ違和感を持った。
ジャーナリストには質問権があり、それを無視したのは問題だ的ニュアンスを感じたのは感じすぎだろうか?
今回の記事を読み
当初、著名ジャーナリストの名を上げ、それを無視した首相との印象操作とも感じたが、、、ではなく、蓮舫氏自身、解ってはおらず混然一体となった思いでの質問だったのだろう。
マスメディア、ジャーナリストへの社会的評価というか、
トランプ大統領がCNNに対しフェイクニュースを流布すると強く糾弾し、確か動画まで作成、公開したのでは(殴り倒す?)
アメリカにおけるメディア、ジャーナリストの社会的評価、認識はどうなのだろう。
その後、トランプ氏は特別問題ともされなかったのでは? そこから解る気がする。
これを成熟と言ってよいかはわからぬが、
日本では大問題となっただろう。
望月記者の例もあるように、日本ではマスコミ、ジャーナリストに対し、ある種の権威のようなものを容認している空気がある様に感じる。
若い世代には変化も感じる。
第三権力という言葉もある。
杉田水脈議員が質問で指摘した、大量逮捕者を出している関西生コン事件がまったく報道されない異常性を内包している。
個人的には、メディア、ジャーナリストに対してより成熟?した社会が望まれる。
矜持あるジャーナリストが望まれる所以でもある。
江川紹子氏といえばオウム事件で売り出し、それ故起用された、されて来たとの印象です。
殺された坂本弁護士の御母堂とは折り合いが悪かったと何かで読みました。
その取材姿勢、人物の中に何かを見た、感じたのでしょう。
又取材の難しさでもあるしょうね。
何かリベラル的主張をしていた覚えがあるが旗幟鮮明の印象はなく、具体的な記憶は無いがトンチンカンな主張をし叩かれており、頭はよくないな思いました。
今回の記事を読み再認識しました。(頭の良さと人格は基本、別と思っています。)
オウムで名が売れただけの人物と思います。
御返信は不要です。
>>野崎様
お久しぶりです。ご返信不要とのこと、以下の点のみ。
>>オウムで名が売れただけの人物と思います。
これはここ1、2年、彼女をウオッチしてきた人間からすれば、正解ですね。それだけの人です。
最近の安倍自民やその支持者からのマスコミへの圧力は凄いなあ。