ピナツボまた負けた 3番人気パレスピアーV

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

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青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
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 ロイヤルアスコット開催のG1セントジェイムズパレスS(芝7ハロン213ヤード)が6月20日、英アスコット競馬場で行われ、単勝3番人気のパレスピアーが優勝した。本命のピナツボは2着に終わり、G1英2000ギニーに続き黒星を喫した。

■パレスピアーは無傷の4連勝

写真はイメージ

 7頭立てで行われたレースで6番手を進んだパレスピアーは、直線で外から追い込み、3頭が横一線に並んだ追い比べから残り100m付近で抜け出した。勝ちタイム1分42秒38、デビューから無傷の4連勝でG1を制した。

 最後方から進んだピナツボは直線でいったんは先頭に立ったものの、最後は力尽き1馬身差の2着。2歳時は6連勝で英国競馬統括機構から今世紀最高のレーティング128を認定されていたが、英2000ギニー3着に続く敗戦でメッキが剥がれたと見る関係者は少なくないと思われる。

 チャーリー・アップルビー調教師は「また負けてしまいがっかりしている。しかし、いい感じで進めていたし、昨年のピナツボのように見えた」と、今後の巻き返しに期待をかけるコメントをしていた(RTE電子版から)。この後は7月30日のG1サセックスS(グッドウッド、芝8ハロン)への出走が濃厚だという。

■デットーリ騎手は2鞍連続のG1勝利

 パレスピアーは今回が重賞初挑戦でピナツボ 、英2000ギニー2着のウィチタ(3着)を退けての堂々のG1制覇。父のキングマンは2014年のこのレースを制しており、親子制覇を達成した。

 昨年8月30日のデビュー戦(芝7ハロン)は2着に3馬身4分の3差をつける快勝。続く9月18日の2戦目(芝7ハロン)は4馬身半差の楽勝で、2戦2勝で2歳戦を終了した。

 3歳の今年は6月6日からスタート。芝のマイル戦で2着に3馬身4分の1差をつけて勝った。3戦とも楽勝のため底力は評価されていたが、強豪との対戦がなく未知の部分が多いせいか3番人気にとどまっていた。

 陣営ではこの後、8月16日の仏G1ジャックルマロワ賞(芝1600m)を目指す予定。父のキングマンはこのレースも制しており、再び親子制覇に挑む。

 手綱を取ったランフランコ・デットーリ騎手はこの前のレースのG1コロネーションSをアルパインスターで制しており、2鞍連続でG1制覇という快挙を達成した。この勝利でロイヤルアスコットの通算勝利を73とし、歴代2位のパット・エデリー騎手の記録に並んだ。

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