日本勢に勝機 G1ドバイシーマクラシック

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

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青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
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 ドバイワールドカップデー(3月27日、メイダン競馬場)に12頭の日本馬が参戦することになった。今年はクロノジェネシス、ラヴズオンリーユーが出走するG1ドバイシーマクラシック(芝2410m)制覇が最も期待される。最大のライバルは仏ダービー馬ミシュリフ(牡4、英J.ゴスデン厩舎)となりそうだが、チャンスは十分ある。

■昨年はコロナで中止のドバイワールドカップデー

 昨年は新型コロナウイルス禍のため、土壇場で開催が中止になったドバイワールドカップデーだが、2年連続の中止はさすがにないのではないか。

 3月16日時点で日本馬で招待を受諾したのは下記の12頭。

・G1ドバイワールドカップ:チュウワウィザード(牡6、栗東・大久保龍志)

・G1ドバイシーマクラシック:クロノジェネシス(牝5、栗東・斉藤崇史)、ラヴズオンリーユー

(牝5、栗東・矢作芳人)

・G1ドバイターフ:ヴァンドギャルド(牡5、栗東・藤原英昭)

・G1ドバイゴールデンシャヒーン:コパノキッキング(騸6、栗東・村山明)、ジャスティン(牡5、栗東・矢作芳人)、マテラスカイ(牡7、栗東・森秀行)、レッドルゼル(牡5、栗東・安田隆行)

・G2UAEダービー:タケルペガサス(牡3、美浦・加藤征弘)、ピンクカメハメハ(牡3、栗東・森秀行)、フランスゴデイナ(牡3、栗東・森秀行)

・G2ゴドルフィンマイル:デュードヴァン(牡4、美浦・加藤征弘)

 日本のファンの注目は、シーマクラシックであろう。有馬記念を勝ったクロノジェネシスが人気を集め、ラヴズオンリーユーも2月のG2京都記念で前年のオークス以来の勝ち星を挙げただけに、侮れない。英国のブックメーカーのオッズを見るとクロノジェネシスが3~3.5倍で、仏ダービー馬ミシュリフと同オッズで高い支持を受けている。

■砂のサウジカップを制したミシュリフは芝へ

サウジカップ優勝時のミシュリフとD.イーガン騎手(YouTubeのEquestrianCR画面から)

 ライバルと目されるミシュリフは前走サウジカップ(ダート1800m)を優勝し、1着賞金1000万ドル(約10億8000万円)を稼いだばかり。しかし、もともと芝でこその馬で、サウジカップに出走したのはオーナーがサウジアラビアのファイサル王子ということも関係しているのであろう。昨年はサウジカップデーのサンバサウジダービーカップ(ダート1600m)に参戦して、武豊騎手騎乗のフルフラットの2着となっている。

 ミシュリフはこれまで仏ダービーの2100mまでしか経験がなく、初距離の2410mが鍵になる。あえてこの距離に挑んだのは、秋にはG1凱旋門賞(芝2400m)に参戦するからと言われている。この点、以前、騎乗していたL.デットーリ騎手は、ソフトな馬場が好きで2000mがこの馬には完璧な距離と話しており、距離延長はプラスにはならないと思われる。

 それ以外ではモーグル(牡4、愛A.オブライエン)が怖い存在。パリ大賞と香港ヴァーズの2つのG1を優勝。遠征での強さ、距離とドバイの芝への適性を考えると、案外、こちらの方がミシュリフより先に来るかもしれない。ブックメーカーのオッズは6~7倍。

 G1BCターフで3着のチャンネルメーカー(騸7、米W.モット)は7~9倍、前哨戦のG2ドバイシティオブゴールド(芝2410m)を2分26秒83のトラックレコードタイで楽勝したウォルトンストリート(騸7、英C.アップルビー)は6~8倍となっている。

 こうしてみると、粒揃いのメンバーとなっている。展開次第では伏兵の台頭もありそうだが、良馬場で行われるようなら、クロノジェネシス・ラヴズオンリーユー日本勢が順当に優勝するチャンスは十分だろう。

■史上初の日本調教馬のゴールデンシャヒーン制覇も

 メインのG1ドバイワールドカップのチュウワウィザードは入着までか。面白いのがG1ドバイゴールデンシャヒーン。コパノキッキングとマテラスカイで、2月20日のリヤドダートスプリント(ダート1200m)で1、2着を独占したばかり(ジャスティンは6着)。今回、さらにレッドルゼルが加わり4頭出しとなる。

 マテラスカイが軽快に先行して前残り、あるいはブンブンと飛ばしてコパノパッキングの差し浮上と、スローでもハイペースでも楽しめるメンバー構成となっている。史上初の日本馬による同レース優勝があるかもしれない。

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