英ダービー馬安楽死 メルボルンCの悲劇
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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昨年の英ダービー馬アンソニーヴァンダイク(牡4、愛A・オブライエン厩舎)が11月3日、豪フレミントン競馬場で行われたG1メルボルンC(芝3200m)で負傷、安楽死処分とされた。58.5kgのトップハンデを背負っての出走で悲劇的な結末となった。なお、レースはトワイライトペイメント(騸7、愛J・オブライエン厩舎)が逃げ切った。
■左前脚球節の骨折で競走中止、予後不良
ピンクの勝負服のアンソニーヴァンダイクは道中、内ラチ沿いの7番手付近を追走、最終コーナーを回って先行勢をとらえにいくところで悲劇が発生した。報道では左前脚の球節(人間の指の付け根の部分)を骨折、馬の頭が地面につくぐらい前のめりになった。
鞍上のヒュー・ボーマン騎手は手綱を強く引き、すぐに競走を中止。その後、馬は回復が見込めないことから、安楽死処分とされた。このような場合、安楽死処分とするのが一般的である。
メルボルンCは豪州競馬の祭典と呼ばれるビッグレースで、ハンデ戦で行われる。アンソニーヴァンダイクは58.5kgのトップハンデを背負っての出走となったが、重量がアクシデントに微妙に影響した可能性はある。
このレースでの競走中止は2013年以来7頭目となり、2018年にはクリフスオブモハーという2017年の英ダービー2着馬がレース中の故障で安楽死処分となった。また、2014年には日本のアドマイヤラクティが58.5kgのトップハンデで出走。最下位の22着と敗れ、レース後に滞在厩舎で心臓麻痺により急死するアクシデントに見舞われている。
英ダービー馬が南半球のレースに出走し故障で安楽死処分というのは、ダービーが始まった1780年以降、初めての事態の可能性がある。そもそも英ダービー馬が南半球に遠征することが珍しく、また、メルボルンCに欧州の馬が遠征するようになったのも比較的最近のことである。
■アンソニーヴァンダイク2歳秋には米遠征
アンソニーヴァンダイクはガリレオ産駒の第240代ダービー馬。デビュー2戦目で勝ち上がり、愛G3タイロスS(芝7ハロン20ヤード)、G2愛フューチュリティS(芝7ハロン)を連勝した。2歳秋には米国遠征し、BCジュヴェナイルターフに出走、9着と敗れている。
3歳初戦はリステッドレース(ダービートライアルS)からスタートして快勝。ここをステップに本番に臨み、2着マッドムーンに半馬身差をつけて優勝している。
その後は好走するが勝ち切れず、G1愛ダービーと英G1コロネーションCの2着があるものの7連敗。今年9月13日に仏G2フォワ賞(芝2400m)で1年3か月ぶりの勝利を挙げた。その後、凱旋門賞をスキップして豪州遠征に向かい、前走10月17日のG1コーフィールドCは現地のベリーエレガントの2着となっている。
今年でジャパンカップが40回を迎えて、当時に比べると桁違いに日本調教馬レベルアップ
しています。コントレイル3歳芝レースの世界チャンピオンの呼び声高く、デアリングタクトは、英1000ギニー、英オークスのラブと変わらない評価です。
なにせ、英ダービー馬サーペンタインが、セントライト記念馬バビットと変わらない評価。
来年は、世界中のレースで、日本調教馬の争奪戦があると思います。
>>トトロ様
僕が取材した当時のジャパンカップとは今は全く状況が異なっています。日本の馬のレベルアップに加え、軽い馬場での高速競馬に欧州の馬は全くついていけない感じでしょうか。それ向きの馬を用意すればいいのですが、なかなかいないのが実情のようです。
個人的には欧州の10ハロン戦を狙いに行ってほしいです。また米国の芝路線なら結構、楽勝するように思います。確かに日本の馬に来て欲しいという主催者は増えるかもしれませんね。