日刊スポーツ「西野ジャパン2報道」早くも軌道修正

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 昨日5日に、日刊スポーツのサッカー日本代表監督に関する報道が「OBとして誤報でないことを願うよ」と書いたら、今日6日に早くも軌道修正されていた。

もっと頑張れ日刊スポーツ(涙)

 7月6日の日刊スポーツ電子版を見ると、「西野監督続投要請蹴る」という記事。「日本協会は、年俸2億円の2年契約という提示もできないまま最有力候補を逃した。」とあるから、事実上、敗戦の宣言なのだろう。サッカーW杯で日本を16強に導いた監督に続投を断られるというのは、サッカー協会にすれば失態と言えるように思う。

 それで次の候補は「日本人監督の継続路線は貫く構え。今後は20年東京五輪代表監督の森保一氏(49)の兼任案を軸に、人選を進めていく。」とある。それでも日本人監督路線で突っ張る姿勢を見せている。

 ちなみにスポニチは今日6日「クリンスマンJ20日にも誕生へ”右腕”ヘルツォーク氏入閣も浮上」。西野朗氏続投はダメでも、スポニチの後追いはしないという意識があるのかもしれない。

 実際のところ、どうなっているのか分からないが、海外の大物から続々と売り込みがあるとされる中、代表監督としての実績がない森保一氏を軸に、それも東京五輪代表監督との兼任というプランは素人が見ても「それはないでしょう」と思える。

 僕も社内にいたから分かるが記事を書く時に「ライバル会社がこう報じているから、ウチはこういう報道はしないようにしよう」といった相対的な立場をとりがち。日刊スポーツの一連の報道を見ていると、記者もデスクもそういう意識があるのかもしれない。それが誤報へとつながっていく。絶対的な視点で事実関係を積み重ねて結論を出せばいいと思うのだが・・。

 それから代表監督の人事は僕が在籍していた時代もそうだったが、会社のトップからの圧力がすごい。「何が何でも他紙に先駆けて」というプレッシャーが担当セクションにかかっていたようである。その結果が誤報の連続。

2006年 ジャケ氏・・オシム監督

2007年 オジェック氏・・岡田監督

2010年 ペケルマン氏・・ザッケローニ監督

 いい加減、歴史に学べと言いたくなる。わが出身母体よ、もっと頑張ってくれ(涙)。

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