カメコ英2000ギニーV ピナツボ不発3着

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 英国クラシック第1弾G1英2000ギニー(芝8ハロン)が6月6日、ニューマーケット競馬場で開催され、カメコ(牡3、A.ボールディング厩舎)が優勝した。単勝1.8倍の1番人気に推されたピナツボは3着。

■カメコ馬群を割って抜け出し快勝

優勝したカメコ(左)(レーシングTV画面から)

 15頭立ての10番手あたりにつけたO.マーフィー騎手騎乗のカメコは、残り3ハロン付近から仕掛けられ、残り2ハロン付近で5、6番手に上昇。抜け出そうとしたところで進路が狭くなる不利を受けたが、2頭の間をこじ開けて先頭に立って押し切った。

 3、4番手を進んだL.デットーリ騎手騎乗のウィチタ(G3サマーヴィルタタソールS)がいったんは先頭に立つシーンがあったが、クビ差の2着。

 デビューから6連勝、英国競馬統括機構から今世紀最高のレーティング128と認定されたピナツボ(W.ビュイック騎手)は4、5番手から残り1ハロン付近で先頭のウィチタに並びかけたが、そこから伸び切れず3着に終わった。

■スケジュール通りに行われなかったG1連覇の珍記録

 勝ったカメコは通算5戦3勝。セクレタリアトS、ターフクラシック招待SとG1を2勝したキトゥンズジョイと、G3セニョリータS勝ちの母スイータースティルの産駒。デビュー戦を勝った後、8月31日のG3ソラリオSでハナ差の2着、9月28日のG2ロイヤルロッジSはクビ差の2着と惜敗が2度続いた。

 11月1日のG1フューチュリティトロフィー(AW8ハロン5ヤード)では2着に3馬身4分の1差をつけて重賞初制覇。このレースは10月26日にドンカスター競馬場で芝8ハロンで争われる予定だったが、豪雨で順延され、ニューカッスル競馬場のオールウェザーコースで行われている。

 英2000ギニーは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、例年より1か月遅れての開催となっており、スケジュール通りに行われなかったG1を2連勝という、おかしな記録を樹立するおまけ付きだった。

■ピナツボはセントジェイムズパレスSへ

 圧倒的な1番人気で敗れたピナツボは、この後は6月20日のG1セントジェイムズパレスS(芝7ハロン213ヤード)に進む見込み。

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