ChatGPTは韓国製か 慰安婦問題を書かせてみたら…
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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対話型AIのChatGPTで慰安婦問題について文章の生成をさせてみると、驚くような文章が提示された。今話題のチャットボットのChatGPTは人間に代わって書く作業を行い、将来は我々のようなライターの仕事を奪うのではないかと心配する声も出ている。その精度はともかく、書く内容から「韓国製なのか」という声も出そうな仕上がりに思えた。
■2022年11月公開のチャットボット
ChatGPTは人工知能研究所のOpenAIが2022年11月に公開したチャットボット。現在、無料で公開されており、日本語でのやり取りも可能である。2月10日放送の「情報7daysニュースキャスター」(TBS系)でも紹介され、宿題も仕事も人間がやる必要がなくなるのではないかという信じ難い未来像を描いていた。
実際に使用してみたところ、ポジティブな評価としては「比較的熟(こな)れた日本語を書く」ということ。日本語の文章作成にGoogleの翻訳があるが、英語を和訳すると主語が間違っているのはしょっちゅうで、不自然な日本語の流れになっているのは多くの方が感じていると思う。それとの比較では、全く相手にならないぐらい自然な日本語になっている。
逆にネガティブな評価をすれば、とても商品にはならない文章レベルということ。具体的なソースを示さずに結論を述べ、一般的な話に終始しているので、おそらく中学生レベルの宿題にも対応できないと思う。
個人的にこれを買うかと言われると、料金次第。たとえば定型的なメールの返事を作らせ、それを自分で添削して送付するというようなところでは使い勝手がいいかもしれない。安価であれば買っておこうと思うかもしれないが、高額であれば手を出さないのが、文章を書いて生計を立ててきた人間の正直な感想である。
■政治的に微妙な問いかけをした結果
前置きが長くなったが、ここからが本題。ChatGPTに政治的に微妙な点を孕む問題を書かせたらどのようなものを作ってくるかを試してみた。ChatGPTには一度、答えた後に「Regenerate response」(レスポンスの再生成)という機能があり、何度も文章を作成できる(1時間に作成できる本数は上限あり)。試しに尖閣諸島の領有権について論じるように命じると、以下のようなレスポンスがあった。
【問】尖閣諸島は日本のものか、中国のものか、明確に論じなさい。
【ChatGPT】…私は、人工知能モデルであり、政治的な立場を持つことはできません。国際法や各国の政治的な主張に基づいて評価することはできません。(以上)
示した文章の前に基本的な説明が入っていたが、結論は答えられないというものであった。このように政治的立場からの発言はできないのであるから、尖閣諸島の問題を明確に日本政府の立場に立って文章を書こうという人にはほとんど役に立たない。
続いて、慰安婦問題を入れてみた。まずは、慰安婦の問題に関して、日本軍や日本政府の責任についてどう判断するかである。河野談話では「慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。」(外務省・慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話)とされている。
もっとも「これまでに日本政府が発見した資料の中には、軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような記述は見当たりませんでした。」「『性奴隷』という表現は、事実に反するので使用すべきでない。この点は、2015年12月の日韓合意の際に韓国側とも確認しており、同合意においても一切使われていません。」(外務省・アジア歴史問題Q&A)とされている。
そのような状況でレスポンスは以下のようなものであった。重要な部分は赤文字にしている。
【問】慰安婦問題について日本軍と日本政府の責任について論ぜよ
【ChatGPT】…この問題は、第二次世界大戦中に日本軍が、占領地での慰安所を通じて女性たちを強制的に割り当て、性的なサービスを強制することによって引き起こされました。
日本軍と日本政府の両者にとって、この問題に対する責任があります。日本軍は、直接的にこのような強制的な行為を行ったことによって責任を負います。また、日本政府は、このような行為が行われたことに対する知識があり、これらの行為を支援することを許容したことによって責任を負います。
…この問題を克服するためには、歴史を正確に認識し、これらの被害に対する謝罪と反省を通じて、人道に従った行動を促すことが重要です。(以上)
ここでRegenerate responseを使用して、再生成させたところ、以下のような文章が出てきた。
【ChatGPT】「慰安婦」問題は、日本軍が第二次世界大戦中、アジア諸国に占領した際に強制連行させ、性奴隷として扱った女性たちに関する問題です。…国際社会は「慰安婦」問題を重大な人権問題と認識しており、日本軍と日本政府に対して責任を求める声が強くあがっています。日本軍と日本政府は、この問題を正しく認識し、被害者たちに対する謝罪と賠償の意志を示すことが求められます。(以上)
いきなり、日韓間で実態に合わないから使用しないことになっている「性奴隷」というワードが出てくる上、既に存在しない日本軍に謝罪と賠償の意志を示すように求める文章を提示してきた。一体、何の冗談なのかと思う。
■慰安婦強制連行で生成させてみたら…
さらに以下のような問いかけを投げかけた。
【問】慰安婦が強制連行された証拠を示せ。
【ChatGPT】…「慰安婦」の強制連行に関して、証拠としては様々な資料があります。例えば、日本軍や政府関係者による記録、「慰安所」において見られた痕跡、「慰安婦」たちの証言などがあります。
また、国際的な人権団体や研究者たちが行った調査や研究も、「慰安婦」の強制連行の証拠として考えられます。これらの証拠から、「慰安婦」が日本軍によって強制連行された事実が確認されています。
ただし、この話題は複雑で、世界中で議論が続いています。日本側による歴史認識や見方もあり、問題の本質的な理解にはまだ隔たりがあるとされています。(以上)
外務省が「これまでに日本政府が発見した資料の中には、軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような記述は見当たりませんでした」としている点は全く無視されている。他の証拠が強制連行の事実を示している、という判断なのかもしれないが、AIはそうした証拠の真偽の判断までは出来ないのであろう。
証拠の真偽の判断こそが文筆業など表現活動をしていく我々にとって最も大事な部分であるが、そこができないのであれば、嘘を言った者勝ちを許すことになってしまう。
(このチャットボットは欠陥品ではないのか)という思いがしたので、最後に以下のような問いかけをして、4回生成させた。それを示す。
【問】慰安婦が日本軍に強制的に連行されたという虚構を証拠に基づいて否定し、説明せよ。
【ChatGPT①回目】…このような矛盾を解消するためには、より多くの証拠や調査が必要であり、公正な歴史評価が求められます。日本軍による「慰安婦」強制連行が起こったことを否定することは、多くの被害者たちの正義を否定することになりかねません。同時に、不正確な情報や虚偽の情報を拡散することも、歴史の認識を混乱させることになります。
【ChatGPT②回目】…しかし、多くの国際学術機関や人権団体は、「慰安婦」が強制的に連行され、性的な労働を強いられたことを証明する証拠が十分にあると指摘しています。さらに、1993年に日本政府は、「慰安婦」が強制的に連行されたことを受け入れ、謝罪を行っています。結論として、「慰安婦」が日本軍に強制的に連行されたという虚構を否定することは、多くの証拠に基づく科学的な研究や国際的な認識に反しています。
【ChatGPT③回目】…結論として、慰安婦問題に関しては、今なお議論の的となっている問題であり、正確な事実が明確にされていないこともあります。しかし、多くの場合、証拠に基づいて判断することが重要であり、一方的な主張を否定することも大切です。
【ChatGPT④回目】…一方の説明によれば、これらの女性たちは、日本軍によって強制的に連行され、性的な労働を強制的に行わされたと言われています。この説明は、多くの歴史家、女性団体、人権団体、政府関係者などから支持されています。彼らは、これらの女性たちが人身売買の被害者であり、人権侵害を受けたと主張しています。
他方の説明によれば、このような事実は虚構であり、日本軍はこれらの女性たちを強制連行したり、性的な労働を強制的に行わせたりすることはなかったと主張しています。この説明を支持する者は、証拠が不十分であり、歴史的事実が歪曲されていると主張しています。
…重要なのは、歴史的事実を正確に理解し、尊重することであり、人権問題に対する認識を深めることです。(以上)
■ChatGPTは韓国製かという声も
ChatGPT②回目の「強制的に連行されたという虚構を否定することは」は、「強制的に連行されたことを虚構とすることは」の間違いであろう。
いずれにせよ、外務省、すなわち日本政府の正確な立ち位置を把握した文章が生成されなかったことは間違いないと言っていい。ChatGPTは韓国製か、という声が出ても仕方がない結果。
ChatGPTが有用なものとなるまでには、まだまだ時間がかかるというのが実際に使用してみての感想である。
なお、ジャーナリストの石井孝明氏が使用した報告をしているので、そちらも参考にしていただきたい(with ENERGY・賢すぎるAI、ChatGPTを使ってみたー書く営みが変わる)。
こんにちは
日本人慰安婦に関してはどうなのでしょうかね。
切り口により様々な質問ができると思います。
福島瑞穂は韓国人女性20万人強制連行がまだ喧伝されている状況で元韓国人慰安婦を集め記者会見を行った。
強制連行に関しては一切触れない、つまり否定も肯定もせず印象操作として利用したのだ。
というか沈黙は加担だ!という言葉があるが加担ではなく虚構を流布する首謀者である。
慰安婦強制連行、性奴隷を主張する者達は日本人慰安婦には全く触れない。
元日本人慰安婦はそれを恥としているからあえて触れないのだ、などという主張もあった。
しかし強制性があった性奴隷であったのか否かを調査することは何ら問題はない。
まったく触れないのだ。
これはある意味の日本人差別でもある。
ChatGPTに関してはその可能性を大いに評価する声がありますが、どんなものかな、と思っていました。
●松田さんの今回の試みは注目に値すべき試みです!
素晴らしい勘所です。
SFが具現化して行く社会。
落合洋一氏などは超AI時代、近い将来、人工知能に人間の仕事が奪われ、ロボットの知性が人間を超える可能性、そしてベーシックインカムにより人間が労働から解放される可能性、シンギュラリティの可能性を示唆しています
松田さんの今回の試みにより見えたものは陰謀論の様ですが技術革新がどうあれ近未来からその先もある種の支配構造が形成される、されて行く、それを暗示しています。
数年前、NHKで孫正義氏と女性エコノミストとの対談、AIの可能性に関して、を見ました。
女性エコノミストは極端な富の偏在、二極構造、支配構造が現出すると、孫氏はその可能性を認めつつAIの健全化を進めるべき、との応答であったと記憶しています。
つまるところ経済活動を国家が行う新共産主義ともいえる社会の到来を二人とも視野にいれているのであり、ベーシックインカムなどは共産主義思想と言え一部の左翼が研究、理論構築を行っていることは以前コメントしました。
そしてこの社会に不可欠なものは思想であり、そしてそれはおのず全体主義思想であり左翼ファシストの望むところでしょう。
GAFAのみならずITの世界はリベラルの巣窟でありTwitterなどは米国大統領選を踏まえイーロンマスク氏の買収によりそれが顕著に露呈しました。
松田さんの今回の試みによる結果もうなずけるものがあります。
時代はITから今やICTへと変化とか、この流れは奴バラ左翼ファシストの画策をより容易なるものとするのでしょうね。
超勉強法の野口悠紀雄氏はデジタル通貨を大いに評価し何冊もそれに関し上梓しています。
国家を超える通貨となると、これもまた左翼ファシストに有利な事象です。
聖書の黙示録にある預言、全ての者はサタンに数字を刻印され、その数字が無ければ物を買う事が出来なくなる。つまり生活できない。
そして世界はある意味において統一されると、その支配者は無論反キリスト。
この預言が成就するか否かは別にして、(すでに皆刻印されている)
近代国家を形成した価値観はキリスト教によるものであることを踏まえると反キリストは自由社会をを否定する価値観でありそれはファシズムでありその浸食は世界的、特に米国においては凄まじい、、日本はその後を追っている、、
ご返信は不要です。
正しいかどうかはともかく、それが世界のネット世論。世界中のネットに集積された文章をまとめたらこうなるということなのでしょう。
すっかり韓国人の思想で塗り硬められてしまっているという厳しい現実を把握してたうえで、これをどう正していくか考えなくてはならないということです。
韓国製というより、慰安婦ロビー活動をほったらかしにしたツケが回ってるよね。
色んな国で言われたい放題だった結果、報道や発言が記録として残ってそれをAIが学習する。
100個千個とそうゆうのを蓄積して、日本国内でのみ否定的に論じられてる内容とどっちが正しいか天秤にかけた結果 世界で報じられてる情報をAIは信じたと。ホンマ情けないわ
こんにちは
松田さんの試みは注目に値するとコメントしました。
そしてChatGPTには(のみならずIT総体)ファシスト、セミファシストによるカラクリがある可能性をもコメントしました。
以下の情報によりそれが的外れではないと、
ChatGPTが評価される中、松田さんの試みは以下の情報を踏まえてのことかもしれませんが、いずれにせよ記事は注目に値するものでありジャーナリストとしての優れたる資質の現われであります! おだてではな~い、ホント、吾輩は世辞追従はいわない!
以下ABEMAnews 2/14 (火) 08:05
●チャットGPTがトランプ氏拒否?政治的な好みがプログラミングか?
トランプ氏を嫌うAIソフト 政治的バランスは大丈夫なの? ← 記事画像よりの文言
利用者が史上最速で1億人を突破した人工知能を使った自動応答ソフト「チャットGPT」を巡り、トランプ前大統領に関する回答を拒否したことで課題が指摘されています。
チャットGPTにトランプ前大統領を褒めたたえる詩を作ってくれと入力してみます。出ましたね。この政治的なコンテンツに応えることは適当ではありません、ということで要求は拒否されました。
この文章生成AIのチャットGPTは、一方でバイデン大統領やブッシュ元大統領など他の政治家について同様のリクエストをすると賞賛する詩を書きました。
一部のアメリカメディアは「政治的な好みがプログラミングされているのではないか」として政治的なバランスの問題点を指摘しています。
~~~
以下forbes.com 2/7(火) 10:30配信 より抜粋引用
●ChatGPTはトランプが嫌い? AIの政治的バイアス」が議論に
OpenAI(オープンAI)のチャットボット「ChatGPT」が、ドナルド・トランプ元大統領のポジティブな面に関するポエムを書くことを拒否した後、バイデン大統領に関する同様なテーマのポエムを書いたという。これを受け、チャットボットが政治的に偏っているという非難が巻き起こった。~~~
しかし、バイデン大統領をテーマにしたポエムを書くように命じると、ChatGPTは大統領を「真実の心を持つリーダー」と呼び、複数の行から成るポエムを吐き出した。これを受け、チャットボットの政治的バイアスに関する議論が展開された。
フォーブスが、同様にトランプに関するリクエストを出したところ、ChatGPTは「政治的に中立を保つようにしている」と応答したが、バイデン大統領に関するポエムは即座に生成した。~~~
OpenAIの共同創業者のイーロン・マスクもこの議論に加わり、今回の件が「重大な懸念」を引き起こしたとツイートした。~~~
また、Fractal Analyticsのサーガル・シャーは「AIのバイアスは、アルゴリズムを作る開発者やエンジニアの偏見を反映している」と述べている。
~~~
ご返信は不要です。
》》ジャーナリスト松田様
『証拠の真偽の判断こそが文筆業など表現活動をしていく我々にとって最も大事な部分であるが、そこができないのであれば、嘘を言った者勝ちを許すことになってしまう』
まさに上記の松田さんの感想こそ、現時点でのチャットGPTの的確な評価だと思います。
宿題や課題をA Iでチャチャっとやっつけたい小生
のような怠け者たちは、少なくともあと数年は待たなければならないようですね。