G1ドバイワールドカップが中止
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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アラブ首長国連邦(UAE)ドバイで3月28日に行われる予定だった第25回ドバイワールドカップが3月22日、中止となった。新型コロナウイルスの世界的な流行による影響を考慮したもの。現地のメディア「GULF NEWS(ガルフニュース)」が臨時ニュースとして伝えた。
■1着賞金約8億円のリッチレース
G1ドバイワールドカップ(ダート2000m)はUAEドバイのメイダン競馬場で行われ、1着賞金720万米ドル(約7億9000万円)の高額賞金レース。今年は3月28日に予定されていた。ドバイワールドカップデーとして、メインのドバイワールドカップを含むG1レースが5クラ組まれ、世界の強豪が集まるレースとして知られている。
今年は新型コロナウイルスの世界的な流行でUAEも入国制限を厳しくしており、関係者の入国すら難しい状況となっていた。当初は無観客で行うこととしていたが、最終的には中止(延期)に。
3月22日午後、メイダングループのサイード・アル・タイヤーCEOは「新型コロナウイルスによる被害が蔓延しており、世界的な健康への影響とUAE政府によって実施されている予防措置のため、ドバイワールドカップ組織委員会は3月28日にメイダン競馬場で開催される予定のドバイワールドカップ2020ミーティングのキャンセルを残念ながら発表する」とした。
その上で、ドバイ・メディア・オフィスは「すべての参加者の健康と安全のために、ドバイワールドカップ2020の上位組織委員会は、第25回の大会を来年に延期することを決定しました」と発表。名目上は「延期」としたが事実上の中止と見られ、来年が第25回のドバイワールドカップとなる見通し。
■日本から20頭が参戦予定 既に現地入り
今年は日本からは2018年の14頭を大きく上回る史上最多の20頭が参戦予定だった。特にG1ドバイターフ(芝1800m)にはこのレースの連覇を目指すアーモンドアイ(牝5、美浦・国枝栄厩舎)が出走予定で、3月19日に他の13頭とともに現地入りしていた。
また、メーンのドバイワールドカップに出走予定のクリソベリル(牡4、栗東・音無秀孝厩舎)などは、2月29日にサウジアラビアのキングアブドゥルアジズ競馬場で行われたサウジカップなどに出走後、直接現地入りしていた。
JRA(日本中央競馬会)では日本馬が出走するレースのうち4鞍(ドバイワールドカップ、ドバイシーマクラシック、ドバイターフ、ゴールデンシャヒーン)の馬券を発売する予定にしていたが、その発売も行われないことになる。
■変更が続く世界の競馬スケジュール
米国では5月2日にチャーチルダウンズ競馬場で行われる予定だったG1ケンタッキーダービー(ダート10ハロン)が9月5日に変更になるなど、世界の競馬のカレンダーも大幅に変更されている。
昨今は日本馬による海外遠征が盛んになっているだけに、今回の決定は今年の日本馬の遠征に影響を与える可能性がある。