新井祥子氏事件 左翼介入の典型事案

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 群馬県草津町の新井祥子元町議の事案で見逃せないのが左派系勢力の介入である。新井氏が後に支援者に対して虚偽と認めた事実について検証することなく真実であるかのように主張し、同町と町長を貶めた。こうした状況は同種の事件でも見られる。真実追求は二の次、三の次にして政治的主張を優先する姿勢への反省が求められるが、当人たちにはそうした問題意識は希薄のように見える。

◾️社民党や活動家の暗躍

福島みずほ氏(今夜もフェミテレビ画面から)

 町長室で黒岩信忠町長にわいせつな行為をされたと主張していた新井祥子元町議であるが、実際には当初言われたような被害はないことを支援者に告白し、「新井祥子元草津町議を支援する会」は2023年2月28日に解散した。

 また、黒岩町長に対する刑事告訴は不起訴処分となり、逆に自身が名誉毀損(刑法230条1項)と虚偽告訴(同172条)で起訴され、6月には初公判を迎える。4月23日投開票の草津町議選に立候補したが、得票はわずか27票、最下位で落選した。

 このような状況であらためて注目されているのが、新井元町議を支援していた勢力の動向。問題の発端となった電子書籍「草津温泉 漆黒の闇 第5巻」が発売されたのが2019年11月6日。同年12月にはテレビカメラの前で新井元町議は町長室で性的な被害を受けたと説明した。

 それから約1年経過した2020年12月11日、草津町で「フラワーデモ」と呼ばれるデモ行進が行われた。これは新井元町議がリコールで失職したことに抗議するもので、作家の北原みのり氏、一般社団法人Springの創設者の山本潤氏、日本共産党の中之条町議の山田みどり氏らが参加している。

 北原氏はアエラでこの件を記事にした。「町長にたとえ加害の事実がなかったとしても、この議会そのものが十分に性暴力でミソジニーだった。…男性ばかりの歪な議会で、性被害を訴えた女性を「嘘つき」とののしる姿を世界にさらしてしまった。」(AERA dot.・まるで現代の魔女狩り? 性被害を訴えた草津町議会女性議員へのリコール)と表現している。

 また、社民党の福島みずほ氏はその2日後、YouTubeのチャンネル「今夜もフェミテレビ」に出演し「草津町議会でいま、起きていること」というお題で以下のように語った。

 「性暴力を訴えると、加害を訴えられた男性が『僕の方が被害者です』みたいな感じになるとか、共同体の中で…(新井元町議に対するリコールのように)公開処刑じゃないけど、いじめが公然と行われる。税金つかって、場所を使って、議会を使って、やっぱり一言で言うとミソジニー、女性差別、女性嫌悪が本当に集団として起きている感じがする…。」(今夜もフェミテレビ・5th【石川優実×大椿ゆうこ×北原みのり×菱山南帆子×笛美×福島みずほ】

 こうしてみると、電子書籍出版から1年1か月には、社民党、日本共産党、フェミニズムの団体が新井元町議の支援を行っていることが確認できる。彼らは新井元町議の主張を真実である前提で、黒岩町長と草津町を貶める言動を繰り返してきた。

◾️新井元町議起訴後の動向

 新井元町議の初公判を前に、福島みずほ氏は過去の自分の主張に言及した形跡はない。北原みのり氏はツイッターで「起訴=有罪でしょうか? 新井祥子さんの裁判の行方はしっかり見守っていきます。私も事実を知りたいです。 アエラドットの記事(2020年に2回、2021年1回)で私は事実のみ記してきました。」(2022年11月25日投稿)と投稿した。

 事実が分からないのに「議会そのものが十分に性暴力でミソジニー」「性被害を訴えた女性を「嘘つき」とののしる姿」と書き、「事実のみ記してきました」に納得する人がいるとは思えない。

 結局、福島氏も北原氏も真実追求などどうでもよく、未確定の事実を自分たちに都合よく解釈し、自らの政治的主張の根拠としているに過ぎない。その前提が崩れたら、その事案がなかったかのように無視するか、推定無罪の原則を持ち出して、攻撃をかわす。これが左派系の政治家・活動家のやり口であるから別に驚くことではない。彼女たちからすれば、基本的人権は女性だけに認められるぐらいの感覚なのであろう。

 このように政治勢力がこの種の問題に介入してくるのは珍しいことではない。札幌市で2021年1月、中学校の教師が免職された件でも、同様の現象が見られる。これは当サイトが連載で扱っている事件で、現在カメラマンとして活躍している石田郁子氏が、中学校の頃から教師にわいせつな行為を受けていたと主張し、28年前に行われたとする行為を理由に教師が免職されたもので、当該教師は全く事実ではないと否認している(参照・免職教師の叫び)。

 この事案では、一審東京地裁で教師の側が勝訴した後に、左派系の活動家が入り込み、被害を受けたとする石田氏の支援を行っている(参照・免職教師の叫び(24)左翼勢力の暗躍)。この時に「札幌市中学教諭性暴力事件の被害者を支える会」が緊急に立ち上げられた。以後、この問題を積極的に石田氏の立場から発信したのは、韓国への留学経験があり、慰安婦に関する論文も数多くある女性であった。

 ありもしない加害行為をでっちあげられたとする当時の教師は「(その女性は)さまざまな所で私に関する嘘を拡散させています。それも東京地裁の判決文を読んだ上で、そのような活動を始めました。…それを検証することなく、私に取材をすることもなく、石田の嘘の拡散を始めたことは許せません。自らの政治目的を達成するため石田の嘘を利用し、私の名誉を傷つけたのです。」と憤る(参照・免職教師の叫び(25)慰安婦活動家の暗躍)。

◾️伊藤詩織氏の件でも左派系の影

 伊藤詩織氏の事件でも同様で、慰安婦運動に深く関わる梁澄子氏が「伊藤詩織さんの民事裁判を支援する会―オープン・ザ・ブラックボックス」の世話人となっている。また、社民党の福島みずほ氏はツイッターで「#わたしは伊藤詩織氏を支持します」というハッシュタグを掲げている(2020年6月9日投稿)。

新井祥子元町議(右、Facebook新井祥子元草津町議を支援する会から)

 こうした左派系の介入が、ただでさえ真相が分かりにくい密室での出来事を、より難しくしているのは否めない。そして、被害者と称する女性の主張を確定した事実であるかのように扱い、結果として冤罪と同様の被害を生じさせていると言っていい。

 草津町の場合は、男性が不起訴、女性が名誉毀損と虚偽告訴で起訴されるという、ここまでの経過からすれば”女性の狂言がバレた”結果になっているために、左派系の人々の責任が問われる形になったが、前出の伊藤詩織氏の件では原告一部勝訴になったために、左派系の発言が社会的な問題となるには至っていない。

 石田郁子氏の場合も同様で、教師による免職処分取り消しの審査請求が退けられたために、現時点では左派系の”言いっぱなし”が許されている現状と言える。ただし、この後、処分取り消しの訴えが認容されるなどがあれば、当然、社会的責任は問われることになると思われる。

◾️中学生に言うような話

 左派系の人々に言うべきことは、言論には責任が伴う、基本的人権は全ての人に認められる、この2点についての意識を強く持つことである。

 まるで中学生に言うようなレベルの話をあらためてしなければならないところに、この問題の難しさがあるのかもしれない。

"新井祥子氏事件 左翼介入の典型事案"に3件のコメントがあります

  1. BADチューニング より:

    •••こう言う連中は『ガチ込める案件が“名目上”あればそれで良い』という事になる。

    ※件のウィシュマ•サンダマリさんの診断書に『支援者から「病気になれば仮放免してもらえる」と言われた』と、正直に書いてしまった精神科のお医者さんの例とか。

  2. 野崎 より:

    こ奴等は何者であるか?  如何なる人間どもか?

    一つの国、国家が滅びても構わない、いや滅ぼそうとする奴バラである。
    又既成秩序、普遍的価値観を破壊戦とする奴バラである。(その構成に関しては過去コメントした。)

    かの共産主義がそうであり、しかし共産主義者はその思想の仮面を被っているだけであり本質はファシストである。
    又コスモポリタンの仮面をもかぶっていた

    ウィキより
    >コスモポリタニズム(英: cosmopolitanism)とは、全ての人間は、国家や民族といった枠組みの価値観に囚われることなく、ただ一つのコミュニティに所属すべきだとする考え方である 。世界市民主義・世界主義とも呼ばれる。

    今言うところの多様性である。
    奴バラの構成、構成員には種々ある、セミファシストの中には保守、一般人と見分けがつかない者も、

    劇画、課長島耕作の作者弘兼憲史氏はその作品において、
    LGBT、すなわちレズビアン、ゲイ バイセクシュアル トランスジェンダー、そして異性愛者が共に暮らす生活形態を理想として描いていたことをコメントした。
    伊藤詩織氏いうところのポリアモリー (複数の異性と並行して交渉を持つあり方、それを互いに容認)である。

    数週間前からの連載で主人公の息子、娘が同性愛でそれぞれのパートナーを親に紹介するとう連載が始まった。
    おそらくは同性婚を既存の結婚制度に組み入れる展開なのだろうと推測した。
    やはりである。

    物語では子供をどうするか?の問題が、 息子、娘、互いののパートナーの協力による人工授精で解決しようとする、違法性は偽装結婚で突破する。

    弘兼氏の結婚制度、家族破壊への提案である。
    弘兼氏はセミファシストではなく中核を成すファシストである。
    弘兼氏は同性愛者ではない、ファシストの破壊工作、その具体的方法の提示である。
    劇画であると看過できない。
    同性婚において子供は大きな問題となっているのだ。(養子の問題等)

    LGBT問題はファシストの多面八情攻撃の一攻撃ポイントである。
    差別があるから法案をではない。
    差別を捏造し同性愛者を利用した破壊工作なのである。

    今ソースは示せないが確か社民党の女性議員?だったか、
    差別は罰せられて当然だ!(LGBT法案)との主張があった。

    なろうことなら罰則規定をもうけ反対勢力を封じ込めたいとのことである。

    LGBT当事者たちからLGBT法案は不要との主張があったのはある意味当然であり、自分たちを抜きにして進められていると。

    リテラシーの高いLGBTは自分たちが利用されていることを理解している。

    ご返信は不要です。

  3. 新井祥子事件は、左翼の完全失敗事案ですね。貴記事が、非常によくまとまっていたので、私のHPでも、完全紹介しました。

    松田隆 新井祥子氏事件 左翼介入の典型事案 (2023.04.30)
    https://think0298.stars.ne.jp/matsuda_takashi_arai_shouko_jiken_2023_04_30.html

    しかし、一見してすじわるの案件ですが、活動家たちは、すじわるとはわからずに活動したのでしょうか?
    録音テープは、どういうおもわくで、公開したのでしょうか?

    令和電子瓦版の松田さんの他の記事や、事実を整える というサイトの記事を読んで、さらに読み解きたいと考えています。

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