れいわ大石晃子氏 敗訴に無反省•無理解ライブ

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

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青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
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 れいわ新選組の大石晃子共同代表(46)が7月18日、元TBS記者の山口敬之氏の名誉を傷つけたとして、東京地裁から22万円の支払いを命じる判決を言い渡された。判決後、大石氏はyoutubeのライブ配信で判決は不当であるとし、控訴する考えを明らかにした。汚い言葉をSNSで浴びせる非常識さにも驚かされるが、自らは負けていないかのような発言をYouTubeのライブで話すなど、全く反省のない様子には呆れるしかない。

◼️22万円の支払いとツイート削除を命令

22万円の支払いを命じられた大石晃子氏(同氏YouTubeチャンネル画面から)

 大石氏は2019年12月19日、山口氏が伊藤詩織氏に1億円を超える損害賠償請求をしたことについて、以下のように呟いた。

①「元TBS記者で安倍総理の御用、山口敬之氏。伊藤詩織さんに対して計画的な強姦をおこなった。」(2019年12月19日15時12分ツイート

②「1億円超のスラップ訴訟を伊藤さんに仕掛けた、とことんまで人を暴力で屈服させようとする思い上がったクソ野郎」

 この2つのツイートに対し、山口氏が名誉を傷つけられたとして880万円の賠償などを求める訴訟を東京地裁に提起。18日に22万円の支払いと、一部ツイートの削除を命じる判決が言い渡されたのである。

 判決は②のツイートに関して「『全体として人身攻撃に及んでおり、意見・論評の域を超えている』として、名誉毀損と名誉感情の侵害が成立すると判断した」(朝日新聞DIGITAL・れいわ・大石衆院議員のツイート「人身攻撃」 東京地裁が賠償命じる)と伝えられている。

 「伊藤詩織さんに対して計画的な強姦をおこなった。」というのは伊藤氏が山口氏に対して提起した訴訟の確定した判決を見れば、裁判所もそのような認定をしていないことは容易に分かる。控訴審で山口氏サイドは寿司店からホテルまで伊藤氏をタクシーに乗せて運んだ点について、不法行為の故意の発現、開始時期とした部分を潰し、高裁判決でもその点を認めている。大石氏のツイートは高裁判決前のものなので仕方がないが、本来ならその点も名誉毀損と認められるべきである。

◼️理解に苦しむ大石氏の主張

 判決後に大石氏は自らのYouTubeチャンネルでライブを行い、以下のように語った。

 「山口氏は私がクソ野郎と言ったことに対して人身攻撃だと主張されてきていたんです。それを、その部分を裁判所が認めていると。『何を言っているんだと。強姦という人身攻撃をしたのは山口さん、あなたでしょ』としか、私は言いようがないんですけれども。その部分、人身攻撃だという相手方の主張が、一部だけ認められて、その場所が今回の880万円の損害賠償に対して22万円に相当すると…」(れいわ新選組 大石あきこチャンネル・判決後、記者会見

 大石氏は山口氏に対して「クソ野郎」とツイートしたことを、(人身攻撃ではない)とまでは言っていない。山口氏こそが伊藤氏に人身攻撃をしているではないかと主張、少なくともライブではそう語った。

 山口氏が伊藤氏に対して人身攻撃を行ったのが事実かどうかはともかく、仮にそのような人身攻撃が行われたとしても、大石氏が山口氏を「クソ野郎」とツイートすることが人身攻撃としての違法性が阻却されることなどないはず。

 分かりやすい例を出すと、山口氏がツイッターで伊藤氏のことを「クソ野郎」と罵倒すれば、人身攻撃に当たる。そこへ第三者の大石氏が登場し、山口氏が伊藤氏に人身攻撃をしているから、自分は山口氏に「クソ野郎」と人身攻撃をしても許されることなどあり得ない。

 山口氏に対する「クソ野郎」とのツイートは論評などではなく、罵詈雑言の類である。その意味で、その点で東京地裁はごく常識的な判断をしており、その認定が控訴審以降もひっくり返るとは考えられない。大石氏が控訴するのは自由であるが「無駄骨に終わるでしょう」とだけ申し上げておこう。

◼️控訴審でさらに負ける可能性考えない?

 大石氏はこうも語っている。

 「最初判決を聞いたときに、『22万円、大石は支払え』、それから『ツイート2つのうち1つを削除せよ』という内容でしたので、負けたんちゃうかというふうに印象を持ったんですけれども…判決文を読みますと、こちらが全面的に95%、私がした2つのツイートですね、それについては正当な論評であるというこちらの主張が全面的に認められており、ただし、という部分で『22万円支払え』となっているというつくりになっていることが分かりましたので、この訴えられている裁判というのは防衛戦、私に落ち度が多い、現に落ち度があったのかということですけれども、95%、私の論評は正当であったと認められた上で、残した課題があるという全体構成なのかなというふうに理解しております。」(同)

 賠償請求され一部認容されたのであるから、最初の印象のとおり、大石氏の負けである。一部認容で終われば被告の実質勝訴と言うのなら、伊藤詩織氏は1100万円請求し、最終的に332万円しか認められていないのであるから山口氏の実質勝訴と言っていい。しかも山口氏の反訴請求も一部認容され、伊藤氏に賠償命令が出され、確定しているのをご存知ないのであろうか。

 判決文では「全体として人身攻撃に及んでおり、意見・論評の域を超えている」とされているのであるが、全く反省する様子はなく、敗訴したものをあたかも勝訴であるかのように語っている。

 賠償としては請求の2.5%しか認められていないとはいえ、一部でも認められているのであるから、山口氏の一部勝訴というのが正しい評価。それでも大石氏が勝訴と言うのであれば、控訴せずに判決を確定させればいい。ところが、勝ったと主張する本人が控訴の意向を示しているのであるから、おそらく記者席からも失笑が漏れたのではないか。

 大石氏は、95%勝訴と考え、一部敗訴した5%分も勝訴するために控訴をするのであろう。しかし、そこには決定的な思い違いがあるように思える。それは、大石氏勝訴部分は確定する保証などないということである。

 山口氏が控訴しなければ同氏の敗訴部分は確定してしまうので、控訴審で22万円以上の金額が認められることはなくなる。しかし、大石氏がYouTubeライブで反省するそぶりを微塵も見せず、あたかも自分が勝ったかのような広報をすれば、相手の神経を逆撫でするのは火を見るよりも明らか。山口氏がその状況で控訴しない選択をするとは思えず、そうなると、大石氏は今度は95%勝つどころか、95%負ける可能性もある。

 そうした民事訴訟の仕組みを分かっていたら、間違っても「実質勝っている」という趣旨の言葉など口にできないはず。その点、大石氏はあまりにも無知であったのかもしれない。

◼️国会議員の前に人として

東京地裁(撮影・松田隆)

 問題のツイートは大石氏が国会議員になる前のものであるとはいえ、民間人に対して名誉毀損と名誉感情の侵害が成立する表現をして賠償を命じられているのであるから、政治責任を問われて然るべき。

 SNSでの誹謗中傷で自らの命を絶つ人もおり、大きな社会問題となっている中、このような罵詈雑言を浴びせることに良心が痛まないのか不思議に思う。その点を裁判所から指摘されても、なお、自らの正当性を主張する大石氏のモラルの欠如ぶりには怒りを通り越して呆れるしかない。

 大石氏は国会議員としてというよりも、それ以前に人として決定的に欠けているものがあることを認識した方がいい。

    "れいわ大石晃子氏 敗訴に無反省•無理解ライブ"に2件のコメントがあります

    1. 通りすがり より:

      れいわはないわ。

    2. マツシタ より:

      先日、女性映画監督だった、水井真希さん(32)が、逝去されたという悲しいニュースがありました。彼女は、20代の頃、映画関係者から、セクハラ、暴力、レイプを受けていたとSNSで告発していましたが、彼女のような方こそ、本当に癒えない傷を心身に負われていた、本当の被害者だと私は思うのですが、、、、

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