長谷川豊氏4連投稿で”燃料投下” 法的措置を宣言
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏が2月10日、ツイッター上で自身に向けられた投稿に関して法的措置をとることを明らかにした。「許すことは絶対にしない」など、怒りを露わにしているが、いわゆるスシロー事件では「ゲンコツ3発と皿磨き1週間くらいで許してあげなよー」と寛大な姿勢を示して炎上した直後だけに、その二重基準ぶりに多くの批判の投稿が寄せられる事態となっている。
■2月10日午後に”爆発”
長谷川氏が怒りのツイートを始めたのは10日午後。スシロー事件とは全く別のツイートに対して、長谷川氏の過去について言及したと思われるツイートが事実無根の名誉毀損と判断したもようで、以下のようにツイートした。
完全に許せる一線を超えています。スクショも抑えましたので速やかに法的措置を取らせて頂きます。この零戦なる人物を許すことは出来ません。同様の事実無根の名誉毀損を行っている人間を見つけた際にはスクショを押さえた上で私までご連絡をお願いします。
(2023年2月10日午後3時24分投稿)
この後も怒りの言葉が続く。午後3時30分に事実と異なることをツイートしたとして、別のユーザーに対して法的措置を取ると宣言。さらに過去の投稿をリツイートしたと思われる人間に対して、以下のように引用リツイート。
貴方はリツイートも明確に名誉毀損の対象となる裁判判例を知った上でこのリツイートをされていますか? 許せる範囲を超えておりますので法的に対処致します。
(2023年2月10日午後3時32分投稿)
その2分後には、ツイッターをする人々を「バカ」呼ばわりし、脅迫めいた言辞を投げかけた。
Twitter界隈にバカが多いことくらいは理解。しかしバカ丸出しの「呟き」と「名誉を毀損する事実と反するネット上の書き込み」は別次元。
許すことは絶対にしない。
思い知っていただく。
(2023年2月10日午後3時34分投稿)
わずか10分の間に4連続投稿。ほぼ感情に任せて投稿したのではないかと思われる。それから7時間経過した午後10時過ぎ、まだ怒りがおさまらなかったのか、引用リツイートで、投稿者を「頭の悪い人間」と決めつけた。
当事者からは刑事民事で対処されネット上では集団リンチ。高校を自主退学に追い込まれた未成年となんの制裁も受けていない事実無根の書き込みの違いも分からない頭の悪い人間がこちらです
繰り返しますがTwitter界隈にバカが多いのは理解してるのでどうでもいいですが。
(2023年2月10日午後10時3分投稿)
最後の投稿から12時間経過した11日午前10時過ぎまで、新たな動きはない。嵐のような4連投稿、さらに5つ目の投稿には味方をする投稿はあるものの、その多くは揶揄、非難、批判となっており、ネット用語でいうところの「新たな燃料投下」の状況となっている。
■炎上から再炎上までの経緯
ここのところ、長谷川氏は時の人であった。回転寿司大手のスシローで、レーン上の寿司に唾をつけるなどした少年への批判が高まる中、2月1日に「ゲンコツ3発と皿磨き1週間くらいで許してあげなよー」と少年への批判を強めるネット上の声に疑問を呈する形のツイートで炎上。
これに対して攻撃的に反論し正面突破を図ったことで、燃え上がる炎をさらに激しくした。炎上から3日後の2月4日頃から方向転換を狙ったのか、作家の百田尚樹氏のツイートを引用する形で殊勝な態度を示した。さらにスシローの素晴らしさを讃える投稿も続けた。これは少年に対して刑事、民事の責任追及を言明するスシローに寛容さを求める「ゲンコツ3発と皿磨き1週間くらいで…」という投稿とのバランスを取る意図があったのかもしれない。
そのような表現活動も多くのツイッターのユーザーの目には(謝罪するのはカッコ悪いので、投稿の中で当初の意味を弱めていこう)という姑息な言い逃れと映ったのか、冷ややかな反応が多かった。
すっかり手詰まりの状況のように見える中、長谷川氏は嵐が通り過ぎるのを待つ作戦に出たらしく、スシロー事件とは関係のない投稿を続けていた。汚染水が溜まったタンクに真水を投入し続ける作業に没頭するかのようであった。
そうした地道な努力を続けていた2月10日午後、前述の投稿で怒りのスイッチが入ったのか”宥和政策”を放棄、法的措置を宣言し、投稿者をバカ呼ばわりと、暴れ馬のように暴走しているというのが外部から見えるこれまでの経緯である。
■内なる二重基準に気付かないか
多くの人が長谷川氏の言動に違和感を覚えるのは、内なる二重基準であろう。スシロー事件の少年は、その仲間とともに月内にも偽計業務妨害(刑法233条)で2月中に書類送検される見通しとなったと報じられている(産経新聞電子版・スシロー迷惑行為 月内に書類送検へ 偽計業務妨害疑い捜査、2023年2月11日閲覧)。
当サイトでは威力業務妨害の疑いがあると指摘(参照・スシローで炎上の長谷川豊氏 致命的な資質の欠如)したが、岐阜県警は偽計業務妨害容疑と見たようである。いずれにせよ、量刑は3年以下の懲役又は50万円以下の罰金。さらにスシローでは同種の事件を防止するためにアクリル板の設置や監視カメラの改修などの対策に乗り出すとしており、事件により新たに背負い込まなければならない経済的な負荷は小さくない。
このように少年の行為は刑事・民事ともに重大な責任を問われる行為であり、とても「ゲンコツ3発と皿磨き1週間くらい」という、ほぼ無罪放免のような形で決着させられる問題ではない。それを少年だからと大目に見るべきで、それを許さない社会を「めんどくさい世の中」と批判したのであるから、納得がいかない人が多く出るのは当然のことであろう。
そのような状況に身を置きながら、自身に批判や非難、誹謗中傷が我が身に降りかかったら「許すことは絶対にしない。」「思い知っていただく。」と徹底的に法的責任を追及する姿勢を示せば自分にはとことん甘い、二重基準、という批判は免れず、炎上の炎は新たな燃料投下で制御不能の状態になるのは目に見えている。「ゲンコツ3発と皿磨き1週間くらいで許してあげなよ」とツッコむのは1人や2人ではないことは容易に想像がつく。
■法的措置で求められる慎重さ
ツイートをめぐって法的手段を取ることは長谷川氏の自由ではある。ただし、法的措置を宣言するのであれば、もう少し慎重にことを構えたらどうかと思う。
たとえば、法的措置を取ることを明言した後で「Twitter界隈にバカが多いことくらいは理解。しかしバカ丸出しの『呟き』と…」としているのは逆に侮辱罪(刑法231条)が成立する可能性がある。法的措置を取る対象を明示し、その後で「バカ」「バカ丸出し」としているのであるから、「公然と人を侮辱した」に抵触するように思われる。
侮辱罪は2022年6月の刑法改正で、厳罰化されたばかり。それまで拘留(1日以上30日未満の身柄の拘束)又は科料(1000円以上1万円未満の金銭の徴収)だった法定刑が1年以下の懲役若しくは禁錮若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に改められ、同年7月7日から施行されている。当然、民事上の責任も追及され得る。
法的措置を宣言しながら、自らも法的措置を取られる可能性(刑事告訴され、民事で反訴提起され得る)を作出してしまうのであるから、悲劇を通り越してもはや喜劇である。
もう1点、「リツイートも明確に名誉毀損の対象となる裁判判例」を摘示した点に触れておこう。これは橋下徹氏がジャーナリストの岩上安身氏に対して提起した裁判の判決(大阪高裁判決令和2年6月23日)を指していると思われる。これは岩上氏のリツイートが名誉毀損とされたものであるが、リツイートしたら直ちに名誉毀損を認定したというわけではない。「違法性阻却事由又は責任阻却事由が認められる場合を除き」という条件が付されている。
この場合の違法性阻却事由は、名誉毀損事件では有名な最高裁判例で示されている。即ち「その行為が公共の利害に関する事実に係り、かつ、その目的が専ら公益を図ることにあった場合に、摘示された事実がその重要な部分について真実であることの証明があったときには、上記行為には違法性がなく、仮に上記行為が真実であることの証明がないときにも、行為者において上記事実を真実と信じるについて相当の理由があれば、その故意または過失は否定されるというべきである」(最高裁判決昭和58年10月20日)という基準で違法性阻却事由の有無が判断されるのである。
長谷川氏がリツイートすれば直ちに名誉毀損が成立すると考えていたとしたら、それは大きな間違いと言うしかない。法的措置を口にするなら、せめてそのあたりを踏まえて語るべきと思う。
■長谷川氏の判断の甘さと不勉強が原因
ここ一連の長谷川氏の投稿は、あたふたした場当たり的な対処に終始しているように見える。発端は少年の行為に対する評価が、社会通念から大きく外れていたことであり、それは長谷川氏の判断の甘さ、不勉強さに由来すると言っていい。その後の対処を含め、長谷川氏はネット上の”おもちゃ”になっている現状を認識した方がいい。
スシロー少年だけでなく、長谷川氏も社会から学ばなければならないことが多いと感じるのは当サイトだけではないと思う。
安定のダブスタ。
言ってる事としてる事の辻褄が合わない人って信用ならないよね。
この男はこれまでも幾度となく炎上発言をしては幕引きに失敗し続けている。
良識に著しく欠け、人間性も疑われるから選挙に出ても当然当選しない。
何事においても失敗からなにも学べない。
今回も「所詮他人事」と軽い気持ちで首を突っ込み、世論の逆張りをしたかったのだろうが、案の定炎上。
その他人事を自分さえ気持ち良ければそれでいいとばかりの自慰行為的な手前勝手理論で貶め、ほぼ無罪放免に等しい状態で「許してあげなよ」などと軽口を叩いておきながら、自身に批判の矛先が向くと途端に真っ赤になって法的措置を仄めかして稚拙な恫喝という体たらく。
控え目に言っても社会人として失格だ。
いい歳こいて寿司ペロリストと同等レベルのメンタルしか持ち合わせないこの男が、今現在どうやって日々のメシの種にありついているのか不思議で仕方ない。
ご家族の方が大変でしょうね