国境なき医師団の倫理なき寄付金集め(4)名簿購入は「通常のビジネス慣行」

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

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青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
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 業者から名簿を購入し寄付依頼のDMを無差別に送付している認定NPO法人「国境なき医師団日本」(所在地:東京都新宿区、代表:加藤寛幸)は、ホームページで「個人情報の取扱いに関する基本方針」を公開している。それを読む限り、個人情報を大切に扱う良心的な団体のイメージだが、この基本方針は無効化されていると言っていい。

■ご立派な「個人情報の取り扱いに関する基本方針」

名簿購入、個人情報の入手が活動の一つ…

 国境なき医師団日本が公開している「個人情報の取扱いに関する基本方針」は、その前文にはこのように記載されている。

 「MSF日本は、活動を通じて知り得た全ての個人情報を大切に考え、以下の方針に基づき、個人情報保護法をはじめとする関係法令を遵守して、個人の権利利益の保護に努めます。」

 さらに「1. 利用目的」には以下のようにある。

 「MSF日本は、危機に瀕する人々へ援助を提供する目的で、可能な限り多数の人々の関心を喚起し、人的、財的資源を最大限に動員するために個人情報を利用いたします。このためMSF日本は、活動報告や領収書、お礼状等の送付、緊急支援のお願い等、活動のために必要な目的において個人情報を利用いたします。」

■国境なき医師団日本の活動に含まれる「個人情報購入」

 このようにしてみると、活動を通じて得た個人情報を利用して寄付のお願いをすることもある、というように読める。では、同団体の活動とはどのようなものか。

 同団体の定款第3条(特定非営利活動の種類)には4つが示されている。

1. 保健、医療または福祉の増進を図る活動

2. 社会教育の推進を図る活動

3. 災害救援活動

4. 国際協力の活動

 こうした活動を通じて得た個人情報から、寄付のお願いをすることがあるのであろう。そうなると「業者から名簿を買う」行為は上記4つのどの活動に含まれるのか。この点を「ファンドレイジングの責任者」と称するヨシダと名乗る人物と電話で話したところ、以下のようなことであった。

松田憲章の前文にある「活動を通じて知り得た全ての個人情報を大切に考え」ということですが、前日、電話で話したそちらの朝倉由美子氏は「活動の中に、業者から名簿を買うことが含まれる」と言っていましたが、間違いありませんか

ヨシダ:間違いありません。情報を取得して、それをご案内のために使っていくというのは正しい理解だと思います。

松田:そちらのHPにある活動内容に、業者から名簿を買うことが含まれていないのはどうしてですか

ヨシダ:全ての情報を逐一書くという建て付けにはしていません。ここについては改善の余地がありますが、抽象的な書き方にとどまっていたということです。

松田:業者から個人情報を買うことは、あなた方の活動内容の一つですね

ヨシダ:そうですね。主活動ではないのですが、副次的な活動として通常のビジネスの慣行として、ございます。

■個人情報を購入する団体が口にする「倫理」

 ヨシダ氏によると、業者から名簿を買って数万人にDMを送りつけるのが「通常のビジネス慣行」だそうである。個人情報が自分の知らないところで売り買いされ、投資等の勧誘の電話をかけ、DMを送り付けるといった手法が大きな社会問題になった。それを「通常のビジネス慣行」と言い切れる部分に、彼らのモラルの欠如ぶりが透けて見える。

 個人情報を大切にするどころか、相手が知らないうちに入手しDMを送りつけるための手段としてきたのである。「個人情報の取扱いに関する基本方針」からは、全く想像もできないことが公然と行われていることは見逃せない。

 同団体の憲章にはこう書かれている。「国境なき医師団は普遍的な『医の倫理』と人道援助の名の下に、中立性と不偏性を遵守し完全かつ妨げられることのない自由をもって任務を遂行する。」。

 彼らが倫理を語るとは、一体、何の冗談かと思う。

(続く)

※国境なき医師団日本に関する情報をお寄せください。手紙が届いたという方、あるいは内部にいらっしゃった方など、情報をお待ちしています。

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