うつ病なら最初から欠場すべき 大坂選手棄権
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
最新記事 by 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 (全て見る)
- トーチュウの次を占うスポーツ紙消滅ラリー - 2024年11月6日
- 自民大敗 自爆スイッチ押した岸田前首相らの愚 - 2024年10月28日
- さようなら水島晴之さん 日刊スポーツの戦友を悼む - 2024年10月26日
テニスの世界ランク2位の大坂なおみ選手が5月31日、ツイッターで全仏オープン2回戦の棄権を発表した。また、2018年以降、うつ病に苦しんでいたことを明かした。世論は一気に大坂選手擁護に流れた印象だが、うつ病ということで一連の言動が正当化されることには疑問を感じる。
■他の選手と自らの健康などのために棄権と説明
大坂選手はツイッターで全仏オープンを去ることを明らかにした。ツイッターで長文をアップし、理由を説明。他の選手と自らの健康のため、そしてファンなどが大会のプレーに集中するために棄権することがベストだと思ったと説明。
その上で、以下のように書いた。
“The truth is that I have suffered long bouts of depression since the US Open in 2018 and I have had a really hard time coping with that.”
「真実は、私は2018年の全米オープン以来、長い間うつ病に苦しんできたということです。そして、私は、それへの対処に本当に苦労しました。」
記者会見は大きなストレスになっており、大会中にヘッドフォンをしているのは不安を紛らわせるためだったことを明かした。以前から人前で話すことが苦手で世界に向かって話すことが大きなストレスとする。その上で、以下のように決断したという。
“…I thought it was better to exercise self-care and skip the press conferences.”
「…私は自分を守るために、記者会見に出ない方がいいと思いました。」
■1つの投稿で流れは一気に変わった
この殊勝なツイートで流れは大きく変わったように見える。大坂選手の会見拒否を「驚くべき間違い」と語った仏テニス協会(FFT)のジル・モレットン会長は「残念で悲しい」とする発表文を読み上げ、記者の質問には答えなかったと報じられている(AFP:大坂の棄権「残念で悲しい」 全仏OP責任者)。まるでモレットン会長が大坂選手を攻撃して棄権させたかのような雰囲気のように見える。
セリーナ・ウィリアムズ選手は「かわいそう。ハグをしてあげたい」と語ったとされる(テニス365:大坂なおみにセリーナ同情)。
キング夫人(ビリー・ジーン・キング氏)はツイッターで「彼女がうつ病と闘いについての真実を公開したことは、非常に勇気ある行動です」と称えた。
前日5月31日までの大坂バッシングはすっかり影を潜めてしまった印象である。
■記者会見に出られないなら参加すべきではない
大坂選手がうつ病で苦しんでいたことを、僕は知らなかったし、それに対しては「お大事に、一刻も早い回復を」と言うしかない。実際にそう思う。しかし、うつ病だからといって、今回の大坂選手の一連の言動が正当化されるとは思わない。
何度も指摘しているが、「グランドスラムルールブック2021(pdf)」行動規範の第3条項、違反行為のH.記者会見で、4大大会では選手の会見への参加義務が規定されている。大坂選手は事前に大会主催者と交渉したようであるが、もし、うつ病で記者会見に出席できないのであれば、大会に参加しない選択肢も取れたはず。全仏オープンで選手はテニスだけをするわけではない。それ以外にも定められた義務を果たせる者だけが赤土のコートに立てるのである。
主催者からは記者会見欠席について認められなかったようで、27日にツイッターで会見不参加を表明。この趣旨について、大坂選手は以下のように説明する。
“I announced it pre-emptively because I do feel like the rules are quite outdated in parts and I wanted to highlight that.”
「(会見不参加を)先制的に発表したのは、私はまさにルールが古すぎる部分があると感じていて、そのことに注目が集まるようにしたかったからです。」
大坂選手のツイッターから分かるのは(私はうつ病で会見に出られない、参加を強要するルールが時代に合わないからおかしいということにみんなに気付いてほしかった)ということ。ここに至る一連の動き、大坂選手の主張を抽象化すれば(自分はうつ病だから特別扱いされるべき。それを認めないルールがおかしい。みんなにそれを分かってほしかった)と言っていい。大坂選手を擁護する人たちは、この主張に納得しているのか不思議に思う。
■病気を理由に特別扱い要求は無理筋
テニスの4大大会は選手の誰もが憧れるトーナメントであり、前提として全員が同じ条件で闘い、最も優れた選手を選ぶ。この大会に限らず、スポーツでは病気を理由に(自分を特別扱いしてくれ)などということが認められるわけがないし、認めてはいけない。
繰り返すが、会見は選手の義務であり、それを果たす自信がなければ大会に参加しなければいい。実際、大坂選手は会見に出られないために2回戦を棄権し、自分から大会を去っている。義務が果たせない以上、出場すべきではないと判断したと考えていい。
そして、大会の途中にそうするのであれば、最初から出るべきではない。ルールが古いというのであれば、それを変えるために提言などをすればいい話で、今回のこととは全くの別次元。既に決まって実施されているルールに従うのは大会に参加する選手の義務で、それを果たすか、果たせないなら出場しないかの選択肢しかない。
急な棄権で対戦相手だったアナ・ボグダン選手(ルーマニア)にも迷惑がかかり、大会も本来のプレーよりも場外に焦点が行ってしまったのは興行的にもマイナスであろう。誰一人得をした者などいない、不毛な論争が続いたことを大坂選手は真摯に反省した方がいい。
■「うつ病です」で批判の対象から外れる現実
殊勝な言葉を並べてうつ病を告白したことで大坂選手支持に流れは向いているが、そもそも27日のツイートでは「私が受けた、かなりの制裁金がメンタルヘルスのチャリティーに使われることを願っています。」と、主催者に対して挑発めいたつぶやきをしている。
昨年の全米オープンでは黒いマスクをつけてBLM運動に賛同の意を示し、政治とは無縁であるべきスポーツの場で政治的なメッセージを送っている。
こうした感心できない行為が「うつ病です」と告白することで批判の対象から外れてしまうことに限りない違和感を覚える。
日本では「私は障害者だから健常者は自分に特別な保護を与えるべき」と主張している女性が話題になっているが、大坂選手とイメージが重なるように感じるのは僕だけではないと思う。
なるほど、腑に落ちました。
どうにもこの女性のやってることはどこかで見たなってなってたんですよ。
某車椅子の人ですね、これ。
病気を盾にやりたい放題、あのモンスタークレーマー瓜二つだ・・・。
私が言いたいことを、そっくりそのまま書いて頂いた感ありあり!!です。
病気なら、最初からそのように言えばいいでしょう。いらぬ混乱を招き、今度は「可哀想な人」として同情され、彼女を批判した側が批判される状況に変わりました。
何かオカシイよね?と感じるのは、私だけでしょうか…。彼女を好意的に思っていただけに、今回のことは本当に残念です。
ゆっくり休養され、以前のように輝く選手として戻って来られるのを待っています。
*松田さん、返信は不要です。
鬱だろうが何だろうがテロ支援は許されない。
こんばんは。
ほんとにあまいくさり(福井弁)やのー、とわたしは思います。
うつ病自体を否定するのではありません。しかし、うつ病は水戸黄門の印籠ではないのも事実です。まだ適応障害の治療をするので芸能活動を休むという深田恭子のほうがはるかにましですね。
大坂さん、あなたにはプロアスリートとしてのプライドはないのですか?
BLM運動のために散々メディアを利用していたのに、急に「メディアは差別的」とはこれ如何に
その通りですね。最初から参加しなければいいと思います。プロ選手としての資質に疑問を感じてしまいます。
インタビュー拒否宣言後、男女Topプレーヤーからも批判を浴び、旗色が悪くなって「鬱」と告白。でも東京五輪は出たい…って言ってましたよね。ありえへんですわ。鬱でインタビューできないなら最初から出なきゃいいだけ、出ろなんて強制もしていない。何か勘違いしてますよね。
大坂選手が大会前に出した会見拒否のコメントに、メンタルヘルスの話があった時から、嫌な予感がしていました。やはりメンタル面での不調や病を抱えていたんですね。
それはそれで理解するとしても、メンタル面含めて試合できる状態でないのであれば、ちゃんと事情を説明して欠場するのが“プロ”としての在り方だと私も思います。
私もメンタルヘルス・クリニックに通い続けてかなりの年数が経つ病人の一人で、大坂選手が背負っていた重圧の大きさや、病の大変さは分かり過ぎるほど分かりますが、それゆえに最初からきちんと説明しなかった責任は問われるべきで、大変残念です。
とかく、メンタル面に関わることに関しては、周囲は「腫れ物に触るような」扱いをしてしまい、それが結果として周囲にも本人にも良くない状況を招くケースが多々あります。
皇室の雅子皇后も皇太子妃時代に「適応障害」との診断を受けて、長い療養生活に入られました。しかし病状に関する詳しい説明はなく、医師団による説明文書も、毎年、前年のものに少し手を加えた程度の変わり映えのしない内容のものばかりで、ともかく「温かく見守れ」というばかりです。公務も出たり出なかったりする一方、静養は皆勤状態で、どこが病気なのかと思うことも多いです。皇后になられた今も公務への出席は、オンラインで行われるものですら「体調が許せば」という条件付きで発表される状態が続いています。
これではメンタル面の病への理解が深まるどころか、逆に「好きなことならできる」「単なるサボりだ」「病気を隠れ蓑にしている」と思われかねず、他の患者にとっても大きな迷惑です。(可能なら今からでも退位していただきたいほどです。個人的にはこちらの問題こそ、“国民の手本となるべき皇室の方”であることから大きいと思っています。)
大坂選手にとって今大事なのは、何よりも病を治すことです。グランドスラムも五輪も差別問題も、病気を治すことに優先されるものではありません。ダブル・スタンダードに見える言動をしてしまっているところも病気の影響かもしれません。医療と周囲の人に頼って、もっと冷静に物事を見て判断できるようになるまで、心身ともに休める必要があるのではないかと感じます。彼女はプロ=職業としてテニスのプレイをしています。そこで相応しい振る舞いをし、落ち着きを取り戻すためにも、今が一番大切な時だと思います。落ち着きを取り戻せた時、これまでの自分の言動の問題点に気づいて、以降正しい判断ができるようになってほしいです。
精神的な病をもっています。今回のうつ病の告白は白けた目で見ています。
大会棄権をすべきとは思いません。精神的な病気があっても働く権利はあるからです。
ただ事前に運営者とすり合わせを行うべきだったと思います。
障害雇用された場合、仕事に穴をあける恐れがあるので説明するのがマナーなのではないでしょうか?
一般雇用で働いていたときは病院をカミングアウトする可能性がある場合上役と相談しました。
そういった根回しなしで突然権利の主張をしたら反発うけるの当然です。
権利の主張をするならそれからです。
個人的には毎日のトレーニングと大会参加のエネルギーがうつ病なのによくあるなと詐病を疑っています。
私もかつてスポーツをやっていてうつ病になったとき動けず筋力や勝負観がガリガリと落ちたことがあるので、最近の彼女の成績を維持できるエネルギーがあるのが不思議でなりません。
松田さんまで「depression」をうつ病と訳されるのは意外としか言いようがない。
大阪氏はうつ病なら「Clinical depression」と書くはず。
この書き方は医師からうつ病と診断されたのではなく、あくまで本人が「抑うつ」あるいは「気分の落ち込み」と言ってるだけで、うつ病と抑うつを一緒にすべきではない。
うつ病前提の記事には違和感しか覚えない。