【速報】ゼレンスキー大統領 演説の全内容

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

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青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
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 ウクライナのゼレンスキー大統領が3月23日、日本の国会でオンライン演説を行った。岸田総理ら多くの閣僚、国会議員が揃った中、日本がアジアで最初にロシアへの制裁に乗り出したことに謝意を示し、経済制裁の継続を求めた全内容をお届けする。駐日ウクライナ大使館員が同時通訳したものを文字化。意味を変えない範囲で補足し、不自然な表現を自然なものに直すなど、読みやすく変更した。通訳の誤訳の可能性や、通訳の使用した日本語から意味が変わってしまっている可能性もあることはご承知おきいただきたい。

■日本はアジアのリーダー

演説するゼレンスキー大統領(オンライン画面から)

 細田衆議院議長、山東参議院議長、岸田総理大臣、国会議員の皆様、日本国民の皆様、本日は私がウクライナ大統領として、史上初めて外国の国家元首として、直接皆様にお話できることを光栄に存じます。

 両国間の距離は8193kmです。飛行経路によっては(到着までに)15時間も掛かります。ただし、お互いの自由を尊重する気持ちに差はありません。また、生きる意欲という点でも差はありません。それは(ロシア軍の侵攻が始まった)2月24日に実感しました。日本がすぐに援助の手を差し伸べてくださいました。心から感謝しております。

 ロシアがウクライナの平和を破壊し始めた時に、世の中の本当の様子を見ることができました。本当の反戦運動、本当の自由、平和への望み、本当の地球への安全への望み。日本はこのような点において、アジアのリーダーになりました。

 皆様は、この苦しく大変な戦争を止めるために努力を始めました。日本はウクライナの平和を取り戻すために動き始めました。それはウクライナだけでなく、欧州、世界にとって重要なことです。この戦争が終わらない限り、平和が訪れない限り、安全を感じる人はいないでしょう。

■チェルノブイリ原発への侵攻

駐日ウクライナ大使ツイッターの写真から

 チェルノブイリ原発の事故は皆様もご存知だと思います。1986年に大きな事故がありました。放射能の放出があり、世界のさまざまな地域で(放射能が)記録されました。チェルノブイリ原発の周りの30kmゾーンは今でも危険です。事故が収束した当時、森の中で多くの瓦礫、機械、資材などが埋められました。

 2月24日、埋められた場所の上をロシア軍の装甲車両が通り、放射能物質のダストを舞い上げました。チェルノブイリ原発はロシアの支配下に入りました。事故があった原発を想像してみてください。破壊された原子炉の上にあるコンファインメント(閉じ込め構造物)、現在使用されている核物質の処理場(閉じ込めている構造物の意味か)をロシアが戦場に変えました。

 また30kmの閉鎖された区域を、新しいウクライナに対する攻撃の準備のために使っています。ウクライナの戦争が終わってからどれだけ大きな環境被害があったかを調査するのに、何年もかかるでしょう。どういう核物質が大気中に舞い上がったかということです。

 ウクライナには現役の原子力発電所が4か所あり、15の原子炉があります。非常に危険な状況にあります。既にザポリージャ原発、欧州で最大の原発ですが攻撃を受けています。また、工業施設の多くが被害を受けまして、環境にとってリスクになっています。ガス、石油パイプライン、オイル備蓄タンクもそうです。

 先日、スームィ州にある化学工場でアンモニアの漏出がありました。また、ロシアはサリンなどの化学兵器を使った攻撃も準備していると報告を受けています。シリアがやったのと同じようなことです(註・シリア内戦ではロシアが支援するアサド政権が2013年にサリンを使用したとされる)。

 さらに、核兵器が使用された場合、世界の反応はどうか。今、そのことが世界中の話題になっています。今、(安全な)将来への自信、確信というものを誰も持ち得ず、また、どこにもない状態です。

■面積最大の国は道徳面では最低

テレビ演説をするプーチン大統領(ロシア国営テレビ・ロシア1画面から)

 ウクライナは28日間に渡って、この大規模な戦争、攻撃から国を守ってきました。(面積が世界で)最大の国(ロシア)が戦争を起こしましたが、(ロシアは世界への)影響、能力としては大きくありません。道徳の面では最小(最低)の国です。

 1000発以上のミサイル、多くの爆弾が落とされ、数十の街が破壊され、焼き尽くされています。多くの町では家族、隣人が殺されても、(適切に)葬ることすらできません。埋葬は家の庭や道路沿いでせざるを得ません。(墓地ではなく物理的に)可能な場所でやっています。数千人が殺され、そのうち121人は子供です。9000人(900万人の誤りか)以上のウクライナ人が住み慣れた家を出て、避難しています。

 それによって北部、東部、南部の人口が減りました。また、ロシアが海も封鎖して、数十の航路を封鎖しています。海運に障害を与えることで、他の国に脅威を与える目的です。

 皆様、ウクライナ、その仲間(?)、反戦の連合(?)だけが世界の安全を保障できます。全ての民族、国民が社会の多様化を守り、それぞれの国境の安全を守り、子供、孫のための将来を守るための努力が必要です。

 ご覧のように国際機関は機能していません。国連も安保理も機能しませんでした。改革が必要です。手術の注射が必要です。今、改革ができるように、話し合うだけではなく影響を与えるためです。

 ロシアによるウクライナ攻撃で世界が不安定になっています。これからも多くの危機が待っています。世界市場における状況も不安であり、資材の輸入などにも障害が出ています。環境及び食糧の面でも前例がないものです。

 これからも戦争をやりたいという侵略者に強い注意をしなければなりません。平和を壊してはいけないという強いメッセージが必要です。責任ある国家が一緒になって平和を守るために努力しなければなりません。

■アジアで初めて露に圧力

 日本国は建設的な立場をとってくれました。ありがとうございます。また、ウクライナに対する本当の具体的な支援に感謝しています。アジアで初めてロシアに対する圧力をかけ始めたのが日本です。その継続をお願いします。発動した制裁の継続をお願いします。ロシアが平和を望むようにするための努力をしましょう。ウクライナへの侵略の津波を止めるために、ロシアとの貿易を禁止し、各企業がロシア(ウクライナと言ったが、言い間違いと思われる)市場から撤退しなければなりません。その投資はロシアへの投資になります。

 また、ウクライナの復興も考えなければなりません。人口が減った地域の復興も考えなければなりません。避難した人々が故郷に戻れるようにしなければなりません。日本の皆さんには、そういう気持ちは分かっていただけると思います。住み慣れた故郷に戻りたいという気持ちです。

 また、世界が安全保障をするために動くためのツールが必要です。既存の国際機関が機能できないので、新しい予防的なツールを作らなければなりません。侵略を止められるようなツールです。日本はリーダーシップを発揮することで、そうしたツールを開発するのに大きな役割を果たせると思います。

 ウクライナのため、世界のために。世界が将来、自信が持てるように。安定的で平和な明日がくるという確信を持てるように。

■ウクライナと日本に栄光あれ

演説するゼレンスキー大統領(演説動画より)

 日本の国民の皆様、一緒に努力すれば想像以上のことができます。日本には著しく発展してきた歴史があります。日本の調和し、その調和を維持する能力は素晴らしいです。環境を守り、文化を守ることも素晴らしいです。

 ウクライナ人は日本の文化が大好きです。言葉だけでなく、本当にそうなのです。2019年、私が大統領になって間もなく、私の妻オレーナが目が不自由な人々のためのプロジェクトに参加しました。それは日本の昔話をウクライナ語のオーディオブックにするプロジェクトでした。

 それは1つだけの例ですが、このように日本の文化に対してウクライナ人は興味を持っています。(物理的な)距離はあっても、価値観は共通しています。ということは、距離はないということになります。心は同じように温かいです。今日の努力がロシアに対する更なる圧力をかけることによって平和を取り戻すことができます。

 また、ウクライナの復興を行い、国際機関の改革を行うことができるようになります。その将来の反戦連立(対露同盟のような意味か)が出来上がった際に、日本は今と同じようにウクライナと一緒にあることを期待しています。ありがとうございます。

 ウクライナに栄光あれ。

 日本に栄光あれ。

"【速報】ゼレンスキー大統領 演説の全内容"に2件のコメントがあります

  1. 通りすがり より:

    日本のマスコミがあたかも既成路線であるかのように吹聴していた、「ゼ大統領による安倍政権時の媚露外交への批判」とやらはどこへいったのやら。
    一事が万事いい加減でアベガー一辺倒しかできないマスコミには本当に腹が立つ。

  2. シュール より:

    非常時において、祖国に留まり国民を鼓舞し続けるゼレンスキー大統領に敬意を表します。

    ウクライナ侵攻を自分に都合よく利用する、自称左翼、自称リベラル、自称平和主義者、九条信者には、大統領の決意と勇気は理解できないでしょう。

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