食材産地誤表示の元アイドルにセクハラ評論家

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 元バイトAKBの梅澤愛優香氏(24)が店主のラーメン店「麺匠 八雲」が産地の表示が異なる食材を使用していたことが週刊文春の報道で明らかになった。梅澤氏はラーメン評論家にセクハラや中傷を受けたとして18日に横浜地裁に損害賠償請求の訴えを提起するとしている。対立する両者がモラルハザードに陥っているという、何とも情けない社会人同士の揉め事である。

■「顔は撮らないから身体だけ撮らせて」

取材に答える梅澤愛優香氏(テレビ朝日画面から)

 発端は9月24日に梅澤氏がラーメン批評家からのセクハラをツイッター上で告白、ラーメン評論家などの入店を禁じたことに始まる。その内容は飲食店で評論家H氏と会合をした際に、酩酊したH氏から「梅澤さん」ではなく「まゆかちゃん」と呼ばれたこと、写真を撮らせてほしいと言われて断ると「顔は撮らないから身体だけ撮らせて」と言われ、勝手に撮影されたというもの。その1年後にH氏のFacebookに店舗が特定できる形で中傷を受けた。

 それ以外の評論家ともトラブルが明かされているが、H氏に関してはこれのみである(以上、キャリコネニュース・【独自インタビュー】梅澤愛優香さん激白「ラーメン評論家たち」のメチャクチャな言動から)。

 これに対して9月28日にフードジャーナリスト・はんつ遠藤氏(54)が自身のブログでH氏は自分であると名乗り出た。梅澤氏の言い分に対して以下のような説明を行った。

「これはひどい、はんつ遠藤。単なるエロおやじだ。僕は本人だから分かるんですが、こいつは、昼間はそこそこイイ奴なのに(そこそこね)、お酒飲むと泥酔しちゃって豹変というか、飲み始めて30分くらいですぐにダメ人間(涙)」

 さらに、身体だけ写真撮影をお願いしたことについては、以下のように書いている。

「この下だけ写すこれ、その頃、僕、Facebookで友達限定で「人妻シリーズ」というのを書いてたんですね。人妻と飲みに行くけど、結局、何もない。というシリーズで、けっこうウケてたんです。…おそらくこの人妻シリーズの写真に使おうと思ったと思われます。人妻と飲んだみたいな。思われますっていうのは、テレビでも言ったけど、泥酔してるので覚えてないんですよね。写真撮った件すら覚えてない。」(以上、ブログbyフードジャーナリスト はんつ遠藤・梅澤愛優香さんに対する、はんつ遠藤の意見から)

 はんつ遠藤氏54歳。元アイドル24歳に無礼の限りを尽くした上で酒のせいにする。ここまで社会性の欠如した人間を見たことがない。JALの運営する観光情報サイトに連載中の記事が全て公開停止とされたが、それも当然であろう。

■梅澤氏店舗に食材の誤表示の報道

はんつ遠藤氏(本人ブログから)

 こうしてはんつ遠藤氏が世間からバッシングを浴びているさ中の10月17日、週刊文春(文春オンライン)によって、梅澤氏の店舗の食材の表示が誤っているという報道がなされた。

 それによると、最も古いもので2019年8月からメニュー表示と異なる食材を使っており、エビはインドネシア産を国産とし、牛もつはアメリカ産を国産としていた。さらにもやしと豚肉はともに国産ではあるが、県の表示が異なっていたというもの。

 10月15日に消費者庁に報告し、公式サイトをストップし、産地を記載しない形で修正し、メニューも変更したという。このような実際の表示が異なっていた理由について「開店当初は表示通りの食材を使用していたのですが、仕入れ先の卸業者を変更したりする中で、店主の私がそのズレを把握できておらず、開店当初のメニューを使用し続けていました。…私自身が複数の店舗の経営で忙しくなってしまい、現場の従業員との情報交換が十分にできず、把握することができなかったという状況です」と説明した(文春オンライン・「メニューの表記と違う食材を使用していたのは事実です」元バイトAKB梅澤愛優香が全面謝罪 海老ともやし以外にも…)。

 梅澤氏の説明を聞くと、自身の故意はないと主張しているように読める。従業員に故意があったのかどうか、説明を読む限りは分からないが、店舗のメニューや公式サイトに国産と謳っているのに2年以上も気づかなかったということなど通常、考えられない。そして、それを店主が把握していなかったということも同時に考えられない。文春は「産地偽装」というダイレクトな表現を避けているが、その疑いは濃い。

 産地偽装は不正競争防止法2条1項20号の「…その商品の原産地、品質…について誤認させるような表示」に該当し、違反した場合は同法21条2項で5年以下の懲役若しくは500万円以下の罰金に処せられるとされている。

■産地偽装の故意はなかったのか

写真はイメージ

 はんつ遠藤氏と梅澤愛優香氏。食材誤表示していたからセクハラが許されるわけではなく、また、セクハラされていたから食材誤表示が許されるわけでもない。どちらも社会性が著しく欠如しており、社会人失格と言うしかない。

 54歳の男性が24歳の女性にセクハラ、それを謝罪するどころか酒のせいにしてブログでアピールするとは、同世代の1人の男として恥ずかしい。

 そして梅澤氏はセクハラは「お気の毒」というしかないが、食材の誤表示と言っているものの、従業員に産地偽装の故意が認められる可能性があり、それに対して何らの是正もしなかった不作為は梅澤氏の故意と認定されても仕方がない。

 故意か過失かは、本人の心の中は本人しか分からない。そのため、通常、行為の外型から判断される。2年以上、産地が誤っていたこと、国産のエビとインドネシア産のエビの価格差は当然、把握しているであろうし、帳簿を見れば国産のエビを使用していないことは容易に把握できたはず。

 19日になってツイッターで誤表示していた期間に来店した客に代金分を返金すると発表したが、産地偽装が一度既遂に達していれば、単なる事後的行為であり、それによって違法性が阻却されたり、犯罪がなかったりするわけではない。

 しかも、領収証もしくはレシートのほか、食べた日の日付がわかる画像などをメールで送ることを求めており、ほとんど返金する意思はないと判断されても仕方がない。

 僕は以前、「最強レモンサワー」でおなじみの人気居酒屋の「素揚げや」(東京都江戸川区)に取材に行ったことがある。凍結したレモンを氷の代わりに使用するレモンサワーを考案したアイデアマンの宮崎明社長は国産のトップランドの広島県の瀬戸田レモンだけを使用する。取材当日も現地からレモンが直接段ボールで郵送されており、「外国産とは美味しさが違いますよ」とにっこりと笑っていた(Foodist Media・空前のブームを牽引する超人気店。凍結レモンサワーの元祖『素揚げや』に聞く、美味しさの秘密)。

 レモンサワーの命といってもいいレモンには強いこだわりを示す、これがプロの仕事。素揚げやが多くのファンから愛されているのは、客の信頼を裏切らない、その姿勢にある。

■はんつ遠藤氏を他山の石に

 産地偽装はもちろん、産地を誤表示する行為は客を欺く行為である。梅澤氏がセクハラにあったと相手を強く非難するのは当然としても、訪れた客の中には「梅澤さんに騙された」と思っている人も少なからず存在することを意識した方がいい。

 同じようにはんつ遠藤氏は評論家という肩書きに相応しい仕事をすべき。30歳も年下の女性に「顔から下だけでいいから写真を撮らせて」などという評論家の言うことをまともに聞く人は少ない。

 僕も、はんつ遠藤氏を他山の石とし、あらためて日々の言動には気をつけようと思うが、それにしても、情けなくなる出来事である。

"食材産地誤表示の元アイドルにセクハラ評論家"に2件のコメントがあります

  1. MR.CB より:

    》》ジャーナリスト松田様

    下品な表現で恐縮ながら、「目くそ鼻くそ」のように思えました。

    以上です。

  2. 月の桂 より:

    〉「ーー単なるエロおやじだ。ーーお酒飲むと泥酔しちゃって豹変というか、飲み始めて30分くらいですぐにダメ人間(涙)」

    はんつ遠藤さん、自分の酒癖の悪さを自覚しているなら断酒したらどうです?
    「単なるエロおやじ」と表現するのは、軽々しい。「無作法で社会性ゼロで、自分の娘のような年代の女性をホステス扱いし、更にはセクハラまでした教養の欠片も無い、単なるエロおやじ」が的確な表現だと思います。

    私なら、食材の産地を誤表示するような店は利用しませんね。砕けたグラス(信用)は元には戻らないってことです。

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