wakatte.TV福島暴言で武田塾FCオーナー大迷惑?
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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学歴に関する問題を扱うYouTubeチャンネルのwakatte.TVの出演者が福島大学で行ったロケで、同大学やその学生を揶揄する発言をして動画を削除した。出演者で高田ふーみんを名乗る高田史拓氏(30)は自らのXで謝罪したが、SNSを中心に激しい批判が沸き起こっている。高田氏は全国展開をする学習塾の武田塾を運営する株式会社A.verの取締役であり、武田塾への影響も考えられる。同塾のフランチャイジーにとっては運営する校舎の経営成績にも影響しかねず、本部に対して損害賠償を求める訴えが起こされる可能性も考えられる。
◾️高田氏の”尊厳を傷つける”言動
問題の発言は、8月28日公開の「【入試ラクすぎ?】国公立最下位!?震災復興・放射線研究から驚きの入試事情まで!福島大学キャンパス調査!」という動画内で行われた。インタビューを受けた学生が「放射能(の研究)はやっぱり福島ならではだと思う」と発言したのに対して、高田氏は「ただ、ただよ、放射能とか原子力って、本当にエネルギーで超重要な問題なわけですよ。福島大には触らせたくない」と話した。
これに対して批判が起きると、いったん動画は非公開になったが、同31日夜に、問題のシーンの部分に《出演者に東日本大震災や原発事故の被害ならびに福島大学における研究や学びを揶揄する意図は一切ございません》というテロップを加えて再公開された。
9月1日には福島大が学長名で声明を発表。その中で「このたび、本学を取り上げたインターネット上の動画において、本学の学生及び教育研究活動に関し、配慮を欠くと受け取られかねない発言があったことを確認しております。…こうした教育・研究活動に真摯に取り組んでいる学生・教職員が、尊厳を傷つけられることがあってはならないと考えております」と厳しい表現で問題を指摘した(福島大学・本学を取り上げたインターネット動画について)。
これを受け、高田氏は9月1日、自身のX上で「私たちの言葉足らずな表現により意図とは異なる形で多くの方に伝わってしまい、福島大学の皆様および関係者の皆様にご不快な思いとご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。…福島大学で原子力を学ぶ意義や経緯、そして日々研究に取り組む学生の皆様の志に対する配慮が決定的に不足していたと痛感しております」などと謝罪した(2026年9月1日午後5時0分投稿)。
9月4日には、松本文部科学大臣が「一般論として申し上げますが、学生・教職員に対しまして、尊厳を傷つけるような言動はあってはならないと考えております。また、大学の研究力については偏差値をもって判断することは適切ではありません。多様な定量的指標とともに、定性的指標も適切に組み合わせて把握をする必要があると考えております」と話すなど、国政レベルの問題に発展している(日テレニュースNNN・「学生・教職員が尊厳を傷つけられることがあってはならない」福島大学コメント発表 Youtube動画めぐりSNSでも批判相次ぐ 福島)。
◾️フランチャイズ本部の責務
高田氏が謝罪して済むような問題ではなくなっている。同氏は武田塾を運営する株式会社A.verの取締役に就任している。2021年にはwakatte.TVは、A.verが配信している番組として紹介されている(Adver Times.・YouTubeマーケティングの先駆者Suneight 5万本超のデータから導き出す「動画SEO」)。
武田塾のFC加盟説明会の動画では、梅宮小百合社長(登記簿上は種田姓)自らがwakatte.TVのスクリーンショットを見せて「wakatte.TVというウチの講師がやっているチャンネルなんですけども…よかったら、ぜひ見ておいてください」と話している。
wakatte.TVは武田塾の講師のびーやま(山火)氏や、同塾を運営するA.verの取締役の高田氏が出演している、武田塾の広告塔的存在で、A.verにとって極めて重要なコンテンツと言える。ところが、肝心の武田塾、A.verともにこの問題で謝罪したことは確認されていない。それどころか実質的なオーナーとされる創業者の林尚弘氏は、X上で批判する人々を挑発するようなポストを繰り返している。そう考えると、A.verがこの問題について反省しているかどうかは全く分からない状況である。
今回、福島大学からの声明だけでなく、文部科学大臣も「学生・教職員に対しまして、尊厳を傷つけるような言動はあってはならないと考えております」と言及するなど、教育機関である武田塾に対して致命傷にもなりかねない騒動となった。この件で、たとえば、全国の武田塾の教室に対して抗議の電話やメールが入る、あるいはこれが原因で生徒が集まらなくなり経済的に大きな損失が生じることも考えられる。そのような場合、武田塾を信じてフランチャイジーになった各教室のオーナーはたまったものではない。
各教室のオーナーは、株式会社A.verとフランチャイズ契約を結んで展開しており、その契約の内容までは明らかではないが、フランチャイズ本部(フランチャイザー)の責務として、「その使用を許諾した商標、サービス・マーク等のブランド価値を自ら損なうことがないようにすべき信義則上の義務を負うものというべき」(東京地裁判決平成22年7月14日)なのは当然である。
A.verの取締役である高田史拓氏が、別媒体であれ別キャラであれ、対外活動によって武田塾ブランドやA.verの信用を毀損しているのではないか。さらにA.verがそれを認識しながら放置しているのではないか、という疑問、不満の声は予想される。
「本部会社の現役取締役が行っている活動によって、こちらがロイヤリティーを払って使っている『武田塾』ブランドが毀損されているのではないか。本部はなぜ放置しているのか」という不満を持っても不思議ではない。
◾️フランチャイジーは行動を
武田塾は2023年にも、本部がフランチャイジーの運営する校舎の近隣に直営校を開校しようとしたことから、開校差し止めを求める仮処分を申し立てられている。東京地裁(笹本哲朗裁判長)は、FC本部による独占禁止法違反(優越的地位の濫用)を認め、開校を差し止める決定を出した(朝日新聞DIGITAL・武田塾、開校直前に差し止め FC校近くに本部直営校「独禁法違反」)。
このように、法人としての遵法意識には、以前から疑問符が付いていた。また、倫理面でも、武田塾English Directorとの肩書きを有する森田鉄也氏が、障害を持っているように見える生徒を自身のYouTubeの番組に出演させ、見せ物のように扱うなどの問題を当サイトでは指摘している(参照・武田塾の倫理観欠如 ”生徒見せもの動画”にダンマリ)。
今回、文部科学大臣から、一般論としてではあるが「学生・教職員に対しまして、尊厳を傷つけるような言動はあってはならない」と言及された事実は重い。生徒やその父兄からの信頼を決定的に失う可能性があり、フランチャイジーにとっては死活問題である。実際に入塾希望者の減少や退塾、保護者からの苦情などが生じれば、それはSNS上の騒ぎでは済まない。加盟金やロイヤリティーを支払い、「武田塾」の看板を掲げて事業を営むフランチャイジーにとって、現実の損害となる。
しかも、問題の発言をした高田氏は、武田塾を運営するA.verの取締役である。フランチャイジーに損害が発生し、A.verの対応がブランド価値維持義務に違反し、その義務違反と損害との因果関係が認められるのであれば、A.verも法人として責任を問われることになる。
多くのフランチャイジーは、生徒の成績を伸ばす、希望する大学へ進学できるようにお手伝いをする、という崇高な理念を持って活動していると思われる。それを、運営本部の取締役が出演する動画をめぐって文科大臣や大学から苦言を呈される事態となっているのであるから、フランチャイザーとしてのブランド価値維持義務を果たしているのかを問われかねない。フランチャイジーはwakatte.TVの即時中止を求め、損害が出た場合はその因果関係を証明して本部に賠償を求めるなどの行動をとった方がいい。
高田氏や梅宮社長、そして創始者の林氏が、炎上はすぐに収まる、と考えているとしたら大きな間違いである。








