尖閣周辺の中国公船急増 2021年は海の守り強化
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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ユーザーの皆さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。2021年は引き続き新型コロナウイルスの感染症の拡大が懸念されますが、尖閣諸島に対する中国による実効支配の試みに注意を払う必要があるでしょう。
■年間に334日現れた中国公船 過去最多
2020年の尖閣諸島周辺の接続水域で中国公船等を確認できた日数は334日になる(海上保安庁:尖閣諸島周辺海域における中国公船等の動向と我が国の対処参照)。海保では12月27日までのデータしか掲載していないが、報道では12月28日、29日にも確認されたことが報じられており、それを加えた数字である。10日間に9日、接続水域への入域があった計算になり、8月2日には111日連続、12月1日には86日連続が記録されている。もはや常態化している状況と言っていい。
統計上、最多だったのは2019年の282日。昨年はそれを50日以上、上回った。ちなみに海保が公開している接続水域内への公船等の確認日数、延隻数ともに2019年から一気に増加しているのが確認できる。領海への侵入も頻繁に行われており、まさに中国が自国の領域であることを示しているかのような無法ぶりが数字から見て取れる。
昨年11月2日にNHKが「尖閣沖 接続水域 中国当局船の航行日数 統計開始以来最多に」というニュースを流した。同日付けで尖閣諸島沖合の接続水域を中国当局の船が航行した日数が283日にのぼり、統計を取り始めて以来、最も多くなったというものであった。メディアもこうした状況は日々、伝えていかなければならないだろう。
■中国公船の入域と香港民主化デモの関係
尖閣諸島沖合の接続水域内への中国公船の恒常的な入域は2012年9月から始まった。「2012年9月11日に我が国が尖閣諸島のうち3島(魚釣島・北小島・南小島)の民法上の所有権を、民間人から国に移したことを口実として、同月14日以降、中国公船が荒天の日を除きほぼ毎日接続水域に入域するようになり(以下略)」(外務省ホームページ:尖閣諸島周辺海域における中国公船等の動向と我が国の対処 中国公船等による領海侵入の実態)とされている。
それ以後、2013年から2018年までは接続水域内で確認される延隻数は概ね600から800隻だったが、2019年から一気に1000隻を超えてきた。これは中国側の処置が新しいステージに入ったことを意味するのではないか。
世界史的な視点から見ると、香港の民主化デモとリンクしているように見える。民主化デモが始まったのが2019年3月。同月の確認日数は15日、延隻数が60隻だったものが、翌4月にはそれぞれ24日、102隻と一気に増加し、そのトレンドは今に至るまで続いている。
これをリンクしていると言えるのかどうかはともかく、中国が一方的に主張する自国領域の管理強化の動きと一致していることは覚えておきたい。接続水域内への入域が常態化したこの2年、2021年に次のステージに進むとすると、領海への侵入の常態化であろう。
こうした状況を考えた時、2021年は海の守りを意識すべき年だと思う。
■サイト開設から通算45万PV到達
昨年の大晦日に、当サイト開設からの閲覧数が通算45万に到達した。これで旧サイトと合わせて97万になる。2020年末までに100万PVという目標には届かなかったが、それに近い数字になった。
これもひとえに訪問してくださった皆様のおかげ。2021年もできる限り更新して、応援してくださる方の期待に応えたいと思う。
2021年もよろしくお願いいたします。
<令和電子瓦版のあゆみ>
開設:2020年4月6日
1万PV:4月10日
2万PV:4月13日
5万PV:4月27日
10万PV:5月28日
15万PV:7月5日
20万PV:8月19日
25万PV:10月16日
30万PV:12月2日
35万PV:12月7日
40万PV:12月7日
45万PV:12月31日