”元祖”幻のケンタッキーダービー馬が楽勝 オマハビーチ断然人気に応える

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 オマハビーチ(牡3、R・マンデラ)が12月28日(日本時間29日)、米カリフォルニア州のサンタアニタ競馬場で行われたマリブS(ダート7ハロン)を制し、3つ目のG1タイトルを手にした。騎乗したマイク・スミス騎手(54)はこの日、2クラのG1を勝ち、ジェリー・ベイリー騎手の持つG1最多勝記録を更新した。

■ステッキなし、ほぼ馬なりの楽勝劇

写真はイメージです

 5頭立てのレースでオマハビーチが桁違いの強さを見せた。4番手から徐々に上昇、4角では先頭に並びかけ、直線で先頭に立つと2着のロードスターに2馬身4分の3差をつけた。ステッキは1度も使わず、ほぼ馬なりで単勝1.4倍の断然人気に応えた。

 オマハビーチは「幻のケンタッキーダービー馬」と呼ばれている。今年は1位入線のマキシマムセキュリティが17着に降着となり「幻のケンタッキーダービー馬」と呼ばれているが、オマハビーチは”元祖幻のダービー馬”。モーニングラインで1番人気だったがレース3日前の5月1日午前、喉頭蓋の閉塞(喉の故障)で出走を回避した。

 10月5日のG1サンタアニタスプリントチャンピオンシップS(ダート6ハロン)で復帰して、シャンスロットに頭差競り勝ってアーカンソーダービーに続くG1制覇を達成。11月2日のG1BCダートマイルは2着と敗れたが、2019年をG1優勝で締めくくった。

■次走G1ペガサスW杯招待Sがラストラン

 マリブSは12月末だというのに3歳限定のG1戦。3歳であまり活躍できなかった馬が集まると言われるだけに、ここでは力が違ったということであろう。

 手綱を取った大ベテランのマイク・スミス騎手は、この日、サンタアニタ競馬場で4つのステークスレースを優勝。マリブS以外にG1ラブレアS、G3ロバートJ.フランケルSも制して重賞3勝と大活躍だった。これでG1勝ちは217となり、ジェリー・ベイリー騎手の最多記録を更新した。

 元祖幻のケンタッキーダービー馬は、この後1月25日のG1ペガサスW杯招待S(ガルフストリームパーク、D9f)に出走予定。そこがラストランで、その後はケンタッキー州のスペンドスリフトファームで種牡馬となるという。

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