ラブリ醜聞 フェミは伊藤詩織事件の如く報じるか

The following two tabs change content below.
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

最新記事 by 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 (全て見る)

 モデルのラブリさん(31)が、知人女性に対する強制わいせつの容疑で書類送検されたことを、週刊文春1月28日号が報じている。ラブリさん側は弁護士を通じ、容疑を否定。同様の密室での出来事で男性側を一方的に犯罪者扱いした「フェミ(ニスト)」たちは、この事件をどう報じるのか、その対応に注目が集まる。

■理猥褻な行為と「彼女のニタッと笑う嬉しそうな顔」

週刊文春1月28日号

 週刊文春によると、ラブリさんが関わるプロジェクトの責任者となった20代後半の女性A子さんが2019年5月に和歌山県白浜町を旅行した際に、ホテルのツインルームで襲われたという。休んでいたA子さんが「お布団かぶらないと風邪引くよ」と声をかけられた時には、ラブリさんが自分の上になっていた。

 そしてジャンパースカートをめくられ、下着をおろされて陰部を舐められ、さらに指を挿入されたという。およそ2時間、猥褻な行為は続く。「…彼女のニタッと笑う嬉しそうな顔が、今でも脳裏に焼き付いています」。

 3週間後、イベントに参加した際に顔を合わせると、「あの時はごめんね~」と冗談まじりに謝られ嫌悪感を感じたとA子さんは言う。

 2019年8月、和歌山県警白浜署に被害届と告訴状を提出。2020年3月に強制わいせつ被疑事件とし和歌山地検に送られ、現在は同地検が捜査中であるとしている(ラブリさん側の弁護士はその点を認めた記述はない)。

 これに対してラブリさんの担当弁護士は「(密室で)何があったかを言う義務はない」「客観的事実はこちらの認識とは違います」「犯罪行為はありませんでした」などと反論する。また、解決金として500万円の支払いを申し出たが、示談には至らなかったという。

■事実ならかなり悪質な性犯罪 懲役6月以上10年以下

 週刊文春が伝えた通りであれば、かなり悪質な性犯罪。しかし、ラブリさん側の弁護士は犯罪行為ではないことを明言しており、また和歌山地検に事件が送られてから1年近く音沙汰がない点は引っかかる。通常は事件が送られてから2か月程度で処分が決められると言われており、その点からも起訴されるのか微妙な状況かもしれない。

 強制わいせつ(刑法176条)は6月以上10年以下の懲役と、かなり重い犯罪。もし、伝えられることが真実であれば地検も頑張って起訴に持ち込むと思うが、これだけ時間がかかっているのは何か理由がありそう。密室での出来事、真実はどうだったのか、なかなか状況を窺い知ることはできない。

 ラブリさんの担当弁護士の話からして、2人の間で性的な関係はあったと考えられる。それが合意の上なのか、それともA子さんの意思に反してわいせつ行為を行うに足りる程度の暴行があったのか、そこのせめぎ合いなのであろう。

 今、我々がすべきことは、ラブリさんが刑事告訴され検察が捜査中であるという事実に注目しつつも、犯罪者と決めつけるのではなく、静かに見守ることであると思う。

■伊藤詩織さんの事件との違いは何か

 ここで考えたいのはジャーナリストの伊藤詩織氏とTBSの元ワシントン支局長の山口敬之氏の問題との絡みである。この案件も密室での出来事で、両者の言い分が対立していた。

 民事では被告の山口氏が伊藤氏を刑事告訴し、不起訴処分になったら検察審査会に異議申し立てを行うとしているのが現在の状況である。一方、伊藤氏側の刑事責任の追及は、不起訴かつ異議申し立ても不起訴相当とされ、既に山口氏に刑事責任がないことは確定した。それなのになぜか伊藤氏の言い分に沿って山口氏を犯罪者扱いするメディア関係者がほとんど。

 例えば、精神科医の片田珠美氏は、ビジネスジャーナルで「裁判で性犯罪の加害者と認められたことは、エリートの山口氏にとって耐えがたい屈辱」「客観的に見てどうであろうと、山口氏は自らの罪を否認し、伊藤さんを批判し続けるはずである」と非難した(参照:山口敬之氏を「性犯罪の加害者」と書く無法メディア 目に余る人権侵害を許すな)。

 鷲見洋之氏はForbes JAPANで「性犯罪事件の捜査においては、被害者の心理を理解した上で、常識に照らし合わせた考え方も必要なのではないだろうか。」(参照:伊藤詩織氏擁護派の「無知の極み」記事)と、構成要件に該当しなくても犯罪を成立させるように論じている。

 日刊スポーツの政界地獄耳は「就活レイプをしながら『法を犯していない』と胸を張る元TBSワシントン支局長」と、明らかに名誉毀損と思われる表現をした(参照:山口敬之氏に望む このスポーツ新聞を名誉毀損で告訴を)。

■メディアと識者の資質が問われるラブリさん問題

 こうした人々は今回の件で表立って意見を表明していない。ここまで表になっている事実だけを見ると、ラブリさんの方が山口氏よりかなり厳しい状況に置かれている。山口氏は刑事で不起訴、検察審査会も不起訴相当という決定がなされている上、民事でも反訴しているのに対し、地検が捜査中、民事は解決金という名目で500万円を支払うとされている。

 以上の状況を考えれば、山口氏を犯罪者扱いしたメディアや「フェミ」と呼ばれるフェミニストはラブリさんも同様に犯罪者扱いしなければおかしい。それをしないのであれば、2人の扱いが異なる理由を説明すべきであろう。

 刑事・民事とも山口氏がラブリさんより有利な状況であるのに、ラブリさんに対して控えめな批判しかできないのであれば、メディアやフェミニスト、識者は客観的な状況や法的な思考で判断するのではなく、被告の属性で判断を異にしていると言われても仕方がない。実際にそうしているのであろう。山口氏は男性で権力に近い位置にいるが、ラブさんリは女性で(おそらく)性的マイノリティであるという違いである。

 これが日本のメディアやフェミニストらの現実。事実がどうだったかではなく、関係した人の属性が判断材料として優先される。そう考えると、今回の事件は日本のメディアやフェミニストらの知的レベルが問われる。彼らがどのような報じ方をするのか、刮目して待とうではないか。

※ラブリさんの表記について:強制わいせつで書類送検されているとされていますが、週刊文春の報道ではラブリさん側の弁護士はその事実を認めた旨の記述はなく、また、当サイトではその事実を確認できていません。そのため、当面、敬称を付して報じることとします。

3 thoughts on “ラブリ醜聞 フェミは伊藤詩織事件の如く報じるか

  1. アバター 月の桂 より:

    メディアにしても識者にしても、保身を優先しているとしか思えませんね。
    視聴者ウケ、読者ウケを考えて報道しているような気がするのは私だけでしょうか。

    伊藤詩織氏の支援者も「本当のこと」には気付いているような気がします。
    今さら引き返せないってことでしょう。
    山口氏を犯罪者呼ばわりすることに、良心は痛まないのでしょうか。

    ラブリさんの件は、静観します。
    それが良識だと思います。

    1. 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 より:

      >>月の桂様

       ラブリさんについては、報道は総じて腰が引けている感じがします。被害者である女性のことを思うと、これでいいのいかと思います。

       メディアは加害者とされる人の属性で、報道姿勢を決めているのではというのは常に感じます。実際に僕のいた日刊スポーツがそうでした(笑)。メディアに公正公平を求めるのは八百屋で肉を求めるようなものというのは、ずっと感じていました。

       ラブリさんの件は、客観的に報道する姿勢を貫くことが大事だと思います。

  2. アバター トトロ より:

    日本のマスコミは、これを絶対に報道しない。
    https://lisanha1234.com/20170529con/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。