新宿の人気料理店が閑散 この時期の外食は…

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、外食事業が危機的状況にあるという。3月11日、新宿で友人と外食をしたが、いつもは満員の人気店が閑散としていた。この時期、不特定多数の他者と接触し感染の可能性が生じる外食は控えるべきなのかもしれないが、外食事業の現状を考えると「今こそ外食しよう」という気持ちにもなる。

■いつも満席に近い110席の大規模店が閑散

新宿駅東口も人出が少ない印象(3月11日17時過ぎ)

 こういう時期だからこそということで、昨晩、知人と外食したが、午後5時30分頃の新宿駅東口は、いつもに比べて人通りが少ない印象だった。平日の5時過ぎなら、アルタ前は歩くのも大変なぐらいだが、それほど苦労せずに歩くこともできた。

 訪れた店舗は新宿では老舗に属する飲食店で、110席の大型店。僕は20年以上利用しているが、いつも満席に近い状態である。しかし、この日は10人ほどの団体客が1組あったものの、それ以外は僕たちを入れて3、4組しかいない時間帯もあった。

 これが外食産業の実情。先日、日本フードサービス協会の石井滋常務理事にお話を伺う機会があったが、「非常に危機的な状況であると考えています。リーマンショック(2008年)、東日本大震災(2011年)を超える可能性があります。」(Foodist Media掲載記事参照)とのことで、それを実際に肌で感じた次第である。

■外食に関し、今、言えること

 学校も休業になり、イベントも次々と中止になっている。そういう時期に外食を控えるのは、結果として感染拡大防止に役立つのは確かであろう。しかし、経営基盤の弱い中小の外食事業者を考えれば、感染防止策をとった上で行くのであれば、感染症対策に資するという側面もありそう。

 石井常務理事は「外食店舗としては衛生面を含め、お客さまをいつでもお迎えできる態勢を整えており、接客についてはマスク着用も増えています。衛生面に気をつける店舗がほとんどなので、安心してご来店いただきたいと申し上げたいです」(Foodist Media掲載記事参照)と話されていた。

 そうした点を踏まえ総合的な判断で外食したが、今、多くの人に「どんどん外食しましょう」と言っていいのか迷うところではある。「他人との接触を極力避け、感染予防を心がけて外食するのもいいですね」という程度であろう、今、言えるのは。

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