中核派が中曽根元首相逝去に「かんぱ〜い」のクレイジー
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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極左暴力集団の中核派のYou tubeチャンネル「前進チャンネル」が11月30日、前日の29日に死亡した中曽根康弘元首相を冒涜する放送をしている。元首相が他界したことについて2人の男性が「朗報です」とし、さらに「死を祝って乾杯」と笑顔で話しているのである。笑顔で他人の死を祝う異常さには激しい怒りを覚え、同時に背筋が寒くなる思いである。
■「中曽根の死を祝って、かんぱ~い」を許していいのか
問題の動画はYou tubeで公開されており、タイトルは「前進チャンネル第232回『祝!!中曽根死亡』」というものである。
「インターナショナル」の音楽とオープニングの映像の後、2人の男性が登場。画面上に「赤嶺知晃、今井治郎」という名前があることから、その2人と推認される。
いきなり2人が「ホーッ」という歓声を上げて拍手。向かって左の男性が「みなさん見ましたか。朗報です。中曽根康弘が、死にましたぁ~」と言うと太鼓のような効果音が鳴り響く。画面左端には亡き元首相の黒い縁取りの写真。
左の黒いセーターの男性は続ける。「皆さん、中曽根といえばね、200人の国鉄職員が自殺した『国鉄分割・民営化』、そして入試改革、教育の民営化に道を開いた臨時教育審議会。彼の許しがたい政治は数え切れません。イギリス労働者はサッチャーが死んだ際に祝杯をあげました。私たちもね、『改憲を見届けるまで死なない』と言った中曽根をね、私たちの闘いで恥多き死に追い込みました」。
さらに男性は「一緒に画面の前で祝杯をあげようじゃないですか。では皆さん、グラスの準備はよろしいですか? それでは行きますよ。中曽根の死を祝って、かんぱ~い」と言ったのである。同時にバックのイルミネーションが一気に明るく点滅した。このようなことが許されていいはずがない。
■日本人の死生観と決定的異なる中核派
もはや言うべき言葉もないが、公共性の高いYou tubeで他者の逝去を笑顔で乾杯と言えるメンタリティーに誰が賛同するのか。彼らに言うべき言葉は、たった一言「クレイジー」である。
人の死をこれほど嬉しそうにしている人間を僕は見たことがない。「死ねば仏になる、神になる」という死生観を、おそらく大多数の日本人は持っている。「死者に鞭打つ」などの言葉があるように、この世を去れば、それ以上、相手を攻撃しないものである。
彼らが中曽根元首相の政治が許し難いと感じ、死後、その政策について批判するのはもちろん自由。しかし、それと中曽根元首相の生命はそもそも別の話である。
命を失うことの無念さは、考えが異なる人であっても変わることはない。亡くなった人や遺族のために「安らかに」と手を合わせることが、生命という普遍的な価値に対する尊敬、尊重の念を示すことになる。そのような人間らしい感情を彼らは持ち合わせていないことが今回、はっきりと理解できた。
■自分と考えが違う人は死んだ方がいい?
中核派の人々には「自分と考えが違う人間は死んでもいい、死んだ方がいい」という価値観が根底にあるものと思われる。そうであれば、中核派が数々の内ゲバで多数の人間を殺害してきたことも容易に理解できる。「死を祝って、かんぱ~い」と笑って言えるようなメンタリティーだから、仲間を殺すのも簡単にできるのであろう。
他人の命を何とも思わない集団が、You tubeで映像を流すことの不快さ。今回の件は「恥多き死に追い込み」という部分が名誉毀損になるような気もするが、ともかく、こうしたクレイジーな放送ができるのも日本国憲法が表現の自由を保障しているからこそ。全く憲法というのは、無駄が多い。
今回の件を捜査当局が立件することを、切に望むものである。