台湾有情 蔡英文総統が志村けんさん悼む

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 コメディアンの志村けんさんが3月29日に亡くなったことを受け、台湾(中華民国)の蔡英文総統が30日、ツイッターで弔意を示した。

■日本語でツイート 意味深な桜の写真

蔡英文総統のツイッターから

 蔡英文総統は日本語で志村けんさんを悼んだ。

 志村けんさん、国境を超えて台湾人にたくさんの笑いと元気を届けくれてありがとうございました。きっと天国でもたくさんの人を笑わせてくれることでしょう。ご冥福を心から祈ります。

 蔡総統はこれまでも何度も日本語でツイートしているが、芸能人の死でツイートをするのは珍しい。

 雪の中、満開の桜が咲いている写真が添付されており、これは3月29日に東京で撮影されたものと思われる。

 人々を明るくする桜に冷たい雪が降っている様子は、華やかな志村さんの死を示しているようでもあり、考えられた写真のチョイスと言えそう。総統の真摯な思いが伝わってくるようである。

■台湾観光PRの志村さん 現地メディアも速報

自由時報電子版から

 志村けんさんは台湾でも人気が高く、2002年には日本アジア航空のCMに金城武さんとともに出演し、台湾観光をPRしている。そのため、死去のニュースは台湾でもすぐに報じられた。自由時報は「志村健昨夜死於武漢肺炎 享壽70歳」という見出しで、写真付きで大きく伝えている。

 こうした背景から、蔡総統は異例とも言えるツイートをしたものと思われる。一般的にコメディアンの死に対して外国の国家元首が追悼の意を表することはあまりない。

 その意味で、蔡総統は日本人に台湾の人々の心の温かさを示したと言ってよく、同時に日本重視の政策の1つの現れと言えるかもしれない。

 また、ツイートは「国境を超(ママ)えて」としており、日本と台湾を国対国の関係ととらえ明言している点にも注目される。

    "台湾有情 蔡英文総統が志村けんさん悼む"に2件のコメントがあります

    1. 照井 より:

      「国境を超えて~」の部分に政治的な意図はないんじゃないかと思います。
      台湾の立場がどうであれ日本との間に国境があることには変わりないわけですから。

      1. 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 matsuda より:

        >>照井様

         コメントをありがとうございます。
         台湾の場合、入境という言葉を良く使いますね。日本語にする時も「入境」としていることが多いように思います。

         蔡英文総統がどう考えて「国境」という言葉を使ったのか分かりませんが、政治的意図はなかったかもしれませんし、あったかもしれませんね。僕にはわかりませんが。

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