ビルゴ4着 残る”惑星”はインプレッサ
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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G2京都新聞杯(芝2200m)が9日、行われ、単勝1番人気に推されたアドマイヤビルゴは4着に敗れた。これで5月31日のG1東京優駿(=日本ダービー、芝2400m)への出走はかなり厳しくなった。
■アドマイヤビルゴは距離の壁か
アドマイヤビルゴの手綱を取った藤岡康太騎手は賞金加算を狙って安全に2着以上を取りに行ったという競馬をしたが、直線で全く伸びず。若葉Sの時の強さが全く影を潜めてしまった。距離の壁があるのかもしれない。
以前、武豊騎手はアドマイヤビルゴでダービーに行くような気がすると書いたが(参考:武豊騎手はアドマイヤビルゴで東京優駿か)、この敗戦で難しくなった。本賞金1600万円では、勝ち負けの前に賞金不足でゲートインできないであろう。
仮に賞金上位馬が回避して出られるようになったとしても、皐月賞10着のディープボンドに完敗では勝ち負けまで望むのは酷。一体、若葉Sの強さ、驚異的なタイムは何だったのかという思いは誰しもが持つであろう。競馬は難しい。
■サトノインプレッサの変則2冠も
G2青葉賞を勝ったのがG2ディープインパクト記念3着のオーソリティで、プリンシパルSがG1皐月賞14着のビターエンダー。皐月賞後、新興勢力の台頭がなかった。こうなるとコントレイルが本番でも圧倒的な人気を集めるのは間違いない。
今年はハイレベルの混戦のクラシックと思われたが、ダービー前に大勢は決した感がある。結局、武豊騎手はマイラプソディで本番に行く可能性が強くなったが、ルメール騎手がサトノフラッグに乗らないようなので(ワーケアに騎乗)、そこに戻る可能性もないわけではない。
残る「惑星」は明日10日のG1NHKマイルCのサトノインプレッサ(武豊騎手)。昨年の最優秀2歳牝馬で桜花賞2着のレシステンシアという強敵を倒し、強い勝ち方をするようなら中2週でダービーに向かう可能性はあると思う。里見治オーナーもダービーはどうしても勝ちたいだろうから、2頭出しでコントレイルを負かしに行くのではないか。
個人的にもサトノインプレッサにNHKマイルCを勝ってもらい、ダービーを盛り上げてほしいと思っている。NHKマイルCから東京優駿の変則2冠、種牡馬になった時の価値は皐月賞・東京優駿よりも高いかもしれない。
■皐月賞の再戦の東京優駿よりも…
大相撲夏場所も中止になり、プロスポーツで開催されているのは競馬・競輪・ボートレースといったところしかない。その中で最も人気のある中央競馬は「国民が唯一楽しめる娯楽」といっていい。
皐月賞の再戦的な東京優駿よりは、別路線からの「惑星」との対決という見たいというのがファンの心理であろう。武豊騎手が一体、何に乗るのかというのを含めて、明日10日のNHKマイルCを楽しみにするとしよう。
》》ジャーナリスト松田様
亡くなった近藤オーナーも残念でしょうね。
競馬はブラッドスポーツではありますが、必ずしも高馬が走るとは限らないもの。逆にオグリキャップ、タマモクロスやテイエムオペラオーの様に1000万円もしない馬たちが、G1レースを勝ちまくる痛快さもまた競馬です。
まさにハイリスク、ハイリターン。
昔のお話になりますが1989年のセリで、当時としては史上最高3億6050万円で落札されて話題になったサンゼウス(父トウショウボーイ、母リキサンサン)を思い出します。アドマイヤビルゴ(5億8000万円)には及びませんが、20代のサラリーマンだった小生には衝撃的なニュースでした。美浦の高松厩舎で主戦は政人(柴田)さん。「すわ!ダービー」と胸が高鳴ったものです。デビュー戦こそ勝ちましたが、結局は2勝しか出来ませんでした。
ビルゴにとってダービーは厳しいと思います。
むしろ陣営には菊にも拘らずに、長い目で大切に育ててもらいたいと思います。友道厩舎はスタッフのレベルも高く、同馬の今後に期待です。
>>MR.CB様
コメントをありがとうございます。アドマイヤビルゴというのは、本当に分からない馬ですね。若葉Sは時計を含めて桁違いと思ったら、京都新聞杯は平凡な馬になってしましたから、どちらが本当の姿なのか分かりません。もしかするとマイラーなのかなという気もします。
高馬で思い出すのは、ハギノカムイオーですか。後から記事で読んだのですが、セリでどちらも引かないために、主催者がとりなして共有にさせたとか。「まともな商取引が成立しない世界なんだ」と衝撃を受けました。事実かどうか知りませんが、もし事実なら、競り合うためのセリがその存在意義を自ら否定しているというすごい世界ですよね。
サンゼウスは懐かしいです。1つ勝ったんでしたかね。バブルの時代の徒花みたいになってしまったのは、かわいそうですね。