ハマス残虐 目を背けたくなる非人道的行為

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 ガザ地区でイスラエル軍と戦闘を続けるテロ組織ハマスによる目を覆いたくなるような残虐行為を示す報告書が国連に提出される。イスラエルの性暴力被害に遭った人へのケアをする協会が当事者の証言や、報道資料などの証拠を集めたもの。ガザ地区の戦闘では、日本のメディアはイスラエルへの批判が先行しているように見受けられるが、ハマスの人間の所業とは思えない残虐行為にも目を向けるべきである。※記事には著しく不快になる表現、内容を含みますのでご注意ください

◾️Sexual Crimes in the October 7 War

ハマスの兵士(イスラエル国防軍HPから)

 報告書はイスラエル レイプ緊急相談センター協会(The Association of Rape Crisis Centers in Israel、以下ARCCI)が、昨年10月7日にハマスによるイスラエル攻撃の際に行われたレイプや殺人を含む残虐行為の証言・証拠を集めたもので、2月21日までにまとめられ、国連に送付するという。

 当サイトでは在日本イスラエル大使館を通じて2月末までに報告書を入手、その衝撃的な内容を目にした(現在はここからダウンロード可)。

 報告書の正式なタイトルは「Sexual Crimes in the October 7 War(10月7日戦争の性犯罪)」で、表紙を含む39ページ。「この報告書は、2023年10月7日の大量殺戮とその後の戦争で犯された性及びジェンダーベースの暴力を調査している。」と冒頭で説明している(以下、「」内は本文からの引用)

 ハマスが2023年10月7日午前6時29分に突然攻撃を開始、急襲を受けたイスラエルは1200人以上の死者を出し、外国人を含む254人がガザ地区に拉致されたことから始まるハマスによる残虐行為を証言と証拠で明らかにしている。

 ARCCIは1990年、イスラエル国内にある9つある「レイプ緊急相談センター」の統括団体として設立された。傘下の9つのセンターは年間で約5万件の問い合わせを受け、「即時の心理的支援、サポートグループ、法的及び医療プロセスの支援、擁護など、性暴力から生き延びた人向けに幅広いサービスを提供している」という。

 この性的被害を受けた人々への救援、支援を行っている団体が、昨年10月7日のハマスの攻撃による性的被害を中心とした残虐行為を検証したのが「Sexual Crimes in the October 7 War」である。

◾️フェスティバル会場の惨劇

レイム・キブツ(Visit a kibbutz in Israel から)

 音楽フェスティバル会場に突然、ハマスの兵士が来襲し、多くの死者が出たことは日本でも伝えられている。その部分に関する記述を見てみよう。レイムというキブツ(イスラエルの農村共同体)のオープンスペースで音楽フェスティバル「Nova」が10月6、7日の2日間、開催され、約4400人が集まった。7日の午前6時22分にサイレンが鳴り、やがてテロリストがトラックとパラグライダーでエリアに侵入して参加者を襲撃、拘束、殺害、拉致した。

 Novaでの虐殺の生存者であるサピールさんは後日、警察に詳細な目撃証言を提供している。

「制服を着た多数のハマスの武装勢力がけがを負った女性を互いに渡し合っていたと説明した。彼女は目撃した5つの異なるレイプ事件について語った。一例では、背中にけがを負った若い女性が、一人のテロリストによって髪の毛を引っ張られながらもう一人のテロリストによって侵入されていた。女性が抵抗するたびに、テロリストは背中を刺した。別のケースでは、一人のテロリストが女性をレイプしている最中、別のテロリストが彼女を切り裂き、体を切り刻んでいた。

(she saw a large group of Hamas militants dressed in uniforms, passing injured women between them. She described five different rape cases she witnessed. In one instance, she saw a young woman with a back injury, her pants pulled down below her knees, being pulled by one terrorist from her hair while another terrorist was penetrating her. Each time the woman resisted, the terrorist stabbed her in the back. In another case, she saw how while one terrorist was raping a woman, another was cutting her and mutilating her body.)」

 同じようにNovaの会場から避難したラズ・コーエンさんとショハム・ゲータさんも同様の証言をしている。

「テロリストが若い裸の女性をレイプし、何度も彼女を刺していたと証言した。『文字通り肉を切り刻んでいた』とゲータさんは述べた。別のコーエンさんのインタビューでは、残忍なレイプ中に『その女性はもう動いていませんでした。しかし、テロリストは彼女を犯し続けました』と述べた。

(terrorists raping a young naked woman and stabbing her repeatedly. “Literally butchering her,” according to Gueta. In another interview given by Cohen, he testified that during the brutal rape, he saw that “the girl wasn’t moving anymore. But the terrorist continued raping her”. )」

◾️レイプした女性を笑いながら射殺

 フェスティバル会場には若い女性が多かったせいか、ここでの証言がかなり多い。生存者の1人、ヨニ・サドンさんも惨劇を目にしている。

「(サドンさんは)激しい暴力に耐える若い女性のレイプを目撃し、被害者が『やめて、もうあなたがやっていることで私はどうせ死ぬ、ただ私を殺して!』と叫んでいるのを聞いた。終わった後、彼らは笑って最後の一人が彼女の頭を撃ったと回想している。

(Yoni Saadon, a survivor from the festival who witnessed the rape of a young woman enduring severe violence, recounted hearing the victim screaming, “‘Stop it – already I’m going to die anyway from what you are doing, just kill me!’ When they finished they were laughing and the last one shot her in the head” )」

 また、別の生存者は強姦された女性がテロリストに火をつけられるのを目撃し、後に警察に証言している。

「私たちはシェルターから引きずり出される女の子たちの声を聞いた。彼女たちは叫び、(テロリストは)彼女たちを強姦し、その後すぐに燃やした。外のすべての死体は燃えていた…。

(Another survivor of the Nova festival provided the police with earwitness testimony, which stated that after the rape, the terrorists set fire to the women. “We heard girls that were pulled out of the shelters, girls that shouted, they raped girls, burned them just after that. all the bodies outside were burned…” )」

 なお、フェスティバルに参加した女性の遺体を記録したビデオには強姦後に遺体が燃やされた様子が示されていると、報告書は記している。

◾️家族に性的虐待を見せた?

 こうした証言に協力している団体にZAKA(Zihuy Korbanot Ason=災害犠牲者の身元確認)がある。襲撃を受けたキブツで死体を集めたZAKAのメンバーの証言。

「彼らは女性の死体を発見、それらには性的虐待の兆候があり、その隣には虐待を見せられたと思われる家族や友人の死体があった。ZAKA…のチャイム・オトマズギンは、母親の死体が手錠で手を後ろに結ばれ、明白な抵抗の兆候がある一方、隣の部屋には娘(少女または若い女性)の死体がパンツと下着を脱ぎ下ろされていると語った。

(…, who found the bodies of women in the homes with signs of sexual abuse, alongside the bodies of family members or friends who seemed to have been forced to witness the abuse. Chaim Otmazgin, of ZAKA … told of a house where a mother’s body was found with her hands cuffed behind her back with clear signs of struggle, while the body of her daughter (a girl or a young woman) was found in the next room with her pants and underwear rolled down. )」

「イツィク・イタックというZAKAのボランティアは、男女のカップルが互いに縛られ、女性の体にはレイプの兆候が明白であると述べた。もう一人のボランティア、ナフマン・ディクシュテイナは、手と足をベッドに縛られた2人の女性の死体について語り、片方が性的虐待を受け、その後ろには刃物が刺さっていると述べた。

(Itzik Itach, a ZAKA volunteer, described a couple – man and woman – who were found tied to each other, naked, with clear signs of rape on the woman’s body.Nachman Dyksztejna, another volunteer, described the bodies of two women found tied by their hands and feet to a bed, one having been sexually abused and found with a knife in her genitals.)」

◾️性的暴行の目的

 これ以外にも男性器を切り取る、武器を女性器に挿入する、体を切り刻むなどの残虐な行為が行われている。また、攻撃を受けたイスラエル軍の女性兵士が強姦され、殺害されている。

 このような極めて非人道的な行為について報告書は「提供された証言と情報から、10月7日の襲撃事件とその後に行われた性的暴行は組織的かつ計画的に行われたことが明らかとなった。 」としている。

 その目的として「性的暴行の事例は、家族、地域住民、その他の親族を含む聴衆の前で発生したようである。…女性を守れない男性の尊厳と男らしさを損なうことを目的としている」と、兵士たちの性欲を満たすだけでなく、イスラエルの人々の尊厳を傷つけ、攻撃の効果を最大化するためと分析する。そのことは以下の記述からも明らかである。

 「テロリストは逃亡しようとした女性たちを探し出して捕らえたようである。 隠れたが捕まった人もいた。捕らえられた女性の『狩り』も文学で知られており、侵入者は隠れている女性を見つけ、周囲から見えるように暴行する。…祭りは恐怖を植え付け、コミュニティに害を与え、心理的および物理的手段を通じて敵の制御を確立する方法である。」

 以上、報告書には全て出典も明記されているので、ご確認いただきたい。

◾️女性の人権を守るなら

ARCCI作成の報告書(左が表紙)

 今、世界ではイスラエルの攻撃を非人道的と批判する声が強い。しかし、先行する昨年10月7日のハマスによる攻撃の非人道性を批判する声はあまり聞かない。

 ハマスの攻撃で1200人以上の命が奪われただけでなく、多くの女性が尊厳を傷付けられ、恐怖と絶望の中、殺害されたのである。イスラエルが作戦を実行したハマスの根拠を攻撃し、ハマスに2度とこのようなことをさせないと考えるのはテロ戦争における個別的自衛権の発動として認められるであろう。国民の生命と財産を守るためにはそれ以外、方法は考えられない。

 そのハマスは、イスラエルの攻撃を受けるとガザ地区の市民の中に紛れ込み、相手の攻撃に対して「非人道的な行為をやめろ」という国際世論を喚起している。日本でもハマスがどのようなことを行ってきたかを知らない人が、イスラエル軍を血に飢えた殺人集団の如く扱っている傾向が見て取れる。

 日本では女性の人権を守るために活動する個人や団体は少なくない。どうか、この報告書を見て、ハマスに対する認識をあらためてほしい。コンサートに出かけた若い女性が、会場でレイプされ、殺害されるようなことがあってはならない。誰もがその思いは同じであろう。

"ハマス残虐 目を背けたくなる非人道的行為"に1件のコメントがあります。

  1. 野崎 より:

    ロシア、ウクライナと同じく一方が悪で一方が善の善悪二元論でイスラエル、パレスチナ紛争を見ている日本人、そのプロパガンダに貴重なる又勇気ある記事です。

    イスラエル、パレスチナに関しては私なりの見解がありますがその一部、以下。

    イスラエルは和平を何度も提案して来た、と主張したら袋叩きにあうでしょうか?
    又イスラエルが壁を建設したのはハマスのテロを防ぐためにだと指摘したら、しかしこれはNHKもそのことを放送しました(放送日時、今即明示できません)又その後イスラエルが領土拡張の為壁をさらに広げとも解釈しています。

    以下私の見解とは別にAIとの応答をコピペします。
    太極的にイスラエルは何度も和平を提案して来た、それを拒否し続けたのはパレスチナであることを導き出す為AIに質問して見ました。
    当初AIは結構詳細に答えていましたが最近はあいまいな、ぼかした答えが多いです。
    それを突っ込んでいくと、いきなり、この話題はやめにしましょう。だと! ITの世界は反ユダヤ主義なのです。AIはCopilotです。

    ●質問
    1947年の国連パレスチナ分割決議をイスラエルは承諾しパレスチナは拒否しましたね

    ●AI はい、1947年11月29日に国際連合総会はパレスチナ分割決議を採択しました。この決議は、パレスチナ問題を解決するために提案されたもので、イギリスの委任統治を終わらせ、アラブ人とユダヤ人の国家を創出し、エルサレムを特別な都市とすることを目的としていました。

    具体的には、以下の点が含まれていました:

    委任統治を速やかに終了し、遅くとも1948年8月1日までにはイギリスはパレスチナから撤退すること。
    新しい国家は撤退から2ヶ月後に成立する予定であった。
    シオニズムとして知られるユダヤ人の民族主義と、先住していたアラブ人の民族主義は競合し相反するため、分割が提案された。
    国境線についての提案もなされていました。
    しかし、この分割案はアラブ諸国およびパレスチナのアラブ人指導者たちによって内戦が勃発し、結局分割案は実現しなかったのです。

    ●質問
    第一次中東戦争に際しパレスチナはイスラエル国家の消滅を目指す宣言をしましたね。

    ●AI はい
    ~~
    パレスチナ側がイスラエルの国家の消滅を目指す宣言をしたことは、この紛争の一環として理解されています。しかし、和平を実現するためには、双方が対話し、妥協し、共存する方法を見つける必要があります。

    AIとの応答ここまで。

    イスラエル国家建国まで遡りイスラエルを批判する論理がありますが歴史をどこまで遡ればいいのか?とその者達へ問いたいです。
    プーチン大統領のウクライナは元々ロシア領土に対してモンゴル政府がロシアの一部は元々我々の領土とネットで公開しました。(返せとは言わないと、奪還するつもりもないと)

    イスラエルに関してはそも反ユダヤ主義(イスラム教の立場からのものも)が存在しそのプロパガンダに世界は覆われています。
    反ユダヤ主義は反キリスト教でありファシズムと混然一体となり米国大統領選の戦い、ロシア、ウクライナ紛争を勃発させっていると考えます。

    戦争では類似した残虐な事が発生しますが、イスラム国家の樹立を目指すハマスのテロは日本赤軍、重信房子等のテルアビブ、ロッド空港の無差別テロを賞賛するように特異性があります。

    イスラム教徒の得意性、危険性はイスラム人女性と結婚し長年エジプトで暮らした考古学者、吉村作治氏がその著書で指摘しています。
    イスラム教を否定したら何をするか分からない人達、命の危険性があると。
    他の宗教を絶対に認めない世界をイスラム教で支配することを目的としていると。
    最近では飯山陽氏がイスラム教の危険性を指摘していますね。

    イスラエル、パレスチナ紛争をどう見るかの切り口を与えてくれる記事ですが、アゴラ言論プラットフォームの池田信夫氏がいう境界知能〈れいわ支持者)又それに近い者にはこの記事も役には立たないでしょうね。

    ご返信は不要です。

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