サンジャポ太田光氏発言全文「俺に対する礼節」
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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10月31日の選挙特番での言動で”炎上”している太田光氏が7日、自身がメインキャスターを務める「サンデージャポン」(TBS系)で釈明した。自身を正当化するデーブ・スペクター氏や杉村太蔵氏から厳しい言葉をかけられたが、最後まで謝罪や真摯な反省は示さなかった。神妙な顔つきをすることはあったが、「生放送は出演者のもの」と話し、最後は「お遍路様に出ます」とボケで締めた。やりとりの全文をテキスト化し、お伝えする。
■杉村太蔵氏が口火
サンデージャポンでは選挙特番(TBS系10月31日放送・選挙の日2021 太田光と問う!私たちのミライ)での太田氏の言動で大きな批判が起きていることを「初の生放送なので、責任もってしっかり話を聞きます。」とHP上で予告していた。
午前9時54分からの放送で、10時19分頃からおよそ15分間を使って放送。太田氏の相方である田中裕二氏が仕切る形で、太田氏の話を交えて構成された。一方的な謝罪という形ではなく、番組の企画の1つという位置付け。
まずはVTRで1分ほど、事案のあらましが紹介され、スタジオでの会話が始まった。口火を切ったのは、意外にも太田氏だった。
太田:二度とテレビに出てほしくないね、あいつは。
田中:お前だよ! お前に出てほしくないっつってんだから。はい。…さ、そういうわけで、選挙特番での太田さんの発言が大炎上したわけですけども、まあ、多く言われていたのはこちらですね。はい、態度や言葉遣いが失礼。まあ、ちゃんと具体的にね、さっきもね、ネットで色んな言葉ありましたけど、太田さんなんか…
杉村太蔵:田中さん、田中さん、ちょっとね、今日に関して私が口火を切らしていただきたいんですけどね。
杉村氏はオンラインでの参加。(おお、太蔵)の声がかかる。
杉村:おお、太蔵君じゃないんですよ。僕もね、選挙特番見てましたけどね、あんなに選挙特番見てね、もうヒヤヒヤ、ヒヤヒヤ、何やってんだっていうねえ、もう、何て言うのかなぁ、やっぱ選挙ってみんな命懸けでやってますしね、その、もうあまりにも話が長い。いや、これ、もう、今朝、楽屋に挨拶に行ったんですよ。もうアッタマきたのはね、あのう、出演者の皆さんだったら分かると思うけど、太田さんって、「パン」って、おもちゃのピストルで遊ぶじゃないですか。いつものように「パン」ってやるんですよ。「パーン」じゃないんですよ、「パーン」じゃ。
田中:パーンじゃないね。
杉村:あのねえ、それしてて「みんな怒ってた?」って聞くんですよ。怒ってるに決まってるじゃないですか、ホントに! もう激怒を通り越してますよ。古今東西ねえ、選挙特番のMCが大炎上したのはあなただけですよ、本当に。
デーブ・スペクター:杉村さんの話が長いね。
杉村:そうね。
いきなり杉村氏が入ってくるのは、MCの田中氏や、山本里菜アナが客観的に事実を伝えると、コーナー全体が「太田がやらかした」という雰囲気になってしまうというのを防ぐためのものだったのかもしれない。
■太田氏が説明 ご愁傷さま発言の真意
田中:太田さん、どうですか? 太蔵君も今みたいに言ってましたし。色々、まあ、炎上の内容も見たと思いますし。
太田:確かに無礼ですね。無礼だし、
田中:無礼ですよ。
太田:まあ、色々と言われました。礼節に欠けるとかね。品がない。これもう本当に私のまあ、何て言うんですか、こう、今まで生きてきて、ずーっとテーマなんですよ。
田中:そうですね。はい。
太田:で、やっぱり、品ってね、生まれ持ったもんだと思うんだよね。
田中:いやいやいや。
太田:なかなかそんな獲得できないところが、僕の悩みで、ずーっとこれねえ、デビューしてから言われていることで、なかなか成長できない。で、成長できないから、人に気配りできないから、成長なくして分配なしということになるんだけども。
田中:うまくまとめたつもりかもしんないけど、全然うまくないから。そういうことじゃないから。
自民党の甘利明幹事長に「ご愁傷さま」と言った点(参照・太田光氏vs甘利明氏 やりとり再現)については、太田氏が自分から触れた。茶化したことを明言したが、弱いものいじめではないと自己の正当化を忘れなかった。
太田:甘利さんの「ご愁傷さま」っていうのが、ひとつ、それはもう俺の軽口が、あの場にそぐわないと。確かに俺、茶化しちゃったからね、甘利さんを。そういう意味で言うと、俺はそういう認識の方が怒ってるんだと思うんだけど、僕は弱いものいじめって言われたんですよ。甘利さんが、まあ、敗戦濃厚ということで、それに対して「ご愁傷様でした」とゲラゲラと笑ったと。で、まあ、僕はちょっと皆さん、また、これ炎上させないでくださいよ。
田中:いや、するよ、どう考えても。
太田:皆さんとちょっと認識が違うのは、あのう、甘利さんが、あの時点の甘利さんが、僕は弱者だと思ってないんです。弱いものいじめって言われるけど、政治ってふた通りあって、太蔵君、あの、選挙戦を命懸けで戦ってたというのは分かるんだけど、それは僕に言わせると、政治家の理屈なんですね。で、僕は政治家の2つの仕事のうちで、もう1つは当選してからどうやるかっていうのが、これも命懸けだと思うんですよね。僕はこっちが重要なんです。で、選挙に関して言うと、確かに命懸けで戦ってらっしゃったけども、それに関していえば、あなたたちの事情っていうのがあって、僕はそういう意味でいうと、あそこで甘利さんの、その、敗戦濃厚という甘利さんに皆さんほど気持ちを寄せる、その気配りは確かに出来てなかった思うんです。で、それは僕の皆さんとの、世間一般の皆さんとの認識の違いなんだと思う。
太田氏は「ご愁傷さま」という発言で甘利氏を「茶化した」「気配りが出来てなかった」と認めている。この説明は、光代夫人のツイッターでの投稿と食い違う。太田氏の所属事務所の社長でもある太田光代氏は、報道当日に以下の投稿をしている。
<太田光代氏のツイート>
皆さまのご指摘。ご愁傷様についてです。
この言葉。決して悪い言葉ではありません。ご愁傷様は、おきのどくさまです。です。漢字でもご理解いただけるように。
ご愁傷様です。これは、心を慮りのゆえです。が、アーリン帰宅したら怒ります。
あちらも言葉のプロで、夫婦喧嘩になりますね。
(10月31日午後11時51分投稿)
「心を慮りのゆえ」としているが、太田氏ははっきりと「茶化した」「気配りが出来てなかった」と口にしている事実を、光代夫人はどのように説明するのか。今後、彼女のツイートに注目する必要がある。
■太田光氏「俺に対する礼節」
スタジオでのやりとりは続いた。杉村太蔵氏は自身が元衆議院議員ということもあり、この点では太田氏に対して、厳しく責める。そして、このコーナーで最も核心を突く発言をしたのがTVプロデューサーでタレントのデーブ・スペクター氏。一番の問題は起用したTBSと断言し、太田氏を慌てさせている。
杉村:いや、だから僕はねえ、見てましてねえ、ほんっとねえ、惜しいなあと思うところはあったんですよ。例えばね、今の記者会なんかは、記者クラブありますよねえ。やっぱり、ちょっとこう、なあなあになっていて、もっと厳しく突っ込んでほしいというところもあるんですよ。そういう意味では、ジャーナリスト精神っていうのは何か感じるところはあったんですけども、もう新人サンジャポ・ジャーナリストじゃないんですけども、何て言うのかな、あまりにも空回りしすぎちゃって、もっとねえ、こう、政策的な例えば、長く議員やってる方なんかは、掲げている政策は地方活性化、地元を活性化するというわりには、その地域がどんどん衰退している選挙区があるわけですよ。そういったところ、本質的なところをね、もっと太田さんには聞く力をね、期待したんですけどねえ。
デーブ:いや、だから問題は、太田さんの言語を今更ね、言っても意味ないと思うんですよ。ツッコんだところも、面白いのは確かにありました。いつもそうなんで。ただ、ポジション的にあの番組に起用した方が悪いんですよ。
太田:いや、それはねえ、それは言わしてもらいますと、僕がそのあんまり偉そうに言うことでもないんですけど、あのTBSは、番組側は僕に再三、言葉の…あのう、態度に、気をつけてくださいとか、政治家の話を聞いてくださいってのは、散々注意は入ってたんです。ただ、まあ、それは本当に僕の暴走なんですよ。で、それを、あの、全部のテレビがそうだけど、テレビの始まるまでっつうのはね、あの制作者側のもんだけど、いざ、生放送が始まっちゃったら、これもう、出演者のもんなんです。どうにもできないんです。制作陣はそこで止めるなんてことはできない。それは、それこそ俺に対する礼節を欠けることだから。それは俺を止めることはできなかったし、
デーブ:いや、だから分かってたはずのTBSが問題なんですよ、はっきり言って。
太田:それは分かってないです。打ち合わせはしたけど、まさか、俺があんな無礼なことをするって、
デーブ:だって、みんな、それ予想できたんだもん、だって。
太田:いや、あそこまでとは思わないですよ、誰も。
デーブ:普段見てないのかもしれない、他の出演はですね。でもね、特番っていう言葉でみんなね、勘違いしている。”報道”特番なんですよ。で、選挙は大事なことで、例えば3番目に大きい政党が入れ替わったり(公明党から日本維新の会)、みんな2週間選挙活動やってるから、で、中継で出る政治家は良くも悪くも報道番組のつもりで受けているわけですから、やっぱり話が違いすぎる。順番待って、時間も中継車も大変な状態で、やっぱり応じてはいけないことなんですよ。それをやったわけですから、池上(彰)さんで始まったことですけど、政治家を(に)噛みついて挑発するのは面白いのは面白いんだけど、そういうポジションじゃないんですよ。だったら傍(わき)にいるとか、二部に出るとか、ニコニコ動(画)に出るとか、メインの司会、MC司会はちょっと違うと思うんですよ、申し訳ないけど。
デーブ・スペクター氏の指摘は正鵠を射るものであろう。そもそも不勉強で知識も乏しく、毒舌を芸とする太田氏にMCを任せたら、どのような事態になるかは想像がつく。実際、後で相方の田中氏もその点は炎上すると思っていたと断言している。
このデーブ・スペクター氏の主張にそのまま乗って、太田氏が「そりゃあ、俺を使う方が悪い」と言えば、TBSの社長案件と言われた選挙特番で、社長を批判することになってしまう。それを恐れて、必死に自分のせいだと言っているようにも思える。お笑い芸人の哀しき忖度と言えるのかもしれない。
【次ページ:最後まで反省なき太田光氏】
カリスマは時として消え去る又継承されない、とされる。
カリスマが消滅する要因の一つとして自己の非を認める事が上げられる。
よってカリスマを有する者は絶対に己の過ちを認めてはならないとされる。
>カリスマ(ギリシア語: Χάρισμα、ドイツ語: Charisma)とは、超自然的・超人間的・非日常的な資質や能力 。神の賜物または天賦の力で、教祖・預言者・呪術師・英雄などに見られるとされる 。『オックスフォード現代英英辞典』
カリスマ性は何も王、宗教家、政治家のみならず芸能人もそれを有するケースはある。
太田氏にカリスマ性はない、だが太田氏は芸人としての自己キャラクターを認識しておりここで謝罪したならその価値は消え去ることを自覚しているのだろう。
才覚があらば今般の事を活かしさらに芸人としての寿命は延ばせる。
放送は見ていないがサンデージャポンにおいてこれ企画した目的は局としての一応のみそぎ(あいまいな)のためだろう。太田氏の明確な謝罪は不要とする。
虚の世界の事を実の論理で批判しも意味はない(犯罪は別)
芸能人が有するカリスマ性、それに対する一般人の帰依にも至る心意は天皇の存在に対しても共通性がありおのず敷衍できる。
その天皇の有するカリスマは今や光が薄れつつある、故三島由紀夫はそれを予見していた。
日本は変わっていく、、ファシスト共は着々としてコマを進めている。
太田光氏もファシストの持ち駒の一つだ
ご返信は不要です。
追伸
>虚の世界の事を実の論理で批判しも意味はない(犯罪は別)
デープ氏、杉村氏の事であります。
御返信は不要です。
TBS社長は任命責任があるから辞任すべき
普段言ってる事だろう?
有言実行
ますますTBSの信頼度が下がる
「忖度なし! 太田光×注目政治家”10番勝負”」と言いながら、太田光氏は、TBSに忖度してるじゃないですか。あくまでもTBSは悪くないと言って、これからも使ってもらおうとしている。
また、「俺に対する礼節〜」って何ですか?TBSは、インタビューに答えてくれている政治家よりも、MCとして雇っている太田氏への礼節を重んじなければならないんでしょうか。バカじゃないのと思いました。
でも、サンジャポを見て思ったのは、デーブスペクターは、流石だなということ。彼は、スマップ解散の時、マスコミ連中がジャニーズ事務所に忖度して「寂しい、残念だ」としか言わなかった時「なんか、違和感があるんですよねー」と、たった一人言い放った人です。木村拓哉氏と他のメンバーとの確執や、ジャニーズ事務所とのいざこざを知っているからあえて、解散の理由にふれなかったマスコミ連中の中での切り込み。見事でした。今回と同じですね。
また、杉村氏も、河野太郎氏に、部下への叱責が酷いこと(パワハラ)を、鋭く切り込んでいる動画を見ました。それこそ「よくぞ言ってくれた」と、胸がスカッとしました。
この二人には、私は、好感が持てましたね。
武井氏、小山氏など若手の二人は、それこそ、太田氏への忖度でしょう。
政治家へは、忖度どころか礼節さえも軽んじてるくせに、マスコミや芸能人どおしは、忖度だらけのズブズブの関係なのだと、つくづく思いました。
松田さま
いつも興味深い記事を執筆してくださり、ありがとうございます。
今回のこの記事につきまして、ふと心配になりまして…
テレビの放送内容を文字起こしして発信することも著作権に関わる、という
記事を見かけました。大丈夫でしょうか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2aac6dfde9ef6bf435de8ee0134eeee5f3039739
https://note.com/masamasa11_12/n/nab090ad2c5e0
僭越ながらこのようなコメントを差し上げて申しわけございません。
ご確認いただけましたら幸いです。
>>松田さんのファンさま
ご指摘をありがとうございます。
当該記事につきましては、あくまでも、僕の考えを主張するための本文が主で、引用部分は従という位置付けです。そして、引用している部分は、発言者を太字カラーで明示して、明確に分かるようにしています。
この件は選挙報道のあり方という民主主義の根幹の問題で報道の必要性があること、また、一部の引用では太田氏の真意が伝わらないおそれがあると同時に、恣意的に発言を切り取っているとされ、逆に抗議を受ける可能性があることなどを総合的に考慮し、該当部分を全て引用したものです。他の政治家とのやり取りも同様です。
TBSから何らかのアクションがあれば、上記の事情を説明する予定ですが、まだ連絡はありません。
貴重なご指摘をありがとうございました。引用の方法や著作権などについては、今後も注意しながらサイト運営をしていきます。
これからも当サイトをよろしくお願いいたします。
松田さま
早速にご返信をくださいまして、どうもありがとうございました。お目に留めていただけたと同時に、松田さまの的確なご意向とご判断をうかがわせていただけたことに感謝申し上げます。
心の底から安堵いたしました(笑)
これからも、ほかの記者さんとは一線を画した素晴らしい記事を執筆なさってくださることを期待しております。
応援しています!
男としての遊び足りないのがいくら能書きを語っても熱く感じないな。勘違い甚だしい。
太田光氏が、どういう方は存じませんが、世間がヒートアップせずとも、力の無い者は、自然淘汰されていくのではないでしょうか。
彼には反省が必要だと思いますが、1人を大勢でボコボコにしているようで、悲しい気持ちになります。攻撃的に責めるより、冷静に諭す方が反省に向かうような気がします。
>>月の桂様
太田氏にとって、今回が反省を示す絶好の機会でした。しかし、芸風に影響すると考えたのか、自分は悪いことはしていないとの判断があったのか、そのあたりは分かりませんが、貴重な機会を自ら捨てました。杉村太蔵、デーブ・スペクターの両氏は冷静に諭していたと言えるのに、それを無視して自分が信じる道を進んだのですから、それ以上、周囲が言っても無駄でしょう。
世間から責められても、自分の信じる芸風を貫くという覚悟と思われます。好きなように人生を生きればいいのではないでしょうか。そして、今後、起きることは全て彼が責任を負うべき問題です。20代の若者に人生を諭して真っ当な道へと向かわせるのとは状況が違うと、僕は思います。
松田 様
お返事有り難うございます。
そうですね、太田氏を諭すのは無理なのかもしれませんね。
メディアも今後、太田氏の起用を躊躇うようになるでしょう。それを見越しての言動なら、自己責任ですね。
最近、正義とは何だろうと考えるようになりました。正義を貫く為には何をしてもいいのでしょうか。相手を叩き潰すまで追い込む社会には、息苦しさを覚えます。私は、多数で1人を攻撃するのは正しいこととは思えません。相手が悪人であってもです。「正論は、時に人を傷つける」という言葉が、座右の銘になりそうな今日この頃です。
残酷性を帯びたものは笑えないし、共感もできない人が多いのだと思います。
頑張ったけど結果が出せない、うまくいかなかった、という経験をした人も多いでしょう。
そんな時に太田氏のように茶化されたら?と想像した人もいると思います。実際そのような経験をした人はさらに拒否反応が出たのではないでしょうか。
今の時期は受験を控えて緊張感の高まっている子供たちもいます。
礼儀がないという意見が多い、とありましたが、
「子供も一緒にみてるんです」という意見と、それを受けて「ハッとした、子供たちに見せていい大人の姿ではない」という意見もタイムラインに流れてきましたし、も短時間でかなりついていました。
こういったことまで気づかないままなら、この先彼の評価は変わらないと思います。
左翼の太鼓持ちTBSはまともな報道ができないのはあきらか。地上波は撤退してウエブとCSでドラマとバラエティだけやってればエエ。
》》ジャーナリスト松田様
太田光氏は今回の騒動で「株を大きく下げた」に尽きると思います。商品価値を落としましたね。
私は彼に品位も良識も求めていません。むしろ「何を仕出かすか分からない」クレージーな部分には興味を持っています。ただし今回の選挙特番では正直なところ、かなりガッカリ致しました。彼はここまで政治に関する知識が足りないのかと。そして芸人としての適応力の無さにも驚きました。まさに馬脚を曝け出す結果を自ら招いてしまいました。ある意味で自業自得ですね。
問題は使用者責任(適切な表現ではないかも)の方だと思います。敢えて彼を選挙特番に起用したTBSは、当然のこと太田光氏の政治認識を理解していたはずです。爆笑問題として相方の田中さんとコンビではなく、ぴんで太田氏をMCに据えた意図が不埒で腹が立ちます。少なくともスポンサーに対してはテレビ局としての責任を著しく欠いていたと謝罪しなければならないでしょう。
まあ、そのような良識をTBSに求めても仕方ないことは重々分かっていますけどね(笑)。
今回、TBSも賭けに出た部分があったのかも知れません。政権交代とまでは行かなくても立憲、共産党側が大きく議席を増やすであろう。革新層の視聴者が多いから、自民党が負けて立共が勝てば溜飲を下げる効果が更に高くなると。その役割に太田光氏がピッタリという結論だったのではないでしょうか。
まあ、どちらにせよメディアとしての信用と責任を失ってしまったことには変わりはありませんね。
普段の政権与党への物言いや、選挙特番に出演しておいて冒頭から「自分は立憲支持者で、今日も立憲に投票してきた」などと堂々と宣言するからには、さぞかし政治の世界への造詣の深さを後ろ盾にしているからこその物言いなのかと思いましたが、どうやら驚くほどモノを知らないことを自ら暴露した上での自爆行為でしたね。
やはり立憲を無理矢理担ぐ者、担がれる立憲構成員、ほぼ全てペラペラ。
自民惨敗、政権交代とまでは行かなくとも立憲共産党の大躍進の架空のシナリオを信じて疑わず、予想が外れた場合のカバーストーリーすら用意することを怠ったTBS以下当該番組関係者の体たらくにはただ呆れるのみ(逆に万一放送終盤に政権交代へ向けて大勢が決するような事態になればそれ用の台本はちゃっかりあったのではないかと思うが)。
太田に毒舌の限りを尽くさせて利用しようとしていたTBSの目論見は、まんまと逆効果になりまさに人を呪わば穴二つ。今の処TBSから公的な弁明もないようなので、局の意向に反して大暴走した太田、ということにして責任を太田一人に押し付けて逃げ切るつもりでしょうけど。
以後太田を使う使わないについてどうこう言うつもりはないが、もしいけしゃあしゃあと出てきてもこれまで通りチャンネルを変えるかTVのスイッチを切るのみ。
あれだけ政治家には一方的に食って掛かっておきながら、自ら真摯な反省の弁を述べるでもなく、TBSに批判的なことも碌に言えない芸人にオファーするのも至難の業かも知れないが。
お笑い芸人は実は高偏差値で知性ある人はそんな珍しくないのですが
太田氏はそうではありませんでしたね。
TBSの人選ミスが原因で太田氏は知性も礼儀も常識も無い人物だと白日の元に晒されてしまい(普段は相方・田中氏の存在が大きい)、むしろ気の毒に感じています。