パレスピアが仏G1ジャックルマロワ賞制す

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 単勝1番人気のパレスピア(牡3、英J.ゴスデン厩舎)が16日、仏ドーヴィル競馬場で行われたG1ジャックルマロワ賞(芝1600m)を制し、デビューから無傷の5連勝を達成した。2着にG1コロネーションS(芝7ハロン213ヤード)を制したアルパインスターと3歳馬が上位を占めた。

■7頭立てで5頭がG1馬の超ハイレベルの戦い

優勝したパレスピアとデットーリ騎手(スカイスポーツレーシング画面から)

 7頭立てで5頭がG1ホースというハイレベルのレースで、先手を取ったのが人気薄のプレルヴィル、続いてサーカスマキシマス(クイーンアンSなどG1を3勝)、アルパインスター、4番手にパーシャンキング(仏2000ギニーなどG1を2勝)、5番手ローマナイズド(前年のジャックルマロワ賞優勝)がつけた。

 パレスピアは最後方からの競馬となったが、残り400m付近を過ぎてアルパインスターと2頭で抜け出す形に持ち込み、200m付近で先頭に立ち、そのまま押し切った。勝ちタイムは1分38秒6。

 2着に4分の3馬身差のアルパインスターが粘り、3着にサーカスマキシマス、続いてパーシャンキング、ローマナイズドの順で入線した。

 パレスピアの手綱をとったランフランコ・デットーリ騎手は、この開催に出場した場合、検疫の関係で19日からの英ヨーク競馬場のイボアフェスティバルへの参加は不可能となるが、パレスピアと仏ダービー馬ミシュリフで挑むG2ギヨームドルナーノ賞への出走があるこちらを選択。

 15 日に行われたG2ギヨームドルナーノ賞を順当に勝ち、それに続く勝利でレース選択でも一流ジョッキーの目の確かさを示した。

  「こちらに来たのは正しい選択だった。2頭のスーパーホースがいて、どちらも勝ってくれた」と同騎手はコメントした(レーシングポスト電子版から)。

■次走は10・17G1QエリザベスⅡ世Sへ

 パレスピアはデビューから3連勝で臨んだ6月20日のG1セントジェームズパレスS(芝7ハロン213ヤード)で、1番人気のピナツボを下して優勝、重賞初制覇を伝統のG1で制した。

 今回、ハイレベルの戦いを制したことで、前走がフロックでないことを証明。父のキングマンも2014年のこのレースを制しており、父子制覇も達成している。

 「この馬を愛している。非常にクールで、巡航速度も早く、キックは強い。この馬を惑わすものは何もない」(レーシングポスト電子版から)とデットーリ騎手が絶賛するパレスピアはこの後、10月17日のG1クイーンエリザベスⅡ世S(アスコット、芝8ハロン)で、無傷の6連勝とG1・3連勝を目指すことになる。

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