葬儀で騒ぐ反対派 日本人の死生観どこへ

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

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青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
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 安倍晋三元首相の国葬が27日午後行われ、会場の日本武道館周辺は騒然とした状況に陥った。反対派のデモ行進と規制する警察、大音量で行われる演説と、周辺に集まった人々の声が交錯する。故人を悼む場で大騒ぎをして、静かに送り出したいと思う人々の思いを台無しにすることがまかり通るのは残念と言うしかない。

■デモ隊と規制する警官隊

デモ隊を前に警戒にあたる神奈川県警の警察官(撮影・松田隆)

 国葬は27日午後2時から開始された。午後3時過ぎに日本武道館の最寄駅である都営新宿線の九段下駅に行くと、物々しい雰囲気に包まれていた。改札を出ると警察官が10mほどの間隔で並び警戒している姿が目に入る。武道館に最も近い2番出口は閉鎖され、道路を隔てた1番出口へと誘導される。

 地上へ出ると、靖国通りと目白通りが交わる九段下の交差点は交通規制がかかり、周辺には多くの人が集まっていた。目についたのは、交差点のりそな銀行前付近に陣取ったデモ隊の姿。「国葬やめろ」というシュプレヒコールが続き、警察官と向き合う。おそらく九段下交差点より先は道路使用許可がおりず、そこから先、つまり武道館に近づく方向へは警察が進ませないようにしているのではないか。

 警察官の着用するベストには「神奈川県警」と書かれており、警備のために動員されたと思われる。デモ隊の周辺には支援者と思われる人や、デモに対する反対派、報道関係者と思われる腕章を巻いた人、見物人、通行人が入り乱れる状況となっていた。

 デモ隊がいる歩道は武道館に向かう方向のみの一方通行とされ、武道館から離れる方向へ歩くためには靖国通りの反対側に行くしかない。中に1人、流れと逆行してデモ隊に近づこうとする中年の男性がいたが、すぐに警察官に制止された。その後、男は「ポリ公!」などと警察官に向かって叫んでいた。

■邪教・統一教会に家庭を崩壊させられた…

冨士大石寺顕正会と名乗る人々(撮影・松田隆)

 九段下の交差点を挟み、デモ隊とは斜向かいの位置には、日章旗と旭日旗を掲げたグループが陣取り、こちらにも警察官が取り巻き、警戒する様子が見えた。靖国通りには、手製のプラカードを持った人の姿も目についた。その中の1人は「民主主義を壊してきたのは安倍」と書かれたプラカードを道行く人に見せている。写真を撮影しようとすると、プラカードで顔を隠す。写真に撮られると都合の悪いことがあるのかもしれない。

 また、宗教団体である「冨士大石寺顕正会」の婦人の方が歩道に並び、通行人に機関紙の「顕正新聞」を配っていた。そのうちの1人は「今回の事件は、信者の資産を根こそぎ奪おうとする反社会的な邪教・統一教会に家庭を崩壊させられた犯人が統一教会の信者である安倍をガンで殺害したという…」と記事を大声で読み上げて周囲に内容をアピール。

 新聞を読み上げる女性は確かにそう言っていた。それは撮影した動画で確認できる。この宗教団体によると、安倍元首相は統一教会(現・世界統一平和家庭連合)の信者であるという。国葬当日に会場の近くで悪質なデマを撒き散らす行為に良心が痛まないのか不思議に思う。この人たちが信じる宗教とは一体どういうものなのか。

 掲げている新聞に「日蓮宗」の文字が見えたため信者の一人に「皆さんは、創価学会と仲がいいんじゃないですか?」と聞くと、「いいえ! 創価学会はダメになったので、私たちは別々になりました!」と必死の形相で訴えかけ、さらに「持っていってください。読んでください!」と新聞を押し付けようとする。まともに相手をしていると冗談でなく頭痛がしてきた。

 デモ隊が出す大音量に、宗教団体が機関紙を読み上げる声などが交錯し、普段は静かな靖国神社周辺はもはやカオス。これが1967年の吉田茂元首相以来、55年ぶりの国葬当日とはとても思えないような状況が生まれていた。

■自由には責任が伴う

 様々な考えを持つ人がいて、それを自由に主張できるのが民主国家。国葬に賛成するのも、反対するのもそれは各個人が決めることで、他者がどうこう言える筋合いのものではない。言論の自由も、デモ行進をする政治活動の自由も認められるのが日本という民主国家である。

 その意味では国葬に反対するのはいいが、国葬に賛成し、静謐な環境で故人を送り出してあげたいと考える人も少なくないはず。一般向けの献花台は九段坂公園に設置されたが、その列は午後3時30分の時点で警備の警察官に聞いたところ、2km以上離れた四谷まで続いていたという。

現場で規制する警察官(撮影・松田隆)

 それだけ多くの人の思いをデモや、大音量のアジ演説で台無しにする権利が反対派にあるのか、疑問に思う。他者の自由を一方的に制約する権利など認められるはずもなく、自由には責任が伴うということを、この日、大声で騒いでいた反対派はどのように考えているのか。

 死者をことさら貶める行為は、日本人の死生観にはそぐわない。「死ねば誰でも仏になる」というのは多くの人が持つ感覚ではないか。政治主張をするのに、なぜ、葬儀会場の近くにまで行かないといけないのか。

 自らが考える主張を多くの人に届けたいのではなく、死者を憎むあまり、静かに送り出すセレモニーを妨害しようと考えていただけー。この日の状況を見ると、そう思わずにはいられない。それは多くの日本人の死生観とは180度異なるものと言っていい。

■どんなに説明しても…

 岸田首相は国葬儀に対する丁寧な説明が足りなかったとしている。それは確かにそうかもしれないが、丁寧に説明したところで反対派が納得したかと言えば答えはNOであろう。どんなに言葉を尽くして説明しても「国葬やめろ」「統一教会の信者である安倍」などと叫ぶ人が考えを変えるはずなどない。

 国葬儀の招待状をSNSの載せて「私は行きません」と言った人も、おそらく似たような考えと思われる。

 そうした人々にどのように言を尽くそうとも状況は変わらない。ならば、凶弾に斃れた元首相を思い、静かに心の中で手を合わせることで、日本人と異なる死生観を持つ人々への僕の「解」としようと思う。

"葬儀で騒ぐ反対派 日本人の死生観どこへ"に6件のコメントがあります

  1. 老眼ジジ より:

    結局薬局、国葬反対と騒いでいたのは日本国民ではなかった。
    朝から日テレで自称女子大生なる女が「日本市民」として反対だー
    2時間ほどした朝日TVで同じ自称女子大生が「日本市民」の声だー反対だーと騒いでいましたな。自分は日本国民ではない外国人だと自白してるの分かってるのでしょうか。哀れですね。何時もの無名劇団員仕込みなのでしょうが。日本市民を使ってのヤラセ連携は日テレTBS朝日と太いパイプがあるようですね。
    何事も無く厳粛に国葬が執り行われて本当に良かったです。
    明日からは、国葬費16億円がーと騒ぐんでしょうね。

  2. 野崎 より:

    セミファシスト

    セミファシストとはバイデン大統領がトランプ支持者に対して最近使用した言葉だ。
    こちらのサイトでファシスト共を多用したコメントを投稿して来た。

    そのファシストの構成をもコメントした。
    コア、中核を成すファシスト、プロ市民、それ以外にシンパサイダー(大学紛争当時のノンセクトラジカルに同じ)ファシストの資質、体質を有するもの、そして洗脳された者も含む。等々)
    コア以外はバイデン大統領のいうセミファシスト共である。
    ファシストは普遍的価値、価値観を破壊しようとする。自由社会、既存社会に嫉妬、怨念、憎しみを内在させている。

    元慶應義塾学長、故小泉信三氏の言葉、共産主義とは組織化された嫉妬である。見事に共産主義の本質を看破した言葉だ。
    評論家、故大宅壮一氏は反体制的人間(左翼、ファシスト)は体質である、と評した。

    そも普遍性(良心、恥)を持たないのだ、それ故平然と虚偽を流布する、それは奴バラの二重規範として露呈する。
    そして奴バラファシストの特徴としてその暴力性がある、それは団塊の世代の大学紛争当時顕著にあらわれた。

    今国葬における妨害行為もその現れだ。
    黙祷自国にあわせ騒音をたてよう、国葬当日、狙撃犯山上を題材にした映画を上映する。
    これも広義の暴力だ。

    日本が憎い、性奴隷を攻撃ポイントに日本を貶めてやる、この国の在りようなど滅べばよい、人種を混在させ男女の関係、性のあり方、結婚制度を解体し天皇制をも解体し日本を崩壊させてやる、いや世界を崩壊させてやる。究極アナーキズムへ至らせんとする。

    奴バラに日本人の資質などないのだ。
    国葬反対の本音はコアのファシスト姜尚中が表明した、セミファシスト共も同じくだ。

    >まず、国葬を推進したい「頑迷な」推進派のことです。彼らは国葬を安倍元首相の悲願である憲法改正へのモメンタムにしたいと思っているのでしょうが、
    AERA 2022/09/21 07:00

    つまり国葬により奴バラファシストが粉砕せんとする日本の在りようが実現されてしまう。
    その流れが強固になる、
    法的根拠がない、などは付けたしだ。ならば根拠があれば国葬は是ということか?
    つまり国葬とは何であるかだ、手続き上の問題ではない。
    法的根拠が無いならば同性婚も朝鮮学校無償化等もだろう。

    本日、献花に行って参りました。
    11時頃、半蔵門駅に着き、約3時間かかり献花し祈りを捧げて参りました。

    何と多くの人々が、それぞれ毎日の生活のある中、時間をさき家を後にして来たのかと思うと共感、喜びが浮かび、ああ来てよかったと思いました。

    自由社会を守らねば、日本を守らねば、それは世界を守ることに連なるのだと思いを強くしました。

    明確に奴バラの本質を看破されている松田さん
    >日本人と異なる死生観を持つ人々への僕の「解」としようと思う。

    常日頃からの松田さんの記事を心強く思います。

    ご返信は不要です。

  3. オーバーカッセル より:

    デリカシーのなさを世界に振り撒く人達の存在を目の当たりにして日本社会の現状に情けない気持ちになりました。国葬の是非の議論はともかく、あの様な悲劇的な形で亡くなられた安倍さんに対して、国葬も決してご本人の意思ではない中でご遺族もいらっしゃるというのに信じられない光景でした。言論の自由とか言うレベルではなく、ただ恥を知りなさいと言ってやりたくなりますね。憲法違反とか騒ぐならまずは自衛隊の事を白黒させれば良い、静岡県知事は自衛隊への台風被害の救助要請を行なっていましたね、それも随分遅れて。また、血税をと騒いでいますが、彼らはどれだけ納税している人達なのでしょうか?国葬でなくても海外からの弔問客が相当数あるでしょうから警備費は同じ位必要になるはずです。それでもコロナの訳の分からない巨額の経費に比べたら微々たるものだと思います。他にも疑問点は沢山ありますがキリがないのでやめておきますが…

    その中で野田元首相の良識のある態度は立派でした。

  4. 山口秀明 より:

    安部氏の国葬が無事に終わる事を祈っていました。
    恐らく、反対派のデモが有り、大騒ぎになるのだろうと想像はしていました。27日と28日は末娘と妻とで独身最後?の小旅行でテレビもヤフーニュースも観ませんでした。静かに見送ってあげたかったです。顕正会ですか、関わらない方が良いですね。
    某テレビ局の玉川氏の発言が問題になってますが、松田さんの切り口で感想をお願い致します。

    1. 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 より:

       ご要望に応え、玉川徹氏の記事をアップしました(笑)

       山口さま、お久しぶりです。国葬に関する報道では、石井孝明氏の記事などで当サイトの独自性は出せたように思っています。反対派は、70年代の残滓のようなもので、自己満足でデモをやっているように感じました。早く退場してほしいものです。

       これからもよろしくお願いします。

  5. みぎひだり より:

    『死んだら誰もが仏様』
    それは当たり前のことだと思っていたのですがどうやらそれも通じないような『新人類?』が国内に蔓延っているようです。

    個人的には自宅の宗教が日蓮宗でいつもどっかの破門連中がその名を出すのでうっとおしい限りです。菩提寺のお上人様方も大変迷惑されているようです。

    無事に国葬儀が終わり一段落ついたと言うことで今日ずっと読もうと思っていた本を買い求めてまいりました。お写真の中の安倍さんが笑っているあのお姿がもう見られないなんて何と寂しいことか。また涙しております。ご冥福をお祈りします。

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