牛宮城と宮迫博之氏 登記から見えてきた事情
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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お笑い芸人の宮迫博之氏がプロデュースする焼肉店の「牛宮城」が話題になっている。当初はYouTuberのヒカル氏と共同出資という触れ込みで開店に向けて動いていたが、ヒカル氏は離脱を宣言。宮迫氏には黒幕がいるのではないかとネット上で話題になり、実業家の若林和人氏がYouTubeに登場して事情を説明する事態となった。そこで牛宮城を運営する会社の登記を取り寄せたところ、興味深い事情が見えてきた。
■始まりはドッキリ
「牛宮城」は宮迫氏と、ヒカル氏が共同の新事業として立ち上げる焼肉店で、渋谷に出店予定となっている。そのきっかけは、表向きは2021年2月11日に宮迫氏が公開した動画になっている。この時、宮迫氏はヒカル氏に「焼肉店を始めるので1億円貸して」と迫るドッキリを撮影。その後、(本当に焼肉店を始めよう)という話になったようで、同年7月14日に2人のチャンネルで同時に焼肉店を始めるとする動画が公開された。
開店に向け順調に進むかと思われたが、同年9月28日にヒカル氏のチャンネルで公開された動画で、開店に向けての試食会の様子が公開され、ヒカル氏が次々とダメ出しをする様子が報じられた。
その2か月後の11月11日にヒカル氏は牛宮城からの撤退を宣言。残された宮迫氏は今年1月6日に牛宮城の内装工事に2000万円から3000万円かかると言われ、自慢の腕時計のコレクションを売って資金を作ろうかという趣旨の発言をした。
このように宮迫氏が苦闘する様子に、堀江貴文氏らが「早く撤退すべき」とYouTubeで語っていたが、宮迫氏は今年3月1日に予定されている開店に向けて準備を進めていた。こうした状況にネットでは宮迫氏には黒幕がいるのではないか、周囲の人間の食い物にされているのではないかという声が広がり、1月15日、YouTubeトーク番組「WinWinWiiin」の企画で、中田敦彦氏が聴き役になる形で宮迫氏と黒幕とされた若林和人氏らに話を聞く動画が公開された(宮迫ですッ!・【Part④】最終決戦!黒幕登場【WinWinWiiin 宮迫博之編】)。
その経緯を公開された動画から時系列でまとめたのが「牛宮城に関する動き」である。
■若林氏に経営の決定権
牛宮城に関して若林和人氏は、問われるまま以下のように語った。
★牛宮城に出資しているのは株式会社ノーブルプロモーション(以下、ノ社)。
★ノ社の株式保有比率は、若林氏50%、宮迫氏45%、高橋将一氏5%。
★ノ社は「宮迫氏がやりたいことをやる」というスローガンがある。
★牛宮城の出資比率はヒカル氏の会社との50%ずつだったが、ヒカル氏が撤退を明らかにしたため、ノ社が100%になる。
★出資者はノ社なので、宮迫氏が資金を出すことはなく、宮迫氏の生活に影響することはない。
★開店後は店舗を運営者に業務委託する契約となっている。
★(牛宮城の)経営の決定権は若林氏にある。
★牛宮城は必ずオープンする。
ノ社の出資者の1人である高橋将一氏(株式会社GUILD社長)は、ヒカル氏と深い関わりを持つ人物。ヒカル氏は「僕のマネージャー、YouTubeのマネージャーというよりトータルの総合マネージャーみたいなことをしてて、会社も経営している」と紹介している。また、昨年2月、ヒカル氏の親戚と結婚し、その際にはヒカル氏が婚姻届の証人となったという。(ヒカル・【報告】この度結婚することとなりました)
この動画が出た翌日の16日にヒカル氏は自身のチャンネルで、撤退した理由について「若林さんとはしたくなかったというのが正直ありまして…」と話している(ヒカル・牛宮城の昨日の動画を見ての率直な本音)。
■会社登記から見えてきた事実
若林氏の話によって、宮迫氏は実際には経営の決定権がないことは明らかになった。そもそもタレントショップというのはこういうもの。知名度が高いタレントを前面に立て宣伝し、実際の運用はビジネスの専門家が担当する。牛宮城に関しては、あたかも宮迫氏個人が出捐しているかのように動画で紹介したことからおかしな憶測を呼ぶことになったのであろう。
若林氏の話は嘘偽りはないのかもしれないが、当サイトでノ社の会社登記を調べたところ、興味深い事実が明らかになった。
ノ社の設立は同社ホームページにもあるように、2019年9月2日、資本金900万円、設立当時の取締役は若林氏1名。若林氏の話が真実であれば、同氏が450万円、宮迫氏が405万円、高橋氏が45万円を出資したことになる。
代表取締役は若林氏。同氏は株式の半数を所有し、しかも代表権も有しているのであるからオーナー社長と言って差し支えない。一方、宮迫氏は取締役に就任していない。少なくとも登記を見る限り会社との関連はなく、どのような立場で牛宮城に関わっているのか、よく分からない。大株主として法的には経営から離れたポジションではあるものの、共同出資者として代表取締役との信頼関係をベースに経営に影響を与えていると言えるのかもしれない。しかし、実際に取締役になっていないのであるから、少なくとも法的な外観からは経営にはノータッチの株主に過ぎない。
一方、ヒカル氏の総合マネージャーと言える高橋氏は取締役になっている。5%保有する株主であり、取締役であるから経営に関わっているのは間違いない。ところが高橋氏は1月15日にツイッターで以下のように投稿している。
Win3の第4部みました! どうも、ノーブルの5%株主の高橋くんです! ノーブル間の株式比率とか知らなかったので、宮迫さんに5%の株を渡して50%持てるようし(ママ)ます! 元々、初期の立ち上げて貢献した事で気持ちでもらったみたいな側面が多かったので、宮迫ファンはご安心を!(1月15日午後10時36分投稿)
ツイッターでは、あくまでも株主であることのみを強調しているが、実際は株主だけでなく取締役にも就任している。高橋氏がノ社の取締役に就任したのは、宮迫氏とヒカル氏が焼肉店を始めるとした動画を公開した2021年7月14日から遡ること1年8か月、2019年11月20日である。
ノ社は宮迫氏が吉本興業に契約を解消された1か月半後に設立され、その1か月半後に高橋氏が取締役に就任し、その2か月後に宮迫氏とヒカル氏の初コラボとなる動画が公開されている。高橋氏こそがヒカル氏と宮迫氏を結びつけて動いたことは間違いないと思われる。
■5%株主の高橋氏を軽視
もともと飲食店経営、自動車の整備などの会社(ホットミーム株式会社)の代表取締役である若林氏がYouTubeなどエンタメ系の仕事のノウハウを有するとは思えない。「『ノ社は宮迫氏がやりたいことをやる』というスローガンがある」(若林氏)とのことであるが、宮迫氏のYouTubeでの活動を支えることは難しい。
そこで高橋氏の出番となる。会社設立直後に取締役に就任し、株式も保有することとなっているのであるから、実際にノ社を動かしていたのは高橋氏と考えるのが通常の思考。高橋氏に取締役となって動いてもらおうと考えた、換言すれば少なくとも設立当初のノ社は高橋氏のための会社と言ってもいい。
その後、牛宮城の共同事業の話が出ることになるが、ヒカル氏からすればパートナーとなる会社に自身の総合マネージャー的立場の高橋氏が取締役になっている事実から、出資にゴーサインを出すことのハードルは低くなる。
YouTubeトーク番組「WinWinWiiin」で若林氏がこれまでの経緯を説明したが、高橋氏については5%の株主であることは明らかにしたものの、取締役となっている事実は明らかにしなかった。そのせいか聞き役の中田氏も高橋氏について深く追及することはしなかった。株式保有比率が5%に過ぎない高橋氏にはノ社の経営に関しては大きな力はなく、ただ、ヒカル氏側の人間として株式を保有しているのであろうという程度の認識であったのかもしれない。
■炎上の原因となった部分は高橋氏主導か
若林氏がこれまで公の場に出て説明しなかったのは、牛宮城の共同事業について、自身が専門の飲食事業については言えるものの、YouTubeを通じての広報は高橋氏がなすべきジャンルである。そこではエンタメ系のノリでのやりとりが求められ、芸人の宮迫氏はそれを理解してその通りに演ずる結果、実務的なビジネスの部分と齟齬をきたしてきたということではないか。
炎上が収まらずに若林氏が出てきたが、炎上の原因となった部分は高橋氏の主導で進められたと思われるから、その説明が釈然としないものになるのは仕方がないと考えられる。
高橋氏が取締役に就任した10か月後の2020年9月1日に若林氏が代表取締役に就任した。これは取締役が複数存在し、かつ、代表取締役不在の場合は代表権はそれぞれの取締役が有することになる(会社法349条1項・2項)という状況を解消する目的があったのかもしれない。高橋氏に会社を牛耳られることがないようにという考えもあったのか分からないが、高橋氏就任から10か月の間、法的に代表権が2人にあった状態が好ましくない状況となったことは推測される。
■ノ社の33の事業目的
こうしてみると、牛宮城の一連の炎上は実際のビジネス面での話を進める若林氏と、それをエンタメのような形で伝える高橋氏との連携のまずさに起因するのではないか。ヒカル氏は高橋氏が共同事業の相手の会社の取締役にいることで話を進めたが、実際に試食などで若林氏の飲食に関する力量に疑問を感じて離脱したことになる。
若林氏の経営するホットミーム株式会社は飲食店経営もしているが、それ以外にFC募集、自動車整備と幅広い業種を扱っている「何でも屋」である。焼肉店に関しては専門家とは言い難い。
ノ社のHPで示された事業内容は「タレント・エージェンシー事業、コンテンツ・プロデュース事業、飲食店運営事業」の3つ。しかし、事業の目的としては実に33の目的が登記されている。
たとえば、コインランドリーの経営、クリーニング店の経営、遊技機(パチンコ遊技機・パチスロ遊技機)の売買、損害保険の代理店及び生命保険募集に関する業務、土木・建築工事全般の請負及び仲介業務、介護保険法に基づく事業(居宅サービス事業、居宅介護支援事業など)、保育園の経営、など、できるかもしれない事業を片っ端から詰め込んだという印象である。宮迫氏がやりたいことの全てなのかもしれないが、焼肉店の運営をするための会社とは思えない。
■ヒカル氏の判断
宮迫氏がどのような事業を展開するのも自由ではあるが、その周辺の人物がどうにもスッキリしない人々であることは、動画を見ている人たちも感じているのではないか。
おかしな人が集まっているという印象のプロジェクトで、ヒカル氏が早々に撤退した判断が極めて真っ当に見えてしまうのは僕だけではないと思う。
こんにちは。
コメント失礼致します。
宮迫さんは前は素敵な芸人と思っていたのですが…ヒカルさんのご判断は正しいと思います。
松田さんは、去年7月29日、福岡県中間市双葉保育園で、5歳の倉掛冬生くんが送迎バスに9時間閉じ込められ熱中症で亡くなった事件をご存知でしょうか?
浦上陽子前園長が朝1人で送迎バスを運行し、降車の際に冬生くんを見落とし、そのまま夕方まで発見されず、冬生くんのお母さんが夕方、帰りのバスを自宅近くで待ち、冬生くんが帰りのバスに乗っていなかった事で事件が発覚。
帰りのバスに乗っていた保育士は冬生くんのクラス担任だった人で『冬生くん今日来ていないです』とお母さんに発言、その後帰りのバスと別れたお母さんに警察から10分足らずで連絡が入っています。
帰りのバスの保育士が連絡して園内を捜索して警察に連絡するにしても流れが早すぎるのではないかと疑問に思います。
園に駆け付けたお母さんに浦上陽子前園長は、『ごめんね、バスの中で寝ていたの気づかんやった』と信じられない発言をしています。
警察の聴取などには
『他の子が泣いていてそっちに神経が行った』と冬生くんを見落としたことについて説明。
冬生くん発見後を目撃していた保護者に前園長の姉保育士とその息子保育士が、早く帰れ!と罵倒し続けています。
7月31日に行われた保護者会で、過去に子供を閉じ込められたと挙手した保護者の数は20名以上。
8月2日に特別監査を実施し、その結果2年以上前から前園長の1人運行の常態化、欠席確認や情報共有の杜撰さが浮き彫りになりました。
中間市行政が初めて会見を開いたのは去年の8月31日で福田市長は冬生くんに対してあり得ない発言もしています。
改善勧告もその日に出されています。
改善報告の内容は、浦上陽子(前)園長辞任や事故防止マニュアルを改めて作成、出欠確認ルールの見直しなどです。
9月9日に保護者アンケートで特定の場所に子供を閉じ込めるなどの不適切保育の証言があった事から福岡県と中間市は合同監査を実施して
その翌日に1歳児の園児が舌断面裂傷という大怪我を負っています。
その怪我の原因もテーブルとテーブルの間を頭を振りながら舌を出して歩いていたと保護者に説明しています。
二転三転と説明が変わり挙げ句の果てには見ていなかったと言っています。
後日、一緒にその場にいた保育士に説明をしてもらっていますが、園児が転けた先にテーブルはないと指摘すると横歩きしていたと説明を変えています。
大怪我を負った時にいた保育士は
浦上陽子前園長の姉と事件当日の朝に降車を手伝った保育士です。
姉保育士は十分な説明もないまま、精神を病んで入院したと、浦上陽子前園長の後継として園長に就任した梅田典子氏が保護者に言っていました。
中間市への事故報告も勝手に1週間くらいで完治したと報告しています。
保護者に対しても、大怪我を負わせた双葉保育園側にも中間市や福岡県は十分な対応をしていません。
10月20日に不適切保育が明らかになりました。
バスタオルで巻いて長時間トイレに放置、暴言、叩く、腕を強く引っ張るなどの4項目を行政は確認していました。
その翌日に園側の弁護士が会見を開き否定しております。
閉じ込めや虐待、職員に対するパワハラなどもこれまで異常なほどの数が上限として上がってきています。
福岡県や中間市は2度目の改善勧告を出し、その報告書では、若い職員が意見を述べづらい環境だった、不適切保育に関する認識が不十分な職員がいたなどと報告。
不適切な対応の4項目のうち1項目しか認定されておらず、福岡県の子育て支援課は
園職員の目撃証言などはあっても、不適切対応をした本人からの証言がないから認定には至っていないと説明していました。
改善案としては
主任保育士から園長に報告を上げる体制づくり、定期的に研修を実施、保護者が園内を自由に参観出来る機会を設けるなどでした。
十分改善としてははかれると子育て支援課は言っていましたが、事件後ですら虐待をし続けた園に改善などあり得ないです。
浦上陽子前園長は園の隣にいますから自由に行き来できる状態でした。
中間市こども未来課もこれまで元園職員や保護者が苦情相談してきたのにその声もなかったことにしています。
冬生君の事件は過失ではなく故意の可能性もあるのではないか、行政がきちんとした対応を取ってくれれば助かったのではないかと憤りを感じています。
現在も双葉保育園からの転園希望者に対し杜撰な対応で転園しないようにしています。
市長もTwitterでは明るいことばかりのツイートばかりで、双葉保育園の改善報告のツイートではリンクのみの貼り付けで、雲泥の差です。
他にも行政や双葉保育園には疑義があります。
浦上陽子前園長や事件や虐待に関わった人たちがこのまま野放しにされることなどあってはならないと思います。
お忙しい中と思われますが、目を通して頂けると幸いに思います…。