女に狙われた女性 恐怖と怒りの記憶 (2)

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 同性愛者の女性に付け狙われた女性の告白の第2回をお伝えする。2012年、東日本大震災のボランティアを主宰していた30代後半のVさんは、同性愛者と名乗らずにアプローチを続ける2歳下の女性Aさんの真意がつかめず苦悩していた。

■震災後の宮城県でのボランティア活動

 2012年10月、ボランティアのメンバーは宮城県のある町でイベントを開催するため、仙台に向かった。知人から、Aさんはレズビアンの可能性があり、お風呂にだけは気をつけた方がいいというアドバイスを頭の中にしっかりとインストールしたVさんはいつものように愛車を運転して現地入りした。

 ホテルは温泉がついていたため各部屋にユニットバスはなく、シャワーを浴びるスペースしかなかった。首都圏から自動車を運転して仙台まで来るVさんには疲れを癒すための温泉は必要で、いやでもAさんと同じ風呂を使用しなければならない。スタッフは各階に分かれて宿泊したが、運悪くVさんはAさんと同じフロアであった。以下、Vさんの独白である。

■女風呂で何をされるか分からない…心がすり減った五泊

写真はイメージ

 イベントのために5泊する予定でした。初日、私は警戒してお風呂には行かず、翌朝7時にボランティアに出発する前に入浴しました。サウナで30分ほど汗を流し、浴場に戻ると、Aさんが髪を洗っている姿が目に入りました。驚いてサウナで汗まみれになった体をシャワーで流すこともなく脱衣所に駆け込み、急いで身支度をして部屋に戻りました。

 その後は深夜か午前4時くらいの夜明け前に入浴、あるいは部屋のシャワーだけを使用するなどして、Aさんと一緒になるのを避けました。

 私がそのように精神がすり減るすぐらいに警戒していた滞在中、Aさんは「○○さんと●●さんがお風呂にいた」と何度か嬉しそうに言ってきました。どうやら彼女は入浴する人をチェックしていたようです。どうでもいい内容を話すのに、妙なテンションの高さ。その時は分かりませんでしたが、今になって思うと性的欲求の対象と入浴できたことの喜びから自然と気持ちが昂っていたのかもしれません。

 イベント前日、男性スタッフの部屋で打ち合わせをすることになりました。イベントの責任者でもあるAさんも同席し3人で話しました。意見の相違から私と男性スタッフと激しい議論になり、午前0時近くまで続きましたが、結論は出ません。私の横で話を聞いていたAさんは「明日は早い(午前6時出発)から、Vさんもう寝ましょう」と何度も宥めるように言います。

 私も部屋に戻りたかったのですが、彼女と同じフロアに戻ると「一緒にお風呂に行こう」と言われたり、部屋に入ってこられたりする可能性があると考え、彼女が男性スタッフの部屋のトイレに入った隙に部屋に戻りました。

 彼女がトイレから出てきた時、私の姿がなかったから焦ったのだと思います。部屋に戻ったばかりの私の携帯電話が鳴りました。

 「Vさんがいない! Vさん、どこにいるんですか? お風呂入らずもう寝ちゃうんですか?」と携帯電話から彼女の声。「どこって部屋ですよ」と事務的に答えたのですが、その後、翻意を促すように何度も「もう寝ちゃうんですか~?」と甘えた声で食い下がってきました。一緒に入浴する絶好の機会とみたのか、何とか誘い出そうとしているように感じました。友人の指摘通り、まさに彼女の狙いは、お風呂にあったのだと思います。

 後日、彼女はブログに近所の銭湯の女風呂で「若い女性を見た」、「いい眺めだった」という趣旨の書き込みをしていました。もし、あの時、自分がお風呂で一緒になっていたらと思うとゾッとします。

■不思議なメッセージ「親友になってください」

 ボランティアでのAさんとの別れは意外と早くやってきました。彼女が問題を起こし、その責任をとる形で年内いっぱいでやめるということで辞意を表明するメールを送ってきたのです。長い長い主観だけの、ほとんど意味不明の内容でした。最後にこんなことが書かれていました。

 「嫌われていますがいつか初めての親友になってください。○○さん(※私のファーストネーム)と呼ばせてください」。

 この時はおかしなことを書くな、程度にしか思いませんでしたが、今から考えるとアプローチの一つだったのかもしれません。女性の同性愛は友人から恋愛に発展することが多いようで、その類の話はネットによく出ています。試しに「親友 レズビアン」をネットで検索すると数え切れないほど、その類のアダルトビデオが引っかかります。

 結局、その手紙は(今すぐ恋愛関係は求めませんが、そこに発展する可能性がある親友から始めましょう)という意味を含んでいたのだと思います。関係を保ちながら、隙を見て性的関係に持ち込もうという下心なのかもしれません。

 その時はそうした意味など全く考えませんでしたから、(これで彼女とも関わらなくて済む)と思いました。しかし、それは甘い考えだったことが後から分かります。

■毅然とした断りのメッセージも”糠に釘”

 彼女がボランティアをやめた理由は当初、他のスタッフには話していませんでした。そのためスタッフはボランティアやイベントなどではAさんに連絡を取っていました。そこで私は彼女がやめた理由を話し、代表として彼女の行為が許せなかったこと、そして彼女を呼ぶ時は私を外すことをお願いしました。

 Aさんからはメールで「スタッフと飲むから一緒に来ませんか」という誘いがきましたが、当然断りました。その後、「家に遊びに来てほしい」という誘いがきましたが、密室で2人で会うのは危険だと思い断りました。「忙しい」という断り方だと繰り返し誘いがくると考え、「私は数名の友人としかプライベートでは会いません。気を遣うタイプなので、他人の家に行くのは嫌です」とはっきりと断りました。

 2013年8月、ボランティアは活動を終了し、借りていた作業場を持ち主にお返ししました。その時にAさんからメールが届きましたが、「解散後はスタッフとプライベートでは会いません。友人を作るための活動ではないことを貫くのは代表者としてのケジメです。どうぞお元気で」と、二度と会わないことを伝えました。

 私としては毅然としたメッセージとして伝え続けたつもりでしたが、彼女には効果がありませんでした。その後、彼女からのアプローチはエスカレートしていきます。

第3回へ続く)

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