百田尚樹氏 消化不良に終わった伊藤詩織論

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 作家の百田尚樹氏(66)が25日のYouTubeの自身のチャンネルで伊藤詩織氏の事件に関して私見を語った。その中でTBSの元ワシントン支局長の山口敬之氏について4つのミスをしたとして、脇の甘さを指摘。決して間違いとは言わないが、事件を取材している者からすれば、切り込み方が不十分に思えてならない。

■百田氏が指摘「4つのミス」

4つのミスを指摘する百田氏(百田尚樹チャンネル画面から)

 百田氏は25日にライブで伊藤詩織氏に関する話題を扱った。当初は伊藤氏が衆議院議員の杉田水脈氏に対して損害賠償請求を求めた訴訟で一審で請求が棄却されたニュースについて語っていたが、後半からは伊藤氏と山口氏の係争について語った。

 百田氏は争いのない事実のみを語るとし、その上で山口氏は4つのミスを犯しているとした。

(1)就職を世話をしてもらおうと意図する女性と2人で会い、飲酒したこと

(2)酔った女性を自分が宿泊するホテルに連れて行ったこと

(3)女性と性交したこと

(4)性交の際に避妊具を使用しなかったこと

  その上で「このミスの中で、どれか1つでもなかったら、最初のミス1つめがなかったら2つ目も4つ目もない、ナンもない。…双方共に不運が重なったと思います」と私見を語った(以上、百田尚樹チャンネル・気まぐれライブ「伊藤詩織さんの杉田水脈議員に対して起こした裁判の判決について思うこと」 から)。

 1点だけ指摘しておくと、(2)については、東京高裁は「控訴人(筆者註・山口氏)が、被控訴人(同・伊藤氏)を本件ホテルに同行したことは、被控訴人の酩酊状況を踏まえた対応であり、少なくとも被控訴人の利益に反するとまでは認め難い…」(東京高裁判決令和4年1月25日、以下、本件判決 p51 1行~3行)と判示している。

 山口氏が同行させなかったら現在の事態を防げたという意味では百田氏の言うミスなのかもしれないが、酩酊した若い女性を目黒駅前に置いて自分はタクシーでホテルに戻った時に、たとえば伊藤氏が線路に転落して…という状況になればさらなる不幸、取り返しのつかない事態となってしまうことは考えに入れるべきである。

■ほしかった伊藤氏サイドからの視点

写真はイメージ

 百田氏がどこまでこの事件を調べ、裁判資料を読んでいるのかは分からないが、若干、考察が浅いように感じる。上記の4つのミスについては、因果関係を考えればどれか1つでもなかったら今とは異なる事態になっていたことは指摘の通りであるものの、それが全面的に山口氏の責任であるかのような言い方には違和感を覚える。

 山口氏の主張は、伊藤氏に誘われて性交をしたというもの。その際に、伊藤氏は私は不合格ですかと繰り返し言い、「就職活動についてまだチャンスがあるのであれば、こちら(筆者註・伊藤氏が寝ているベッド)に来てほしいなどと述べた」(本件判決 p15 8行~9行)とあり、事後のメールでも「あの時言ってた君は合格だよって、いうのはどういう意味なんでしょうか?」と書いて送信している。

 伊藤氏が手酌でぐいぐいと日本酒を飲んで意識を失うほどの酩酊状態になり、当時の自宅は原宿とタクシーで送れる近い場所にあることを告げず(東京高裁の認定)、目黒駅で降車させることをためらわせるような状況になれば、ホテルに連れて行くしかない。4つのミスはミスとして認めるとしても、山口氏が能動的・主体的にそのような状況を実現させたかのような言い方には疑問が残る。

 酩酊した女性を放っておけないという気持ちからの行動をミスと言うのは酷であり、タクシーでホテルに同行させたのは前述のように「少なくとも被控訴人の利益に反するとまでは認め難い」と、東京高裁も認めている。

 そのため、山口氏サイドだけでなく、伊藤氏サイドから見て、そのような状況になったことの評価はどのようなものかを考え、言及すれば、視聴者から「さすが百田先生」と言われたのではないか。その意味で食い足りない話と感じた人は少なくなかったと思われる。

■同種の3つの事件

免職教師の叫びで使用した3D画像

 僕は、伊藤詩織氏vs山口敬之氏以外にも同種の事件を取材し、記事にしている。1つは連載でお届けしている「免職教師の叫び」。札幌市の中学教師だった鈴木浩氏(仮名)は、かつての教え子が中学時代から教師に性的被害を受けたと全く身に覚えのない被害を申告され、最終的に昨年1月に免職になった。

 また、首都圏の私大で教授であったA氏は、鬱病と統合失調症の薬の処方を受けていた教え子のB子さんを学業だけでなく精神面でフォローを続けて卒業させた。しかし後にB子さんは「何度もレイプされた」と事実ではないことを言い出し、A氏は最終的に大学を去ることになった(参照・免職教師の叫び(32)君の気持ちはよく分かる)。

 3つの事件に共通するのは、女性が性的被害を訴えているが、男性はそのような事実は全くないと否定していることである。男性側は潔白を証明するために「なかったことを証明する」に等しい作業を強いられるという点で、厳しい状況に置かれた。

 3人の男性と実際に接してみると、皆、まじめで、他人のために何とか力になってやろうという思いを持つ、とても前向きな、いい人たちという点で共通している。その真面目さゆえか、相手のことを完全に信じて行動し、(自分は嘘はつかず、真実を言っているから、裁判でも分かってもらえるはず)といった考えが根底にあるように感じる。そのことが決定的な不利な状況を招いているように見える。

 たとえば、伊藤氏の事件で「もし、山口氏が性交時の声を録音するような悪趣味の人間であれば、本件は全く異なる経緯を辿った可能性がある」ということである。その録音が裁判に証拠として出てきたら、密室での出来事でどちらが虚偽を言っていたかはすぐに判別する(参照・伊藤詩織氏はなぜ執拗に盗撮を疑ったのか)。

 幸か不幸か、山口氏にはそのような悪趣味はなく、そのような悪人でもない結果、裁判は密室での出来事をめぐって最高裁まで争う結果になってしまった。密室で何があったのかは簡単には認定できず、また、どちらが虚偽を述べているのか下級審でも結論を出すのに相当苦しんでいるが、これから始まる上告審で「正直者がバカをみる」という結果にはなってほしくない。その意味で、僕は日本の司法を信じている。

■世論の怖さと現在進行形の人権侵害

感じるメディアの怖さ

 3つの事件を取材して感じるのは、世論の怖さである。大学教授だったA氏以外の2人の男性はどんなに「なかった」と主張してもSNSはもちろん、メディアまでが男性を袋叩きにする(A氏の事件はマスメディアでは大々的には報じられていない)。

 もし、山口氏の主張が全面的に正しかったら、鈴木氏の言い分が全て真実であったら、メディアはとんでもない人権侵害をしていることになる。就職のため奔走する若い社会人、あるいは真面目に学ぼうとしている学生のために力を尽くしたところ、ある日突然、メディアから性犯罪者の如く扱われ、職を失うというバカなことが起きていいはずがない。

 冒頭で示した番組で、百田氏は伊藤氏と山口氏の事件を、ボタンのかけ違いがあって、それが徐々に広がり大トラブルになったと話した。それはある意味、真実であると思うが、そのように矮小化するのは好ましくない。

 見過ごせない人権侵害が発生している可能性があり、それは現在進行形で続いているという事実に目を向けてほしい。高名な作家が「男女のトラブル」「ボタンのかけ違い」といった野次馬的な感想を口にすることは、国民に対して誤ったメッセージを送ることになりかねない。その点を意識して百田氏には情報発信をしてほしいと一国民として願っている。

    "百田尚樹氏 消化不良に終わった伊藤詩織論"に13件のコメントがあります

    1. KI より:

      百田氏とその周辺は
      かなり早くから山口氏に
      厳しいですね。
      国難の時に足を引っ張った、
      という認識なんでしょうか。

    2. まさる より:

      この動画見てました。
      YouTubeだから、多くは語れないとかそんな事を言ってたけど、それなら中途半端に語るなと思いました。

      俺は山口さんを救いたいと思ってます。
      松田さんにはいつも感謝です。

    3. 名無しの子 より:

      糸という映画を観ました。その中で、一人の母親が幼い子供にこんな事を言っていました。
      「泣いている人がいたら、抱きしめてあげなさい」私はそのセリフを聞いて「そんな事は言わない方がいい。セクハラで訴えられるかもしれないから」と思ってしまいました。悲しいことですね。

      伊藤氏は、性的同意不同意のビデオを作成していますね。その中で「一緒にお酒を飲んでも、相手の部屋に行っても、性的同意ではありません」と言っています。それはわかります。
      でも伊藤氏は、別の動画で「裸の男女が、一つの部屋に二人きりでいても、性的同意ではない」と言っています。また、彼女が、ポリアモリー(フリーセックス)を推奨する動画の司会をしていた事も、周知の事実です。
      そんな無茶苦茶な状況でも、女性が「同意していない」と言ったら、レイプになるのでしょうか。
      昔は「女性にスキがあった」などと言われましたが、今は「男性のワキが甘い」と言われ、責任は全て、男性に押し付けられるんですね。
      百田氏も、一度山口氏のような目に遭ってみたら、どうなるでしょうね。放置して帰るのは危険に思えるほど勝手に泥酔されて、部屋で休ませた後、ゲロの掃除洗濯をして、その後、濃厚なアピールで誘われて口腔性交までされて、それでも、聖人君子でいられるのでしょうか。
      子供に「知らない人にはついていってはダメ」と、よく言いましたが、これからは、成人した息子に「若い女性とお酒を飲んではダメ」と言わなければならないのでしょうか。
      少子化が、ますます進みますね。

      1. 通りすがり より:

        そういえば立件共産党にかつて「男女が同じタクシーに乗ったらそれは性的同意だ」と言ってのけた輩が居ましたねw
        マスコミが甘やかす立件共産党構成員といえどもかばいきれずに辞職しましたが。
        現在は半島コスメの店を出して儲けてるとかなんとか。

        1. 名無しの子 より:

          通りすがりさん、返信ありがとうございます。
          伊藤氏を支持しているのは、立憲や共産などの野党勢力ですが、あの人達は日頃から、言葉では綺麗事を言い、与党などの敵には厳しく、身内には甘々ですよね。
          それなのに、ポロッと、醜い本音が出ましたか。それは愉快です。
          核議論や改憲案などの話題と同じく、ジェンダーの話題においても、実に都合の良い言葉で、自分達の狡い本音を隠していますね。見ていて、ぞっとします。そういうところが、伊藤氏と同じですね。

          1. 通りすがり より:

            伊藤の告発を端緒として、米国ですでに起こっていた「MeToo」運動を日本でも具現化するべく、伊藤詩織を旗頭にして一部運動の趣旨を故意に曲解しながら拡大しようとしていました。
            しかし、運動の標的になるのはなぜか体制側の人間ばかり。
            国会議員としての職分も碌に全うせず、福島瑞穂や柚木道義、蓮舫、辻元清美といった無駄飯喰らいの税金食客連中が運動するも、下半身が無節操なのは実はこの運動側の身内の人間が多かった、という笑えぬ状態。
            しかも身内の処分はご多分に漏れず甘々。

            KuTooなどと言った下らない亜種まで出没し、妙なNPOが乱立するなどもはやネットフェミ界隈の飯の種に変貌するという様相を呈しています。しかもそんな一見荒唐無稽にしか見えないビジネスが結構儲かるものだからさらに増長する。
            ここまで無駄に規模が大きくなると、旗印になった伊藤の裁判で逆転負けするわけには是が非でもいかないのでしょう。
            だから東京新聞や神奈川新聞といった極左メディアや、フェミ団体が全面的に擁護せざるをえない。

            現在フェミ界隈にとっては最もトレンドと言っても過言ではない榊英雄や木下ほうかに集中砲火を浴びせるでもなく、本来標的とすべき相手を間違っていますし。
            彼らが標的とする、あるいはこれまでにしてきた対象を列挙すれば、本来の運動の持つ意味合いとは明らかに違った恣意的かつ狡猾な目的が見えてくるのも道理です。

    4. sakura より:

      松田さん、いつも良記事を有難う御座います。楽しみに拝見しています。
      今回の百田氏のyoutune配信は見てましたが、同じ感想を持ちました。
      山口さんの4つのミスと言いながら、伊藤氏の落ち度は一切言いませんでした。
      「浅い」と言われても仕方ないと感じます。

      ただ、意外だったのは、数年前に百田氏は自分のニコニコ動画配信の中で、この事件を
      考察し、会員限定の(有料時間)中で自分の考え(詳細は知らないが推察)を話されていて、
      その中では『この事件は山口さんにも落ち度はあるが、仕事が欲しかった女性が、近づいて、何とか利益を得ようとして、性交をしたものの、メールの返事がもらえなかった事で、
      やられた~やり逃げされた!悔しい!これってレイプと同じ 訴えてやれないか』と
      怒り狂ってこうなってる気がする』と発言していました。

      その時は私も詳細を知らなくて、会見をみて違和感と不信感を持ってた私の考察と
      ほぼ同じだったので、よく覚えてます。本質を感じ取ってたと思ってます。

      今回どうしてこの事件を取り上げ、それもyoutubeという制限の多い場所で発言すると
      思ったのかは分かりませんが、随分変化したと感じました。山口氏のジャーナリストとしての能力を知らず、不信感を持ってるのかも知れません。

      松田氏の仰る様に、知らないなら不要、無用な発言はせずに黙ってくれてた方が良かったと
      思います。(私もその後、メール内容とか裁判内容とか、色んな方の尽力で勉強して、この事件に注目して追いかける様になり、ある程度の知識も出来た)

      この数年でそういう人が増えた今、あんな表面的な評価は、逆に山口氏に不利に、山口さんの評価を下げる結果しか生まないと思います。結果として、真の女性の敵であり、
      日本の名誉を棄損して利益を得ている伊藤氏を利する結果となると危惧します。

      ロシアVSウクライナ問題でも、百田氏は一方的な見方に固執し、聞く耳を持ちません。
      最近ちょっと変なんですよね。ほんと、要らん事言わないで欲しかったというのが
      正直な感想です。

    5. オーバーカッセル より:

      この件についても、レベルは異なるもののウクライナ情勢についても世の中は様々な思惑が背景にありますからね。

      百田氏は視聴率や自分の支持層拡大も考えてアンチ層に何かしらの忖度を図っている様にも見えます。言論の自由が許されている日本だからこそなので評論はある意味仕方ないので受け手の判断力次第になってしまいますね。

      しかし、裁判所が大衆迎合や特別な意図を持つ事だけは避けてもらいたいものです。自分の経験ですが、小さな案件でしたが以前簡易裁判所で調停委員の方に民事裁判の場合は裁判官の判断に民意(メディアやネット情報等)の影響も大きいですよと言われたこともあります。

    6. passer-by より:

      詩織氏は、警察その他でのやり取りをブラジャーに隠したレコーダーで秘密録音していました。その音声データの中には当然、彼女が2015年に取調室で語った被害内容が収録されているはずです。彼女が日本では秘密録音の事実をひた隠しに隠していることから、音声データには時間不詳の準強姦被害についての申告内容しか録音されていないと私は推測しています。
      山口氏も彼の支持者もこれに関心を示さないのが不思議です。

      BBC Two
      Japan’s Secret Shame
      Shiori Ito: Japan’s attitudes to allegations of sexual violence are locked in the past
      https://www.bbc.co.uk/programmes/articles/3z44Njyr5wzm3wbVMGZ7tFr/shiori-ito-japan-s-attitudes-to-allegations-of-sexual-violence-are-locked-in-the-past
      『Since then I have set a digital recorder going in my bra just before entering any police station.』
      『The recordings that I had collected over two years finally became a book, that published last year』

      Shiori Interviewed by Victoria Derbyshire
      https://www.truevisiontv.com/films/japans-secret-shame
      『So I’ve been secretly recording all the conversation with the investigators and me documents.』
      3分ごろから彼女が自ら語っています。動画はページの真ん中くらいにあります。スクロールしてください。

    7. オーバーカッセル より:

      passer-byさん

      上記の内容には「どの警察署でもデジタルレコーダーで録音した」「2年以上に渡り収集した記録は自著の本に記した」と書いてありますね。つまり、BlackBoxにはその時々の生の(伊藤氏曰く録音内容に基づく)情報が記載されていることになります。如何でしょうか?もし何か違っていることがあれば具体的に指摘して頂ければと思います。

    8. トトロ より:

      百田氏は「刑事裁判は検察を裁く裁判」の大原則を無視してる。産婦人科のカルテでは「性交位午前2~午前3時」であるから伊藤側の主張午前5時否定でカルテは刑事裁判では刑事訴訟で証拠採用されるから検察審査会を始め伊藤側を門前払いした。伊藤側が産婦人科医院を「犯人隠避罪」で刑事告発しないことを疑問もたないから、こんな発言をする。こんなことでは、松本サリン事件の第一通報者の冤罪被害者が続出する。百田氏は、小室直樹博士「通快!憲法学」感想が知りたい。「通快!憲法学」を踏まえていれば、こんな書き込みしない。

    9. トトロ より:

      日産自動車らしい不倫復職裁判と比較すれば4つのミスを発言出来ない。よほど伊藤側に都合が悪い話スルー。

    10. 野崎 より:

      広河隆一氏は山口敬之氏と同じくか?

      広河隆一氏の那覇市における写真展、私のウクライナ―惨禍の人々、が広瀬氏の 性暴力問題に対する抗議が相次ぎ中止になったと。(広瀬氏はウクライナに人脈があるとのこと。)

      広瀬氏がnotenにて反論を行った。

      私は前に広瀬氏をレイプ犯又はレイプ魔とコメントした。よって以下。

      広瀬氏をレイプ犯と表したその根拠は文春の記事に広瀬氏は否定、反論しなかった。
      広瀬氏が属した組織デイズジャパンの検証報告があり(性暴力は事実)それに対しても広瀬氏の反論はなかった。
      広瀬氏の一応の謝罪が会ったような記憶があるが現在確認できない。

      私は広瀬氏の性暴力問題に関してではなく、伊藤詩織氏の弁護士でもあり(あった)広瀬氏とも行動を共にする伊藤和子弁護士等が広瀬氏の性暴力問題を隠蔽し追求しなかったことを問題とした。
      その文脈の中でレイプ犯を使用した。無論法的に確定してはいないことは認識していた。
       
      広河氏は本年3月noteにて反論を行った。
      目次
      1章 週刊誌報道の「事実」が一人歩き
      2章 『週刊文春』取材録音データ
      3章 どこまで責任をとれるか?
      4章 「レイプ」
      5章 反響
      6章 『DAYS』最終号とシンポジウム
      7章 デイズジャパン『検証報告書』
      8章 欠けたピース

      上記、流し読みしかしていない。
      レイプしたのかしなかったのかYes or No で答えればよい。
      で、
      >しかも私は、2週間どころか1日でも誰かをレイプしたことはない。もちろん私にニコニコしながらYESと言い、心の中でNOと思っていたなら、当時の私には気づくことができなかった。心の中で「不同意」なのにセックスを迫られることを「レイプ」と呼ぶのなら、そう書くべきだと思う。ただ当時は、YESがない限り、関係はもたないと思っていたことは確かだ。

      ということである。
      文頭に、
      広河隆一氏は山口敬之氏と同じくか? としたが、同じくか? の意味は藪の中とい意味である。それ+マスコミの関与ということも含めてである。

      松田さんがこのサイトを始めた当初、伊東、山口氏問題は第三者にはわからない、事実は藪の中と主張されていた。
      私も同じくであり松田さんの主張は極めてまっとう中立であり敬意を表する思いであた。
      (しかし、おそらくこうであろう、あったのだろう、との洞察は当然ある。)

      広瀬氏もその反論を読む限り文春の記事凡てを是とは簡単にできない。
      その意味で山口氏とマスコミとの類似性が見えもする。

      事は藪の中、
      ただ今現在も広瀬氏をレイプ犯と表する気持ちに変わらない、その根拠は割愛する。

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