ダンディ坂野&小島よしお ピーク知る男?

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 東京メトロ東西線にタレントのダンディ坂野さん、小島よしおさんのユニークなポスターが掲示されている。”ピーク”について語るもので、ウイットに富んだものになっている。

■小島よしおさん「揉みくちゃにされて、毎日大変でした」

ダンディ坂野さんと小島よしおさんのポスター(東京メトロ東西線茅場町駅)

 ポスターは「ピークを知る男。」というメーンのコピーに、お笑いとはあまり縁がなさそうな真剣な表情のダンディ坂野さんと小島よしおさんの写真がアップで写っている。

 ダンディ坂野さんは「他人とズレてるくらいで、ちょうどいいと思うよ。そういう時代になったし。」、小島よしおさんは「揉みくちゃにされて、毎日大変でした。」というセリフが顔の横に付けられている。

 東西線のオフピークプロジェクトのポスターなので、ピークの時間帯を避けて通勤・通学をしてほしいという訴えであろう。

 野暮を承知で解説すれば、2人とも芸能界での立ち位置は”一発屋”であり、ピークはほんの僅かの期間で過ぎてしまったということでオフピークプロジェクトのキャラクターに起用されたのであろう。

 このあたり、なかなかユニークな発想である。

■”一発屋”にもそれなりの序列がある?

 この2人の自虐的なギャグとも言えるポスターに苦笑した乗客は少なくないはず。とはいえ、一発屋芸人は数限りなくいるが、なぜ、この2人? という疑問は残る。かつて一発屋の代表といえば有吉弘行さんだったが、今や超売れっ子になっているからとてもではないが起用できない。

 他には世界のナベアツさん(現桂三度さん)、鼠先輩さん、ムーディ勝山さんあたりだと「誰?」という反応になってしまいそう。おそらく一発屋芸人の中にもそれなりの序列があり、「ピークを知る男。」ですぐに「この人、ピーク短かったね」と思い出せるレベルの人選だったということだと思う。波田陽区さんでもよかったかもしれない(笑)。

 それはそれで悪くない人選だが、高校生や中学生に分かるかどうかは微妙であろう。

■八丁堀駅はガラガラの状態

東京メトロ日比谷線八丁堀駅4月7日午前8時43分

 せっかくオフピークを呼びかけたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響であろう、4月7日午前の東西線はガラガラ。

 上り電車は立っている人がちらほらという状況で、八丁堀駅で日比谷線に乗り換えても、午前8時43分の時点で写真のように閑散と言っていい状況だった。

 ダンディ坂野さんと小島よしおさんがオフピークを呼びかけ、ポスターを作った時の想像を超えるような人の少なさというのも何とも皮肉な結果である。

 ともかく、新型コロナウイルスの感染拡大が収まり早く通常の状態に戻ってほしいというのは誰しもが思うに違いない。

 その上でオフピークがうまくいって、これぐらいすいていれば通いやすいのだが。

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