新井祥子元町議が一転「性交なかった」

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

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青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
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 群馬県草津町の黒岩信忠町長から性被害を受けたとする元町議の新井祥子氏が、同町長を強制わいせつ容疑で前橋地検に告訴し、12月13日に群馬県庁で記者会見を行った。しかし、町長室での強制性交はなかったとするなど過去の発言から大きく内容を変えており、逆にその信憑性が疑われる事態となった。

■記者とのやり取りで露呈した証言の変遷

会見した新井祥子元町議(YouTube田保寿一・#Me too 新井祥子記者会見の画面から)

 新井氏はこの日の会見は、既にYouTubeでも公開されており(田保寿一・#Me too 新井祥子記者会見)、そのやり取りの一部始終を見ることができる。それによると、新井氏は町長室で胸を触られる被害を受けたというもの。以下、その点の記者とのやりとりを示す。

記者:今回、強制わいせつ罪での刑事告訴だと思うのですが、以前は強制性交という話もあったかと思うのですが、そこが変わったのはなぜでしょうか

新井:被害者の方からすれば、体を触られて不愉快な行為をされたわけですので、正直、強制性交とか強制わいせつ罪の違いというのは被害者からすれば、正直、心理的な違いというのはないと思っていますし、私もそういう風に考えていました。けれども厳密に、やはり刑法に照らし合わせた時に私が受けた被害というのは、強制わいせつ罪ということが現実に即しているだろうということで強制わいせつ罪にいたしました。

記者:以前、新井さん、飯塚(玲児)さんの書籍(電子書籍・草津温泉 漆黒の闇 5)の中で、新井さんが直筆で「肉体関係がありました」というような文章があったかと思うのですが、それはどういうことになるのでしょうか

新井:その時は飯塚さんの方からの肉体関係、肉体関係という言葉をよく言われていましたし、この本を発行する時の整合性をということをすごく言われていましたので、私も肉体関係ということを記者会見等で使っていたと思うのですが。あともう1つは、やはり服の上から触られた訳ではなくて、本当にそれ以上の本当に性被害と言われる関係をもたされたわけですので、私からすればやはり、関係をもたされた、体の関係をもたされたいう認識がありましたので、そこで肉体関係という言葉になったんだと思います。

記者:実際にそういう肉体関係、強制性交にあたるような行為はなかったということ…

新井:その違いっていうところが、刑法だと厳密に書かれていますので、厳密に言うとそこにあたらないかな、と。被害者にすれば、そこに境目は生じていないというのはあります。

■合意の性交から胸を触られたに変遷

町長とのツーショット写真付きの告白文(草津温泉 漆黒の闇 5より)

 ここで新井氏が2015年1月8日に草津町の町長室で行われたという行為に関する発言、動きをまとめる。日付はいずれも2019年。

★11月11日:「町長室で、2人きりになった時に、私の気持ちが通じた時は本当にうれしかったです。」(黒岩町長との間で、肉体関係があった、と推察されるんですが、そういうことでよろしいでしょうか?)という問いに首を縦に振り、さらにその場所を聞かれると「(町長と)お会いするのは、町長の公室がほとんどでしたので…。」と答えた。(電子書籍・草津温泉 漆黒の闇 5から)

★12月2日:「町長は私を抱き寄せて」、「キスされて…押し倒されて…」「私もありえないことと思いました。町長室でこんなこと…。まして私は若くもないし、ブスだし、こんな私に町長が手を出すなんて思ったこともありませんでした。」(グッとラック(TBS系)など、参照・YouTube・github・新井祥子 草津町議にインタビュー /セクハラ告発・性犯罪・草津町の黒岩町長・草津温泉

★12月9日:「『肉体関係を強要された』として近く強制性交容疑で県警に被害届を出すという」(同日の朝日新聞電子版・「町長からセクハラ」告発し失職 前町議が不服申し立て

 こうした発言から2年が経過したら「肉体関係はなかった」、「胸を触られた」と変遷しているのである。電子書籍では自身の署名捺印した文書で、町長との関係が生じたことを本当にうれしかったと書き、その後、肉体関係を強要されたと同意がなかったことに変更。さらに2年後に性交はなかったと変遷している。

 一体、誰がこのような話を信じるのか。そもそも、どの話が本当なのか、それとも本当のことは1つもないのか。新井氏やその支援者、告訴状を提出した和久田修弁護士は、このような話を誰が信じてくれると思っているのか、理解に苦しむ告訴と言うしかない。

■茶番・三文芝居の確信深める

 当サイトでは新井氏が記者会見をした2019年12月の時点で「準強制性交や準強制わいせつの事実があったとは、とても信じられない。肉体的な接触はあったかもしれないが、刑事責任を問われるような性質のものではないだろう。少なくとも文書を見る限り、新井元議員による茶番、三文芝居ではないかと思われる。」(参照・茶番劇? 新井祥子元議員「町長室で気持ちが通じた時には本当に嬉しかった」)と書いた。

 当サイトでは今回の記者会見を見て、その見解は間違いなかったと、一層、確信を深めるものとなった。

 会見を受け、黒岩町長は「(会見の内容は)うそも甚だしい。…告訴状が受理されるようであれば、ただちに虚偽告訴の疑いで告訴する」(上毛新聞電子版2021年12月14日・元草津町議が告訴状提出 町長の強制わいせつ容疑 町長側は「虚偽」を主張)と話したと報じられた。当然のことであろう。もし、新井氏が虚偽告訴をしているのであれば、しっかりと刑事責任を負わせるべきで、軽々に済ませていい問題ではない。

■録音がバレそうになり電源を切る?

写真はイメージ

 なお、会見ではわいせつな行為をされたという日に町長と交わした会話の録音が公開された。もっとも、他愛のない会話に過ぎない。その上、町長が自分の方にやってきた時に録音を止めたそうで、肝心な部分は録音されていない。

 新井氏は2019年12月2日の会見で町長からわいせつな行為をされる際に「抵抗はしました」と語っていることから、もし、そのような行為が始まっていれば録音にはその生々しいやり取りが残ったはずなのだが、それは録音を止めたので残っていないという。

 町長が近づいてきた時に録音がバレたと思って電源を切ったとのことであるが、電源を切ることで録音していたことがバレると考えるのが通常の思考と思われ、いかにも不自然な言い訳である。

 このことは結局、性的な行為を強要されたことを証明するものを持っていないことを証明したことと言っていい。さらに言えば、そのような行為はなかったことを推認させるものでもある。黒岩町長の話を加味すれば、新井氏の一連の発言は全く事実に基づかない妄想ではないのかと思われても仕方がない。

■高くつく行為の代償

 当サイトでは現在、伊藤詩織氏の事件(参照・追い詰められた伊藤詩織氏 控訴審の行方 ほか)、石田郁子氏の事件(参照・免職教師の叫び(26)聖女の仮面 ほか)について取材し、記事を公開している。これら3つの事件は、それぞれ事情は異なるが、女性が性的な行為を強要される被害に遭ったとして男性を攻撃しているものの、肝心の女性の発言の信憑性に疑問符がつくという点では共通しているように感じられる。

 新井氏は今回、刑事告訴をしたことで一線を越えてしまった。そのような行為がいかに高い代償を伴うかを知る結果になっても不思議はない。

    "新井祥子元町議が一転「性交なかった」"に4件のコメントがあります

    1. 名無しの子 より:

      伊藤詩織擁護派がたまに言うのが「伊藤詩織さんには証拠がある。草津のしょこたんとは違う」ということ。そのくらいこの事件は、皆からうさんくさいと思われていますね。
      でも今、間違いなく伊藤詩織事件の疑惑も、しょこたん事件に劣らず、深まってきました。
      しかし、伊藤氏を信じている人達は、客観的な証拠というよりも、伊藤氏の雰囲気や美しさ、またメディア報道に操られているように、私には思えます。(大変失礼ながら、それらはしょこたんには欠けているような)伊藤氏を支えているフェミの人達は「容姿差別は女性蔑視」を叫びながら、実は、それを利用しているようにも思います。
      人が人を裁くには、外見や周りの雰囲気(メディア報道など)などに操られたりしては、絶対にいけない‼️私は強く、そう思っています。
      石田事件などもそうですが、松田さんの「公平で、客観的な視点。緻密な調査」に、これからも、大変期待しております。
      どうか、冤罪をかけられ、人生が変わってしまった方々を、救ってあげてください。よろしくお願いいたします‼️

    2. 真実 より:

      新井さんの事件で、いち早く抜けたのが伊藤和子弁護士でしたね。
      この方は、さすがに危ない橋は渡らないのか、石川さんらが立ち上げたオンラインセーフティ何とかの団体からも抜けました。
      社会党サポーターの石川さんは、ツイッター上で、卑猥な言葉を何度もつぶやいたり、気に入らないリプを晒したり、やりたい放題でしたから。
      今後、明らかになる性被害の訴訟からも、さっさと抜けるつもりでしょう。これらの支援団体は、責任者の名前を一切表に出していません。それが、あの人達のやり方。最初から、事実でないことだと知っての確信犯ですね。

    3. 紅臘月 より:

      〉強制性交とか強制わいせつ罪の違いというのは被害者からすれば、正直、心理的な違いというのはないと

      この二つの犯罪が別物であることは、前者の漢字を見たらわかりそうなものですが…。
      新井氏は意図的に、より重い罪になる方を選んでいたように感じます。

      真の被害者が自称被害者と同一視されることを怖れ、被害を訴え難い状況になっていることが理解出来ないのでしょうか。新井氏は、町長選に立候補する考えであるとの報道もありますが、勝算はあるのですか?何を言ったところで、もはや新井氏の話を信じる人はいないと思います。

    4. 右京 より:

      性犯罪の嫌疑をかけられた男性被告人は、裁判で被害を訴える女性の証言を鵜呑みにして、裁判所がその証言を証拠採用した上で、有罪判決を言い渡す傾向にあります。以前、大阪で女性が法学部に通う男子大学生と共謀して、痴漢をでっち上げる事件がありました。今回のケースでは、両方から徹底的に事実関係について説明を求めれば、自ずと真相が明らかになる筈です。仮に、冤罪をでっち上げようとしたならば、法定刑の最高刑を適用する等厳罰に処して欲しいです。

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