新型コロナを「痛快」朝日新聞編集委員の非常識
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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朝日新聞の小滝ちひろ編集委員が3月13日にツイッターで新型コロナウイルスを「痛快」とつぶやき、朝日新聞が翌14日に謝罪する事件があった。多数の死者が出ている惨事を「痛快」と呼ぶ神経は理解できるものではないが、同編集委員は文化財と古社寺が専門。人命を軽視する記者が宗教家を記事にするのは出来の悪い冗談としか思えない。しかも、過去の記事では自分に都合のいい場合の人の生命・身体に関しては心配りをしているからタチが悪い。
■何が痛快? 説明・お詫びなしにアカウント削除
小滝編集委員の問題のツイートは3月13日に公開されており、以下のようなものだった。
「あっという間に世界中を席巻し、戦争でもないのに超大国の大統領が恐れ慄く。新コロナウイルスは、ある意味で痛快な存在かもしれない。」(以下略)
これに対して批判が殺到。14日になって朝日新聞はツイッター上で以下のように謝罪した。
「朝日新聞記者の小滝ちひろ編集委員が13日、ツイッターに不適切な投稿をしました。本社は、報道姿勢と相容れない行為だったと重く受け止め、専門的な情報発信を担う『ソーシャルメディア記者』を取り消しました。本人が説明やおわびなしにアカウントを削除したことも不適切でした。深くおわびします。」
朝日新聞にしては珍しい”全面降伏”と言っていい謝罪である。小滝編集委員のアカウントは既に削除され、元のつぶやきは見ることができない。
■過去にも不適切ツイート 死者7人「なにやってんの」
世界で数千人が死亡し、日本でも死者が21人(3月14日午前0時現在、読売新聞から)出ている大惨事を引き起こした新型コロナウイルスを「痛快」とは、人命に対する極度の軽視と言うしかない。
小滝編集委員は過去にも7人の死者を出した2017年6月、伊豆半島沖での米イージス艦とフィリピン船籍のコンテナ船の衝突事故に関して「不明の乗組員にはお気の毒ですが、戦場でもないところでなにやってんの、と」とツイートして問題になっている。
これが2度目となる人命軽視のツイートであるから、「つい、うっかり」ではなく、自分と関係のない人間の命など、どうでもいいと確信的に考えているのであろう。他者の痛みに対する想像力が決定的に欠けている人と言って差し支えない。
■故伊丹十三氏襲撃事件では「危うい空気増していないか」と懸念
一方で、小滝編集委員は寺社仏閣への取材が専門で、多くの宗教家の話を記事にしている。人の命を軽視する人が宗教に深く根ざした記事を書くとは、質の悪いジョークでしかない。
さらに朝日新聞電子版2018年9月28日付けで「『ミンボーの女』のひとこと」というコラムの中では、表現の自由が脅かされるような時代に対して危惧を抱いているかのようなことを書いている。
映画監督であった故伊丹十三氏は1992年5月、制作した映画「ミンボーの女」公開直後に自宅前で暴力団員に襲われて重傷を負った。暴力団と戦う弁護士の物語の映画をつくったことに対して、暴力団による報復が行われたとみられている。
この記事で小滝編集委員は「伊丹映画になりそうなテーマも、危うい空気も増してはいないだろうか、と。」と結んでいる。「危うい空気」とは、言論などの表現を暴力や権力で押し潰すような時代背景とでも考えているように思える。
ウイルスに感染して無念の死を遂げた多くの人がいる事態を「痛快」と言い切る人間が、一方で暴力を受けて映画監督が重傷を負った事態を(これでいいのか)と懸念しているのである。
結局、自分に都合の良い状況の場合の時だけ、他人の生命と身体が大事なのだろう。もはや言うべき言葉もない。
この手の人たちは批判精神をはき違えていて、
もはや「偉い人が困るのは良いこと」ぐらいの単純な視点しか
持っていないんじゃないかと思います。
でも当該アカウントは消されているとはいえ
謝罪文に問題のツイートがちゃんと掲載されているのは
朝日新聞にしては殊勝ですね。
>>照井様
確かに朝日新聞としては珍しく、全面的に謝罪していますね。トカゲの尻尾切りのようですが、以前にも同じようなことをやっているので、有無を言わさずに処分したのかもしれませんね。
人の生命を何とも思わない人間が多いのでしょうね、朝日新聞は。それでいて故伊丹十三氏については、暴行を受けたことをすごく危惧するダブルスタンダードも許し難いです。