ジャニーズより韓国の芸能人 TBS的番組制作

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 8月10日の「新・情報7daysニュースキャスター」(TBS系)を見ていたら「若い世代は”韓流・日流ブーム”日韓の若者たちに本音を聞いた」という特集をやっていた。それによると日本は今、「第三次韓流ブーム」らしい。僕は全く知らなかったが。全体を見てみると、最初から結論ありきの取材・編集を行っているのではないかと感じさせられた。安住紳一郎アナもそれを感じたのか、皮肉っぽいセリフを発していたのが印象的だった。

■データが何も示されずに「第三次韓流ブーム」

データなしでブームと言われてもなあ…

 特集の最大の特徴は何のデータも示されないまま、若者のコメントだけで構成されていることである。本当に韓流なるものがブームになっているとしたら、アンケートや音楽のダウンロード数や、検索サイトでの関連ワードの検索数などのデータを出せばいい。そうしたデータがあって、はじめて「世間ではそんなに流行しているんだ」と感じられるのであり、渦中にいる人にだけ話を聞いて(全体がこうである)と主張する非論理性にTBSは気付かないのであろうか。

 根拠となるデータが全く示されないまま、韓国の芸能界のファンの人のコメントを集めただけなら「若い世代に韓流にハマる人も存在する」という部分までしか証明できないのは、中学生でも理解できる話だと思う。

 ロケ地は韓国系が多く住む新大久保だけのようである。もし「第三次韓流ブーム」というものがあるのなら、渋谷や秋葉原など若者がたくさんいるところで聞いても同じような話が聞けるのではないか。それを新大久保限定という時点で、この特集の信頼性は大きく揺らぐ。

■TBSの政治的意図を感じる編集、存在しない「日韓戦争」をそのまま放送

 結局、TBSは何をやりたかったのか。日韓関係が過去にないほど悪化している中、芸能人に興味がある若い層は無縁であり、逆に相手国にシンパシーを抱いている、だから、日韓関係について考え直そうよとでも言いたかったのかもしれない。実際に現在の日韓関係について触れており、それに対する日韓の若者の声が集められていた。そう考えると何とも政治的な思惑の強い特集である。

 その類のコメントとしては「いつまで喧嘩してるの」(男性)、「若い人たちが交流していくことで仲良くなっていけるんじゃないかな」(女性)といったものが目についた。

 そもそも日韓の関係が悪いのは韓国側の国家間の約束を守らない行為が原因で、それは今でも除去されていない。根本原因を無視して「仲良くなろう」というのは、韓国側の違法な行為を認めようということとも取れる。

 さらに「戦争の事実は消せないと思いますけど」と前出の女性が語ったのを、そのまま流しているのは見逃せない。「戦争の事実」とは? 日本と大韓民国は過去に戦争状態に入ったことなどない。前後の流れから、朝鮮戦争やベトナム戦争に言及したわけではないのは明らか。インタビュアーには「どの戦争ですか?」ぐらいは聞いてほしいが、相手が言ったまま流している。

 もしインタビュアーが信じられないような無知の人間であっても、さすがにTBSの社員が編集する段階で気付くはず。それでもそのまま流しているのは、何らかの政治的意図があったと思われても仕方がない。つまり「先の戦争=日本が悪い」という刷り込みで、韓国に対する不可解な贖罪意識を暗に求めているということである。

 この点、安住紳一郎アナが「もう一歩突っ込んで竹島のことをどう思うかとか、日本海の呼び方についてどう思う、どういう落とし所、アイデアありますかって聞いてみたい気もしますけど、うーーん」とコメントしている。まさに正論である。

■ジャニーズより韓国ブーム…を語った女性

ジャニーズより韓国と語る女性(TBS画面より)

 別の女性はこうも語っている。字幕がついていたので、それをそのまま書き出すと「私(バイトで)塾の先生をしているんですけど、今の中学生はジャニーズとかより韓国ブームが完全に来てるらしくて」というもの。

 そういう事実がその女性の塾ではあるのかもしれないが、ジャニーズのアイドルのファンにすれば「何でジャニーズを引き合いに出すの?」と言いたくもなるに違いない。ある意味、失礼な話である。ちなみにこの番組の合間に流れるCMには、嵐の二宮和也さんが出演していた。

 気になったのは、それを発言した女性で、僕が見る限り韓国系の特徴を持つ風貌をしているように感じた。韓流にハマりすぎて、韓国風のメイクにすると外見が日本人っぽく見えなくなってくることもあるのだろうと、勝手に想像している。

"ジャニーズより韓国の芸能人 TBS的番組制作"に3件のコメントがあります

  1. 名無しの子 より:

    私、その番組見てました。私も松田さんと同じ事を考えていました。途中バカバカしくなってきたのですが、安住アナ、見直しました。かっこよかったですね。
    別の番組でも、韓国の宣伝をしてましたよ。もうウンザリしました。TBSは、韓国好きみたいですね。
    私が勝手に感じてるだけかもしれませんが、テレビ朝日は、中国好きのような。テレビ朝日の池上彰さんの番組では、しきりに中国自慢をしているような気が。
    みんなもっと、日本の良さに気付きましょうよと言いたいです。思いやりがあり、礼儀正しく、勤勉な国民性を。独特の文化を。
    ところで先のTBSの番組の中で「今の中学生は〜」の塾の先生のセリフに、伊藤詩織さんを思い出しました。「日本に育つと誰もが性被害に遭う」と言った、あの伊藤さんのセリフを。なんのデータも示さず、主観だけのセリフ。「みんな〜」って便利な言葉ですね。そう言えば子供はよく「ゲーム買ってよ〜。みんな持ってるよ〜」と言いますよね。「みんな」という言葉の定義を、「皆さん」ご存知なのでしょうかね〜。

    1. 名無しの子 より:

      追加です。TBSの韓国好きについて。
      山口敬之氏は、伊藤詩織事件の前、ライダイハン(ベトナム戦争時の韓国軍兵士が現地の女性を暴行して生まれた子供。つまり、韓国軍兵士が現地女性を性的暴行した証拠)のスクープをとってきています。それをテレビで取り上げようとすると、TBSの周りの人々から反対されます。そこが、私には理解できません。
      従軍慰安婦の件で、日本人は、いまだに苦しめられています。あれは性的暴行ではなく、ただの売春婦だったと判明したのに。そんな中、ライダイハンのスクープは、韓国に言い返す理由を作ってくれる筈。それなのに、スクープを流す事を許可しないTBS。
      前にネット番組で、TBSには在日韓国人枠があると言っていました。そして今、在日韓国人枠で入社した人々も出世して、上層部にもいると。また、確か安住アナが言ってたと思うんですが「TBSでは韓国語ができると、出世できる」とか。なるほどね〜と思いました。
      伊藤詩織事件についても、山口氏がライダイハンのスクープをとってきた直後に、伊藤氏が近づいてきたということで、いろいろ言われてますよね。スクープをつぶすために近づいてきたスパイだとか。事の真偽はわかりませんが。
      とにかく、TBSは韓国が好きなのですね。もしかしたら、日本より好きなのかもしれません。

      1. 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 より:

        >>名無しの子様

         コメントをありがとうございます。

         ライダイハンの問題ですが、実は僕はその記事をたまたま目にして、書いた人がTBSの記者と知って大変驚いた記憶があります。後日、山口氏の事件について知ることになったときに(あの記事を書いた人か)ともう一度驚いたものです。

         伊藤さんとライダイハンの問題は関係はないと思いますが、TBS内では親韓のムードはあると想像しています。安住アナが呆れたこの番組のコーナーもその流れなのだろう、と。

         メディアも親韓、親中と視聴者に感じさせていることが、媒体としての信頼を落としている一因になっていると思います。

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