光が射し込んだ? 日本の新型コロナ防疫はかなりの成功 死者数で見る各国比較

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 新型コロナウイルスの感染拡大の話題で一色の状況である。日本では安倍晋三総理が3月2日から全国の小中高に休業の要請を出すなど、懸命の防疫対策を施している。各国の死者数を比べてみると、日本は新型コロナウイルスの封じ込めに成功しつつあるように見える。

■学校休業開始3月2日時点で日本の死者は6人

日本経済新聞のサイトから作成

 表は日本経済新聞のサイト内にある「新型コロナウイルス感染 世界マップ」から、死者数が10人を超えている国をピックアップし、死者数の多い順に並べたものである。死者数は同サイトの日付けに従った。死者数に注目したのは、感染者数は検査数に左右され、必ずしも実態を反映していない可能性があるからである。

 日本では3月2日から全国で学校が休業となったが、その時点での死者数は6人であった。3月19 日時点での死者数は31人だから増加率は416.7%。単純に5倍ちょっとに増えたが、これが他国と比べて多いか少ないかである。

 西、英、米、蘭、白、独の6か国はその時点では死者数0であり、本格的な感染拡大の手前であった。一方、イタリアは35人、イランは54人の死者がいた。それが3月19日の時点での死者数から増加率を出すとイタリアは8408.6%、イランは2001.9%になっている。母数が大きい上、増加率も日本より遥かに多い。これを見る限り、日本はイタリアやイランよりはウイルス封じ込めに成功していると言っていい。

■3月9日時点で欧州で本格的に感染拡大

 3月2日から1週間後の3月9日になると、欧米諸国でも死者がかなり出てきた。日本は先に感染拡大しているので、そこからの増加率を比べるのはあまり意味がないかもしれない。一応数値を出すと、その時点から増加率342.9%。しかし、スペイン5880%、フランス1184.2%などが軒並み1000%以上の増加、つまり10倍以上になっていること思うと日本の死者数の増え方の緩やかさは特筆できる。

 さらに1週後の3月16日になると、そこからの増加率は日本が10.7%(3人)と1割程度に抑えているのが分かる。一方、欧州はイタリア64.6%、フランス92.1%、オランダ190%となっている。

 アジアと比べてもイラン33.1%、韓国21.3%だから、高濃度の感染国に比べても日本の防疫はうまく言っていると言っていいのではないか。何より死者数31人は世界的に見ても10番目となっており、感染源の中国からの距離を考えればよく防いでいると言っていいように思う。

 一部野党は日本政府の対策を批判しているが、こうした各国の数値と比較すると、一部野党の言い分と実態は乖離しているように感じる。

 皆さん、収束へ向け光が射し込んできたような気がしませんか?

    "光が射し込んだ? 日本の新型コロナ防疫はかなりの成功 死者数で見る各国比較"に1件のコメントがあります

    1. 山口 秀明 より:

      おはようございます。
      確かに、少しでは有りますが日本の新型ウィルスに対して「怖い」と言う感覚が薄れたと思います。感染したら、どうすればいいんだという「パニック」は無くなったと思います。最初から医療崩壊が怖いんだって言ってました。クルーズ船の時、野党やマスコミは挙って安倍政権の初動体制の不備を非難しました。蓮舫議員は全てが後手後手だーって叫んでいました。マスコミも最近は日本は良くやってるじゃんって感じになりましたね。論点は経済対策とオリンピックに移りましたね。とにかく今の政権を批判したいだけなんでしょうね。

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