取材の舞台裏(6)奪われた旭日旗…トントン拍子に進んだ取材
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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
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月刊Voice2017年7月号に寄稿した記事で、雑誌の発売は2017年6月9日。
これは僕が編集部に持ち込んだ企画。メールで送ったら編集部からすぐに連絡があり、トントン拍子に進んで掲載となった。
アジアCLで川崎フロンターレのサポーターが旭日旗を掲げたことで川崎が処分を受けた問題で、それまでの日本サッカー協会と大韓サッカー協会との妥協点において問題があったということを指摘した記事だけど、自分としては悪くない出来だったと思っている。
以前から「なぜ、行政がもっと介入しないんだ」とイライラしていたのだが、取材をしているとJFAが公益財団法人化されたことが大きく影響していることが判明。そうした点について内閣府やスポーツ庁にも話を聞き、法的な問題へと掘り下げたあたりで他の同種の原稿との差別化ができたと思っている。
僕のリベラル系の友人に感想を聞いたら「主張の根拠が薄弱だよ。特に前半部分がひどい」みたいなことを言っていた。まあ、読む人が読めばそう感じるのだろう。書き手としては、書いた物に対する評価は読者に委ねるだけだから、そういう意見もあったということは真摯に受け止めている。
何はともあれ、憧れていた月刊Voiceに記事が掲載されたことは僕にとっては大きい出来事だった。何人かの方に贈呈したが、概ね好評だったことは付け加えておこう。