渡部建氏お粗末会見 人力舎は無能集団か

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 アンジャッシュの渡部建さん(48)が12月3日、自らの不貞行為に関しての記者会見を行った。そこから見えてきたのは、真摯な反省があったのか疑問に感じられること、そして所属事務所のプロダクション人力舎の甘すぎる見通しである。

■渡部氏が非難される3つのポイント

会見する渡部建氏(YouTube oriconチャンネル画面から)

 渡部氏の行為は6月に発売された週刊文春に様々報じられたが、最も問題になったのは六本木ヒルズの多目的トイレに女性を呼び出し、性行為を行った後に1万円を渡したというものである。非難されるべきポイントは以下の点。

①女性の尊厳を踏みにじる方法での性行為

②建造物侵入罪が成立する可能性

③希夫人に対する背信行為

 これについての渡部氏の回答は以下。

①僕の身勝手と言いますか、本当にバカなことと言いますか…。(1万円を手渡したことについて)非常に身勝手なことだと思いますし、そういうことの対価というつもりはなかったと言いますか…(相手の女性は)僕のこういったバカで自己中心的で、欲深きことに付き合ってくれた女性だ、と。大変申し訳ないんですが、そういった気持ち(恋愛感情)はありませんでした。

②このことに関しては最も謝らなければいけないことのひとつで、本当に普段、そういった場所を使用している方に大変、ご不便とご迷惑をおかけして、本当に深く深く反省をしております。

③最低の行為だったと思います。…僕がどれだけ謝罪しても当然、すぐに「分かりました」という話ではないんですけれども、やはり今までの生き方が間違っていたのではないかと。これからの人生で信頼を回復していくんではないか、と。こういう話を時間をかけて、すぐに結論に至ったのではなくて、本当に、話し合いを重ねて、そう言ってもらいました。

■疑われる人力舎のマネジメント能力

イベントで司会をした際の渡部建氏(2017年、撮影・松田隆)

 個人的な見解だが、渡部氏は何を責められているのかがよく分かっていないため、結果的に反省していないという評価に繋がっているように思う。①の女性を呼び出して多目的トイレで短時間に性行為を行い1万円を手渡すという行為は、相手の女性をモノとしか見ていないから出来る行為と言っていい。多くの女性はその点に不快感、嫌悪感を抱いているのだと思う。謝罪するなら、そこにダイレクトに謝らなくてはならない。

 渡部氏が「バカで自己中心的」なのは確かだが、それを言う前に、相手の女性の尊厳を傷つけモノ扱いしたこと、そしてそれは一部に対してかもしれないが、女性を性的欲求を満たすための道具としか考えていないと言われても仕方がないことを認めなければならない。その上で相手の女性に真摯に謝罪し、合わせて不快な思いをした女性にお詫びし、今後は自らの考えと生き方を変えることを誓うというのが筋であろう。

 所属事務所のプロダクション人力舎は渡部氏に言い聞かせ、そこを自覚させなければならない。48歳の渡部氏がそこに気付かないとしたら相当お粗末だが、その点を渡部氏本人だけでなく事務所もよく理解できていなかったとしたら、そのマネジメント能力を疑わざるを得ない。

■全て曝け出し、謝るべきポイントを間違えないことの重要性

 ②については弁護士から建造物侵入罪(刑法130条)について事前に説明を受ければ良かったと思う。本来の目的と異なる目的で建造物に侵入することは管理権者(六本木ヒルズの事業主の森ビルと思われる)の意思に反するものであり、個人法益に対する罪だけでなく、多目的トイレの公共性を考えれば社会的法益に対する罪でもあるのではないか。

 社会的法益の見地からか一般利用者に対して謝罪したのはいいが、個人法益を害したことにつき管理権者に対する謝罪がないのは違和感を覚える。この件では森ビルも被害者の1人であろう。そうした細かい点がしっかりしないことが結果として「反省しているのか」という評価に繋がると思う。

 ③については基本的には夫婦の問題なので他者があれこれ言うべき問題ではない。ただ、この件が表沙汰になった時に、渡部氏が電話で口裏を合わせるように仕向けたのは、真摯な反省がないことの証左でもある。

 全てを曝け出し、反省し謝罪すべきポイントを明確にして、その点を真摯に謝罪した上で、その反省の上に二度と同様のことはしないと誓うことが真実の謝罪というものであろう。その上で今後、自分は真摯に生きることを公の場で誓う。そのような謝罪が多くの人の心に響き、(もう許してやろう)という評価に繋がるのは言うまでもない。

■最悪のプロセス 人力舎は無能集団か

 報道が出た6月以降、公の場から姿を消し、年末にバラエティ番組に復帰することがバレて、慌てて会見というストーリーは考えうる限り最悪のプロセス。

 報道がされた直後に会見し、迷惑をかけた人々に謝罪をすると同時にしばらく仕事を自粛して真摯な謝罪と今後の生き方を模索することを明らかにし、自分の中でそれを消化できた後に再び会見して、謝るべきを謝るというのが望ましい謝罪であると思う。

 渡部氏は会見で週刊文春のインタビューで禊が終わり復帰ができると考えていたと、事務所と一緒に考えていたことを明らかにしている。それが事実なら、渡部氏もプロダクション人力舎もどれだけ社会を舐めているのか、そしてどれだけ無能かと思う。

"渡部建氏お粗末会見 人力舎は無能集団か"に2件のコメントがあります

  1. 女は共犯者なのでは。。。 より:

    渡部氏を庇う意図は一切無いし消えても一切困らない。

    その上で書かせていただくと、妻である佐々木希氏が被害者なのは当然のことであり、誠心誠意一番に謝らなければならないであろう。

    しかし相手の女は被害者なのだろうか?
    渡部氏を既婚者だと知らなかった、騙されたというなら確実に被害者だが、渡部氏が既婚者であることは周知の筈。
    既婚者と承知の上で売春し対価を受け取ったこの女性は何らかの罪には問われないのだろうか?
    そして妻である佐々木希氏はマスコミに売ったこの女から賠償金は取れないのだろうか?

    1. 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 より:

      >>女は共犯者なのでは。。。様へ

       コメントをありがとうございます。売春かどうかについては、渡部氏は渡した1万円を「性行為の対価ではない」と言っていましたし、また、売春の対価としては1万円というのはかなり安価であろうと思いますから、表に出ている情報だけでは、売春と自由恋愛のグレーゾーンという評価までしかできないように感じます。相手の女性と事前に金銭の授受について合意があったかと言われると、直ちに「あった」とは言えない状況のような気がします。

       佐々木希氏が相手の女性に対して不法行為に基づく損害賠償請求は出来ると思います。民事上の責任は追及できるでしょうが、それでも大した額ではないでしょうし、そんな相手と関わるのも嫌だというのが佐々木希氏の本音ではないでしょうか。

       あくまでも報道で知りうる限りの情報に基づく私見です。

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