石垣のりこ氏の空虚なお悔やみ 病気の総理は批判

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

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青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
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 立憲民主党の羽田雄一郎参院議員が新型コロナウイルスの感染症で12月27日に死去した。同僚の死に際し同党の石垣のりこ参院議員はお悔やみの言葉をツイートしたが、安倍晋三前首相が8月に辞意を表明した際には、病気になったことを批判。猛烈なバッシングを浴びて謝罪したのは記憶に新しい。

■「心よりお悔やみ」と「大事な時に体を壊す癖」のツイート

 野田佳彦内閣で国土交通大臣を務めた羽田雄一郎氏が死去したのは、党の発表によると12月27日16時34分。その5時間余り後に石垣のりこ議員は以下のようにツイートした。

「羽田雄一郎参議院議員のご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。新たな立憲民主党参議院では幹事長になられたばかり。あまりに突然のことで驚きとともに痛惜の念に堪えません。」

 同僚の死に際し、最大限の弔意を示している。これは同じ国会議員、しかもともに参議院議員であれば当然のことであろう。しかし、石垣のりこ議員は8月に安倍晋三首相(当時)が持病が再発したために辞意を発表した際に以下のようにツイートしている。

「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」を総理総裁に担ぎ続けてきた自民党の「選任責任」は厳しく問われるべきです。

 持病を何とか抑えて職務を続け、どうにもならない状況になって「断腸の思い」で身を引いた政治家を「危機管理能力のない人物」と評することができるメンタリティには驚くしかない。その議員が4か月後に衷心からのお悔やみをツイートしても、誰がまともに受け取るだろうか。

■日本人の死生観「死んだら神になる」

 日本人の特性として「死んだら神になる」という死生観を持っているということは、よく目にし耳にする。普段、あまり意識することはないかもしれないが、我々はどんなに憎い相手でも死体に石を投げたり、墓をあばいて攻撃するということはしない。死んだ人間は神になるという思いが子供の頃から染み付いているからであろう。

 それは人それぞれにしても、少なくとも、もはや抵抗する手段のない相手を攻撃する言動を潔しとしない思いは、日本人の多くが共有しているように思う。誰しもが「もう、亡くなった方だから…」というセリフは口にしたことがあるのではないか。

石垣のりこ議員(同氏HPから)

 一方、中国や朝鮮半島は日本人とは異なった死生観を持つようである。日本人からすると(どうしてそこまでできるのか)という思いをしたことがある人は少なくないと思う。それは各国の風俗や風習、文化であり、どちらが優れているという問題ではない。ただ、日本人には受け入れ難いということである。

 石垣議員が当時の安倍首相が病気になったことを批判したことで猛烈なバッシングを浴び、最終的に謝罪したのは日本人の死生観に反する部分が多くの人の怒りを買ったからではないかと思う。

 もちろん、石垣議員がそうした死生観よりも、「与党自民党および政府は、『持病で職を辞す』という経歴をおもちの安倍晋三氏がその職責を十全に果たせるような措置をとりませんでした」(同議員「この度の取材ご依頼への回答」から)ということを許し難いと考えるのであれば、それはそれでいい。そうした思想・信条を持って国会議員としての仕事をしているということであり、思想及び良心の自由は憲法19条で保障されている。

 実際、同議員は謝罪の際にも「確かにこの箇所の表現に、疾病やそのリスクを抱え仕事をする人々に対する配慮が足りなかったと反省しお詫びします。」としており、あくまでも表現が不適切であったとしており、自身の考えそのものが間違っていたとは今もって言っていない

■立憲民主党「地方を訪れる際には事前にPCR検査」

 立憲民主党の枝野幸男党首は11月20日、党幹部が講演などで地方を訪れる際には必ず事前にPCR検査を受けて陰性を確認すると発表した(時事通信11月20日付け「立憲、幹部地方訪問前の検査義務付け コロナ対策」)。

 参議院会派の幹事長である羽田雄一郎氏もその対象であったことは言うまでもない。しかし、伝えられるように羽田氏は12月23日に日帰りで長野県連常任幹事会、記者会見に出席している。その間、PCR検査を受けておらず、27日にPCR検査に向かう途中に容態が急変して死亡した。

 石垣議員は羽田氏がPCR検査を受けずに地方を訪れたこと、党はそれを守らせなかったことをなぜ批判しないのか。安倍前首相の時には健康問題で与党・政府への政治責任を追及したのであれば、亡くなった羽田氏は不可抗力と思われる前首相よりも責任が重いのは言うまでもない。

■石垣のりこ議員が尊敬されない理由

 自らの政敵には不可抗力の健康問題でも責任を追及し、味方の場合には噯気(おくび)にも出さずに日本的死生観に基づく言動をする。石垣議員が尊敬されないのは、こうした子供でも分かる二重基準にあると思う。

 宮城県民がこうした議員を選出した真意が、僕には分からない。この議員が少なくとも2025年まで議席を有していることに限りない絶望感を覚えずにはいられない。

 末筆ながら、羽田雄一郎氏のご冥福をお祈りします。

合掌

2 thoughts on “石垣のりこ氏の空虚なお悔やみ 病気の総理は批判

  1. アバター クリスマスローズ より:

    宮城県民がこうした議員を選出した真意が、僕には分からない。

    仰る通りです。
    宮城県民である私は、恥じ入る思いです。
    私には、安倍前総理と同じ病気を持つ家族がいます。生涯この病を抱えて生きなければならない辛さ、行動の制限、社会の無理解による偏見、それまで抱いていた夢や目標を病気により断念するしかない現実、発症してからは諦めることの連続でしたが、前総理が難病を抱えながら激務をこなしていることに勇気を貰い、励まされてもいたのです。
    ですので、石垣の前総理に対する暴言には耳を疑い、心底、軽蔑しました。

    一方、亡くなったとはいえ、他者への感染リスクが高まる行動をしていた可能性のある同僚議員には御丁寧なお悔やみだけですか。
    どんな神経しているのか…。

    私は石垣には投票しておらず、この女が当選したことに驚いた1人です。公約も非現実的な夢物語ばかりで…本当に宮城の恥です。
    次は落選だと信じます。

    1. 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 より:

      >>クリスマスローズ様

       コメントをありがとうございます。

       ご家族の方、大変でしょうが容態が良くなりますこと、お祈り申し上げます。

       石垣議員、疾病を持つ方に、その疾病に関して批判するとは信じ難い人間です。れいわ新撰組の議員さんがコロナに罹患すると命に関わると言って国会を休んだことがありましたが、石垣議員はそういう人も批判するのでしょうか。周囲におかしな人物がいるのを聞くと、類は友を呼ぶ、同じ穴の狢という諺を思い浮かべてしまいます。

       投票する方はその人がどういう人かを知らずに、党名で投票してしまう場合もあるのでしょう。5年後ですが、宮城県民が冷静な判断を下すのを期待したいと思います。

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